ワシの息子を探してきてはくれまいか
それは師匠（ゴワな老鳥）と一緒に、アステラ祭【納涼の宴】の夜景を楽しんでいた時のことでした。
それまであたちが「小遣いくれ」だとか「ゴワゴワ詐欺には注意しなさいな」などと口を酸っぱくして言っても、なぁ～も返事すらしなかった師匠なのですが、フィナーレの花火が終わると同時に、突然口を開き、息子を探してきて欲しいだなんて言う始末・・。
UBU「息子さん？どこにいるの？」
と、聞き返した時には、既に師匠はあたちのベッド（クーラードリンク入りのウォーターベッド（ゴム質の甲殻採用））で、ぐうすかと寝てしまっていました。
ひっぱたいて起こそうと思いましたが、老鳥虐待による投獄は勘弁なので、ここは頼りになる師匠の奥さん（ゴワ江さん）に、事情聴取をすることに・・。
ゴワジは家出したんじゃよ
とゴワ江さん。思い出せてしまい、よほど辛かったのか、目が真っ赤です。
それ以上、聞くのは「あれ」なんで、早速、ミッション・インポッシブルに挑むことになったあたち。
ということで「しっかり」熟睡していたビーの頭をひっぱたいて起こし、龍結晶の地に向かったのですが、道中、あの方の支援を得られることになりました。その方はご存知「我邪組（がじゃぐみ）」の歴戦ヒットマンこと
ジャブ吉さん（♂38歳、未婚）
今日も「遠くの方」で両眼がチラりと光っています。
ジャブ吉「△○◎□！！（さぁ～て・・早いところ、その爺さんのバカ息子を探し出して、「よだれマグマ」で一杯やろうや）」
UBU「バーに行くなら着替えたいな・・。じゃ、一度キャンプに行こうか」
と、最近お気に入りのパピヨンでパリピに行こうと思った矢先
マジ、オソロじゃなぁ～い♪
とビーとジャブ吉さん。なんでもかねてより、ジャブ吉さんの「面」が気になっていたビーの要望を受け、ジャブ吉さん自ら、怪しげな念をたんまり込めて作ってくれたおそろいの面なのです。
おじさん達がノリノリなので、自分のパピヨンがなんだか残念な気持ちに感じました。
その後は
あ～ほらほら、
ドスハレツアロワナ～♪
ドス大食いマグロ、
マジしゃくれてなぁ～い！？
なんてレア魚観察。
そこにガストドンの群れからなるストリートギャング「ガス・ウォリアーズ」のボス、ガス（♂18歳）も合流。
種族を超えたパーティー！
マジ最高なんですけどぉ～♪
その後はみんなでお散歩。
ここから落ちれるの
今知ったんですけどぉ～
BBB「マジメにやれ」
と、キャンプ気分なあたちの喉元をバルキンネコボールの「柄の部分」でおもいっきし突いてきました（直後、息ができなくなり悶絶していたところに、近くをうろついていたランゴスタに刺され、一落ち以上の苦痛を味わったあたち）。
気を取り直して、家出ゴワのゴワジ探索を開始。
BBB「ゴワゴワクイナって、お前らの背中に乗るのが好きなんだろ？」
ガス「まぁな。俺達自慢の「ゴワ毛」がたまんねぇのさ」
UBU「でもさ、背中には毛が生えてないよね？」
ガス「それじゃあよ、俺達の溜まり場でも行ってみっか」ドスン・・ドスン・・
と、ガストドンがいるエリアのことを「溜まり場」と呼ぶということを初めて知ったあたち。
UBU「・・・・・・（だから溜まり場に入ってきたハンターに対して、「あんなに過剰な抵抗」をしてくるんだ・・。たまぁに、すんごい遠くまで追っかけてきて頭突きをしようとする子もいるし・・）」採取なんて出来たもんじゃない
なんてぶつくさ言いながら、溜まり場に行ってみると・・
超～綺麗に並んでなぁ～い！？
ガス「フフ・・やってんな」
UBU「やってる？」
ガス「あれはな、ただ綺麗に並んでるんじゃあないのさ。いつ縄張りを荒らす奴が来てもいいように、きちんと整列することにより、「三位一体」の頭突きをかましてやれるだろ？だからさ。ちなみに、あのフォーメーションの名前は「テクニック・ガス17（セブンティーン）」といい、発案者は他でもない、この俺様よ」
UBU「そうなんだ」（隣で死んだような顔して、この状況に対する退屈感を表しているビーとジャブ吉さん）
ガス「ん・・ちょっと、待て！あそこを見ろ！！」ふぁ～あ・・（と三人であくび）
ヒョッヒョ～～！！マグマ仕込みの四回転ジャンプじゃ～♪
と、寝ているガストドンの背中を利用して、クルクルと「縦方向」に回転飛びをしている陽気なゴワを一羽発見。
ゴワジ「ヒョ～～！！マジ、マグマ最高！！」
BBB「あいつじゃね？」
UBU「ちょっと！あんた！ゴワジ！？」
ゴワジ「ゲッ！！人間！？しかも「イカちぃ～」女狩人！！やべぇ！！」
しょしょしょしょしょしょしょしょ
（すかさず岩場の陰に消えていくゴワジ）
UBU「・・・・・・（イカちぃ～んだ・・）」（自分を見下ろしてる）
BBB「逃げ足の早い野郎だな」ブッ（奇面的な面の口の中より、ツバを思い切り吐く）
ガス「溜まり場Bに行ってみよう」
UBU「・・・・・・（Bってことは、こっちがAなんだ・・）」
と、移動してみると・・
ゴ～ワ、ゴ～ワ、ゴワ♪
ゴワクイの子♪
と、「ポニョの歌」みたいなメロディに乗せ、これまたご陽気に歌っているゴワジを発見。
ジャブ吉「◎○△（撃ち殺す）」スチャ（奇面的な小銃を構えるヒットマン）
UBU「ダメよ
生きて連れて帰るの！」と、珍妙なメンバーを従え、ゴワジに接近し、説得をしてみることに
ゴワジ「ゲッ！！また「イカちぃ～」人間！！」
UBU「お父さんとお母さんが探してるわよ！！」
ゴワジ「！！！！！！！」ゴワーーーーーーン
唐突な訴えが心に響いたのか、すぐに状況を察したゴワジ。
ゴワジ「親父に頼まれたんか・・？」ドスン・・ドスン・・（ゴワジが乗ってるガストドンが空気お構いなしに歩き出す）
UBU「そうよ。ゴワ江さんも一緒よ。二人はあたちの家にいるの」
ゴワジ「てめぇんちに・・？」ドスン・・ドスン・・
UBU「・・・・・・（つくづく口が悪いゴワだなぁ・・）」
ゴワジ「帰れねぇ・・・今更・・・今更、帰れねぇんだ！！」モシャモシャ・・（その下ではガストドンが骨塚を漁っている）
UBU「どうしてよ！？あんた、もういい年でしょ！！散々、遊び尽くしたんでしょ！？だったらそろそろご両親の面倒くらいみなさい！！」
え～～～～～～～～～～～～～
（あきらかに嫌がる声をあげるゴワジ）
BBB「とんでもなくクズなゴワだな
」ゴワジ「俺はまだまだ独身貴族を楽しむんだ！！介護なんてゴワッゴワッゴワッ！！（嫌だという意味らしい）」しょっ
（骨塚を漁ってるガストドンから飛び降りる）UBU「ジャブ吉さん！！」
ジャブ吉「△（任せろ）」スチャ
ズドーーーーーーーーーーン
とっ
（吹き矢みたいのが逃げるゴワジのお尻に突き刺さる）ゴワジ「盛りやがったな・・・睡眠弾・・・・ファック・・・」ごろん・・
UBU「捕獲成功」むんず（寝てしまったゴワジの両足を豪快に掴み上げるイカつい女狩人）
こうして無事にゴワジを捕獲。
マイハウスに連れて帰り、ご両親から散々説教を食らったゴワジ（それをクスクス笑いながらフワ家族が見ていました）。
その後、ゴワジは四回転ジャンプができる「大道芸ゴワ」として、アステラで大活躍。
人間の若い娘にチヤホヤされる悦び、人間からチップを貰える喜び、人間に褒められる優越感、そして人間の忖度による「接待の酒の味」を覚え、今日も元気に大道芸（縦方向にクルクルと回転するだけ）をしてみせるゴワジでした♪
ゴワジ「今日、お前の奢りな」えっ
（って顔するUBUの頭の上を陣取りながら命令下してる）また一羽、素敵なゴワゴワクイナがオハナになりましたとさ♪
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