
UBU「さて・・・ハッピーエンド目指して、仕上げといきましょうか♪」シュタッ(金獅子の腕から飛び降り、着地するUBU。同じくその横で右拳を左の手のひらに叩きつけて「やる気満々」な姿を見せるBBBの姿も)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
ダッダッダッダッダッダッ!!
(神殿内の廊下を駆けるセルタスボニーを先頭に車椅子を走らせるロイ、それに付きそうように両サイドで並走するダミアンと耶律恵烈頭)

セルタスボニー「なんだか外が騒がしいよ!!急ごう!!」ダッダッダッダッ

ロイ「待て!あれを見ろ!!」
ゼゲーーーーーーーーーン!!
(向かう先のT字路に立ちふさがるセクメーア三獣士の姿)
アダン「フッフッフッフッフ・・・ただでは通せませんよ」
イジャラ「そんだらお前たちの企みを阻止してやるにゃんだ!!」ジャキーーン

ブルーノ「観念するぶる!!クルセイダーズめ!!」ゴイン

ロイ「どうやらバレてしまったようだぞ?」ザッ

セルタスボニー「構うもんか。邪魔をするならやっつけるまでさ!!」ウィーーーーン

アダン「ホッホッホッホッホッ。やっておしまいなさい。ブルーノさん、イジャラさん」ズイッ

ダミアン「工場長。設計図通り、スイッチはブレーキに」(敵を捉えながら小声で確認をとる。横で静かに頷くロイ)
イジャラ「そんだら今すぐ俺様の双剣で痺れさせてやるにゃんだよ・・!」ズイッ

ロイ「・・・・・・・・・・・」ゴクッ・・
ブルーノ「すぐに楽にしてやるぶる」ズイッ

オラァああああああああああああ!!
(T字路の右通路より勢いよくタックルを仕掛けてくるガロンネコ)
アダン「なにぃいいいいいいい!?」
ズガアアアアアアアアアアン

(そのままガロンネコのタックルを喰らい、T字路の左方面奥へと消えていくアダン)
イジャラ「なんだにゃ!?」バッ

ダミアン「今だ!!工場長!!」
ロイ「喰らえ!!」カチッ

ズンギャッギャッギャッギャッギャッギャッ!!
(ロイが搭乗する車椅子の座シート下に搭載された左右両端の6銃身からなる小型の「ガトリング砲」が、それぞれ高速回転を見せながらけたたましく火を吹く)
イジャラ「ほえ~~~!!ほっだらあぶねぇにゃんだ



ネカウ「受け取れ!!ダミアン!!」ブーーーーーーン

ブルーノ「なんだぶる


ダミアン「サンキュー!!レオ!!」ガバッ

バサッ(風呂敷を開くと中に入っていたのは新品の「バゼルネコシリーズ」であった!)
ダミアン「よっしゃ!!」ガシャン

耶律恵烈頭「いきまずぞ!!ダミアン殿、ボニー殿!!」ガッ

おニャあああああああああ!!
(たじろぐイジャラとブルーノ目掛けて突進かましていくバゼルダミアン、セルタスボニー、そして耶律恵烈頭)
ダシャーーーーーーーーン!!
(三人のタックルによってそれぞれ左右の壁際へと弾き飛ばされるイジャラとブルーノ)
イジャラ「いちちちち・・待て!!」バッ

チュンチュンチュンチュン

(起き上がろうとしたイジャラの足元に次々と風穴を開けていく連発の嵐)
イジャラ「ひっ

ロイ「悪いが通してもらうよ」カラカラカラカラ

ブルーノ「行かせるか!!」ダッ

レオ「おっと。そこまでだ」ひいいいいいい

ダミアン「さぁ、今のうちに。工場長」カラカラカラカラ

ブルーノ「卑怯者め!!」
レオ「散々、悪政に対し目を瞑ってきたお前達ほどじゃないさ」ドーーーーン

イジャラ「待て!!」
ダミアン「おっと。お土産だ」ポイッ

アダン「??」カランカランカラン・・(足元に何か転がってくる)
ミョンミョンミョンミョン・・!!
(爆鱗竜の「例の鱗」型にそっくりな小型爆弾がみるみるうちにその危険度を知らしめるように真っ赤に発光していく)
イジャラ「なんだにゃ?」はて・・
アダン「皆さん!!逃げるのですよぉ~~~~



ボガアアアアアアアアアン!!
(爆発を背景に前方に緊急ダイブかますセクメーア三獣士)
ダミアン「ハッハッハッハッハッ!!ざまぇねぇぜ!!」タッタッタッタッ

ロイ「今のは君が開発したのかい?」カラカラカラカラ

ダミアン「ええ。異国で「喧嘩屋」の異名を持つ飛竜種の話をセインツの仲間から聞きましてね。そいつをモチーフに作ってみた小型爆弾ですよ♪ちなみにこの装備もその飛竜種の素材を使っているんですよ♪」タッタッタッタッ

ロイ「セインツ・・?」カラカラカラカラ

ダミアン「そう!猫民の未来を背負う心強い仲間ですよ!!」(その背後から続く耶律恵烈頭、レオ、ネカウの姿)
パラパラパラパラパラ・・・・・

(半壊した廊下の天井より全身をはみ出しながら立ち塞がる金獅子。そしてその傍らには、煌黒大剣を背負う撫子装備の女狩人とその相棒と思しきディアネコヘルムにラヴァネコメイルを纏った黒猫、ブルファンゴフェイクの上半身裸な破戒僧が立っている)
ポール「UBU・・よく来てくれた!!」
UBU「お~ほほ!!お~ほほほほ!!」ひょこっ

ナイトクルーガー「やけにごきげんだな、お嬢さん」シュッ


BBB「気になっている人から、頼りにされている自分がたまらないのさ。そんで?何から始めればいいんだ?旦那」きょろきょろ
王羽美「邪龍教徒の女を!!」

カイルス「ああ?そんな奴いねぇぞ」
王羽美「!!」バッ(カイルスの巨漢の脇から向こう側を覗き見る)
パラパラパラパラパラ・・・・・

(天井と壁の一部が崩れた廊下にジーナの姿は見えない)
ポール「外に逃げたのかもしれないな・・」
王羽美「ジーナは私が。ポールさんはリックさんをお願いします」バッ

ポール「ウーメイ!!」(半壊した壁から顔を外に出して叫ぶ)
王羽美「ご心配なく!!必ずひっ捕らえてみせます!!」ダッダッダッダッ

米瑠都「彼女は自分が守ってみせるでごわすニャ!!」ダッダッダッダッ

ポール「・・任せたぞ・・・ウーメイ・・」
UBU「ほえ・・・」ぽかぁ~ん・・
ナイトクルーガー「あらら。もう失恋か?」ふかぁ~

BBB「お呼びじゃねぇって感じだ」ぷぅ・・

UBU「さっきの子・・・そうだ。確か孤島のバトルロワイヤルの時にいたギルドナイトだよ」
カイルス「・・・・・・・・・・・・・・」
ポール「助かったよ、UBU、ビー。それにファンゴの和尚もな。礼を言わせてくれ」(腕を組みながら頷く夜叉亥)
UBU「それはいいけど、どうしてギルドナイトが?」
ポール「・・・・・ああ・・。話せば長くなるんだが、彼女は俺の弟を守りながら、ここまで連れてきてくれたんだ」スッ・・(倒れているリックのもとで片膝をつく)
UBU「弟さん・・・確かご病気・・龍結核だって・・?」
ポール「俺に会う為にここまで来てくれたんだ」よっ(気を失っているリックを背中におぶり、その皮と骨だけになった「紫色の肌」をした両手を自分の前面にもってくる)
BBB「はぁ?お前の弟って、どっかの部族なのか?アニミズムにハマってるとか?」
ポール「この肌の色は塗ったものじゃない・・。邪龍教徒の連中がリックをこんな姿に・・・!!」グッ・・(背中におぶる変わり果てたリックのか細い腕を力強く握りしめる)
ナイトクルーガー「邪龍教・・タラスクギルドの仕業となりゃ、ドラッグ漬けにされたんだな?まったくひでぇことをしやがる」ふかぁ~~

UBU「・・・・とにかく安全な場所に運びましょう」
ポール「ああ・・。そうだ、彼(金獅子)はクルセイダーズの仲間なのか?」
UBU「ううん。ゲスト。火山圏のメンバーでね。あたちに用があって飛んできてくれたんだけど、ちょうど領内突入の作戦を実行した後でね。無理を言って、ここまで連れてきてもらったの。彼ね、ワープできるのよ♪嘘みたいでしょ?でもね、実はあたちを殺そうしてるネメシスなの」こそこそ(嬉しそうにポールに耳打ちする)
ちょん(UBUの肩を上から突く金獅子のでかい指)
UBU「どうした?カイルス?悪口は言ってないぞ」
カイルス「・・・・・・・・・・・・・・」ちら
ポール「・・・・・・・・・・・」(カイルスを見上げている)
カイルス「・・・・・・・・・(この男の素性を話すべきか・・・もしも今、この男がさっきのギルドナイト同様、同じナイツのメンバーだと知ったら、こいつは・・・)」ちら
UBU「??」
ボギャアアアアアアア・・・・!!
ドガアアアアアアアアアン・・!!
(神殿の外から飛竜種の咆哮と同時に爆発音が聞こえてくる)
BBB「グレンの声だ。予定通り、おっぱじめたみたいだな」(半壊した壁から顔を出して、猫耳レーダーを働かせている)
カイルス「お前たちはそいつと行け。俺は外の様子を見に行ってくる」ズン

UBU「どうする気?」
カイルス「俺達、ミリシアの目的は仲間を連れて帰ることだ。そいつがいるかもしれない」ズンズン

UBU「待って!カイルス!!」
カイルス「??」くるっ
UBU「助けてくれてありがとう」にこっ
カイルス「・・・・・・・・忘れるな。アッシュ同様、お前達は俺にとって倒すべき相手だってことをな。目的が終わったら、俺と決闘をしてもらうぞ」
UBU「うん。そのデュエル、楽しみにしてる♪」
カイルス「・・・・・・・・・・・・・・・」
バッバッバッ

(階段状になった外壁を上に向かって飛び移っていく金獅子の後ろ姿)
BBB「いいのか?今度こそ殺されっかもしれねぇんだぞ?」(UBUと一緒に壁際から顔を出してカイルスを見送っている)
UBU「その時はその時。それより・・・・」ちら

UBU「・・・・・・・・・・・・・・・」
BBB「晴天だな。まさか肉焼きパーティーでもやりてぇなんて言うんじゃねぇだろうな?」
UBU「・・・・・それも終わってから。さぁ!まずは移動しましょ」ぽん


夜叉亥「待て。誰か来るぞ」
タッタッタッタッタッタッタッタッ
(廊下の十字路から獣人のそれと思われる軽やかな足音が複数聞こえてくる)
ポール「警備兵が今の騒動を聞きつけたのかもしれない」
BBB「任せろ。同族にはわりぃが、ぶちかましてやるよ」ゴキッゴキッ

タッタッタッタッタッタッタッタッ
UBU「和尚。殺しちゃ駄目よ。気絶させるだけ」スッ・・(夜叉亥と共に壁際に身を寄せる)
夜叉亥「俺に戒律を守れと?今更の要求だな」ブホッ
BBB「静かにしやがれ。くるぞ」
ポール「・・・・・・・・・・・・・」(リックをおぶりながら身を潜める)
タッタッタッタッタッタッタッタッ
UBU「・・・・・・・・・・・・・」(息を殺しながら見えない敵を捉える。そのおでこでは光蟲のエージェントが足を組みながらのんきにタバコを吸っている)
バッ(曲がり角より複数の獣人の影が飛び出してくる)
UBU「今よ!!ほわちゃ~~~~~~~!!!!」ブオーーーーーン

セルタスボニー「ぎええええええええええ

UBU「むっ


夜叉亥「あいつの方がよほど殺す気満々じゃないか」やれやれ(と同じリアクションをしてみせる黒猫)
ポール「今の声・・待て!!UBU!!彼らは敵じゃない!!」バッ

ダミアン「人型!?って、旦那じゃねぇか!!」カラカラカラカラ・・(と、ロイ達も続いて姿を見せてくる)
ポール「みんな無事だったか!」
UBU「ほえ・・・」
ナイトクルーガー「なんだよ。知り合いかよ」よっ(頭巾の中から匍匐前進で出てくる)
BBB「これは戒律を守ったことになるか?」
夜叉亥「俺は無差別に人を殺めるわけじゃない」ブホッ

セルタスボニー「ふ~~~~~・・・って、UBUじゃないのさ!!」
UBU「ほえ・・・あたち、あんた知らない」なに?そのへんちくりんなお面?
セルタスボニー「んもぉ~~!!」
ガバーーーーーン


ボニー「しばらく会わないうちに、愛猫のことを忘れたなんて言わせないぞ!!」ぷんすか

UBU「ボニー♪」ガバッ

ボニー「んもぉ~~。相変わらず、おっちょこちょいなんだから」スリスリ

ロイ「この方達が・・ユクモクルセイダーズの・・・」カラカラカラ・・
ボニー「そうだ!UBU!彼がロイ・ファウラーだよ!!」さぁ、挨拶して(と、再会のハグで涙と鼻水を流しているUBUを促す)
ロイ「うぶ・・・・・妻がいろいろとお世話になっています。私がロイ・ファ・・・」
ガバッ!!(車椅子ごとロイに抱きついてくるUBU)
ロイ「なっ!?なっ!?」
UBU「コニーちゃんからのクエスト!!」バッ

ロイ「????」
UBU「あんたを必ずコニーちゃんが待つユクモに連れて帰ること!!ね!?」にこっ
ロイ「・・・・・・・・はい!!お願います!!」
ボニー「ね?人間って悪い奴ばかりじゃないだろ?」(と、隣のバゼルダミアンに話しかける。納得いかなそうな顔でそっぽを向くダミアン)
To Be Continued



次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
7/29(日) 「信じらんないんですけどぉ~~~~!!」の巻
をお送りいたします♪ほんだらさ!!次回も雲に向かって豪快にジャンプしながら読も見よう
