GOOOOOOOOOOOO!!
(暗がりの上空を突っきっていく一機の飛行船(平たい甲板上の下に長細い気球部を横並びに2つ搭載したタイプ)。そして気球部には「ロックラックシティ観光協会」を記した大陸文字がプリントされている)
ビュオオオオオオオオオオ!!
(甲板の船首では「くたっ」としたオリーブグレイとオフホワイトのヒッコリーストライプからなる「ボーイズ用」ギルドナイト装束を身に纏った少年が風圧にもめげず双眼鏡を覗いている。またその背中からは「金色のおやすみベア」が少年に寄りかかるようにその愛らしい顔を覗かせている)
ハロルド「急げ急げ!!早くしろってんだよ!!バカ野郎クソ野郎のろま野郎!!」ビュオオオオオオオ!!
船長「し、しかし、この空模様じゃ暗くて危険です
」(ちっさいタイプのおじさんキャプテンがオロオロしている)
ハロルド「だから急げってんだよ!!」むきぃ~~~~
(と怒る背中のポポロスキー君の顔はわろうている)
船長「見てください!灯台代わりの太陽もご覧のように、欠けていきますぞ!!」
ハロルド「・・・・・・・・・・・・・」チャッ・・(子供用サングラス(目が星型になったイベント用の)をかけて空を見上げる)
ビュオオオオオオオオオオ!!
(グラス越しに見上げる太陽は、東側からゆっくりと弧を描きながらその姿を暗ましていく)
船長「なにか悪いことの予兆ですよ・・・そういうのをなんというんだったかな・・」
ハロルド「逢魔が時」チャッ・・(星型サングラスを実に大人っぽく外しながら答える)
船長「ほら!悪いことは言いません、今から引き返しましょう!」ひえええええ![アセアセ]()
ハロルド「弱気言ってんじゃねぇ、クソ船長!!ただの自然現象だ!!いちいちビビってんじゃねぇよ!!んなことより、もっと燃料込めろ!!飛ばせ!!早く!!あいつが来る前にだ!!」ひええええええ
(と慌てて作業に移る船員の大人達)
ブワッサブワッサブワッサ!!
ハロルド「!?」バッ
(甲板から身を乗り出し、羽音のする方向を見下ろす)
ブワッサブワッサブワッサ・・・・
(真下の雲に隠れてしまっている為、その姿こそ見えないが、「何かしらの飛竜種が数頭」、飛行船を追い越していく)
ハロルド「・・・・・・・・・・・」むぅ・・・
船長「ねぇ、やっぱり引き返した方が・・・」
ハロルド「だめぇええええええええ!!!!」ひええええええ![アセアセ]()
チャッ・・(再び船首に立ち、双眼鏡を覗きながら下を見る)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・
(双眼鏡視点。闇に覆われた水没林フィールドの中央に立つ巨大なピラミッド型神殿が薄っすらと見えてくる)
ハロルド「見えてきたぜ・・・・あまたの強欲に満ちた思念の渦がな・・」
グッ(背中に背負う金色のおやすみベアの「お手」を強く握りしめる)
ハロルド「分かってるよ、ポポロスキー君。今度こそあいつの好きにはさせねぇ・・・・待ってろ!みんな!!」
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
![]()
オオオオオオオオオオオオ!!
(陰影に覆われた神殿エリアでは、未だその異変に気づくこと無く、激しい戦闘が繰り広げられている)
シャドー「なんだ!?夕暮れなのに日が沈んでいないぞ!!」(他のセインツの仲間と一緒に、並木道の木陰に身を隠しながら、フィールド全体に起きている異常事態を把握しようとしている)
ジェット「違うニャ!!この怪奇現象は黄昏にあらず!!太陽を見るニャ!!」チャッ(プケネコネコフードに装着されているレンズの縁を捻って拡大させる)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(薄暮に浮かぶ太陽の右側が弧を描いたように欠けてしまっている)
シャドー「なにが起きている!?ネカウの言う終焉が近いとでも言うのか!?」(額に手を翳しながら太陽を見上げるセインツ一同)
ジェット「アポカリプス・・・古来より不吉な出来事が舞い降りる予兆とされている、この自然現象の正体・・・それは・・・・日蝕ニャ!!」
![]()
エビ吉「イーーーーーーーッ!!(守れ!!何がなんでも陛下と鈴麗様をお守りしろぉおおおおおおお!!!!)」ガシッ
(ザザミネコの群れが大盾を掲げ、ドーム状に身を寄せ合い、自ら防壁と化している)
鈴麗「ほにゃ・・・・・・・」(屈強な獣人戦士達に囲まれながら身を屈め、暗がりの中よりドーム状の防壁に出来た僅かな隙間より外の様子を窺う)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・
(重なり合う大盾の隙間から見える空模様は、先程までの晴天が嘘のように翳ってしまっている)
鈴麗「・・・・・・・・・・・・」そそっ・・(背を向けて防壁と化しているザザミネコの腰に掴まり、今度は別の隙間から外の様子を覗き見る)
シャアアアアアアアアアアアア!!
(鈴麗達がいる壇上より、何列にも重なって方円の陣を作るセルタスネコ、青いブレイブネコ、ギザミネコ達が猫族独特な怒号をあげながら守りを固めているのが見下ろせる)
鈴麗「・・・・・・・・・・・・・・」きゅむっ(まんまるな瞳のピントを遠方に合わせる)
ファ・・・・・・・・・・・(猫から成る防壁を超えて向こう側、階段状になった神殿の外壁一段目の上に並んでいる鉢植えの落陽草が、暗闇の中、水を得た魚のように首を起こしながらゆっくりと花開いていく)
鈴麗「・・・・・・・・・・・・・・」(縦長になった猫目に投映される落陽草の花々)
ぽむっ(その鈴麗の肩を掴む無骨な獣人のお手)
![]()
猛豚「怖いか?鈴麗」
鈴麗「・・・・・・・・・・・・・・・」ふるふる(少し間をおいてから否定を示すように首を左右に小さく振る)
猛豚「それでこそ我が正室に選ばれし猫。神父。鈴麗の誓いの言葉を続けろ」ひいいいいい(同じドーム状の中、その奥で丸くなって怯えている神父メラルー)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(次第に暗闇に包まれていく神殿南側の外壁上、頂上部付近の段より天に向かって黙祷を捧げながら両手を広げるジーナ。その一段下にはそれを見上げる王羽美、東側には黒い飛竜種の首に跨ったロージー、カーブーの姿が)
ジーナ「さぁ、ひれ伏しなさい。終焉の・・・降臨です」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・(薄暮から差す僅かな光の束を全身で受けながら両眼を閉じ、雄大に両腕を広げる邪龍教徒の女)
王羽美「これは・・・日食・・・・」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・(暗がりの空を見上げる白装束のナイトを包む宵闇の濃度が次第に増していく)
![あたちのモンハン日記]()
カーブー「アンジェリカ・・・・・」
![$あたちのモンハン日記]()
ロージー「あの人が・・・・・?」
ジーナ「数多の飛竜を駆遂せし時、伝説はよみがえらん・・数多の肉を裂き、骨を砕き、血を啜った時、彼の者はあらわれ・・・・」
チャッ・・(ジーナの黒衣の背中にあてられる凶針(ライトボウガン)の砲口)
ジーナ「・・・・・・・・・・・・」(小声でチャントを続けたまま、目の動きだけで後ろ側の外敵を捉える)
ポール「だからその忌々しい虚言をやめろと言っているんだ」
王羽美「ポールさん!!」
ロージー「ウーメイさんと知り合い・・?」
ポール「動くな。妙な真似をしたら、今度こそ俺のボウガンが速射で火を吹き、お前の体に風穴を空けるぞ」チャッ・・
カーブー「よせぇえええええええええええ!!!!」
~神殿屋上エリア....
にゃっせ!にゃっせ!にゃっせ!
(巨砲の下、車椅子に乗ったロイ・ファウラーの指示に従い、操縦パネルを中心にあくせくと作業を続ける工房の猫達。また開かれた砲台の小さなハッチからは、そこに身を潜らせて作業をしていると思われるダミアンとオリセーの「猫尻」が2つ見える)
![]()
BBB「こっちは順調みてぇだが・・・あっちはどうかな・・?」ちら(暗がりの空を見上げる)
![]()
UBU「ビー」(同じく上を見上げながら実に澄んだ声で相棒の名前を呼ぶ)
BBB「ん・・?」
UBU「今までありがとうね」
BBB「・・・・・・ちょっと待て。いい加減、てめぇが何を考えているか教えろ」
UBU「まさかこんな所でね・・・「あたし」も想像してなかったのよ」
BBB「・・・・俺は、俺達の知っているてめぇの言葉を聞きてぇんだ」ガシッ
(UBUの袖を力強く捻り上げる)
UBU「この瞬間を待っていた・・。ヒンメルン以来のね・・」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
ハァ・・・ハァ・・・・・・(作業をしている猫たちやUBU達を背に、項垂れながら千鳥足でよたよたと前方に向かって歩いて行くリック・ベインズ)
リック「兄貴・・・兄貴が危ない・・・・!!」ボリボリボリボリ(力強く髪を掻きむしると同時にツヤを失ったその毛が次々と抜けていく)
カーブー「やめろ!!ポール・ベインズ!!」バッ
(刻竜の首より飛び降りる)
ロージー「お兄ちゃん!!」
ジーナ「そう言っていますが・・?」(背中越しに語りかける)
ポール「おとなしく俺と来い。そしてリックの容態を診てもらう」
ジーナ「すべては終わったこと。御覧なさい」スッ・・(静かに首を上に傾ける)
ポール「・・・・・・・・・・・・」ちら
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(左側に傾いた三日月状の太陽は、地上の自転速度よりも公転速度で上回る月によって覆い尽くされていき、更にその姿を暗闇に飲まれていく)
ポール「・・・・・・・・・・・・・」
ジーナ「似ていませんか?貴方方、ご兄弟が大砂漠で見た、あの夜に・・・・」にやぁ・・
ウオオオオオオオオオオオオ!!
(ポール目掛けて飛びかかってくるドボルヘルムのハンター)
王羽美「ダメです!!シャークハンター!!」バッ![sss]()
ズガーーーーーーーーン!!
(飛びかかってきたカーブーを飛び蹴りで外壁上に叩きつけるウーメイ)
ポール「!?」
ジーナ「・・・・・・・」ちら
ダスン!!
チャッ!!
(背後ですきを見せたポールの頭部を反転させたエルボーで穿ち、よろめいた瞬間、その手から凶針を奪い去り、今度は自信が背後に立ってその背中に銃口を向けるジーナ)
ジーナ「どなたか知りませんが、礼を申し上げます」フフ・・
カーブー「アンジェリカ・・・・俺だ!!カーブーだ!!」ガバッ![煙]()
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
(次第に太陽はその輝きを失いながら黒い影によって支配されていくも、月の地形的な段差の隙間から溢れる神々しい光がダイヤモンドリングとなって大陸世界を照らしている)
BBB「何が来ようと、決して俺はてめぇから離れねぇからな」ガシッ(しっかりとUBUの手を握る勇猛な獣人戦士)
UBU「そうだね。あの頃とは違う・・・今のあたちには、一緒に戦ってくれる仲間がいる・・!!」
ギュッ(黒猫の相棒の手をしっかりと握り返すUBUの手)
王羽美「下がりなさい!!シャークハンター!!」ガバッ
(カーブーを羽交い締めにする)
カーブー「邪魔するな!!!!」ダシャーーーーーーン
(腕の力が弱いウーメイを思い切り背負投で外壁上に叩きつける)
ロージー「あの二人を止めて、ノウンちゃん!!」
![]()
????「我は何者・・我は闇・・我は・・・・!!」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
(月と太陽の位置が合致し、重なり合い、そして光を完全に失った「黒い太陽」が完成する)
ニャン=ジュスト「ついに来るぞ!!奴が来るぞ!!!!」ガバッ
(被っていた布団を剥がし、中から出てきたのは、やつれ果て、骨と皮だけになった紫色の肌に変色した獣人であった)
ガチャッ!!(部屋のドアを開けると同時に中に入ってくる姜淑)
姜淑「宰相様!!」ダッ
ガバッ・・(ベッドの上で抱き合う、共に変わり果てた姿の姜淑とニャン=ジュスト)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
(黒い太陽を中心に漆黒の空がとぐろを巻き始め、大気全体を歪めていく)
ジーナ「降臨されます」
シャザーーーーーーーーーーン!!
(引き裂かれた空間の歪みから、赤紫の雷土が暗黒の空を引き裂くかのように鮮血の軌跡を描きながら空全体に向かって鋭く迸る)
BBB「そろそろ、何がくるのか教えてくれてもいいんじゃねぇか?」(不気味なマゼンダの雷光を受けながら空を見上げている)
![]()
バッサバッサ・・バッサバッサ・・・
(暗黒の渦の中心からゆっくりと空中浮揚をみせながら降下してくる黒龍)
UBU「世界のネメシス。マモーナス」
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
8/16(木)0時更新 「巨星墜つ」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も目をひん剥きながら読も見よう!!
(暗がりの上空を突っきっていく一機の飛行船(平たい甲板上の下に長細い気球部を横並びに2つ搭載したタイプ)。そして気球部には「ロックラックシティ観光協会」を記した大陸文字がプリントされている)
ビュオオオオオオオオオオ!!
(甲板の船首では「くたっ」としたオリーブグレイとオフホワイトのヒッコリーストライプからなる「ボーイズ用」ギルドナイト装束を身に纏った少年が風圧にもめげず双眼鏡を覗いている。またその背中からは「金色のおやすみベア」が少年に寄りかかるようにその愛らしい顔を覗かせている)
ハロルド「急げ急げ!!早くしろってんだよ!!バカ野郎クソ野郎のろま野郎!!」ビュオオオオオオオ!!
船長「し、しかし、この空模様じゃ暗くて危険です

ハロルド「だから急げってんだよ!!」むきぃ~~~~

船長「見てください!灯台代わりの太陽もご覧のように、欠けていきますぞ!!」
ハロルド「・・・・・・・・・・・・・」チャッ・・(子供用サングラス(目が星型になったイベント用の)をかけて空を見上げる)
ビュオオオオオオオオオオ!!
(グラス越しに見上げる太陽は、東側からゆっくりと弧を描きながらその姿を暗ましていく)
船長「なにか悪いことの予兆ですよ・・・そういうのをなんというんだったかな・・」
ハロルド「逢魔が時」チャッ・・(星型サングラスを実に大人っぽく外しながら答える)
船長「ほら!悪いことは言いません、今から引き返しましょう!」ひえええええ

ハロルド「弱気言ってんじゃねぇ、クソ船長!!ただの自然現象だ!!いちいちビビってんじゃねぇよ!!んなことより、もっと燃料込めろ!!飛ばせ!!早く!!あいつが来る前にだ!!」ひええええええ

ブワッサブワッサブワッサ!!
ハロルド「!?」バッ

ブワッサブワッサブワッサ・・・・
(真下の雲に隠れてしまっている為、その姿こそ見えないが、「何かしらの飛竜種が数頭」、飛行船を追い越していく)
ハロルド「・・・・・・・・・・・」むぅ・・・
船長「ねぇ、やっぱり引き返した方が・・・」
ハロルド「だめぇええええええええ!!!!」ひええええええ

チャッ・・(再び船首に立ち、双眼鏡を覗きながら下を見る)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・
(双眼鏡視点。闇に覆われた水没林フィールドの中央に立つ巨大なピラミッド型神殿が薄っすらと見えてくる)
ハロルド「見えてきたぜ・・・・あまたの強欲に満ちた思念の渦がな・・」
グッ(背中に背負う金色のおやすみベアの「お手」を強く握りしめる)
ハロルド「分かってるよ、ポポロスキー君。今度こそあいつの好きにはさせねぇ・・・・待ってろ!みんな!!」
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~

オオオオオオオオオオオオ!!
(陰影に覆われた神殿エリアでは、未だその異変に気づくこと無く、激しい戦闘が繰り広げられている)
シャドー「なんだ!?夕暮れなのに日が沈んでいないぞ!!」(他のセインツの仲間と一緒に、並木道の木陰に身を隠しながら、フィールド全体に起きている異常事態を把握しようとしている)
ジェット「違うニャ!!この怪奇現象は黄昏にあらず!!太陽を見るニャ!!」チャッ(プケネコネコフードに装着されているレンズの縁を捻って拡大させる)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(薄暮に浮かぶ太陽の右側が弧を描いたように欠けてしまっている)
シャドー「なにが起きている!?ネカウの言う終焉が近いとでも言うのか!?」(額に手を翳しながら太陽を見上げるセインツ一同)
ジェット「アポカリプス・・・古来より不吉な出来事が舞い降りる予兆とされている、この自然現象の正体・・・それは・・・・日蝕ニャ!!」

エビ吉「イーーーーーーーッ!!(守れ!!何がなんでも陛下と鈴麗様をお守りしろぉおおおおおおお!!!!)」ガシッ

鈴麗「ほにゃ・・・・・・・」(屈強な獣人戦士達に囲まれながら身を屈め、暗がりの中よりドーム状の防壁に出来た僅かな隙間より外の様子を窺う)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・
(重なり合う大盾の隙間から見える空模様は、先程までの晴天が嘘のように翳ってしまっている)
鈴麗「・・・・・・・・・・・・」そそっ・・(背を向けて防壁と化しているザザミネコの腰に掴まり、今度は別の隙間から外の様子を覗き見る)
シャアアアアアアアアアアアア!!
(鈴麗達がいる壇上より、何列にも重なって方円の陣を作るセルタスネコ、青いブレイブネコ、ギザミネコ達が猫族独特な怒号をあげながら守りを固めているのが見下ろせる)
鈴麗「・・・・・・・・・・・・・・」きゅむっ(まんまるな瞳のピントを遠方に合わせる)
ファ・・・・・・・・・・・(猫から成る防壁を超えて向こう側、階段状になった神殿の外壁一段目の上に並んでいる鉢植えの落陽草が、暗闇の中、水を得た魚のように首を起こしながらゆっくりと花開いていく)
鈴麗「・・・・・・・・・・・・・・」(縦長になった猫目に投映される落陽草の花々)
ぽむっ(その鈴麗の肩を掴む無骨な獣人のお手)

猛豚「怖いか?鈴麗」
鈴麗「・・・・・・・・・・・・・・・」ふるふる(少し間をおいてから否定を示すように首を左右に小さく振る)
猛豚「それでこそ我が正室に選ばれし猫。神父。鈴麗の誓いの言葉を続けろ」ひいいいいい(同じドーム状の中、その奥で丸くなって怯えている神父メラルー)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(次第に暗闇に包まれていく神殿南側の外壁上、頂上部付近の段より天に向かって黙祷を捧げながら両手を広げるジーナ。その一段下にはそれを見上げる王羽美、東側には黒い飛竜種の首に跨ったロージー、カーブーの姿が)
ジーナ「さぁ、ひれ伏しなさい。終焉の・・・降臨です」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・(薄暮から差す僅かな光の束を全身で受けながら両眼を閉じ、雄大に両腕を広げる邪龍教徒の女)
王羽美「これは・・・日食・・・・」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・(暗がりの空を見上げる白装束のナイトを包む宵闇の濃度が次第に増していく)

カーブー「アンジェリカ・・・・・」

ロージー「あの人が・・・・・?」
ジーナ「数多の飛竜を駆遂せし時、伝説はよみがえらん・・数多の肉を裂き、骨を砕き、血を啜った時、彼の者はあらわれ・・・・」
チャッ・・(ジーナの黒衣の背中にあてられる凶針(ライトボウガン)の砲口)
ジーナ「・・・・・・・・・・・・」(小声でチャントを続けたまま、目の動きだけで後ろ側の外敵を捉える)
ポール「だからその忌々しい虚言をやめろと言っているんだ」
王羽美「ポールさん!!」
ロージー「ウーメイさんと知り合い・・?」
ポール「動くな。妙な真似をしたら、今度こそ俺のボウガンが速射で火を吹き、お前の体に風穴を空けるぞ」チャッ・・
カーブー「よせぇえええええええええええ!!!!」
~神殿屋上エリア....
にゃっせ!にゃっせ!にゃっせ!
(巨砲の下、車椅子に乗ったロイ・ファウラーの指示に従い、操縦パネルを中心にあくせくと作業を続ける工房の猫達。また開かれた砲台の小さなハッチからは、そこに身を潜らせて作業をしていると思われるダミアンとオリセーの「猫尻」が2つ見える)

BBB「こっちは順調みてぇだが・・・あっちはどうかな・・?」ちら(暗がりの空を見上げる)

UBU「ビー」(同じく上を見上げながら実に澄んだ声で相棒の名前を呼ぶ)
BBB「ん・・?」
UBU「今までありがとうね」
BBB「・・・・・・ちょっと待て。いい加減、てめぇが何を考えているか教えろ」
UBU「まさかこんな所でね・・・「あたし」も想像してなかったのよ」
BBB「・・・・俺は、俺達の知っているてめぇの言葉を聞きてぇんだ」ガシッ

UBU「この瞬間を待っていた・・。ヒンメルン以来のね・・」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
ハァ・・・ハァ・・・・・・(作業をしている猫たちやUBU達を背に、項垂れながら千鳥足でよたよたと前方に向かって歩いて行くリック・ベインズ)
リック「兄貴・・・兄貴が危ない・・・・!!」ボリボリボリボリ(力強く髪を掻きむしると同時にツヤを失ったその毛が次々と抜けていく)
カーブー「やめろ!!ポール・ベインズ!!」バッ

ロージー「お兄ちゃん!!」
ジーナ「そう言っていますが・・?」(背中越しに語りかける)
ポール「おとなしく俺と来い。そしてリックの容態を診てもらう」
ジーナ「すべては終わったこと。御覧なさい」スッ・・(静かに首を上に傾ける)
ポール「・・・・・・・・・・・・」ちら
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(左側に傾いた三日月状の太陽は、地上の自転速度よりも公転速度で上回る月によって覆い尽くされていき、更にその姿を暗闇に飲まれていく)
ポール「・・・・・・・・・・・・・」
ジーナ「似ていませんか?貴方方、ご兄弟が大砂漠で見た、あの夜に・・・・」にやぁ・・
ウオオオオオオオオオオオオ!!
(ポール目掛けて飛びかかってくるドボルヘルムのハンター)
王羽美「ダメです!!シャークハンター!!」バッ

ズガーーーーーーーーン!!
(飛びかかってきたカーブーを飛び蹴りで外壁上に叩きつけるウーメイ)
ポール「!?」
ジーナ「・・・・・・・」ちら
ダスン!!
チャッ!!
(背後ですきを見せたポールの頭部を反転させたエルボーで穿ち、よろめいた瞬間、その手から凶針を奪い去り、今度は自信が背後に立ってその背中に銃口を向けるジーナ)
ジーナ「どなたか知りませんが、礼を申し上げます」フフ・・
カーブー「アンジェリカ・・・・俺だ!!カーブーだ!!」ガバッ

ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
(次第に太陽はその輝きを失いながら黒い影によって支配されていくも、月の地形的な段差の隙間から溢れる神々しい光がダイヤモンドリングとなって大陸世界を照らしている)
BBB「何が来ようと、決して俺はてめぇから離れねぇからな」ガシッ(しっかりとUBUの手を握る勇猛な獣人戦士)
UBU「そうだね。あの頃とは違う・・・今のあたちには、一緒に戦ってくれる仲間がいる・・!!」
ギュッ(黒猫の相棒の手をしっかりと握り返すUBUの手)
王羽美「下がりなさい!!シャークハンター!!」ガバッ

カーブー「邪魔するな!!!!」ダシャーーーーーーン

ロージー「あの二人を止めて、ノウンちゃん!!」

????「我は何者・・我は闇・・我は・・・・!!」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
(月と太陽の位置が合致し、重なり合い、そして光を完全に失った「黒い太陽」が完成する)
ニャン=ジュスト「ついに来るぞ!!奴が来るぞ!!!!」ガバッ

ガチャッ!!(部屋のドアを開けると同時に中に入ってくる姜淑)
姜淑「宰相様!!」ダッ
ガバッ・・(ベッドの上で抱き合う、共に変わり果てた姿の姜淑とニャン=ジュスト)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
(黒い太陽を中心に漆黒の空がとぐろを巻き始め、大気全体を歪めていく)
ジーナ「降臨されます」
シャザーーーーーーーーーーン!!
(引き裂かれた空間の歪みから、赤紫の雷土が暗黒の空を引き裂くかのように鮮血の軌跡を描きながら空全体に向かって鋭く迸る)
BBB「そろそろ、何がくるのか教えてくれてもいいんじゃねぇか?」(不気味なマゼンダの雷光を受けながら空を見上げている)

バッサバッサ・・バッサバッサ・・・
(暗黒の渦の中心からゆっくりと空中浮揚をみせながら降下してくる黒龍)
UBU「世界のネメシス。マモーナス」
To Be Continued



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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
8/16(木)0時更新 「巨星墜つ」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も目をひん剥きながら読も見よう!!