
この子はケストドンのトド美ちゃん(何度も言いますが、トド美ちゃんは「もう高校三年生」なので、雄の個体みたいに大きいのです。ちなみにトド美ちゃんの弟達は「まだ中学生」なので、雌の個体みたいにちいちゃく、発育途中なのです。作者が雄雌を間違えただけだろ?ですって?そんなことは言わないの)。
そんな翔んでるトドン系女子のトド美ちゃんも、あたちが狩猟をサボり、引きこもっている間に気づけば18歳に(登場時は17歳でした。そしてこの年齢も「人間でいうところの」なのです)。
最近は「進路」に悩んでいるそうで、「おぼつかない」とのこと。
というわけで、悩めるトドン系女子の相談に乗ることになったあたち。
トド美ちゃんは大好きなお魚屋さんになるか、釣り職人になるか、はたまたトドン系秘書検定を受けるか迷っているそうなのです。
見かねたあたちは気分転換もかねて
「荒地にドライブしに行こうよ♪トド美ちゃんに乗って」
と提案すると

はぁ~!?絶対乗らせないんだから!!
とすさまじい剣幕で反論かましてきました。
ちらっとトド美ちゃんの足元を見ると、凛とした黒髪のトドン系美女が表紙を飾っている「トドン系女子向けの女性誌」が転がっており、見出しには「狩猟社会と食物連鎖に疑問を覚えることから始める大人のトドン系女子の魅力」と書かれていました。おそらくトド美ちゃんに芽生えた強い自己主張はこれによる感化を受けたものでしょうか。
「ケチ。いいじゃん、乗せてくれたって」
とあたちが言うと

否応なしにふっ飛ばされました
(後ろでわろうているのは弟のゲス吉君。この度、晴れて「古代樹ハイスクール」に入学!!おめでとう♪)
「いてぇ!!なにすんだ、この野郎!!」
と、あたちが大剣を抜いてトド美ちゃんに斬り込みかまそうとすると、すぐさま間にパパトドン(バツイチ)が入ってきて、
「まぁまぁ、UBUちゃん。トド美はこのとおり「荒れた年頃」に直面しているんだ。進路の問題が無事に終われば、きっと君を乗せてくれるさ。そしてこの貴重な体験が成長に変わる。大剣だけにね」
と小粋なウィンクかましてきたので、怒りがおさまらないあたちは「大剣の柄」でコツンとパパトドンの脳天をぶつなり、エリア移動して帰ってきました。
「絶対に乗ってやる」
あたちはどうしてもトド美ちゃんに乗りたい想いをひた隠しにしながら、その日は床につきました(とは言うものの、最近あたちのベッドはフワ吉たちに占拠されているので、あたちは床に「ゴザ」を敷いて、暖炉の前で寝ています。起きると肩やら腰が痛いのなんのって

翌日、「乗りたい想い」を胸に荒地を探索中、トド美ちゃんを発見(彼女は修学旅行で荒地に来て以来、ちょくちょく遊びに来ているのです)。

「ふふ・・バカな顔して、のうのうと背中を向けておるわい」
ということで、「崖飛び降り不意打ち乗り作戦」を敢行!

ちょりゃああああああああ!!
颯爽と背中に向けて飛び降りるも、直前で殺気を感じたトド美ちゃんにまたも「頭突き」を「下顎」に食らってしまったあたち。再び尻もちをつく羽目に

そこにすかさず「トコトコ」とやってきたトド美ちゃん。

「ちょっと!!何考えてんのよ!!」
「うっさい。黙って乗らせろ」
マジ喧嘩の勃発です。
見かねたビーが
「おいおい、こんな所で喧嘩してたら、本当の喧嘩屋(バゼルなあいつ)が来ちまうぞ」
となだめてくれましたがあたちはトド美ちゃんを睨みつけたまま
「ちっ」
と舌打ちかましてやると、食い気味でトド美ちゃんも
「そっちこそ、ちっ」
と返してくる生意気さ

「トド美ちゃんなんてもう知らないんだから!!バゼルの上に乗るからいいですよ~だ!!いっ~~~~~~~~~!!!!!」
あたちは全身全霊の「い~~」をかますと、ビーに「よしよし」となだめられながら荒地をあとにしました。
おうちに帰っても怒りが冷めやらないあたちは、庭でゴロゴロしていたネッカーをタックルでどかして、その場で眠ることにしました(ベッドは占拠され、ゴザ上もまた、ゴワ達に乗っ取られていた為)。
その日はよく眠れず、こんな夢を見ました。

大剣でトド美ちゃんの頭をおもいっきしひっぱたく夢・・
「絶対に乗ってやる」
あたちは庭の土の上で仰向けになりながら、まあるいお月さんにそう誓うのでした・・
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ぜぇ~~ったいにUBUちゃんには乗らせないんだから!!