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Channel: あたちのモンハン日記
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Recollection No.5_05

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よいちょ・・(苔が一面に生い茂る地面の上に、多彩なキノコがたんまりと詰まったカゴをやっとこ置く「ムクムクな」幼児の両腕)

ゴッゴッ・・ブッブッ・・(歴戦のモスと頭にリボンをつけた可愛げあるファンゴがそれを物欲しそうによだれを垂らしながらてくてくと近づいてくる)

ぽんぽん(諭すように両手で彼&彼女の「ぽっこりおなか」を軽く叩いてやる。また森の向こう側では白装束を纏った大人たちとおトキさんがポポタクシーの荷台に採取したものを乗せている姿も見える)

エスター「まぁ。たくさん採ってきたわね」(見上げると白装束を纏った仏様の白毫のようなホクロを額にもつ彼女の凛とした姿が)

ムーア「モス雄とイノみゃんのおかげ。あたち、引っこ抜いただけ」(と、土だらけになったちいちゃい手のひらを自慢気に見せつける。エスターは腰を屈めてそれを嬉しそうに覗き込む)

エスター「なにか珍しいものはあった?」(物色するようにカゴ一杯に詰まったキノコを見下ろしている)

ムーア「あったあった。こりこり」がさりごそり(と、頭を突っ込ませんばかりの勢いでカゴの中の色とりどりなキノコを漁りだす)


キラキラキラキラキラキラキラ
(柄の部分をしっかりとちいちゃい手で握って持ち上げたキノコはなんだか「ステキに」きらめいている)


エスター「すごい!これはキラメキノコといって、観賞用にも珍重される、とぉ~っても珍しいキノコなのよ」キラキラキラキラキラキラ(幼女が握る、なんだか「ステキに」きらめいているキノコを食い入るように見つめている)

ムーア「ほえ・・「ちんちょう」しらない」

エスター「ふふ。珍しいものとして大切にすることよ。よく見つけたわね」なでなでバイバイ(してくる)

ムーア「フフ。ぼっと褒められたい。こりあげる」ぎゅっ(と今度は美しいシメジを「豪快に」握って差し出す)

ルチア「おっ!ウツクシメジじゃねぇか!よこせよ」(エスターの背後から彼女の両肩に両手を置いたルチアが顔を覗かせてくる)

ムーア「まめ!!こりはエシュターにあげるの!!」ブ~~~~~ッアセアセ(お得意の「つば攻撃」を食らわす。もちろんエスターにも被弾する。それに対し手をワイパーのように振って回避する二人)

エスター「ウツクシメジはとぉ~っても美容に良いのよ。神殿のみんなが喜ぶわ。ありがとう、ムーアちゃん」なでなでバイバイ

ムーア「フフ。褒められた」

ルチア「授業の続きは神殿でやってくれ。荷台に積んじまうぞ」よっとDASH!(とキノコのカゴを持ち上げる)


ごろん(持ち上げた拍子にキノコの山から「あやしげな白い球体状の物体」が転げ落ちる)


エスター「きゃああああああアセアセ」ずでんハッ(地面に落ちたそれを見て腰を抜かす)

ルチア「なんだよ、何があったんだ?」

ムーア「こりこり」(と、落ちた「ドクロ」を両手で拾ってみせる)

おトキ「何事ですかぁ~~~~!!」シュタタタタタタDASH!(木々の向こう側から騒ぎを聞きつけ、メイドネコシリーズのスカートを両手で持ち上げながらいち早く駆けつけてくる)

ムーア「ほれ」ぽいっDASH!(ドクロをおトキさんに投げ渡す)

おトキ「え?」たしっハッ

ルチア「なんだよ。なぞの頭骨じゃねぇか」

おトキ「なぞの・・・いぎゃあああああああああ!!!!」ブーーーーーンDASH!(両手に乗っているドクロをまるで「ぶっこ抜きジャーマンスープレックス」のような体勢で頭越しにぶん投げる)

ムーア「ありゃ~」キラァ~~んキラキラ(と、樹海の遥か彼方へ飛んでいくドクロを見上げている)

ルチア「それじゃ運んでいくぞ」え~っしょっと(とキノコのカゴを「運搬スタイル」で運んでいくルチアと共に、がっくし肩を落としながらついていくおトキさんのちょっぴり切ない猫背な後ろ姿)

エスター「いたたた・・そしたら私達もみんなのお手伝いをしましょうか」パンパン(白装束のお尻を叩いている)

ムーア「しょれはなんだ?」(エスターの肩に何やら「やたらと輝く」甲虫目がとまっている)

エスター「え・・・あら。ヒミコガネだわ」

ムーア「おしえろ」(と腕を組む仕草をみせる顔は、おそらくふてくされるいるのであろう。幼児は自分だけ知らないのがとてもつまらないのだ!)

エスター「神秘的に輝くコガネ虫よ。占い師さんがおまじないに使ったりするの」スッ・・(肩にそっと人差し指を添えると、その上をヒミコガネがノコノコと登っていく)

ムーア「おまじない・・あやしげな?」(と、よからぬ質問をする彼女の目の前にヒメコガネが乗った指をそっと差し出すエスター。それを寄り目気味に凝視するムーア)

エスター「さぁ・・どんな方法で占いをするのかは分からないけど、もしかしたら、あなたの運命を導きに現れたのかもしれないわね」クスッ


パパパパパパパ・・・(間近で見つめるヒミコガネは翅を広げ、森の奥へ飛んでいってしまう)


ムーア「運命、にげた」

エスター「ふふふ。そうね。時には強いられた人生から逃避するのも悪くないかもね」(飛んでいったヒメコガネを追うように顔を見上げる彼女の瞳は何処か遠くを眺めているようだ)

ムーア「ほえ・・・・エシュターはどちていろいろ知ってるか?」ぺたん(とその場にあぐらをかいて座ってしまう)

エスター「大陸一の・・とまではいかないにしても、たくさんの人を助けられるお医者さんになりたいからよ」にこっ(木漏れ日のスポットを受けながら振り向いて微笑む彼女の優美な姿は実に印象的である)

ムーア「ほえ・・・ほいだらエシュターはお医者さんになる運命か?」

エスター「ふふふふ。そうね。そうなるように努力しなくちゃね」なでなでバイバイ

ムーア「神殿のお医者になるか?」

エスター「・・・私はこうしてムーアちゃん達と一緒に大陸に存在するたくさんの草花、それに昆虫のことを調べて、その知識を医学に貢献・・お医者さんになるためのお勉強をするために白雪神殿にきたの。だからいつかは・・・」

ムーア「お医者さんになるために神殿を出ていくか?」(少し心配そうな声色で問いかける)


スッ・・(こちらを優しい笑みと共に見つめながら、目線を合わせるようにかがみ込むエスター)


エスター「それが何時になるかは分からないけど、あなたは私を笑顔で見送ってくれるかしら?」にこっ

ムーア「・・・・・ちょっとさびしいけど・・・それがエスターのためならきっとそうする」

エスター「ありがとう、ムーアちゃん」


だきっ






Recollection No.5_05






フモォ~~~~~~(と鳴くポポに繋がれた荷台の上には採取したいろいろな自然素材が入ったカゴがたくさん積まれている)


ムーア「ポポス、帰りは少し重いかもしれないけど頑張れ」フモォ~~~~(と応えるように鳴いてみせるポポのふわふわな頭を撫でてやる)

ちら(横を見るとおトキとルチアが向き合って何やら雑談している)

おトキ「日が暮れてしまう前に出発しましょう」

ルチア「そうだな。本当は肉焼きセットでBBQと洒落込みたかったが、思いの外、採取に夢中になっちまったからな。よし、行こうぜ」(と、背後に控える同志諸君を促す)


ブオオオオオオオオオオオン!!
(その瞬間、突如、頭上から何かが瞬間的に通り過ぎていく突風音とそれによる風圧効果が一行に襲いかかる)


エスター「なに!?」(彼女の声と共に上を見上げる)


バッサバッサ!!バッサバッサ!!
(見上げる視界を覆い尽くす葉っぱのカーテンの向こう側から大きな翼を羽ばたかせる音がエリア内に轟く)


バッサバッサ!!バッサバッサ!!
(幼女が凝視する木漏れ日の隙間から、こちらを睨むように見下ろしている赤い竜の鋭い眼光と目が合う)


ルチア「リオレウス・・!!」

ムーア「ほえ・・・初めて火竜を見たバッジ獲得・・」バッサバッサ!!バッサバッサ!!(木々の枝の隙間から赤い飛竜が翼を羽ばたかせながら空中浮揚している姿が垣間見える瞬間、こちらを攫うかのように抱きしめながら移動させてくるエスター)

ルチア「慌てるな・・・・あのサイズ・・・まだ子供か・・」(腕に包まれて視界が確保できない中、そう呟く彼女の声が聞こえてくる)

おトキ「ひええええええ!!」(今度は彼女の悲鳴が)


ボギャアアアアアアアアア!!
(頭上より耳をつんざくような憤懣に満ちた火竜の咆哮による衝撃が全身を貫いていく)


ルチア「声をあげるな!こやし玉を地面に叩きつけろ!それにけむり玉もだ!!」(暗い視界の中、今度はルチアの指示が飛んでくる)


バスーーーーーーーン!!
バスーーーーーーーン!!

(同時に次々と何かが大地に叩きつけられる音が無数に聞こえてくる)


ムーア「おえ・・くちゃい」(腕に抱かれながら鼻を摘む)


ちら・・(腕の隙間から頭上を見上げると、白い霧と黄土色が入り混じった霧のフィルター越しに、最小クラスの火竜のシルエットが浮かんで見え、その口は大きく開いている)


ルチア「散れぇえええええええええ!!!!!









ドガアアアアアアアアン!!
(次の瞬間、上空より放たれた火球が大地に衝突するやいなや、その爆発の衝撃によりエスターごと後方へ激しく吹っ飛ばされてしまう)














キーーーーーーーーーーーーーーン
(仰向けに倒れた状態で生まれて初めて感じる耳鳴りと共に、ぼんやりとした目の前に広がる濁った煙の世界を見つめている)











ムーー・・ーーアーーー・・ー!!!!
(途切れ途切れにルチアが自分の名前を叫んでいるのが微かに聞こえてくる)












キーーーーーーーーーーーーーーン
(次第に視界が虚ろになっていき、視点の主の気力が衰えていることが分かる)











お嬢様ぁあああああああああ・・・・・!!













キーーーーーーーーーン・・・・・・・















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To Be Continued







★次回ストーリーモードは10/10(木)0時更新予定です★



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