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Channel: あたちのモンハン日記
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Recollection No.5_30

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ドドドドッDASH!ドドドドッDASH!ドドドドッDASH!
(好天の下、荒野を一直線に駆け抜ける「リボン付きのファンゴ(二つ名)」の背中に跨った一人称視点の先に王都の城壁を囲う雑多なスラム街が見えてくる)


スッ・・(まだまだちいちゃい手で懐から猫型の懐中時計を取り出し、時刻(見るからにAM7:42頃)を確認する視点の主)


ムーア「ベストタイム・・・がんばれ!イノみゃん!」てんてんハッ(股下で疾走続けるファンゴの横っ腹を叩いて激励してあげる)


フゥ~~~~~~!!
ドドドドドドドドド!!

(息巻くラストスパートの猪突猛進により、瞬く間に人混み行き交う一番街の中へ突入していく)


ムーア「スト~~~~ップ!!」てんてんハッ(ファンゴの頭を叩く)


ズザザザザザザザザDASH!
(四足ブレーキで砂埃を立てながら緩やかに停止していくファンゴをこなれた様子で交わしていくスラムの住民たち)


果物屋の男性「おはよう、ムーア」ほれっ(と果物が詰め込まれた籠を肩に担いだ褐色肌の男性が挨拶きめ込みながら、こちらに向かって青りんごを投げてくる)

ムーア「おはよう」たしっハッ(そのりんごを受け取りながらファンゴより飛び降りる)

がじょりっアセアセ(りんごにかじりつきながら、ファンゴの身体に異常がないかチェックしている)

ムーア「変な食感・・・なんだか「ペタペタ」する・・」クッチャクッチャ

果物屋の男性「さすがだな。ペタリンゴっていう珍しい代物だ。どう?流行ると思う?」ガヤガヤガヤ(背後では行き交う人混みが)

ムーア「いきなり中(王都の別称)に持っていくのは刺激が強いかも。まずは二番街の食堂に置いてもらったら?他のフルーツと一緒に」

果物屋の男性「なるほど・・まずは単品で売り出すより、他のスイーツに紛れさせて、逆に際立たせる・・・・サンキュー!早速、交渉しに行ってみるよ」ぴぃ~~んハッ(とこちらに向かって銀貨を弾き飛ばし、その場を去ろうとする)

ムーア「今度ルチアが来たら少しおすそ分けして!」パシッハッ(銀貨をキャッチする)

果物屋の男性「彼女、寂しがっているんじゃないか?お守役を解除されて」ガヤガヤガヤ

ムーア「そうでもないよ。朝早く起きなくて良くなったから、毎晩お酒ばっか飲んでる」やれやれ

果物屋の男性「たまにはフルーツでも食べろって言っておきな。それじゃ、遅刻するなよ!」ガヤガヤガヤ(手を振りながら人混みの中へ紛れていく)

ムーア「ニャんてね。はい、イノみゃん」あむっ(とファンゴにペタリンゴを食べさせる)

厩舎アイルー「おはようニャ、ムーア」へっこへっこ(とぽっこりパンツタイプの作業着(つなぎ)を装着したアイルーがもちろん猫背で歩いてくる)

ムーア「ベストタイム。だいぶイノみゃんも通学になれてきたみたい♪」てんてん(と、クッチャクッチャとりんごを頬張っている無愛想な顔したファンゴの頭を自慢気に叩く)

厩舎アイルー「ファンゴレースに出馬するニャ?」よしよし(と手慣れた感じでイノみゃんの頭を撫でる)

ムーア「そのうちね。おトキさんにバレない方法を考えないと・・・じゃあ、今日もよろしくね。あ、お昼はお野菜もちゃんと食べさせてね。最近、お肉の味を覚えちゃってから、キノコもあんまり食べてくれないんだから」んも~(と見下ろすファンゴはそっぽを向いている)

厩舎アイルー「任せておくニャ。心配しニャいで勉学に勤しむといいニャ♪それより、今日はいつもの蒸籠が見えニャいけど・・」

ムーア「この中♪」くるっ(とおそらく背負っているのであろうリュックを自慢気に見せつける)

厩舎アイルー「ほほぉ~~実に良いリュックだニャ♪」(まんまる瞳に映るは「アイルー顔のナップサック」)

ムーア「今月の「お預かり賃」は次、ルチアが降りてきた時にって。じゃあ、いってきまぁ~す」了解ニャ♪いってらっしゃ~い(と厩舎アイルーの声を背中に受けながら「おとな人混み」の中に突入していく)






Recollection No.5_30






ガヤガヤガヤ・・・(生徒たちの雑談が密集する教室内に、相変わらずの貴族チックなタイト衣装を身に纏ったバッハ風白髪的ひょろ長教師が神経質を誇示しながらそそくさと教壇前に歩いてくる)

ムーア「それでね、シセったらそのまま頭にアオキノコがくっついているのも気づかないでね、台所に行って板長に「なにか疲れがとれる食べ物を作ってくれ」なんて言ったんだよ」クスクス(と笑う視点の主をよそに淡々と筆記用具を取り出す隣の席のキンババ、そして彼の向こう側の席に見える「年中さんくらい」のちいちゃい可愛らしいお人形さんのような男の子(色白ブロンドサラサラセンター分け)と女の子(こちらも色白ブロンドサラサラロング)もまた、それぞれ筆記用具の準備をしている)

ポレット「静かに・・・授業を始める前に大事な話がある」

ムーア「なんだろ?この前あたちとヴィルヘルムが校舎の壁に魚屋から貰ったカジキマグロの頭を突き刺したのがバレたのかな?」(振り返ると「あれはバレちゃいないはずだ」と顔を近づけてくるヴィルヘルムが)

ポレット「話というのは、学校行事についてのことだ。きちんと聞くように」

ムーア「良かった。バレてないみたい」こそっ(とやれやれ顔のキンババに向かってウインクすると、その向こう側に見えるちいちゃい女の子がこちらに向かって眉間にシワを寄せながら「し~~~っ!!」とジェスチャーしている)

ポレット「話の前に質問をしよう。バールボーン。このオーロラ学園を支援してくれているのは?」

ヴィルヘルム「うち・・・・じゃないな」ハハハハハハ

キンババ「ローゼンクロイツ家です」

ポレット「その通り、ナジャンナ。このオーロラ学園はローゼンクロイツ家が慈善事業の一環で建設し、今も尚、学園の費用を支援してくれているからこそ、こうしてみんなが無償で授業を受けることが許されている。キャロルムーア。ローゼンクロイツ家の家業は?」

ムーア「う~~~~・・・おまんじゅう屋さんじゃなかったことだけは知ってる」アハハハハハ

??「はい、ちぇんちぇい!!おいちゃちゃんでしゅ!!」(キンババの向こう側に見える年中さんくらいの女児が実に元気よく答える)

ポレット「そのとおりだ、ミミ。よく覚えていたな」


ニヤァ~~~(とキンババ越しのミミがこちらに向かって「絶賛乳歯生え変わり中の前歯」を自慢気に見せながらドヤ顔している)


ポレット「ローゼンクロイツ一族は代々、医業によって財産を蓄えていき、現在の高尚かつ名門と呼ばれる地位に上り詰めていったのだが・・彼らが拠点を構える場所は何処か?」

ムーア「シュレイドじゃないのは知ってる」ハハハハハ

ポレット「ローゼンクロイツ家は、現大陸より遥か北東にある新大陸に拠点を構えているのだが、その都市がある場所というのは広大な大砂漠に囲まれているそうだ」へぇ~~~~~・・・

ムーア「ほえ・・砂漠の街・・・行ってみたいね」

ポレット「いい感想だ、キャロルムーア。そこで皆に知らせがある。この度、ローゼンクロイツ家がこのオーロラ学園の生徒を新大陸の大都市、ロックラックに招待してくれるそうだ」え~~~~!?マジ~~!?

キンババ「でもそんな旅費はうちにはないよ・・」しょんげり(彼の奥に見えるミミ達もがっくし肩を落としている)

ポレット「安心しなさい。旅費と現地費用はローゼンクロイツが支援してくれる」フォーーールンルン

ムーア「ずいぶん気前がいい話だけど、学園のみんなで行くの?」ワイワイガヤガヤルンルン

ポレット「強制参加ではない。希望者だけだ。そこで、みんなにはこの話をご家族にしてもらい、参加するか否かの報告を来週までにして欲しい」はぁ~~い

キンババ「先生、現地までの交通手段はやっぱり海路ですか?」

ポレット「聞けばロックラックという都市は、飛行技術が発達しているそうで、多数の飛行船が離陸・着陸できる飛行場まで備えているという。そこでローゼンクロイツがこの外街近くまで自家用の飛行船を飛ばしてくれる手はずになっている」え~~~~~!?

ムーア「飛行船ってなに?」

キンババ「空を飛べる船だよ。こっち(旧大陸)でも気球が空に浮いているのは見たことがあるだろ?飛行船はその気球よりもうんと速いらしいんだ」

ムーア「飛行船・・・ロックラックとな・・!!」ゾクゾクゾク

ポレット「よいか、期限は来週までだ。きちんとご家族と話し合って決めるように。以上。それでは授業に入る」ワイワイガヤガヤ

ヴィルヘルム「超クールな研修旅行ってわけだな」こそり(と背後から)

キンババ「修学旅行っていうんだよ」うふふふ(楽しげに会話する二人を交互に見てる)

ムーア「ほえ・・修学旅行・・・・・うれちくて・・・ちぬ!!!!」タァ~~んハッ(感極まって長机をひっくり返す。びっくりするキンババとは対象的に実に落ち着いた表情で机を避けるポレット先生。過去にも何度か経験があるのだろう)


To Be Continued




★次回ストーリーモードは1/13(月)0時更新予定です★



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