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Channel: あたちのモンハン日記
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Recollection No.5_68

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離せよ!!これだから外街の人間は粗暴だと言われるんだ!!
喧嘩を売ってきたのはお前らの方だろ!?
(王都の生徒が着飾っているロングコートの胸ぐらを掴むチュニック姿の外街生徒。周囲の両学園生徒もまた睨み合ったまま対峙しており、まさに一触即発の状況に「シオンに手を引かれながら」向かっていく一人称視点)

ちら・・(同じくこちらに向かって小走りで駆けてくるポレット先生と王都の教師の姿)

スッ・・(ポレット先生と目が合うと同時に「ちょっと待って。様子を見ようじゃないか」的な感じで右手のひらを向け、待ったのサインを出す視点の主)

ポレット「・・・・・・・・・・・・・」コソコソ(その意図を察したのか、王都の教師の足を止め、「まずは生徒たちに任せてみよう」とでも言っているのだろうか耳打ちをする)

グッグッ(そのアクションに対し、サムズアップして感謝の意を表する視点の主)


その汚い手を離せと言っているだ!!
なんだとてめぇ!!
(振り返ると目の前に今にも乱闘騒ぎが起こらんばかりにヒートアップした状況が)


シオン「落ち着いて、何があったか説明して」(胸ぐらを掴まれている生徒に寄り添うように近づいていく)


ちら・・(対峙する両学園の面々を確認すると、先程まで講義をしていた王都の生徒の姿が見えない)


王都の生徒「俺たちは何もしちゃいない。手を出してきたのはこいつの方だ」フン

外街の生徒「バカにしたのはこいつだ!」グンッDASH!(と乱暴に胸ぐらを突き上げる)

シオン「待って。ちゃんと説明して」ちら(二人を仲裁しながらこちらにも救援信号の目配せをしてくる)


ちら(振り返ると不安そうな顔をしたキンババが彼女に同意を示す「高速うなずき」をもって一刻も早くアシストするようこちらを促している。またその後ろでは幼い両学園の生徒たちを庇うように立ち塞がってこちらを見ているミミとゾゾの姿も)


ハァ・・・・(ため息と共に現場へ一歩踏み出す)


ムーア「原因は?殴り合いは事情聴取のあとでもいいんじゃない?」

シオン「ちょっと!煽らないで!」(胸ぐらを掴んでいる外街の生徒が返答するのを遮断するように食い気味に忠告してくる)

ムーア「だって。こんな可愛い娘を喧嘩に巻き込むのは「うちら」のやり方じゃないでしょ?さぁ」

王都の生徒「チッ。女に救われたな」バッハッ(投げ捨てるようにロングコートの襟を突き離す)

外街の生徒「お前こそな。女の言いなりか?」

王都の生徒「てめぇ!!」

ムーア「ヘイヘイヘイヘイ」(二人の間に割って入る)

シオン「落ち着いて。喧嘩の原因は?」

王都の生徒「そいつが俺たちの身なりをバカにしやがったんだ!!」

外街の生徒「彼が敏感なだけだ。バカにはしていない」フン

シオン「なんて言ったの?」(凛とした表情で興奮気味の外街生徒を制御しながら王都の生徒に問いかける)

外街の生徒「彼らがずいぶん涼しそうな格好してるから、この中(礼拝堂の中)が暑いのか?それとも俺たちの体感がおなしくなったのか?って言っただけだ」フン

ムーア「まぁ間違ってはないけど」ぼそっ

王都の生徒「おい!ムーア!お前どっちの味方だ!?」

ムーア「言わない言わない。だいたい分かったわ。そんな感じの嫌味を散々、「ボディブローのようにチクチクと」言われ続けてきたのね?」(頷く外街生徒諸君)

シオン「本当なの?」(鋭い眼光で王都の生徒を睨みつけながら尋問する)

王都の生徒「冗談だろ?親睦を深めるにはユーモアも必要だ」そうそう(と同意する王都諸君)

ムーア「問題はそのセンスにあるわけ。あんたのつまんない冗談が彼らをその気にさせちゃったのは言うまでもないわね」そのとおりだ!ハッハッハッハッ!(と外街諸君)

王都の生徒「クッ・・・ずいぶん言ってくれるな。その如何にも素行が悪そうな格好からすると、最近巷を騒がせている盗賊ってのはお前じゃないのか?」ハハハハハ!いいぞ!(と王都諸君)

ムーア「あ~ら、あんた達こそ、揃いも揃って錬金術師みたいに根暗なファッションしちゃって。王都でも人気ないんじゃない?少なくともあんたらが見下してる外街の女子はだぁ~れも口説けないわよ」ナッハッハッハッハッ!!いいぞムーア!もっと言ってやれ!(と外街軍団)

グンッ!(とお調子乗ってるところに顔面を急接近させてくるシオン)

シオン「ちょっと!あんたこの場を乱闘騒ぎにする気!?」ぎぃ~~~~ムカムカ

ムーア「あんたとあたちのデュエルで開幕するのも悪くないけど」んふふふふ


??「そこまでだ」


ちら・・(振り返ると出入り口の方から淡々とこちらに向かって歩いてくる先程のイケメン生徒の姿が。その両手には布が被せられた割と大きめなバスケットを持っている)


??「彼女の言う通り、親睦会は嫌味を言う場所じゃない」カツカツカツ・・(礼拝堂内の視線が彼に注目する)

シオン「ニッキーの言う通りよ。彼らに謝って」フン(と顔を背ける王都の生徒)

ニッキー「俺がいない間に仲間が失礼な言動をしたようだ。すまない。許して欲しい」へこり(外街の生徒たちに向かって深々と頭を下げる)

王都の生徒「お、おい、ニッキー!何もそこまで・・」

シオン「させたのはあなた達よ。恥を知りなさい」うう・・(ばつが悪そうな王都一同)

ムーア「あんた達も、こうやって「リーダー」が直々頭を下げてるんだから、許してやったら?」

外街の生徒「ふぅ・・・・分かったよ。俺も手を出したことを謝るよ」

ニッキー「助かるよ」スッ(握手を示す右手を差し出す)

うん(と握手を交わす二人。その光景を見た両学園の生徒たちの顔からもまた殺伐とした雰囲気が消えていくのが分かる)

クンクン・・(と大袈裟なジェスチャーで匂いを嗅いでいる視点の主)

ムーア「いい香り・・・わかった。ミミパンね!?」(と、イケメン生徒が持っているバスケットを見る)

ニッキー「御名答。みんなに食べて貰いたくて、知り合いのパン屋のおばさんに頼んでおいたんだ」

外街の生徒「ミミパン?」きょとん(と目をまあるくしている外街一同)

ムーア「うっそ。知らないの?食パンで嫌われがちな「耳」だけで作った発想の逆転的な逸品なのよ?だいたいがカリカリして超美味しいんだから♪」へぇ~~・・(と外街諸君)

ニッキー「たくさんあるからさ。みんなで食べてよ」スッ(と外街の生徒にバスケットを差し出す)

外街の生徒「・・・・・・・・・・・・・」ちら(こちらに許可を求めるように見てくる)

ムーア「ちゃんとお礼を言ってから貰うのよ。ゾゾ!!ちび達の分もあるから有り難くもらっていきな!!」おう!(と「すっかりおにいちゃんになってしまった」少年が颯爽と駆けてくる。また視界の横からは「ありがとう」と応えている外街生徒の声も)

ニッキー「さぁ、親睦会の時間はまだまだたっぷりあるぞ!気を取り直して楽しもうじゃないか!!」






Recollection No.5_68






あ~~~~~~~~~む
(何やらパンの塊的な固形物を一気に口に放り込む)


ギャリッギャリッギャリッギャリッDASH!
(それを咀嚼しながら長椅子の隣に座っているシオンの顔を見る)


シオン「もう・・口の周りについてるわよ」スッ(と食べかすを取ってくれる)

キンババ「ああ~美味しかった。本当に君はいらないの?」(とシオンの奥から彼女に向かって聞く)

シオン「ええ。おばさんのところのパンはいつも食べているから。ありがとう、キンババ」そんなぁ~~♪(デッレデッレなこいつ)

ムーア「大乱闘でも面白かったけどね」ごっくんDASH!(しながら少し離れた長椅子の前列では、先程揉めていた両学園の生徒たちがパンをかじりながら雑談を楽しんでいる様子だ)

シオン「さっきの・・本気だったわけ?」じろーーー

ムーア「さっきのって?」しらじら

シオン「私と決闘するって話!」ギロッ

キンババ「ちょっと!君、そんなこと彼女に向かってけしかけたわけ!?サイテーだよ!改めて見損なった!!最初からだけど!!」ぷんすかDASH!

ムーア「あんた成長するたびに女子っぽくなっていくわねタラー冗談よ。冗談。半分はね」ふぁ~~あ

シオン「私だってここが王都じゃなかったら挑発に乗ってたかも」ふん

ムーア「怒んないの。ほぉ~~ら、可愛いでちゅねぇ~~♪」すぽっ(と自分が頭に被っている毛糸の猫耳ニット帽(青×黒の横ストライプ、またおでこ部の上から「ケイシーのへんてこメガネ」をお飾りに装着)をシオンの頭に無理やり被せる)


??「ハハハハハ。よく似合ってるぞ、シオン」


ムーア「ほえ?」ちら

ニッキー「さっきはどうも」スッ(左側を見ると自然に隣に座ってくる彼の姿が)

ムーア「ほんと、お芝居が好きよね、あんた達って。それもちいちゃい頃から眠くなるような戯曲を読んでいるせい?」やれやれ

ニッキー「仕方ないだろ?ここは王都なんだから。ほら、他の連中が見てるかもしれないんだ。初見のフリをして」こそっ

ムーア「アナタノオナマエハ?」(以下「ロボ的な棒読み心なし」で)

ニッキー「ニックマン・ヴァイデンフェラー。ニッキーって呼んでくれ」にかっ(と微笑む切れ長奥二重的なブルーアイな彼)

ムーア「って、本名聞いたことなかった。クソみたいな名前」

ニッキー「嘘だろ?そこまで言う?」

キンババ「ほら、ニッキー。彼女、「あんまん派」だろ?それもかなりラディカルな」こそっ

ニッキー「そういうこと。じゃ、今まで通り、ニッキーで(と、こっそり耳打ちしてから白々しく)君の名前は?」

ムーア「アタチ、キャロルムーア。ドウボ、ヨロシク」(以下「ロボ的な棒読み心なし」で)

ニッキー「(白々しく)素敵な名前だ。そういえば、名字は?」

ムーア「シンナイ」

ニッキー「嘘だろ?本当に?」

ムーア「両親が結婚式をあげる前に亡くなっちゃっから、どっちの名字を取るわけにもいかないでしょ?だから。キャロル・ムーアでなんとなく」(そっぽを向きながら淡々と答える)

キンババ「彼女だけじゃない。外街には様々な理由で両親の手によって育てられていない孤児や里子がたくさんいるんだ。名前やニックネームだけの人は珍しくないよ」

ニッキー「なるほど・・・・」

シオン「ああ、それよりニッキー。ほら、彼女に話があるんでしょ?」(話題を変えるように気遣ってくれる)

ムーア「なに?まだミミパンくれるの?」

ニッキー「残念だけど品切れ。それより、今日は君に打ち明けたいことがあるんだ」

ムーア「はぁ?超キモいんだけど。だからの礼拝堂なわけ?」

ニッキー「それもある。君も知ってるだろう?最近巷で有名な義賊の話」

ムーア「ああ、あのネーミングセンスが悪い・・・・・って!?まさか本当に?!」

ニッキー「そちらも御名答」フフフフ

ムーア「なんでさっき嘘ついた!?」バッDASH!(と慌ててシオンの方を振り返る)

シオン「ニッキーが来てから話そうと思って」うふふふふ

ムーア「超つまんない」ぐだぁ~~~~zzz(と正面向いてふんぞり返りながら深々と沈んでいく。両サイドからはそんな視点の主のご機嫌を戻そうと「まぁまぁ」となだめてくるニッキーと、ニット帽子を頭に被せてくるシオンの笑顔が)


To Be Continued






★次回ストーリーモードは6/1(月)0時更新予定です★






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