
二重歯列の立派な臼歯
だれのそれでしょうか?

正解は骨鎚竜(こっついりゅう)ラドバルキン
なんて今日はクイズ・だれのそれでしょうか?シリーズではありません

(それは次の中継ぎでやる予定)
冒頭画像でもご紹介させていただいた骨鎚竜の立派な臼歯(きゅうし)。

我々ヒト科であれば奥歯がそうであるように、骨鎚竜は歯が全体的に平たく、しかも二重歯列となっています。
今日は以前より気になっていた、この骨鎚竜の歯について調べてみました。
*参考資料:モンスターハンター 超生物学~モンスターvs生物のスペシャリスト~
超生物学の見解をもとに要約すると、骨鎚竜は化石人類に近いスカベンジャー*であり、ラドバルキンは装着した骨で死骸の骨にひびを入れ、すり潰し向きの平たい臼歯によって死肉の骨を噛み砕き、骨髄に含まれている栄養素を摂取しているのではないか、ということでした。
*超生物学はこの一説の参考文献として、島泰三氏の『親指はなぜ太いのか』をあげています。
また、以上の食性への適応理由から、単一性の歯をもつとも推測されています。
超生物学では同形歯性(同じ形をした歯がならんでいる)の動物の例としてイルカをあげているのも興味深かったです(イルカはすべての歯がほとんど同じ円錐形のギザギザな歯。これはワニも同じで理由としては「あむっ」と噛んだ獲物を逃さないためにギザギザになっているとのこと。また、歯の存在によって分類群が定義されている訳ではなかったりと、改めて動物の歯に興味が湧いてきました)。
ヒト科で考えると、よく奥歯は虫歯になりやすいといわれますが、骨鎚竜の場合、どうなのでしょうか。

こちら「歯の検診をしにきた」バルキン。検診とはいえ、少しこわいのでしょうか。つぶらな瞳をギュッと閉じ、大きく開けた中に見えるちんまりとしたベロからも彼が緊張状態であることが窺えますが、この子に関していえば、まったくもって健康歯そのものです

やはり「主食が骨」ということもあり、糖分が多くない?(骨の主成分はリン酸カルシウム(無機成分)で残りは有機物(コラーゲン)と水分だそう)と思われるのと、なんといってもカルシウムが豊富なこともあり、歯がむくむくと生え、二重となって、より主食=骨をすり潰すように進化したのでしょうね。
なんて検診を終えたあたちが「問題ないですよ~」と言うと、彼はニコッと微笑み、丸形にトランスフォームするやいなや、豪快に骨を撒き散らしながら回転して瘴気の谷へと消えていくのでした(残されたあたちの頭に尖った骨が突き刺さったのは言うまでもない)。
あたちもラドバルキンに見習って、歯を健康にしていこうと思いました

(あんまん好きの為、虫歯が絶えない理由から)

歯・おしまい
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