ケケ~~ケッケッケッケッケッ(嘲笑かます視界には呆れ顔のシオンと各々の面を被ったローマ兵みたいなキンババと完全ふとっちょピエロなヴィルヘルムの姿が。そして端っこで呆けているニッキーの顔も)
キンババ「君たちの仮面は?」(無表情な面のままシオンに問いかける)
シオン「私達は大丈夫・・・」
お~ほほ!お~ほほほほほ!
ぶわぁ~はっはっはっはっ!!
(背後より、こちらの嘲笑に負けじとお貴族なご婦人&お男爵ら参加者の実にアホっぽい笑い声が接近してくる)
お男爵「おや・・」(振り返るとアガメムノンのマスクみたいのをつけた「ぴっちりド派手お貴族衣装」を身に纏ったお男爵が。同行しているご婦人&お男爵らもまた、よく見かける蝶型のマスクや太陽モチーフの花びら型マスクなどを装着しており、何より衣装のラメラメが眩しい)
シオン「ご機嫌麗しゅうございます」ひらり・・(両手でピンクのふんわりスカートの両端をつまみ、ご挨拶かます)
ムーア「清楚気取りやがって」ぼそっ
ガスッ

お男爵「これはこれは。誰かと思ったらプラウズ家のお嬢さんじゃないか。そちらの彼も・・」(と、まだ呆けているニッキーを見る)
ドスッ

ニッキー「うぷっ

ご婦人「まぁ、ヴァイデンフェラー様の・・・道理で端正なお顔立ちだこと」おほほほほほほほほ!!
ムーア「その年で十代を食おうって?クソババア」こそっ(とキンババに耳打ちすると面の下でクスッと笑う)
お男爵「こちらの方々は?」
ニッキー「ああ・・・彼女は僕の叔母にあたる、あんまんスキー婦人です。叔母は・・」
ムーア「女手一つ、ミナガルデであんまん専門店をはじめ、今ではありがたいことに各地へ輸出させてもろてます。最近の流行りは「栗入り」。どうぞお見知りおきを」へこり
ご婦人「まぁ~素敵。私も一度だけ東方の商人からいただいたことがありますわ。あの時食べた粒餡の淑やかなことときたら・・」
ムーア「あんまんっつったら、こし餡だろうが」
ご婦人「え?」
ムーア「なんでも。それよりも高尚な皆様方にご質問があるのですが・・」
お男爵「ぶわっは!!なんですかな?」(面の下の目をクリックリッさせながら)
ムーア「ええ・・実は今日、遥々ヴェルドに訪れたのには理由がございまして・・・是非、宮廷に私共がこしらえた「まん」を置いていただきたいのですが、そのようなご相談はどなたとすれば・・?」(それとなく男爵らに質問する)
ご婦人「あら素敵。そういう交渉でしたら、王妃様の取り巻き・・・もとい、側近の者にご相談するのが早いかと。少々、値が張るとは思いますが・・」おほほほほ
ムーア「ご教授いただき誠に感謝申し上げます。どうか皆様方のお口に私めの「まん」が届きますように・・。ヘボンヌ、ヘボッチョ。道をお開けなさい」ヘイ(と、すぐに自分たちのことだと気づき、夫人らが通る道を開けるヴィルヘルムとキンババ。また、この演出により、彼ら二人があんまんスキー婦人のボディーガードだと知らしめることに成功する)
スッ・・(視点主が深々と礼をする)
お男爵「フッ・・・それでは、また後ほど・・・」
お~ほほ!お~ほほほほほ!
ぶわぁ~はっはっはっはっ!!
(と、馬鹿笑いかましながら一同の間を通り抜けていく)
ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(馬鹿笑いが遠のいていくのを確認しながら、そっと頭を上げる)
シオン「意外。もっと私達のアシストが必要だと思ったのに」(つまらなそうにへの字口してる)
キンババ「彼女は育ちがいいのさ。仮面のおかげで顔も隠せるしね」おい、俺がヘボッチョだからな(とヴィルヘルム)
ニッキー「この調子なら、なんとかいけそうだな。・・って、王妃の取り巻きに接近するつもりか?」
ムーア「宮廷内のゴシップときたら女官でしょ?輝竜宮殿にもいるみたいで安心したわ」
ニッキー「なるほど・・・やっぱり女性は怖いな。そっちは君らに任せる。俺たちは家柄を使って、聞き込みをする」
シオン「私達は素顔が見えても大丈夫だから。初めて名家のブランドが役に立つわ」フフッ
ヴィルヘルム「よっしゃ。それじゃあ、この女神様にちょっくら謁見でもかましに行くか」(大噴水の女神像を見上げる一同)
ムーア「フン。同じ女神像でも、あんたよりロージーのママの方がずっと素敵」ブッ

Recollection No.5_97
かしょり・・(立派なアーチ列柱を背にしたガーディアンが念入りに招待状をチェックしている)
ちら・・(あたりを見回すと優雅な半外部空間が左右に広がっており、現在地が宮殿の最下部であることが認識できる)
ハラハラ・・ハラハラ・・

(しているのはローマ兵風ボディーガードのヘボンヌことキンババ。対し、宮廷道化師と扮したヘボッチョの方は実に堂々と構えている。扮装から受ける印象では普通は逆なのだろうが...)
ちら・・(宮殿へと繋がるアーチ状の通路奥では、すでに「パスした」シオンとニッキーがゆっくり歩きながら時折、こちらを心配そうな眼差しで見てくる)
スッ・・(ガーディアンの方を見ると招待状を折りたたみ、笑顔でこちらに返してくる)
ガーディアン「確かに。どうぞ、ご婦人」にこっ
ムーア「あんまんスキーですことよ。」スッ・・(横からヘボッチョが招待状を受け取る)
ガーディアン「これは失礼致しました。あんまんスキー婦人」へこり
ムーア「ミナガルデから初めて王都に招かれたものでして、まだこちらの空気になれないのですが・・・ずいぶん大掛かりな増築工事を行っているようですが、いつ完了のご予定で」(柱越しに見える増築中の建造物を見つめながら)
ガーディアン「それが当初の予定よりも遅れていまして・・・」
ムーア「望まない者がいるのですね?」
ガーディアン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(周囲に人がいないか確認するように目を配る)
ムーア「ヘボッチョ」
ヴィルヘルム「ヘイ」
スッ・・(ガーディアンに賄賂的なチップを握らせる)
ガーディアン「・・・・・・・(周囲を確認しながら小声で)ここだけの話・・工事費に問題があるようです」
ムーア「今以上の改築を?」
ガーディアン「はい。王妃様の提案によれば、庭園にもっと水路を引っ張り、噴水の数を拡大させる計画もあるそうで・・・摂政を務める大臣らは、その意向をあまり好んでいないとか・・」こそ
ムーア「摂政・・・・国王は?」
ガーディアン「それがご病気でして・・・・これ以上は私めの口からは申し上げられません」(そっと目を伏せる)
ムーア「こちらこそ、事情をよく知らず申し訳ありません。中で西シュレイド王国の歴史を学んできますわ」おほほほほほ
ガーディアン「舞踏会をご堪能ください。あんまんスキー婦人」へこり(笑顔で一礼)
カツカツカツカツカツ・・(フワフワした「おぶどう色の扇」で顔を仰ぎながらエレガントに歩きだす)
キンババ「ふぅ・・・

ヴィルヘルム「しっかりしろ、ヘボンヌ。本番はここからだぞ」
ムーア「ヘボッチョの言う通りですわ。それにしても・・・」
ちら・・(天井を見上げると軽やかなリブ・ヴォールト天井が続いており、通路全体をより広々とした空間へと演出している)
ムーア「さすがでございますわね。ま、あたちの家(神殿)には到底かないませんけど」カツカツカツ
キンババ「これも改築したのかなぁ・・」
ヴィルヘルム「そうだろうよ。見てみろよ」
キラキラキラキラキラキラ・・・・

(前方に輝竜石が散りばめられた星形ヴォールトの間が見え、その床もまた、輝竜石のグリーン&大理石のホワイトからなる菱形図形パターンに施されており、広間の中央には先程の噴水と同じ女神像がその美貌と威厳を見る者に強要させている。また、広間の端々にはそれと同じ「パターンの違うもの」が見てくれと言わんばかりにレイアウトされている)
ニッキー「ご感想は?」(彫像を見上げながら)
ブッ

キンババ「なんてことを

ニッキー「かつてここは先王の名前からとってココフ宮殿と呼ばれていたらしい。それをこんなにも華美に飾り付け、宮殿の名前も変えてしまうなんてね・・・王妃様は噂以上に欲深いお方のようだ」ぺちょり~~ん・・(見上げる女神像の顔から)
シオン「先代王をたてず、ブロロガティ家の象徴が自分であることを後世に残す気かしら・・・どちらにしても、あまり関わりたくない人だわ」やれやれ(と、エロティックなポーズで横たわる女神像を冷ややかな目で見下しながら)
ムーア「そのせいで宮廷内は、いろいろごたついているようね」
シオン「でしょ?今から楽しみ」フフッ
ニッキー「一蓮托生だ。ここにいる誰かの正体がバレそうになったらすぐに撤退だ」スッ・・(例の狼煙筒を渡してくる)
ムーア「また花火?」
シオン「目を引くにはちょうどいいでしょ」にこっ
ムーア「なんてね。今日はあたちも持参しているの」スッ・・(袖の中から筒状の狼煙をチラ見せする)
ニッキー「考えることは同じってことだ。できれば使いたくないが・・・あまり目につく行動はするなよ?」
ムーア「むふふふふふふふふ」
ニッキー「はぁ・・・・長い夜になりそうだ・・」
いやぁ~~~相変わらず王妃様の銅像は美しい・・
(などと後ろより阿りかましながら歩いてくるお貴族一派)
ニッキー「入ろう」(小声で促してくる)
ムーア「いざ舞踏会へ」
ギィ~~~~~~~~・・・・(広間の突き当りにある豪壮な扉へ向かっていくと、扉の左右に配置している門兵がこちらの存在に気づき、扉を両側へと開いてくれる)
ムーア「楽しみましょう♪」なんだ~?雨漏りか?彫像の顔が濡れてるぞ?(と背後から)
To Be Continued

★次回ストーリーモードは9/10(木)0時更新予定です★