ダニー「静かに進め・・・奴等はこっちの気配を感じて攻撃してくる」(こちらにその細い背中を向けながらアサルトボウガン片手に密林エリアを慎重に進んでいく)
ザッザッザッザッザッザッ・・
(左右を確認すると同じく傭兵達の姿が)
パイナップルヘアーの太っちょ傭兵「フッ・・・」(こちらを見ていやらしい笑みを浮かべる)
ムーア「うっ

コーンロウポニーテールがクールな黒人女性の傭兵「気にしないで。若い子を久しぶりに見たから興奮しているのよ」
ムーア「余計に嫌なんですけど

黒人女性の傭兵「彼はフトコフ。あたしはカリサ。あんたは?」
ムーア「ムーア。こっちがキンババ。あっちがヴィルヘルム」ヘイです(と頭を垂れる男子二人)
カリサ「あんた達が王都からの援軍なわけ?まだ若いのに・・って、あたしもあんたくらいの年にはボウガン持って出稼ぎしてたけど」ザッ(シダ類系の植物を避けながら)
ムーア「残念だけどガーディアンでも傭兵でもないの。一応、狩人希望」(手持ちのボーンブレイドの刀身を向けてみせる)
カリサ「それならうちのボスをよく見ておくんだね。こっちの得物より早くターゲットを仕留めちまうんだから。あたしらが駆けつける頃には・・・」
ダニー「見ろ」
モワモワモワモワモワモワ・・・・・(薄霧のような白煙に覆われた密林エリアの中央で奇王剣【ゲンス・ゴンスの戯れ】を肩に担ぎながら佇む鮮血塗れのチャチャブーフェイクを被ったもちろん上半身裸の大男。その足元には無数の奇面族の「落とし物」が「チラついて」見える)
ゲンス・ゴンス「ゲンス・ゴンス様じゃないお前らは一足遅かったようだな。撃退はさせたが、殲滅ではない。まったく・・逃げ足の早い連中だ」ケリィ~~ん(と足元のゴミを蹴る)
ムーア「かっけぇ・・・・・」だろう?(とダニー)
Recollection No.5_136

にゃっせ・・にゃっせ・・・・(バンガローのテラスより視界一面に広がるバナナ農園にて働くアイルー科の獣人達を見つめている)
ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・」にゃっせ・・にゃっせ・・
キンババ「彼女と同じことを考えている?」(左を向くと彼もまた夕暮れ時の農園を見つめている)
ムーア「・・・・あんたはどうなの?」
キンババ「シオンから聞いていたほど、酷い状況ではなさそうだというのが第一印象。けど強制労働には変わりない」にゃっせ・・にゃっせ・・
ムーア「あの子達を助けたい?」にゃっせ・・にゃっせ・・(木々の間からバナナを竹籠に積んでいくアイルー科の獣人の中には、まだ小さい子供も混ざっている)
キンババ「その衝動に駆られる前に疑問がある。なぜ彼らは反乱を起こしている奇面族に扇動されないんだい?逃亡するまたとない機会なのに」にゃっせ・・にゃっせ・・
ムーア「さぁ・・・どっちもこわいのは確かよ」
ザッザッザッザッザッザッ・・(バナナの木々の間より奇王剣を背中に納めたゲンス・ゴンスがこちらに向かって歩いてくる)
ムーア「被害状況は?」ゴッゴッゴッゴッ・・(ゲンス・ゴンスが重たいブーツの音を響かせながらバンガローの階段を上がってくる)
ゲンス・ゴンス「ゲンス・ゴンス様でもない小娘が、まるで上官気取りか?」
ムーア「王都に状況を伝言しろって言ったのはあんたでしょ?」
ゲンス・ゴンス「チッ・・・ゲンス・ゴンス様じゃない小娘め。農園の被害状況を知りたければ、ボワコフに聞け」ギィ~~~~~(と、バンガローのドアを開け、中に消えていく)
ムーア「だって」バタン

キンババ「君ってさ、あの手の大男を操るのが本当に上手だよね。心理的に?いや違う。君が女性だからってわけでもない。一種の才能というか・・・どこ行くの?」バッ(視点主はテラスから飛び降りる)
ムーア「現状をもっと知りたければついてきなさいな」ザッザッザッ・・(と、バナナ農園に入っていく)
ザッザッザッザッザッザッ・・・(農園内を歩きながら左右に目を配ると、木々の間から痩せこけたアイルー科の獣人達がほぼ布切れと化したボロチュニックを身に纏いながら、必死に働いている姿が所々に確認できる)
キンババ「平気かい?」ダッダッダッ・・(後ろから駆けつけてくる)
ムーア「干渉しちゃいけないって体で覚えているのよ。わざと目を合わせてこない」ザッザッザッ・・
キンババ「習性に反してまで・・・虐待の現場をおさえれば、プリムに報告できる」ザッザッザッ・・
ムーア「アドニスの狙いはそこか・・・・」はぁ・・・
ゴニョゴニョゴニョゴニョ・・(木々の間からボワコフと思しき獣纏族とアイルー女子が何やら密談をしている)
キンババ「ん・・・・」しーーーーーっ(と促す視点主)

ボワコフ「どうか考え改めてほしいでアリマス。ミオン殿」
キンババ「ミオン・・・・?」(その名前にいち早く反応を示す)
ミオン「どうしてミャオ!?逃げるなら今がチャンスミャオ!!」
ボワコフ「ブラック・カーニヴァルのもとに逃げても、命の保証はありません。むしろミオン殿達を捕虜にして、王都に取引を申し込む恐れもアリマス」
ミオン「彼らは獣人の独立を訴える反乱軍だって聞いたミャオ!だったら平気ミャ!」
ボワコフ「彼らは目的の為なら手段を選ばないアナキストでアリマス。奴隷解放を訴え、自軍の兵士を増やしたいだけかもしれないでアリマス」
ミオン「だったら私は戦うことを選択するミャオ!!少なくともここにいるよりはマシだミャ!!だから・・ミャア、あなたも一緒に逃げましょ?」
ボワコフ「自分は・・・無理でアリマス。戦う方法以外の解放を目指・・・」
ミオン「ボワコフさんの意気地なし!!」バチィーーーン!!(爪ある猫手の容赦ないビンタを甘んじて受け入れるボワコフ)
バッ!!
モグモグモグモグモグ!!
(怒りおさまらぬまま、頭から地中に飛び込み、潜りワープをもって農園の奥へ消えていくミオン)
ボワコフ「ミオン殿・・・・・・」(そのモワモワな毛皮に覆われた中の顔の頬は遠目から見ても真っ赤に腫れている)
ムーア「名前が似ているせいかしら。気性もまた彼女に・・・」ぷぅ~~~~~~~ん・・(そんな甘酸っぱい光景を「薄ら目」で見つめている視点主の鼻にコバエが)
ハァ・・・ハァ・・・・・・・ハァ~~~~ッショイ!!ブブーーーー

(そのブブーはもちろんキンババに全力で)
ボワコフ「はっ

ムーア「ちょい待ち!ボワコフさん!あたち達よ!」ガサッ

ボワコフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」じりっ・・
ムーア「大丈夫。あたち達は今聞いたことをゲンス・ゴンス達には話さないから。約束する」
ボワコフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ムーア「それと、まだ助けてくれたお礼をちゃんと言えてなかったでしょ?ありがとう。ボワコフさん」へこり
ボワコフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ムーア「あたち、キャロルムーア。こっちはキンババ」ヘイです(と頭を垂れるキンババ)
ボワコフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ムーア「ここにいる傭兵以外の人間と口を聞いちゃ駄目って言われているのね?」
ボワコフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」モジモジモジモジ(しながらちいちゃく頷く)
ムーア「なら大丈夫。ご承知のようにあたちらは王都より派遣された援軍だし、ゲンス・ゴンスの奴が農園の被害状況を知りたければ、あなたに聞いてこいって言ったの。本当よ?」
ボワコフ「・・・・・・・・・・・・・・。水色ストライプ200本が焼けただけで被害はそれほど大きくないでアリマス。売り物にならないバナナは廃棄することでゲンス・ゴンス様と折り合いが・・・」
ムーア「嘘でしょ!?労働者のみんなに配給するとかないわけ!?」
ボワコフ「自分らは用意された食事以外、口にしてはいけないのでアリマス」モジモジモジモジ(しながらちいちゃく頷く)
ムーア「あのクソ野郎・・!待ってて、交渉してくる!!」
がしっ

ムーア「??」ちら
ボワコフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ふりふりふりふり(モフモフな毛皮に覆われた奥底で光るつぶらな瞳を左右に揺さぶりながら「行っては駄目だ」と必死に伝えてくる)
ムーア「・・・・・・・・・・・・・。教えて。ボワコフさん。ゲンス・ゴンスは農園をあなたに任せていると言ったけど、あなた達はみんな奴隷のような扱いを受けているのね?」
ボワコフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ムーア「暴力も?」
ボワコフ「自分が来る前は・・・・今は自分がゲンス・ゴンス様とみんなの仲介に入ることで、以前のような扱いはだいぶ減ってきていると思うでアリマス・・」
ムーア「あなたはゲンス・ゴンスに助けてもらった恩義がある。あなたの実力なら、本当はとっくに逃げることができるのに・・・違う?」
ボワコフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ムーア「他のみんなは逃亡計画を?」
ボワコフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ムーア「あなたは反対なのね?彼らと争うことになるから」
ボワコフ「・・・・・・・・」こくり
ムーア「あたちとボワコフさんの理想を言うわね」
ボワコフ「??」
ムーア「農園を襲ってくる無法者達が消え、農園の労働環境も見直されて、ここにいるみんなの意思が尊重され、そして自由になること。そうでしょ?」
ボワコフ「はいでアリマス」
ムーア「だったら力を貸して欲しいの。安心して。あたちのバックにはクイーン・ドラグライトがついているんだから♪」
ボワコフ「??」(首をかしげるモフモフ毛皮ちゃん)
To Be Continued

★次回ストーリーモードは2/11(木)0時更新予定です★