
あきゃ~あきゃ~おえっおえっおえっ!!
あきゃ~あきゃ~おえっおえっおえっ!!
(日中ならではの活気溢れる謎の熱帯系環境生物特有の発声が反響する密林エリアの「枝の上」から木々越しに敵拠点と思しき臨時BCを見下ろしている)
ムーア「いつもよりも「おえ」がひとつ多いなぁ・・」あきゃ~あきゃ~おえっおえっおえっ!!(枝に腰を下ろたまま、両足をパタパタさせながら)
キンババ「いつまでこうやって呑気に監視を続けているつもりだい?」(左を見ると同じ枝に腰を下ろしているレザーライトシリーズな彼が双眼鏡で敵拠点を覗いている)
ムーア「まぁまぁ。人質が無事なうちは下手に手を出さない方が・・・・うん。やっぱり「おえ」がひとつ多いなぁ・・・」あきゃ~あきゃ~おえっおえっおえっ!!
キンババ「お昼か・・・・そろそろかな」(双眼鏡を下ろし、手持ちの懐中時計を見下ろしている)
ムーア「どれ・・・」スチャッ・・(キンババから双眼鏡を手渡され、それを覗き込む)
あきゃ~あきゃ~おえっおえっおえっ!!あきゃ~あきゃ~おえっおえっおえっ!!
(野生ならではの大歓声の中、双眼鏡のまあるい視界の先に、「すす汚れた上半身裸」のヴィルヘルムが金属製の手枷足枷を装着されたまま、首に巻かれた首輪から伸びる鎖を一人の「意地が悪そうな奇面族」に引っ張られながらフレームインしてくる)
ムーア「まるでペットね。クソな人間が彼らをそうするように。でもほら、今日も無事じゃない」(視界に映るヴィルヘルムは、無理やり鎖を引っ張られ、思わず倒れてしまう)
キンババ「早く助けないと。いくら彼でもあれじゃあ体がもたない」(左から彼の意見が聞こえる中、当のヴィルヘルムは倒れたまま、その周囲をニタニタと囲う奇面族やアイルー科の獣人から、「腐ったリンゴ」や「なぞのフン」を投げられている)
ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(その光景を黙って見つめている)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(うつ伏せに倒れたまま、飛んでくるリンゴやらを甘んじて受け入れているヴィルヘルムの「鋭い眼光」とばっちり目が合う)
ムーア「やっぱり・・・・あいつ、わざと見通しの良い場所に出る為に毎日、自分からけしかけているのよ」ほら(と双眼鏡を手渡す)
キンババ「・・・・・・・・嘘だろ・・!?僕らに気づいてるってこと!?」(双眼鏡を覗きながら)
ムーア「気づかせるため。あたちらが来るのを信じてね」
キンババ「早く助けよう!作戦はないのかい!?ムーア!」
ムーア「そうね・・・頃合いかも」スチャッ(再び双眼鏡を手に取り、覗き込む)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(うつ伏せで倒れているヴィルヘルムのもとに「一際でかい」奇面族(お面は黒く塗られた「ドスファンゴの頭骨」を被っている)が嫌がるミオンの肩を抱きながら、奥に見えるテントの中より現れ、まるでその状況を楽しんでいるかのように高笑いをしている)
ムーア「ミオンちゃんも大丈夫みたいね。あいつに気に入られたおかげで」スチャッ(キンババに確認するよう双眼鏡を投げ渡すと、すぐさまそれを覗き込む)
キンババ「あの酋長・・ミオンさんをどうするつもりだろう?」
ムーア「見るからに力で抑えつけてるタイプの君主みたいだから、大方、お嫁さんにでもしたいんじゃないの?」ふぁ~~あ・・
キンババ「乱暴されてなければいいけど・・・あ、酋長の手を噛んだ」イチャ~~~~

ムーア「ね。シオンそっくりでしょ?そう簡単に服従しないわよ、あの子は。あの子もね」やれやれ
キンババ「ヴィルヘルムと決闘するみたいだよ!?」(双眼鏡を覗きながら)
ムーア「奇面王が?やっぱり単純。憎たらしい人間相手に自分の腕っぷしを見せて、惚れさせようっていう魂胆ね。実況して」ん~~~~~(と伸びしながら)
キンババ「奇面王が彼に向かって顎で「立て」って。周りの奇面族たちが彼を無理やり起き上がらせて拘束具を外した」
ムーア「それで?」きょろきょろ(自分が乗っている枝から見える下の様子を気にしている)
キンババ「挑発に乗った彼が猫アレルギーを抑えながらファイティングポーズを・・・奇面王はミオンちゃんを部下のもとに引き渡して・・・ずるい!!自分だけ武器を使うつもりだ!!」
ムーア「武器って?」きょろきょろ
キンババ「穢らしい「緑色の妖気」を放つ巨大な包丁を・・・それもダブルで構えた!!」
ムーア「やるじゃない・・・ヴィルヘルムは?」(木の下にボワコフ(ギリースーツver.)が地面の中より参上してくる)
キンババ「素手のままだよ!!しかも彼が逃げ出さないように周りを獣人達が囲いだした!!謎の雄叫びをあげながら!!」チャッチャ~~ブッブ~~~ニャンニャ・ニャンニャ・ニャ~~♪(奇面族とアイルー科による戦歌みたいな合唱が聞こえてくる)
ムーア「そのまま実況を続けて。見つけた!?」(と、下のボワコフさんに向かって言うと、コクリと頷くボワコフさん)
キンババ「観衆の熱気に包まれたヴィルヘルムはアレルギーからの「鼻水」を垂らしながら「小粋な」ジャブをかましつつ、「本当に今まで捕まっていたの?」と疑問を抱かせるくらいのコンディション抜群なステップで奇面王を挑発している!!」ちょいちょい(視点主は解説をよそに下でこちらを見上げている健気なボワコフさんに向かって、こっちへ登ってくるよう指示を出す)
ムーア「奇面王は?」にょっにょっにょっにょっ(ボワコフさんが大木をしっかり両腕で挟み込みながらよじ登ってくる)
キンババ「やる気満々な彼を見ながら、「チャッチャッチャッチャッ!!」って笑っている。たぶん」よいしょっ(と、ボワコフに手を貸し、隣に座らせる)
ムーア「いいね。そのまま・・まだ殴り合わないでちょうだいよ・・・」これでアリマス(と、ボワコフが肩からさげている「フワフワなポシェット」の中から、何かの実を手渡してくる)
キンババ「ああ!!奇面王が笑っているすきを見たヴィルヘルムが、たぶん「すきありちぇりゃああああああ!!」って、渾身の「ロー」を繰り出した!!」スッ・・(視点主もまた腰に装着している革製ポシェットから、ネンチャク草製の素材玉を取り出す)
ムーア「あのバカ・・子供の頃からちっとも変わってない」ぐっちゃぐっちゃ・・(何かの実を粘着質抜群な素材玉によく付着させている)
キンババ「クソッ!!「予想通り」、足を包丁の「みね」の部分でガードされた!!あれは痛いぞ!!」よし、できた(と、何かの実を包んだ素材玉を満足げに掲げる)
ムーア「はい、交代。あんたはこれを」(と、手持ちの素材玉と彼が覗いている双眼鏡を取り替える)
キンババ「なんだい、これ・・・閃光玉?」ねっちょり・・(な玉を見つめている)
ムーア「あたちが合図を出したら、あっちに向かってそれをおもいっきり投げて」スチャッ(双眼鏡を覗く)
チャッチャッ~~ニャンニャ~~!!(歓声が飛ぶ敵拠点エリアの中央では、おそらく「スネ」を包丁の「みね」にぶつけたと思われるヴィルヘルムがそのスネをおさえながら悶絶転がりしている)
ムーア「なっさけない・・・・いい?合図を出したら投げるのよ」チャッチャッ~~ニャンニャ~~!!(転がるヴィルヘルムに向かって、「立て」と命令している様子の黒いファンゴの頭骨を被ったおそろしげな奇面王)
キンババ「え!?僕の力じゃ無理だよ

ムーア「いいから。あたちを信じなさい・・・」(ダブル包丁の腹部を叩き合わせながら「カモン!カモン!」とヴィルヘルムを挑発する奇面王)
チャッチャッ~~ニャンニャ~~!!
(再び逞しいファイティングポーズをとるヴィルヘルム。対し、ダブル包丁を「しょりんしょりん」と研ぎ合わせながら、にじり寄っていく不気味な奇面王)
キンババ「やっぱり僕には・・・・」チャッチャッ~~ニャンニャ~~!!(ヴィルヘルムが覚悟を決め、殴りかかっていく)
ムーア「・・・・・・・今よ!!」
キンババ「失敗しても文句なしだよ!!それぇえええええええ!!」(双眼鏡から顔を離し、彼が遠投した素材玉を目で追う)
ヒョウウウウウウウウウウウン!!
(鋭いスピードで弧を描きながら決闘エリアに向かって落下していく素材玉)
キンババ「嘘!?僕に野球の才能が!?」チャッ(視点主は再び双眼鏡を覗き、落下地点を目視する)
ムーア「投擲技術UP。あんたの装備に感謝ね」(双眼鏡視点の先では、見事、ヴィルヘルムと奇面王の間に素材玉が落ちているのが確認でき、それを「なんだ?」と見つめる二人のバカな顔もまた)
Recollection No.5_142
はぁ~~~~っ!?ニャにこれ~~~!?(落ちた素材に気づいたアイルー科の獣人達がここまで聞こえるくらいの音量で)
キンババ「なんだ・・スキルの力か・・・て、何を投げさせたの!?」
ニャニャーーーーーーー!!(恍惚の表情を浮かべた「瞳ハート型」のアイルー科の獣人達が王やヴィルヘルムに構わず、一斉に素材玉に向かって「頭から」飛び込んでいく)
ムーア「マタタビ玉。突撃するわよ!!」バッ!!(木を飛び降りると同時に背中に飛びついてくるボワコフさん)
To Be Continued

★次回ストーリーモードは3/4(木)0時更新予定です★