よこすニャ~~!!嫌ニャ~~~~!!
グニャア~~ゴォ~~~~~~~~!!
(アイルー科の獣人達が「マタタビ玉」を奪い合う「紛争エリア」に向かって一直線に駆けていく)

ボワコフ「作戦大成功でアリマス!!」はぁ~~~~!?ニャんニャの~~~これ~~~!?(マタタビ玉を秘宝のように両手で掲げたメラルー目掛けて次々とネコ達が「頭から」飛びかかっていく)
奇面族「ブッブッブー!!何してるっチャ!!まだチーフが決闘の途中でしょうが!!コリャっ!!離れなさいっチャ!!」(部下達がネコ山のネコを引っ剥がそうとしている)
ボワコフ「そうはさせないでアリマス!!」(視点主の背中にしがみついている彼が背後よりマタタビの実を手渡してくる)
ムーア「(マタタビの実を素材玉に付着させながら)ほら!!こっちにもあるわよ!!」ブーーーーーーン

奇面族「コリャっ!!離れなさいっチャ!!コリャっ!!」(まだ必死にネコ山のネコを引っ剥がそうとしている)
べちょ~~~~ん

奇面族「??」(背中を見ようと振り返る)
はぁ~~~~~~~~~~

(瞳ハート型になった完全キュート状態のネコ達がゾンビの群れのように)
奇面族「ひええええええええええ

イニャああああああああああああ!!
(飛びかかってきたネコ達に埋もれていく奇面族の部下達。争奪戦はより激しくなる)
ムーア「いい調子よ。今のうちにヴィルヘルムを探さないと」え~~~~!?ニャんニャの~~~これ~~~!?(通りすがりのメラルーにマタタビ玉をプレゼントするとすぐさまそれに顔を擦り付ける)
ボワコフ「見るでアリマス!!」(背後から彼が指差す先では、事態を把握できず狼狽えている奇面王の姿が)
マスターチーフ「コリャ~~~~~っ!!ワガハイがまだ決闘の途中でしょうが!!一体何の騒ぎっチャ!?」バチぃ~~~ん


ムーア「引っ込んでろ」ブーーーーーン

マスターチーフ「ワガハイのカッコいい姿をもっと・・」ビチャ~~~~ん

グニャア~~ゴォ~~~~~!!
(四方より飛びかかってきたネコ達に埋もれていく奇面王)
ボワコフ「今でアリマス!人質を!!」
ムーア「ヴィルヘルム!!どこ!?」ぽぉ~~~~い

はぁ~~~っくしょん!!
(ネコ山の下から)
ムーア「猫アレルギーに救われるとはね」ぽ~~いぽ~~い

ボワコフ「自分はミオン殿を!!」バッ

ムーア「こら!噛むな!!」ぽ~~~い

ヴィルヘルム「うううう・・・・・身体中が痒い・・」(ネコ山の下から「ぽちぽち腫れ上がった彼の腕」が伸びてくる)
ムーア「これで前の喧嘩の勝敗はチャラね」グッ

ヴィルヘルム「ずいぶん遅かったじゃ・・・イ~~~ックショイ!!」ブブーーー

ムーア「ごめんごめん。あんたの熱演のおかげで二人とも無事だって分かってたからね。時間が経つのを待っていたのよ」ごしごし(顔を拭いながら)
ヴィルヘルム「だろうと思ったぜ。あいつらにやられる前にアレルギーで死にそうだったんだぞ?」ぼりぼり・・はぁ~~っくしょい!!
ムーア「あれ?あたちの作戦に気づいていた?」バサバサバサバサバサ(空を見上げると、森の方から飛び立ってきた鳥の群れが視界を横切っていく)
奇面族「人間っチャ~~!!」しょりぃ~~ん

ムーア「実戦の相手にはちょうどいいかも」ゴイン(背中のボーンブレイドを抜く)
ヴィルヘルム「キンババは?」ザッ(鼻水を拭いながら丸腰ファイティングポーズをとる)
ムーア「生まれ変わったわよ、あんたの相棒」??(と視界の端に映るヴィルヘルムの顔)
奇面族「すきありチャチャーーーーー!!」バッ!
スコォ~~~~~~~ン

ムーア「はいサヨナラ~~!!」ボイ~~~~~~ん


ちら・・(密林エリアを振り返り、遠くに見える大木の枝の上で「片膝をついた遠投スタイル」で構えているキンババの英姿を確認する)
ヴィルヘルム「おいおい嘘だろ?ガキの頃のクラスマッチは、「肩の弱い」あいつがキャッチャーだったから連敗してたんだぞ?」ごしごし(鼻水を拭いながら)
ムーア「あんたがピッチャーだったからよ。そんなことより脱出するわよ!」
よこすニャ~~~!!イヤニャ~~~!!絶対イヤイヤニャ~~~!!
いやぁあああああああああああああああ!!
(今も尚、イヤイヤ争奪戦が繰り広げられているネコ山の奥から、飛び抜けたネコ女子の「いや」な悲鳴が)
ムーア「ミオンちゃんだ!!行こう!!」ゴッ

ダッダッダッダッダッダッダッダッ!!
(ネコ山を迂回しながら走っていくと、銛を構えながら立っているボワコフさんの小さい背中越しに、ミオンを羽交い締めにしている奇面王のでかい姿が見えてくる)
マスターチーフ「チャッチャッチャッチャッ!!愚かな人間共の援軍が参上したというわけ!!」グイッ(嫌がるミオンを引き寄せながら)
ムーア「あんたが彼女に夢中になっている間にね。本当に助かったわ。好色漢で。ミオンちゃん、変なことされなかった?」
ミオン「平気ミャオ!誰がこんな変態奇面族の嫁になんてなるミャ~って!!」がじっ

マスターチーフ「ぎゃああああああああ」パッ(思わずミオンを離してしまうその腕には無数の痛々しい猫噛み痕がポチポチと)
ボワコフ「ミオン殿!!」ぴょーんぴょーん

ミオン「やっぱり来てくれたミャ!ボワコフさん!!」だきっ

ボワコフ「い、いやぁ・・・へへへへ・・」ボッ(毛皮の奥の真っ暗な素顔が真っ赤になる)
マスターチーフ「聞き分けないのメス猫っチャ!!同じ獣人種として、人間になつくつもりっチャ!?」
ミオン「残念ミャ。彼は私達と同じ獣人族だミャオ♪」べぇ~~~~(懇親のあっかんべぇをかます彼女の肩を抱いているボワコフの顔が更にまっちんちんになる)
ボワコフ「さ、ミオン殿。これを」ブスッ

マスターチーフ「そんなのブッブッブーーー!!クソぉ~!!こんな悲しい結末になるのなら、お前らを人質に王都を脅迫するべきだったっチャ~~!!ブッブッブーーー!!こんなのブッブッブーーーー!!」ブンブンブンブン

ムーア「おバカな酋長さん。あんたね?王女が獣人族を王都の中へ招き入れる発令を出したのをいいことに、自分の部下を潜り込ませ、悪さをさせていたのは」
マスターチーフ「そんなのブッブッブー!!お前ら人間をこの大陸世界より駆逐することが我らブラックカーニヴァルの最大目標なのだっチャ!!屈するが良い!!この奇面王に!!」かんらからから
ムーア「わかったでしょ?ミオンちゃん。この人もまた、欲深い人間達と同じ。大切なのは種族を超えて分かり合うことよ」
ミオン「身にしみて、よぉ~~く分かったミャオ。一度でもあんたみたいな変態奇面王に希望を抱いた私が浅はかだったミャオ。ごめんミャオ・・・・ボワコフさん・・・」しくしく・・
ボワコフ「気にすることはないでアリマス。まずはここから脱出する方が先決でアリマス」ミャオ!(と奮い立つミオンの涙を拭ってやる男らしさ爆発)
Recollection No.5_143
マスターチーフ「脱出するだっチャと!?このワガハイがみすみすと逃がすわけなかろうもんっチャ!!そんなのブッブッブーー!!」ブンブンブンブン

ムーア「みんなあんたよりマタタビの方がいいって」え~~~!?だからニャんニャの~~これ~~~!?(周囲では未だに「未知なる玉」の争奪戦が繰り広げられている)
マスターチーフ「バカロウもん!!ワガハイの陣営には世界より集結した屈強な獣人が食客として参加しているんだっチャ!!」
ヴィルヘルム「チッ・・俺を拉致っていきやがった、あいつらか・・!」
ムーア「今度こそケリをつけてやればいいだけよ」ちら・・(それとなく振り返り、背後の大木上で引き続きキャッチャースタイルで投げナイフを振りかぶっている同志を確認しながら)
マスターチーフ「いでよ!!今こそ憎き人間共に我らの力を見せつけるのだっチャ~~!!」バッ
え~~~!?だからニャんニャの~~これ~~~!?
(引き続き、耳に入ってくるのはネコ達の喧騒のみ)
マスターチーフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」きょろきょろ(している周りでもマタタビ玉を取り合うネコ達の姿しか見えない)
ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」とろけちゃいそうだニャ~~♪
マスターチーフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ううん・・ゴホンッ
ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」もうこのまま寝ちまおうニャ~~・・・(周囲のネコ達がメロメロになりながら次第に横になっていく)
マスターチーフ「コリャ~~~~~!!助っ人は何をしているっチャ~~~~


奇面族「チーフ!!大変っチャ


マスターチーフ「なんだっチャ!!もうすでに大変だっチャ!!」ぷんすか

奇面族「食客達がワガハイ達の財宝と食料を略奪して逃げていったっチャ

マスターチーフ「・・・・・・・・・」ガーーーーーーン!!
ムーア「・・・・・・・・・・・・・・」ちら(と、ボワコフさんやミオンの顔色を覗うと、実に哀れな目で酋長を見つめている)
ヴィルヘルム「貸しにしといてやるぜ。最も恩を仇で返すような連中に、ろくな未来は待っていねぇと思うがな」ペッ
マスターチーフ「それもこれもみぃ~~~んなお前らのせいっチャ!!まとめて全員キル・エム・オールだっチャ~~~!!!!」ブオーーーーン!!(ダブルデカ包丁を振りかぶる)

ドガアアアアアアアアアアン!!
(次の瞬間、奇面王の目前に火球が飛来してきて爆発する)
ヴィルヘルム「これもあいつの仕業か?」ボオオオオオオオオ(目の前で燃え上がる炎を見つめながら)
ムーア「残念。これはあいつの仕業」ちら・・

アポロン「待たせたな!!ムーア!!」ブワッサブワッサ(その背中にはハンターボウの弓を引いた白装束姿の李俊とショットガンボウ蒼のスコープを覗きながら敵をロックオンしている、同じく白装束を身に纏ったモーガンの姿も)
ヴィルヘルム「今日、あいつらが来ることを分かっていたから、救出しにきたんだよな?」(疑心暗鬼な目で)
ムーア「森の生きるレーダー達に感謝。「おえ」がひとつ多かったからね♪」
ヴィルヘルム「辱めを受けた時間の分だけ、あいつらには張り切ってもらわないとな」やれやれ
ムーア「すべてはあたちの計画どおり!!一気に形勢逆転だわさ!!」ひょひょ~~ひょひょひょひょひょ!!(馬鹿笑いかます視界の端では、そんな視点主を哀れな眼差しで見つめるボワコフ&ミオンの顔も)
To Be Continued

★次回ストーリーモードは3/8(月)0時更新予定です★