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Channel: あたちのモンハン日記
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Recollection No.5_148

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ヒョオオオオオオオオオオオオン!!
(空中より鮮血塗れのチャチャブーフェイクを被った上半身裸の男が、両手で握りしめた自家製の大剣、奇王剣【ゲンス・ゴンスの戯れ】を頭上高く振りかざしながら、馬上の奇面王目掛けて急降下していく)


ムーア「ゲンス・ゴンス!!」ちぇりゃあああああああああ!!!!!

マスターチーフ「現れたな!!人型至上主義の権化め!!」バッ!!(暴れ馬の背中に立ち、両手の鋭い爪を剥き出しに上空のゲンス・ゴンスを迎撃するように飛び上がっていく)

ゲンス・ゴンス「ゲンス・ゴンス様にひれ伏せぇえええええええ!!!!」ビュオオオオオオオ!!

マスターチーフ「地上より失せろ!!人間めぇええええええええ!!!!!」ゴオオオオオオオオ!!


ガシーーーーーーーーーーーーン!!
(空中で渾身の一刀を振りかざすゲンス・ゴンスの奇王剣を真剣白刃取りする奇面王。そしてその背後より昇ってきた太陽の逆光が死闘を繰り広げる二人の壮絶なシルエットをより強調させる)


マスターチーフ「今日こそ貴様の面を剥がし、死んでいった同胞に捧げてくれるっチャ!!」シュタッDASH!

ゲンス・ゴンス「笑止!!ゲンス・ゴンス様でない貴様ら奇面族に王の面など必要ない!!貴様らに殺された盟友の弔意をこの大剣で示すまで!!」シュタッDASH!

マスターチーフ「そんなのブッブッブー!!貴様が我らの装具を好んで来ているのは哀悼を捧げる為だとほざくか!!」

ムーア「・・あたちが・・お母さんとの約束を忘れないようにしているのと同じ・・・」

マスターチーフ「ならば首ごと頂戴しようっチャ!!」ジャキーーーーーン!!(毒属性を帯びた鋭い爪が伸びた両手を振り払うように身構える)

ゲンス・ゴンス「こっちの台詞だ!!貴様の首を面ごと斬り落としてくれるわ!!」ゾイン!!(大剣を八相の構えに)


むむぅ・・・・・じりじり・・じりじり・・・むむぅ・・
(互いに毒を帯びた得物を頼りに睨み合いながら、相手の出方を探るように一定の距離を保ったまま円を描きつつ横歩きしていく)


ムーア「二人を衝動的にさせているのは復讐心・・・・なら、あたちが今すべきことは、その勝者を見届けるだけ・・」スッ・・(両腕を広げ、二人を囲う馬上のガーディアン達に下がるよう命じる)


マスターチーフ「死ねブッブッブーーーーー!!!!」ビャッ!!(両爪を振り上げながら飛び掛かっていく)

ゲンス・ゴンス「屈強なゲンス・ゴンス様にその程度の劇薬など効かぬわちょりゃあああああああああ!!!!!」ブオオオオオオオン!!(大剣薙ぎ払いで毒爪を振り払う)



ボワコフ「ムーア殿!!決闘を止めるでアリマス!!」しててててて(ミオンと共に駆けつけてくる)


ムーア「どうして?二人は互いに仲間の無念を晴らす為に戦っているのよ?」ちぇりゃあああああ!!チャチャーーーーーー!!

ボワコフ「どちらが死んでも、それは公平ではないでアリマス!!」

ミオン「そうミャオ!!私達の未来は、強い者だけが生き残る弱肉強食の世界であってはいけないミャオ!!」

ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」そいやぁああああああ!!ブッブーーーー!!

ボワコフ「ムーア殿!!この戦いを止めることができるのはあなただけでアリマス!!」

ミオン「お願い!!ムーアさん!!」

ムーア「ゲンス・ゴンスがここで殺されれば、あなた達は自由になれるかもしれないのよ?」チャーーーッ!!ぐわぁああああああ(奇面王が一瞬のすきをみて、ゲンス・ゴンスに飛び掛かり、マウントを取る)

ミオン「農場のみんなを置いて逃げることなんてできないミャオ!!」チャーーー!!ぎゃあああああ(奇面王がその鋭い右毒爪をゲンス・ゴンスの肩に突き刺す)

ムーア「ミオンちゃん・・・」離せぇえええええ!!ぎゃああああああ・・・・

ボワコフ「ムーア殿。あなたと最初にお話しさせてもらった時、あなたはこう言ったでアリマス。自分とあなたの理想は、農園を襲ってくる無法者達が消え、農園の労働環境も見直されて、ここにいるみんなの意思が尊重され、そして自由になることだと・・・」死ねっチャーーーー!!ブスッブスッブスッ!!(奇面王はマウント状態のまま、ゲンス・ゴンスの腹部を両毒爪で連突きしていく)

ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・」ぎゃあああああああ・・・

ミオン「ムーアさん!!」

ムーア「・・・・・あなた達は、あの二人に罪を償わせるチャンスを与えたいのね?」

ボワコフ&ミオン「・・・・・・・・・・・・・・・・」こくり(手を取り合いながら深く頷く)

ムーア「・・・復讐心とは違う、慈愛の教示・・・・・受けてみるわ。そのクエスト」ザッ






Recollection No.5_148






ぎゃああああああああああ!!
死ねっチャ!!死ねっチャ!!死ねぇえええええ!!!!

(両毒爪をゲンス・ゴンスの身体中に突き刺している奇面王におもむろに接近していく)


ムーア「ニッキー、シオン。あんた達もどうせ、あたちを試しているんでしょう?」バッ(傍観している馬上のガーディアンが腰にさしているマスケット銃型のロイヤルボウガンを奪い取りながら、死闘を繰り広げている二人に接近していく)

ゲンス・ゴンス「どけぇえええええええ!!!!」ズゴン!!(マウントしている奇面王の腹部に下から重たい膝蹴りを打ち上げる)

マスターチーフ「うぷっ・・・・・・」ガクン・・

ゲンス・ゴンス「はいやぁああああああああ!!!!」ゴッ!!(すかさず大剣の柄で奇面王の側頭部を小突いてどかせる)

マスターチーフ「ぎゃああああああ」ズザザザザザ・・・・(視点主の足元に滑り込んでくる)


バウーーーーーーン!!
(奇面王の首元に向かって一発打ち込む視点主)


マスターチーフ「・・カハッ・・・・・クソ小娘・・・・ワガハイに睡眠弾は・・・・・」


バウーーーーーーン!!
(もう一発お見舞いする)


マスターチーフ「・・・・・・・貴様も・・所詮は人型・・・・差別主義者の味方につく・・・・・か・・・・・・・」ガクン・・・

ムーア「あんたもゲンス・ゴンスと同じでしょうが。王都はあんたの手になんか落ちない。女王陛下がいる限り」バウーーーーーーーン!!

ゲンス・ゴンス「ゲンス・ゴンス様じゃない小娘!!手助けなど頼んでいないぞ!!」ブクブクブクブク・・(身体中の傷口から毒っぽい煙をあげながら、やっとこ立ち上がる)

ムーア「あたちだってそのつもりだったわよ。けどね、この戦いはあんた達の一騎打ちでかたがつく程、簡単な問題じゃないの。顧みる心。わからない?」ガッションハッ(ロイヤルボウガンをリロードしながら)

ゲンス・ゴンス「ボワコフに奴隷を開放するよう唆されたか?やはりな・・あいつはずる賢い。こうなる前に殺しておくべきだった」ブクブクブクブク

ムーア「今のあんたなら、あたちでも勝てるわ。でもその前に質問に答えて」チャッ(銃口を満身創痍のゲンス・ゴンスに向ける)

ゲンス・ゴンス「ゲンス・ゴンス様ではない下等な貴様が何を・・・」


バウーーーーーーーン!!
(睡眠弾を腹部の傷口目掛けて容赦なく発砲する)


ゲンス・ゴンス「ぎゃあああああああああああ」ガクン・・(膝から崩れ落ちる)

ムーア「こいつらが来る前、農園を襲ったという畑荒らしのことを覚えている?」チャッ

ゲンス・ゴンス「・・ああ・・・・あの狩人気取りのヒーローを夢見た、弱っちぃガキ共か・・・・」ブクブクブクブク

ムーア「・・・黒髪の少女と、ブロンドヘアの青年。違う?」チャッ(銃口を跪くゲンス・ゴンスの額にあてる)

ゲンス・ゴンス「はぁ・・はぁ・・・・覚えちゃいないが、あのガキ共は確かにゲンス・ゴンス様の手で殺してやった・・・」ブクブクブクブク

ムーア「!?」

ゲンス・ゴンス「ゲンス・ゴンス様にぶちのめされ、まるで瀕死の鳥竜種の親子のように無様に足を引きずりながら手を取り合い、崖へ逃げ、二人一緒に海へ飛び込んでいった・・・今頃は海の藻屑と・・・」ブクブクブクブク


バウーーーーーーーン!!
(射殺するかのように額へ向かって睡眠弾をぶっ放す)


ゲンス・ゴンス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」バタン・・・ZZZZZZ・・・・(ゆっくり上半身を反らすように仰け反り、そのまま深い眠りにつく)

ムーア「はぁ・・・はぁ・・・・・・・・・」ガシャン・・(興奮状態を抑えるように役目を終えたボウガンから手を離し、その場に捨て置く)


ダッダッダッダッダッダッ・・・(結末を見届けていたガーディアン達が一斉に馬から飛び降り、眠りについている奇面王を捕縛しようと試みる)


ムーア「その男も捕まえて」(ガーディアンの一人に声を掛ける)


ちら(両膝を地面につき、状態を反らしたまま、壮絶な眠り姿についているゲンス・ゴンスを見下ろす)


ムーア「罪状は・・・長期に渡る獣人労働者に対する、意思に反した労働の強制及び暴行。証人は・・彼らよ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(少し離れたところから肩を抱き寄せながら、こちらを見守っているボワコフとミオンを見つめる)


ガーディアン「農園に残っている傭兵はいかが致しましょう?」

ムーア「その男が捕縛されたと分かれば、大人しくするはず。念の為、応援要請を王都に飛ばした方がいいかも」ハッ(敬礼を終え、すぐに準備に移るガーディアン)

ヴィルヘルム「なんだ・・なんかあったのか・・?」むにゃむにゃ・・(あくびをしているキンババと共に寝ぼけ眼で歩いてくる)

キンババ「え・・まさか脱走を!?」(大破している檻を見て、ようやく状況を察する)

ムーア「未然に終わったわよ。ゲンス・ゴンスの乱入に感謝。ついでに捕縛もできたし」うっせ・・うっせ・・(寝ているゲンス・ゴンスの体を厳重に鎖で巻いていくガーディアン達)

ヴィルヘルム「流石だな。うまいこと戦わせたってわけか」ふぁ~~~あ・・

ムーア「シナリオを描いたのは「生き延びた」ニッキーとシオン。二人の共通点はあきらめの悪さとプライドが高いこと。あたちは駒に使われただけ」??(と、こちらを寝ぼけ眼で見つめるヴィルヘルム)


ちら・・(こちらを心配そうに見ているボワコフとミオンを今一度見つめる)


ムーア「けど、その代償もまた大きかった・・」(馴染みのあるガーディアンの遺体を慎重に担ぎ上げて運んでいくガーディアン達の背中を見つめながら)

キンババ「・・・改めて僕は君等に守られていて幸運だと思う・・・本当だよ」ガシッ(俯く彼を抱き寄せる)

ヴィルヘルム「お互い様だろうが。だからこれからも助け合うのさ」ガシャガシャ(キンババのモコモコパーマを手でかき混ぜながら)

ムーア「さて・・・あとはみんなに任せましょ。あたちらは王都に戻って、プリムに報告を・・・」お~~~~~~い・・・・(密林エリアの奥から声が聞こえる)


たぁ~~いへんだぁ~~~~~~
(木々を避けながら必死の形相でこちらに向かって駆けてくる、見覚えのある、ボサボサ頭に赤いバンダナを巻いたひび割れメガネな褐色肌の細傭兵)


To Be Continued






★次回ストーリーモードは3/25(木)0時更新予定です★




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