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Channel: あたちのモンハン日記
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Recollection No.5_157

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へぇ~~~えっと・・・しゅとんハッ(馬車から飛び降り、100点満点の着地ポーズ)


ムーア「そいじゃね、プリム」(振り返り、馬車の中より身を乗り出している王女様に挨拶かます)

プリム「外街までお送り致しますのに」

ムーア「あんたが乗ってる馬車をみすみす外に出したなんて分かったら、門兵全員、次の仕事を探さないといけなくなるでしょうに。うちじゃ面倒みないからね」べぇ~(舌を出しておどけているのだろう。それを見て微笑む王女様)

プリム「気が変わりましたら、いつでも王宮へどうぞ」

ムーア「そんなに野暮じゃないわよ。ささ、行って。ヴィルヘルムが待ってるんでしょ」??(と目をまあるくしながらとボケている王女様)


ボワコフ「それでは王女様。お勤めご苦労さまでアリマシた。これにて失礼致しますでアリマス」へこり(視点主の背中に「おぶりついて」いたのだろう。肩越しに顔を覗かせて挨拶かましてくる)

プリム「あなたの方こそ。素敵なヴェルドの夜を」王女様も(とボワコフ)

アドニス「ムーア嬢。これを」ゴイン(御者席に座ったまま、「布にくるまれた」バスターブレイドを手渡してくる)

ムーア「ああ、それが本命だったタラーサンキューアドニス」たしっ

ボワコフ「武器の所持は特別な許可がない限り、認められていないはず。検問でどんな言い訳を?」

ムーア「レイトウマグロを包んでるから早く通して!なんてね」(後にそれがハンター社会では当たり前の光景になる)

プリム「やっぱり私共が一緒についていった方が・・」

ムーア「大丈夫よ。門は通らないルートで帰るから♪」パチりん(ウィンクかます)

プリム「しかし下水道を通るには・・」

ムーア「勇者は常に鍵をたくさん持ち歩いているのよ♪」じゃらっ(と鍵束を見せると「まぁ・・」と王女様)

ボワコフ「ダンジョン探索なんて楽しみでアリマス」

ムーア「骸骨が出たら魔法でアシストしてね。それじゃ、アドニス」(御者席側に向かって声を掛けると笑顔で頭を下げる彼女の姿が)

プリム「お気をつけて」

ムーア「顔を引っ込めなさい。見られたら王室マニア達が殺到するわよ。ほら」(プリムを促し、馬車のドアに手をかける)

プリム「それではまた」にこ

ムーア「あんたこそ、彼とのディナーを楽しんで」バタン

アドニス「ハッ」パァ~~ンハッ


タカラッタカラッタカラッタカラッタカラッ・・(王都のレンガ作りな公道を進んでいく馬車の小窓より「手だけ」がこちらに向かってフリフリと別れを惜しんでいる)


ボワコフ「王女様はムーア殿と同じくらいユーモアにあふれているでアリマス」タカラッタカラッタカラッ・・フリフリ・・・・(去りゆく「手」を見届けながら)

ムーア「だから仲良しなのよ。さ、行こう」(王都の町並みを歩き出す)

ボワコフ「自分は面白いことなんて出来ないでアリマス。だからオトモダチではないと?」

ムーア「何も同じセンスでなくっちゃいけないワケじゃないでしょ?ボワコフさんには、ボワコフさんにしか出来ない面白さがあるのよ」

ボワコフ「自分にしか・・・なんでアリマスかね・・」ガリッガリッ(おみやのスナックを食べているのであろう)

ムーア「ちょっと。肩にボロボロ落とさないでよねタラー」はいでアリマス(食べながら返事をしているので「もう駄目」だろう)






Recollection No.5_157






じょじょじょじょじょじょ・・・(真っ暗闇な視界の中、すぐ右側より水が流れていく音が聞こえることから、下水道を探索中であることが窺える)


ムーア「やっぱり松明をちょうだいしてくれば良かったねタラー」じょじょじょじょじょ

ボワコフ「外街までは遠いでアリマスか?」(左側から声が聞こえることから、そちら側より顔を覗かせているのであろう)

ムーア「ううん。すぐだよ。真っ直ぐ行くだけ。縁から落ちないように行けば大丈夫」じょじょじょじょじょ

ボワコフ「落ちたら臭いでアリマスか?っと、汚水の臭いはしないでアリマスね」

ムーア「水路を流れる水はヒンメルン産の天然水。そしてその水路に使われている石材には、にが虫エキスが配合。だから流しておくだけで再利用がきくってわけ。って、この会話、昔、キンババが自分のことのように自慢していたっけ」じょじょじょじょじょ

ボワコフ「大陸の環境を活かした素晴らしい発明でアリマス」でしょ


じょじょじょじょじょじょじょじょ


ボワコフ「そのまま。真っ直ぐでアリマス」

ムーア「ボワコフさん、「夜目」きくの?」

ボワコフ「多少は。壁を這っていく「にが虫」もたくさん見えるでアリマス」

ムーア「さすがね。あたちもボワコフさんの目がほしっ・・・って、あぶなっアセアセ」ずるっ

ボワコフ「壁伝いに行くといいでアリマス」へいです・・


じょじょじょじょじょじょじょじょ


ボワコフ「昔、村の長老のハトコにあたる祈祷師の大ババが、暗闇には魔物が潜むと言っていたのを思い出したでアリマス」じょじょじょじょじょ

ムーア「モンスターが棲息する地域ならではね」

ボワコフ「自分も最初は子供たちが夜に外へ出ないよう、大ババがモンスターを魔物に例えて警告をしているのだろうと思っていたでアリマス」

ムーア「視界の悪い暗闇の中でモンスターに遭遇したらひとたまりもないもんね」

ボワコフ「以前も申し上げたでアリマスが、自分らの故郷はヒンメルンの冬がずっと続いている極寒の大陸にあるでアリマス。大地は常に雪で覆われ、その白銀の大地を常に獰猛なモンスター達が「うようよ」行ったり来たりしているのが当たり前の光景でアリマス。ヒンメルン育ちのムーア殿ならお分かりでしょうが、白い雪の大地は、夜でも月や星々の光が反射して、明るいのが当たり前でアリマス」

ムーア「そうだねぇ・・どっちかっていうと夏の帰り道の方がこわいタラーってことは、大ババ様の言う暗闇が何なのか気になるわね・・」

ボワコフ「自分も全く同じ疑問を子供の頃に抱いたのでアリマス。魔物がいるなんて、大ババが自分らを大人しく寝鎮めようとでっち上げた作り話ではないのかと思うと、だんだん腹が立ってきたでアリマス。大嘘つきやがって大ババこんちくしょう、今に見てろよ、大ババめ、と」

ムーア「そんなに悪態つく必要ないと思うけど・・・それでどうしたの?」

ボワコフ「そこで自分の目で確かめてみようと、大人たちが寝静まった頃、そっと寝床を抜け出して、モンスターが棲息するエリアまで行ってみたのでアリマス」

ムーア「やるぅ~~~。あたちなんて、外に出る前に必ずルチアに見つかって、その度、部屋の中に監禁されたっけ。「三日間あんまん抜きの刑」と一緒に。今思い出しても地獄だったわ。それで?モンスターはいたの?こわかった?」

ボワコフ「それがその夜は、どういうわけか普段は「バカみたいに」縄張りを守る為や腹ごしらえをする為に「のらりくらり」パトロールをしているモンスター達が一頭も見当たらなかったのでアリマス」

ムーア「なにそれ?モンスターもあたち達と同じ時間帯に寝ちゃうってこと?」

ボワコフ「最初は自分もそう思ったでアリマス。やっぱり大ババは大嘘つきの大食らい大年寄りだと」

ムーア「うーーん。年をとるのは仕方ないけど・・・じゃあ、何もなかったの?」

ボワコフ「その時でアリマス!!」

ムーア「ひいいいいいいいアセアセ


ずでぇ~~~んDASH!(真っ暗闇の視界の中、視点主が確実に尻もちをついた鈍い音と同時に衝撃が走る)


ムーア「ちょっと!危ないじゃないのよタラー足を滑らしたら、二人共、どぼん、じゃ~~~~よ?ま、その方が早く帰れるっちゃ帰れるけど・・で、何があったの?」よっ

ボワコフ「視界は確かに白い雪の大地のおかげで明るいのでアリマスが、なぜだか突然・・得体のしれない恐怖が襲いかかってきたというか・・胸が締め付けられるように心細くなってきたのでアリマス・・・まるでモンスターに睨まれた草食種のように身動きが出来なくなってしまったのでアリマス・・・・・・」

ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・」ごくり・・

ボワコフ「こわいなぁ・・・こわいなぁ・・・と気づけば自分は戦慄を禁じ得ない極限の状態にあったでアリマス・・・・何者かが・・・何者かが自分を見ているとーーーー!!」

ムーア「ひいいいいいいいアセアセ


ずでぇ~~~んDASH!(再び真っ暗闇の視界の中、視点主が確実に尻もちをついた鈍い音と同時に衝撃が走る)


ボワコフ「なんて、ふと夜空を見上げると、そこには満月が。同時に腹の虫が鳴り、こわかったのは、お腹が空いていたからだと気づいたのでアリマス。そこで初めて大ババの言う暗闇という意味が、自分自身の心を指していることも知ったでアリマス」ぐぅ~~~~(とボワコフさんの腹の虫が)

ムーア「最高なオチ。まったく・・腰がいてぇったらありゃしない」いちちちちタラー

ボワコフ「どうでアリマスか?面白かったでアリマスか?」

ムーア「・・・・・・・ププッ・・・・気にしてたんだ。最高。まんまと引っかかった」ガシャガシャ(と見えないなりにボワコフの頭を撫でているのだろう)

ボワコフ「フフ。良かったでアリマス」ガシャガシャ

ムーア「でもさ、満月の晩って、なんだか胸騒ぎがするっていうか・・・たまにこわく感じる時がある」ザッザッザッ・・(再び歩きだす)

ボワコフ「自然崇拝やアニミズム、多神教然り・・・この世界には、モンスターも含め、我々以外の存在がいることも確かでアリマス」

ムーア「五大元素ってやつ?龍の力ってのは惹かれるわよね・・」

ボワコフ「かつて竜族と人類による争いが起きたという大戦時代は、人間達がその神秘的な力を得ようと自然の摂理に反した為、竜族の怒りを買ったのだと・・・・また大ババの話を思い出したでアリマス。ほんとかどうかはさておき」

ムーア「竜族の怒り・・・・あたちはまた、それを繰り返す・・・・・・・!?」


ホわわわわわぁ~~~~~~~~キラキラ
(視界の先に小さな明かりが浮遊しており、アーチ状の下水道を仄かに照らしている)


ボワコフ「光蟲でアリマス」ちら(左肩を見ると、久々に感じる愛らしい彼のモフモフな顔が間近に)

ムーア「入り込んじゃったのね。彼についていけば道案内してくれる」


ぎゃああああああああああああ


ムーア「!!」

ボワコフ「(耳元で囁くように)あっちの通路からでアリマス」


スッ・・(ボワコフが指差す通路の向こう側に浮かぶ光蟲の明かりによって、左折できる通路が確認できる)


ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」こくり(ボワコフと顔を見合わせ互いに頷く)


そろぉ~~~~~~~~~~・・・・・・(身を屈めながらステルスモードで光蟲の明かりを頼りに、慎重に曲がり角へと近づいていく)


To Be Continued






★次回ストーリーモードは4/26(月)0時更新予定です★





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