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Channel: あたちのモンハン日記
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Recollection No.5_166

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ザッザッザッザッ・・(こちらへ報告しに来るアドニス)

プリム「なにか?」

アドニス「ええ・・・それが・・」(こちらを気にしているようだ)

ムーア「ああ。聞いちゃまずい話しなら、席を外すけど」

アドニス「いえ・・それが・・・ボワコフ殿に関することで・・」

ムーア「!?」

プリム「・・・お聞かせください」

アドニス「はい。今入った情報によれば、ボワコフ殿を乗せた輸送船がまだ港に戻ってきていないようなのです。予定なら既に帰還していてもおかしくないというのですが・・・」

ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

プリム「こちらからも捜索隊を」ハッ!(と敬礼してすぐに宮殿に向かって走っていくアドニス)

ムーア「ボワコフさん・・・・・・」(遠い青空を見上げる)

プリム「フクロウが来たらすぐにお知らせいたします。だから悲観的に捉えるのだけはおやめください」ぎゅっ(両手で視点主の左手を包み込む)

ムーア「・・・・・うん・・・・・ありがとう・・」ぎゅっ(その手を握り返す)


ちゅんちゅん・・ちゅちゅんちゅん・・






Recollection No.5_166







とっとっとっとっとっとっとっ・・(お花畑エリアをとぼとぼ歩いていくファンゴの背中を俯きながら見下ろしている)

ムーア「はぁ~~~~~~~・・・・・」とっとっとっとっとっ・・

ウルファ「あ、おかえりなさい。何か収穫はあった?」(と、彼女の声だけが)

ムーア「え・・・・・あ・・ウルファ・・・。もう帰ってきたのか・・・」きょろきょろ・・(夕暮れ時なオレンジ色に染まるお花畑エリアを見渡しながら)

ウルファ「その様子だと、また心配ごとが増えたのね?」(腕を組みながらへの字口な彼女の姿が)

ムーア「ボワコフさんを乗せた船がまだ港に戻ってないんだって・・・本当なら、もう戻ってきてもおかしくないっていうのに・・・・」はぁ・・(ため息と共に肩を落とす)

ウルファ「フクロウは?」(首を左右に振る視点主)

ムーア「プリムもフクロウが来たらすぐに知らせてくれるって・・捜索隊も出してくれるって言ってくれた」

ウルファ「・・・まだ何かあったって決まったわけじゃないわ。元気だして」スッ・・(視点主を包み込むように優しくハグをしてくれる)

ムーア「うん・・・ルチアは?」

ウルファ「さっきまでみんなと一緒に稽古していたんだけど、今は・・」ちら(と彼女が見つめる馬小屋エリアの方を見ると、きれいに箱座りしながら、こっくりこっくり仮眠しているリオレウスの足元で同じくぐったり寝ている同志諸君たちの姿が)

ムーア「相談したいことがあったんだけど・・あとでいっか・・」

ウルファ「武器の件?」スッスッ・・(視点主の蒼毛ウィンドボブを直してくれながら)

ムーア「うん。うちらが王都お墨付きの狩猟団として認定されれば、喜んで提供してくれるって」

ウルファ「フフ。王女様はずっとあなたにも王都を守って欲しいと願っていたみたいだからね。いい機会になったのかも」

ムーア「あたちはいいんだけど・・モーガン達の事が公になったらどうしよう・・」

ウルファ「・・・・所属しているみんなの素性も公表しないといけないの?」

ムーア「どうかな・・認定されるには、視察団の訪問を受けないと駄目だって」

ウルファ「・・・・・・・・・・・・・」

ムーア「ウルファもそれは嫌でしょ?」

ウルファ「・・・フフ・・。ごめんね。これでも指名手配中だからね」ペロッ(と舌を出す)

ムーア「ウルファは悪くないよ。酔っ払って突っかかってきたハンターが悪いのよ」

ウルファ「・・ありがとう。視察のことはあなたとルチアに任せる。モーガン達も同意するはずよ」

ムーア「うん・・・・・シセは?」(レウスの足元には彼の姿は見えない)

ウルファ「あれ・・一緒だったはずだけど・・・・あ、また倉庫に行ったのかも」フフ

ムーア「・・・・・・・・・・・イノみゃんにご飯あげてくれる?」バッ(飛び降りる)

ウルファ「ええ。何かひらめいたの?」

ムーア「お腹が空いたからキッチンに行ってくる」んふふふ

ウルファ「それは良いアイデアかも。吾郎さんがキッチンにいると思うから、なにか作ってもらうといいわ」ほら、おいで(と、イノみゃんを促しながら馬小屋エリアへ歩いていく)

ムーア「そうする。あ、そっとね。みんなを起こしたら悪いでしょ?お夕飯までにはまだ時間あるし。寝かしといてあげましょ」

ウルファ「了解~」(イノみゃんを引き連れながら、背を向けたまま右手をあげて返答する)

ムーア「よしよし」


タッタッタッタッタッタッタッタッ
(お花畑エリアの小道を通りながら、ちらちら周囲を確認しつつ神殿の回廊へと向かっていく)


ひょっ!!(回廊を隔てる低い塀を飛び越える)


バッバッ(着地すると同時に首を左右に振って周囲に誰もいないか確認する)


そそ・・・(塀に密着するように屈み込み、そっと頭を上げ、塀越しにお花畑エリアを覗き込む)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(遠方に見える馬小屋エリアでは、ウルファがレウス一行に気を配りながら、イノみゃんにアオキノコを食べさせている)


ムーア「チャ~~~ンス・・・・」(実に嫌な声で)


バッ!!ゴロゴロゴロゴロ!!ひょっ!!
(倉庫側の廊下に向かって無駄に飛び込み、でんぐり返しを数回転決め込んだ後、その勢いを利用しながら倉庫前のドアに身を伏せる)


ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・」チャッ・・(倉庫の扉をそっと開ける)


ちらちら・・(その隙間から差す夕陽の明かりを頼りに倉庫内を覗き込み、中が無人であるか確認する)


ムーア「OK。まだ来てないみたいね」ギィ~~~~(扉を自分が入れる分だけ開き、潜り込むようにインしていく)


そろぉ~~~~~~~・・・・
(ハンター特有の身を屈めた「例の忍び歩き」で暗がりの倉庫内を慎重に進んでいく)


ムーア「暗いな・・・・あ、そうだ」スッ・・(胸元のペンダントを取り出す)


キラキラキラキラキラ
(自ら発光する白鱗がほのかな明かりを提供してくれる)


ムーア「どこに隠れたものやら・・・・」きょろきょろ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(左右にびっしりと大タルが積まれた通路の奥、その突き当りには、首から上が欠けた少女の石像が薄っすらと見える)


ムーア「さすがにちょっとこわいかもタラー」かぽん(と、通路の真ん中あたりにある大タルの蓋を開ける)


ん~~~~~~~~?
(と樽の中を覗き込むと、気持ち程度のおリンゴが転がっている)


ムーア「ププッ・・こんな時の為に、こまめにつまみ食いしておいて正解だった」


よいしょっとな・・(おリンゴを踏まないよう気を使いながら大タルの中に入り込む)


ムーア「子供の頃はよく入ったなぁ・・」かぽん(中から蓋を閉める)


んふぅ~~~~~・・・・んふぅ~~~~~・・・・
(暗闇の樽の中に視点主の鼻息だけが)


ムーア「ププッ・・・おリンゴくさい」


んふぅ~~~~~・・・・んふぅ~~~~~・・・・


ムーア「・・・・・って、シセが来なかったら、どうしたものか・・」がしょり・・(その音からおリンゴをかじっているのだろう)


くっちゃらくっちゃら・・がしょり・・くっちゃらくっちゃら・・


ムーア「ふぁ~~~~~あ・・・・・・・」ごとん(食べきったおリンゴの「芯の部分」を捨てたようだ)


くっちゃくっちゃ・・・・・・(子供が眠い前にやるやつの音だろうか)


ムーア「・・・・・・・・・・・ZZZZZZ・・・・・」ズゴゴゴゴ・・・(軽いびき)


すやすやすや・・・ズゴゴゴゴゴ・・・・・くっちゃくっちゃ・・・


カツカツカツカツ・・・


ムーア「はっハッ」びくん


カツカツカツカツ・・・
(足音が明らかにこちらへ向かって近づいてくる)


ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(咄嗟に息を潜める)


カツカツカツカツカツ
(足音の主が視点主が入っている大タルの前を通り過ぎていく)


ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


カツカツカツカツ・・・
(そのまま足音の主は突き当りまで向かっていく)


ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・ブツブツブツ・・・・・


ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」そっ・・(頭上の蓋を少しだけ開き、そっと隙間から外を覗き込む)


・・・・ブツブツブツ・・・ブツブツ・・・・
(隙間越しに、ランタンを床に置いたシセらしき白いフードコートを着た男が石像に向かって跪いているのが見え、何やら呟いているような小声も聞こえてくる)


ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(眉間にシワを寄せながら、その光景を考察している)


ふぁ~~~~~~~~~~
(突然、頭上に光蟲が飛んでくる)


ムーア「!?」(その眩い光が視界を覆い尽くす)


バガン!!
(次の瞬間、何者かによって蓋が開かれる)


シセ「ムーア!?」(光蟲に照らされた彼が樽の中の視点主を不思議そうな顔で見下ろしながら)

ムーア「ハハハハハハ・・・・いる?」(と、おリンゴを差し出すと、訝しげな表情を浮かべながら、こちらを睨むシセの顔)


To Be Continued






★次回ストーリーモードは5/27(木)0時更新予定です★





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