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Recollection編あとがき~PART7

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第三章は前編(プラウズ家からのクエスト編)、後編(第二次ヒンメルンの龍災編)と二部構成になっており、前半冒頭のエピソードでは輝竜革命を経て政治体制の変貌を遂げた王都ヴェルドの様子を描きながら女王陛下となったプリム・クラーラのスピンオフ(クリスマスエピソード)も織り交ぜてみましたクリスマスツリー

こうして記憶の旅は二章から数年後、頼れる学園長へと成長したムーアの卒業式から再開します。

冒頭の卒業式では学園を去りゆくムーア一行を惜しむ獣人生徒の姿も数多く見受けられ、彼女らを慕う彼らの涙からもシオンの意向を汲んだムーアの努力が窺えます。

在校生諸君から感謝の意を受けたムーアは、ここで同盟の誓言を口にし、新たな門出を祝うと共に長きに渡ってお世話になった外街の盟友たちに別れを告げ、オーロラ学園を卒業します。

その後、結婚したパクとクロイのもとに卒業の報告をしに行く道中、物乞いのような佇まいをみせるオヨネさんと遭遇し、ヴィルヘルムらの会話から、何やらこちらもひと悶着あった様子が窺えます。そんな哀れな彼女を気の毒に思い、歩み寄っていったムーアに対し、オヨネは不吉な予言を告げます。このオヨネの祈祷師としての能力には今も疑いがもたれますが、奇しくもその凶報は現実のものとなり、再びヒンメルンに龍災が訪れることになります。こうして悲劇の第三章が幕を開けるのでした。そしてその来たるべき災厄に対抗すべき、空から舞い降りてきた白い鱗がムーアの成長した姿を祝福するのでした。


~輝竜革命

これに関しての概略は本編Recollection No.5_121での学級新聞のコラム(ムーア著)を参照(また輝竜宮殿関連の概要もプリムのバイオグラフィーも合わせてアップする予定です)。

本来であれば、この革命こそ描くべき題材なのですが、それをまるまる描くとなると軽く一年はいくボリュームだな・・ショボーンと思い、革命後の民主化を導入しはじめた当時のヴェルドが抱えていた問題をムーア一行が解決していきながら、新たな仲間たちとの絆を描きつつ、龍災へスムーズに流れていくよう配慮しました。


~パクとクロイ

子供編ではムーア達悪ガキをまとめるリーダー役を務めていたパクもすっかり自立した大人へと成長し、クロイと幸せな家庭を築き始めていました。クロイもまたその複雑な家庭事情から一時期は自暴自棄に陥っていた様子ですが、この記憶の当時はヴィルヘルムの推薦を受け、ストマックモール内の「老山麺(らおしゃんめん)」のウェイトレス兼出前という彼女らしさを発揮できる天職を陽気に元気に務めていたようです。また輝竜革命に参加していたというパクの証言からも、外街市民の多くが反対運動に参加していたことも明らかであり、当時の激動もまた想像できるでしょうか。


~オオモロコシ祭

ちょうど連載当時、クリスマスの時期がブッキングしていたので、三章最初のテーマであるヴェルドの連携協定における問題点と差別問題を露見させながら、女王陛下となったプリムがお忍びで市民と一緒にクリスマスを楽しむエピソードにしようと開催したのがこのオオモロコシ祭でした(ストーリーの時間経過はキープさせたままなるべくリアルタイムと並行にクリスマスエピソードを描きたい派)。現代編でもいくつかクリスマスエピソードはあるのですが、衣装の詳細や街の景観、その他オリジナルのシーズンアイテム等の作成作業は何度経験しても楽しいものです照れ

本編でプリムが纏っていた緑のサンタシリーズは、ポール・フェイグ監督のLast Christmas(2019)でエミリア・クラーク(HBOのドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のデナーリス・ターガリエン役で有名な)が着ていたサンタコスを参考にさせていただきました(プリムのドラグライトなヘアカラーとマッチしたワントーンコーデをイメージ)。

彼女が素性を隠すため被っていたサンタアイルーフェイクには「ボマー」が建材で、今回のエピソードの大オチのギミックに使用しています。また女王陛下がクリスマス当日、街の雰囲気を楽しんでいる頃、輝竜宮殿では女王派であるデ・ボック兄弟ら、忠臣が懸命に彼女の不在を隠蔽していたのでしょう。

キンババ&ヴィルヘルムが装着していたオオモロコシシリーズは全体的に燃えやすく、オオモロコシシリーズのシリーズスキルは火やられ倍加だったり、メイルやバットは最終的には炭になるという設定も「そりゃそうだろう」というものにしました。

個人的にはムーアが自分で作ったヒンメルン・シューティングスターデュアル(水色の星型五角の角すべてが「まあるい作り」のスタースティックとショッキングピンクのオーナメントボールがさきっちょに付いたスティックからなる夢見る双剣(二本ともスティック部にはキラキラモールが巻かれている為、非常に手にからまる))がお気に入りです。ゲームの方でも何か似たような双剣が何かしらのシリーズであるんじゃなかろうかと思いながらも流れ星

それ以外にもプロット段階で「適当に」作成したものの、本編に織り交ぜることができなかったあたモンオリジナル・クリスマスシーズンアイテムを以下に、、


茎の槍:オオモコロシを支える強靭な茎部の先端を鋭利に研ぎ澄ましたわりかし本格派な槍。「やろうと思えばやれる」殺傷能力も秘めている為、公式に使用は禁止されている。

オオモロコシのコーンパイプ:ひどく煙く、ひどく体に悪い。コーン軸の芯部に穴を空け、その中に刻んだタバコの葉を入れ、火をつけて喫煙するのだがもちろん芯部も燃える為、非常にあっつい。

オオモロコシジョッキ:オオモロコシの芯をカットして作った大型ジョッキ。それなりに重いし、たぶん中の水分をある程度、吸ってしまうだろう。

オオモコロシポップコーン:大粒のポップコーン。炒っている途中、破裂して飛んできた粒に当たるとすさまじい衝撃と同時に火傷を負うので調理中には注意が必要だ。

オオモコロシコーンフレーク:栄養満点だが食べづらいのが凶か?

オオモコロシのコーンスープ:大マカ壺で作る、あたたかい気持ちになれるスープ。

フラヒヤ天女:フラヒヤ地方の稀にしか育たない幻のオオトウモロコシ。粒の色は金色。一見硬そうだが高糖度で生食可。


フラヒヤ天女は本編でこそ名称は出ていないのですが、今大会の景品として登場しています。そしておそらくはMVPに選ばれたキンババとヴィルヘルムが美味しくいただいたのでしょう。

なんて下書きを作成しているのは掲載日より、だいたい一ヶ月~一ヶ月半前になるので、現実の時間軸でクリスマスが来る頃には作者のクリスマス気分はだいたい満たされていることが多いですもぐもぐ


貴様を倒し、今日この日をもって、ヴェルドの歴史は生まれ変わるのだ!!来年からは「ビリー感謝祭」となってな!!


ビリーの叫びは積年の恨みと共に大砲モロコシの爆発的な想いとなって砲撃されます。

以上から正式にはこのクリスマスエピソードのタイトルは「Billy's revenge~女王陛下のシークレット・クリスマス」でしょうか(笑)

余談ですが、ムーアが龍災後、山を下り、ポッケ村のハンターになった頃と時間を合わせる為、この記憶当時はドンドルマ狩猟全盛期(シリーズでいうなら「ドス狩猟全盛」かつガンランスが初登場頃の時期)と設定しています。なのでRecollection編では、ガンランスの存在がまだ真新しいものであったことを示す言及がいくつか見られます。

この記憶当時、ビリー一味は二章でムーアの取り立て被害にあったヴェルドテスタメントのいち員となってバールボーン家の拠点であるキャッスル内の警護を任されていたようです(おそらくはバールボーン家が外街でもどちらかというと穏健派なヴェルドテスタメントを雇用していたのでしょう)。現代編に戻り、彼らもまた登場するのか今から楽しみです(がんばれ作者)。

また同エピソード中、輝竜宮殿でのいつものテラスでの会話にて、キンババが王立学術院内で「茶色の毛をした「オールバック」のアイルー」と遭遇したという話をしているのですが、それはもちろんコーネリアスのことです。以上からキンババが目にした知的生命体種に纏わる論文を書いたのは他でもないガイウス氏だということも分かります。


思い出したぞ!かつてアカデミーを追放された女児がいたというが、君がそのキャロル・ムーアだったか!


シーズン4で登場したガイウス氏は、以上のようにUBUに向かって言いました。
「落ちない程度の質疑なら」の巻参照

果たして、これを教えたのは誰なのか・・・宿敵ロン(現代編ではかなりのお年)なのか、はたまた、この記憶当時からアカデミーに出入りするようになった、「かつての親友」キンババなのか・・・。やっぱり現代編が待ち遠しいですね(だからがんばれ作者)。

ムーア一行を取り巻くメンバーも彼女達の成長と共に新しいメンバーも続々と加わっていきます。とりわけ宮殿メンバーからは、美青年な美女アドニスや「勇気あるキッチンアイルー」から「輝竜宮殿王室料理団キッチンアイルー総料理長」まで出世したミチェルも登場し、プリムを支えていくのでした。

なんてこの短いエピソードだけで、えらい長いあとがき(というか解説)になってしまったのですが、二章がどちらかというと陰鬱なイメージに偏りがちだったので、このあたモンらしい明るいクリスマスエピソードを久々に描けたのはとてもリフレッシュになりました。やっぱりこういったドタバタ劇にこそ、「あたモンの真髄」があり、それはストーリーモードだけでなく狩猟日記や他のゲーム記事でも同じだと思いました(笑)

というわけでまだもうちょっとあとがき(というか解説)は続きますびっくり



みんなの激アツ一票でしっかり応援してほしいミャオ♪チュー

★次回の「Recollection編あとがき~PART8」は10/14(木)0時更新予定だミャ★


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