~キャロルムーアと祖龍剣
ムーアはシセとシュレイド城跡地を調査中、ミラボレアス(マモーナスのドッペルゲンガー)と遭遇し、そこで瀕死状態に陥ってしまいます。生死をさまよう中、父アーロンの声を聞き、再起したムーアは白い鱗に導かれるがままに我が血を捧げ、そこに白の契約を結びます。そして白鱗はムーアの守護大剣へと姿を変え、共に邪龍討伐を目指すのでした。
同じく白の契約を交わしたオクサーヌ・ヴァレノフが授かったユニークスキル、モンスタートランスフォームはモンスターの存在自体を狩猟武器へと変貌させるのですが、ムーアの場合、彼女がなにか力を与えた、というよりは「誓いにより祖なるものの意志により狩猟武器を授かった」という見方が正しいでしょうか。しかし彼女もまた白の盟友として選ばれたことは確かなようです。
~ヴェルドでの最後の晩餐
ムーアをはじめ、その仲間たちも成長していくにつれ、各々が請け負うべきクエストに向き合っていくと同時に多忙な身となっていき、以前のように会える時間も少なくなっていきます。プリムはそんなすれ違いを恐れ、両親を失った悲しみから少しでも開放できるよう、晩餐会の提案をします。ここでムーアはスペースどんぐりマンやチャチャリオン三世による大演芸を観て興奮したり、馴染み深いメンバーと共に雑談を楽しんだり、リラックスした時間をみんなと一緒に過ごします。また、ボワコフから届いた手紙を見て、ようやく胸をなでおろすのでした。こうしてムーアにとって思い出深い夜となったこの晩餐会なのですが、一方、プリム、キンババ、ヴィルヘルムにとっては、彼らが知る大好きなキャロルムーアと一緒に過ごした最後の時間となってしまいます。後日、大陸に日蝕が訪れ、ヒンメルン同様に翳りの王都で彼らは親友との運命の別れを予期したのか・・。どちらにせよ、今回の記憶の旅で彼ら、特に長きに渡りムーアを支えてきたキンババとヴィルヘルムが登場するのはここが最後となります。
~第二次ヒンメルンの龍災
神殿の防壁となっている断崖の突貫工事も無事に終わり、貫通式の宴を経て更に結束力を高めた盟友達の輝かしい希望が絶頂に達するのを予期していたかのように蝕は突如訪れ、大陸全土を覆い尽くしていきます。この絶望を喰らいしもの、邪龍マモーナスとの決戦を目標に掲げていたムーアなのですが、予想だにしなかった驚異的な力を前に何度となく屈し、奸邪の声に惑わされながら自信を喪失していきます。そして彼女は身も心も崩壊しそうになる度に、自分を勇気づけてくれる仲間達によって励まされ立ち上がること自体が、仲間の希望を増大させ、そしてマモーナスの標的になっていくという、いわば「希望と絶望のループ」を自分が生み出していることに気づいていきます。こうして宿敵の奸計にまんまと引っかかってしまったムーアは絶望と希望の狭間(ジレンマ)を行ったり来たり駆け巡りながら、瘴気と化して散っていく仲間達の尊い生命を黙って見送ることしかできない自分に嫌気が差し、やがて自害を選択するのでしたが、事もあろうに邪龍の説得により阻まれ、自分が希望を生み出す元凶として生かされ続けていくことに絶望します。その時、瘴気の荒波から逃れようと本能的に必死に生き続けようとするイノみゃんの姿を見たムーアは、はっきりと自分の成すべきこと、つまり生きることを選択し、彼女と共に最後の抵抗を試みるのでした。
~イノみゃんとルチアの死
希望の光に包まれたイノみゃんは天馬のように煌めきの翼を羽ばたかせながら、最後のちからを振り絞って、その背に跨る親友と共にマモーナスに立ち向かいました。マモーナスはそんな希望の光に包まれながらも、ただ堕ちていくだけの彼女の姿を見て、絶望を孕む女神と名付けます。
戦いの果て、マモーナスは彼女の生まれ育った故郷とそこに募った盟友達の未来とそのあまたの生命、そして育ての親であるルチアをも奪い去り、ムーアの心に絶望という遺恨を残すことに成功し、満足気にヒンメルンから飛び立っていきます。
ただ、イノみゃんとルチアだけは絶望に飲まれたのではなく、希望と共に召されていきます。これがムーアの意志によるものなのか、はたまたアースラの加護によるものなのかは定かではありませんが、この希望の兆しこそがマモーナスに対抗できる唯一の手段なのかもしれません。
それを示唆するように、かつてアースラは我が子に次のように助言しています。
あなたのことを大切に思ってくれている人たち、そしてこれから出逢っていく、たくさんのかけがえのない人たちを守りなさい。それが唯一、マモーナスに負けない方法よ。
ムーアが持つといわれる龍使徒の力。ユクモクルセイダーズとブラックガーディアンによる報復戦争(薔薇と黒の抗争)においても、ムーアはショットリーパーに殺された多くの竜族の魂を力に変え、戦いを終結させました。彼女のこの力(あるいはスキル?)にも希望の兆しがあるのかもしれません。またこれはディオマリアシスターズのゾフィも似たような力を発揮しており*、ユーリィはそれをセレスティアル(celestial)属性と名付けました。
「生命の煌星だよ」
「さぁ、次はあなたの番ですよ」の巻参照
同じく生命の奇跡に纏わる能力に関してはロージーのユニークスキル、グリーンカリピストや大陸素材を含めた万物から生命力が見えるというカーブーの慧眼?にも同じことがいえるでしょうか。これらの神々しいスキルが生み出す奇跡の数々も今後のあたモンのテーマのひとつでもあります。
~アースラの導きと共に
オクサーヌの功績を示す白雪神殿もまた、彼女がそこにいた歴史と共に完全にヒンメルンより抹消されてしまいました。白雪神殿があった場所は、そこにいた盟主の記憶を辿っていくようにもとの雪に埋もれた山腹へと復元され、そこに残されたムーアは、同じく生き残った吾郎とおトキのオトモを受け、母の導きのもと、新たな決意を抱きながらヒンメルンを下りていくのでした。
最後に彼女が残したメッセージ
黒龍討伐が盟主ムーアと散っていったその盟友達の歓喜ならば、彼らが見出した希望こそ、明るい未来であり、現在のユクモの姿だったのではないでしょうか?
だからこそ彼女は隠してきた自分の意志とその記憶を今の仲間達に伝えたかったのでしょう。
マモーナス討伐
果たして彼女が掲げるクエストは叶うのでしょうか?
それにはまず彼女を絶望の淵から救わなければなりません。
UBU救済クエスト
次章もまた多岐にわたる困難なクエストがあたモンメンバーを待ち受けています・・
~あとがき終わって
今回あとがきを書くにつれ、Recollection編を読み返してみたのですが、改めて誤字や誤謬が多いことに気づき、修正も致しました。まっだまだこれは「全本編中に」眠っているとは思いますが、「まぁ、だいたい、これがあたモンレベルだよな」という寛大な読者様の「あたたかい目」のもと、当方でも発見次第、ちまちま修正をしていきます。そしてなっがいなっがいあとがきを最後までお読みくださったことにまことに感謝致します

みんなの激アツ一票でしっかり応援してほしいミャオ♪


次回からはRecollection編で明らかになった重要人物のお待ちかね!?登場人物紹介が始まるミャオ!!第一弾、10/21(木)0時更新予定はシュレイドの狂王こと「デーモン・ロザリー」を紹介だミャ!!ロザリー家の悪夢はすべてはこいつの原因!?許せないやつだミャオ!!ぎーーーー!!
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