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Channel: あたちのモンハン日記
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「死にかけた光」の巻

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世界はまだまだあたちを楽しませてくれる
~キャロル・ムーア・ロザリー(UBU)








~ロックラック、マーケットエリア...

ガヤガヤガヤガヤ・・・・



チェルシー「みゅううう・・・・」きょろきょろ(行き交う人々の隙間から何やらサーチモードで)


てててててて・・(おぼつかない二足歩行で立ち並ぶ露店に出品されている雑多な商品を物色していく)


ドレッド&丸グラサン的な男性商人「よぉ、牙獣の嬢ちゃん」(ごつめなシルバーアクセサリーをゴザの上に「適当に」並べながら)

チェルシー「だからこりは流行りのガルクネコ・・・しょんなことより、今日は入荷したにょ?」

ドレッド&丸グラサン的な男性商人「あんまんねぇ・・・(飲食店が並ぶ露店を見つめながら)あっちで扱ってねぇもんが、こっちにあるとは思えねぇけどな」よいしょっとな(ちいちゃいラタンのスツールに腰を下ろし、露天商スタイルになる)

チェルシー「ユクモのあんまんは「ゆしゅつ」されているにょだ。どこに並んでいるか分からないにょ」みゅううう・・・・(と健気に目の前に並ぶアクセサリーコーナーを真剣に物色している)

ドレッド&丸グラサン的な男性商人「名産品なら届いてきてもおかしくはねぇが、俺は「あんまんなんて」見たことねぇ」ふきふきふき(手持ちの指輪を「きったない布」で磨き?ながら)

チェルシー「みゅううう・・・・」(屈んだ姿勢のまま凝視する「まんまるお目々」に商人が磨いている指輪が映る)

ドレッド&丸グラサン的な男性商人「ん?これか?お目が高いな。フフ・・。こいつはな、「幸運効果あり」の特別なリングなんだぜ」(と、まあるい白い宝石のついた指輪を見せるとそこにまんまるな猫顔が映る)

チェルシー「みゅううう・・・・」(訝しげな顔で宝石を睨む)

ドレッド&丸グラサン的な男性商人「目利きがいいな。こいつは俺様がロックラック鉱を磨いて、カラーリングしたオリジナルのリングだよ。だいたいハンターなんざ、「スキル効果あり」なんて言えばよ、惜しまず大枚を払いやがる。ここだけの話だぞ?つっても、ここんとこ、売れ行きさっぱりでな。ババァを安心させる為にも露店をやめて、炭鉱夫にでもなろうか悩んでるのが本音ってわけ」はぁ~~~~

チェルシー「しょれとおんなじ形にょ」

ドレッド&丸グラサン的な男性商人「ん・・・・あんまんがか?」

チェルシー「しょうよ。白く輝く宝石のような皮の中・・希望という名の餡が心と体に幸せを運びこむ・・・姫姉ちゃまのありがたいお言葉にょ・・・」

ドレッド&丸グラサン的な男性商人「・・・嬢ちゃんにも家族がいるのか」

チェルシー「・・・・・・・・・・・・・・・・・」こくり

ドレッド&丸グラサン的な男性商人「そうか・・・その大切な人を喜ばせたくて、あんまんを探してるのかい?」

チェルシー「ひーちゃんもコノハもナズガもみんな心配してるにょ・・・・姫姉ちゃまは元気かって、こっちまでお手紙くれるにょだ・・・・」ううううう・・・・

ドレッド&丸グラサン的な男性商人「・・・・分かった。こいつと同じ形をした食べ物を見かけたら、すぐに嬢ちゃんに知らせるよ」

チェルシー「ほんとにょ!?」ゴシゴシ(涙を拭きながら)

ドレッド&丸グラサン的な男性商人「で、どこに知らせに行けばいい?見たとこ、観光客のようだが・・」

チェルシー「ほしゅぴたる!!ローじぇんクロイチュほしゅぴたるにいるにょ!!」フリフリ(大きく手を振ってその場を立ち去る)





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights







~ローゼンクロイツホスピタル....



チェルシー「はぁ・・・・・」てこてこてこ・・(両猫人差し指をちょんちょんしながら石造りの病院内の廊下を歩いていくガルクネコマスク&ソメバナネコノ浴衣のちいちゃな後ろ姿)

てこてこてこ・・(廊下の曲がり角より「黄色のドスビスカス」が植えられた鉢を「運搬スタイル」で運びながら出てきた看護婦アイルー)

ミケ美「ニャッ?!」

チェルシー「ニャッ?!」


ごちぃ~~~~~んキラキラ
(頭をぶつけ合うネコ二人)


チェルシー「わぁニャああああああああんアセアセ」すてぇ~んハッ(衝撃で尻もちをつき、痛いのとびっくりしたので泣いた。まだちいちゃいから)

ミケ美「あニャニャニャアセアセこりゃごめんなさいニャアセアセ」わニャぁあああああああんアセアセ

ファビオ「なんだぁ?」ガチャリ(通路奥のとある病室から、薄地の布で作られたグレーの民族衣装(フード付き)を身に纏った、相変わらず無精ひげがよく似合う彼が顔を出してくる)

ミケ美「いい子いい子ね~アセアセほらほらほら」プゥ~~(緊急あやす用の「3方向タイプの吹き戻し(もちろん肉球柄)」をやってみる)

ファビオ「それよりこれだろ」スッ(ピンク色のハート型キャンディを取り出す)

チェルシー「ほにゃっ!?」

してててててて!!
バッ!!
ペロペロペロペロ

(魅惑されたチェルシーはファビオに向かって「両手をあげたまま」二足歩行で小走りかまし、彼が持っているハート型キャンディを奪い去るやいなや、それを盗られないように両手でしっかり握りながら無我夢中で高速舐めをする)

ファビオ「来る前に買ってきたんだよ」ペロペロペロペロ

ミケ美「マタタビ&ストロベリー味の!!あたしも欲しいくらいムカムカ」きぃ~~~(ハンケチを噛んで必死に衝動を堪える)

ファビオ「大人は駄目。お?それより、そのどでかい花はなんだ?」(ミケ美の抱いている鉢を見ながら)

チェルシー「ドシュビシュカシュにょ。きっと昔にロージーが持ってきたお花を配合してるんだにょ」ペロペロペロペロ

ミケ美「あら、あなた。よく分かったわね・・・」まだちいちゃいのに・・

チェルシー「しょんなのみんな知ってるにょ。しゅくなくとも、おんなじ夢を見たあたち達だけは・・・・」ペロペロ・・

ミケ美「??」きょとん

ファビオ「さ、入れよ」ペロペロペロペロ(しているチェルシーを病室に入れる。それに続くミケ美)

チェルシー「ほにょっ」きょろきょろ


ひゅうううううう・・・・・(石造りの質素な個室には、開かれた窓の向こう側(その風景から現在地が二階であることも分かる)を覗いている医院長(前頭型の禿頭にサイドはモワモワ系の白髪、見るからに人が良さそうな中肉中背のちいちゃいタイプのおじさん医院長。少し大きめのサイズの白衣を纏っているから袖がブラブラしている)の姿があり、その隣に見える無人の木製ベッドの掛け布団が折れていることから、つい先程まで病人が寝ていたことも見て取れる)


フォルツ「ああ・・チェルシーちゃん。今はお散歩に行っているよ」(と窓の外を見下ろしながら)

チェルシー「にゅううう・・・」ててててて(フォルツの隣に行き、同じ窓を見下ろす)


ひゅうううううううううう・・(砂漠地帯特有の乾いた風が吹く中、病院敷地内の「お花畑がきれいな庭園」の遊歩道を「黒猫に押された車椅子」に乗っている蒼髪女性の小さな後ろ姿が確認できる。また、その隣には付き添いと思われる、フルフルRシリーズを纏った褐色肌が美しい黒髪の看護婦の姿も見える)


チェルシー「あたちも行ってくるにょ」てててててて(キャンディ片手に足早に病室を後にする)

ファビオ「健気だねぇ・・・・・」(と窓の下の景色を覗き込む)

ミケ美「ほんと・・・。チェルシーちゃんを見ていると、ロージーちゃんや・・ムーアちゃんが小さかった頃を思い出すニャ・・」ううう・・

ファビオ「・・・・・・・・・。で、少しは兆しが見えたのか?」(窓を見下ろしながら、同じく下を見ている医院長に向かって)

フォルツ「残念じゃが進展なしじゃ」

ファビオ「・・・・気魂を奪われた・・・・・黒猫の旦那はそう言っていたが・・」

フォルツ「じゃが、それが医学的にどういった症状なのか判断できん」

ファビオ「確かなのは、あの元気だけが取り柄だったお嬢さんが、まるで生きる屍になっちまったってことだ・・」スッ・・(紙タバコを口に咥える)


ひゅううううううううううう・・
(車椅子の背もたれにぐったりともたれながら首をうなだれる蒼髪の女性からは精気が一切感じられない)


ファビオ「死にかけた光。彼女の心は凍てついた砂漠の夜を彷徨っているのさ・・・。そう言っちまえば、俺たちもみんな同じなのかもな・・・・・導き・・・希望とは・・・・」(くわえタバコのまま顔を見上げ、太陽光を浴びる)






ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・




ミオン「にょにょ~~~~!!ビバ・ロックラック!!すごい活気に溢れているミャ!!」きょろきょろ

ジークガルム「散々、砂原狩猟はこなしてきたが、ここには来る機会はなかったからな」

シオン「あの子から聞いていた通りのイメージで少しびっくり・・・子供の記憶力って、すごいのね」フフ

ミオン「見てー!!観光協会のガイド!!あの衣装がほしいミャ!!心底ほしいミャオ!!シオン!!あれ作ってぇ~~アセアセ」きぃ~~~

シオン「さすが大砂漠。まだまだ知らないことばかりってこと」よしよしおいで

ミオン「観光は!?」キラキラキラキラ(した目で懇願)

シオン「もぉ・・・あとでゆっくりと・・・・・・」


ひゅううううううう・・・・


シオン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ジークガルム「どうした?」

シオン「いえ・・・。さ、ギルドの本部に向かいましょう」ミャオ~~~♪(とガルクを真似て吠えるミオン。それを微笑ましい表情で見つめるジーク)



ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・(シオン一行が去っていった人混みの中から、今度はロックラックガイド(観光協会に所属するアイルーの呼称)が姿を見せ、後続のレザーシリーズを身に纏った男性二人を手招きしている)

ロックラックガイド「空の長旅で、さぞお疲れでしょうニャ♪まずは食堂にご案内致しましょうかニャ?」

ヴィルヘルム「平気だ。ここへはもう何度も来ているからな」

キンババ「修学旅行でね。でも・・・懐かしいなぁ・・・」(相変わらずのモコモコパーマに装着したゴーグルを上げながら景観を眺めるその顔は、十代の頃のあどけなさを残しつつもこの青年が経てきた苦労や培ってきた知識から滲み出るインテリジェンス漂う表情を浮かべている)


バチぃ~~~~~んハッ(その横からヴィルヘルムの魔の手が伸び、モコモコパーマのゴーグルをおもいっきり引っ張りすぐに手放すと、凶器となったゴーグルがキンババ青年の無防備なデコに衝突する)


キンババ「いたぁ~~~いアセアセ何するんだよ!!」ぷんすかムカムカ

ヴィルヘルム「観光じゃねぇんだぞ。まずはローゼンクロイツの屋敷を見つけて、そこで情報収集をしながら昼飯もいただく」ごくり・・

キンババ「結局は高級ランチ目当てじゃないかタラーいいかい?僕らがここに来たのは夢のお告げを知るためであって・・」グッ(そのか細い腕がもげんばかりにヴィルヘルムの豪腕によって引っ張られる)

ヴィルヘルム「ガイドサンキューな。こっからは自分らで行けっからよ」ぴぃ~~んコインたち(と、ガイドに向かって指で金貨を弾く)

ロックラックガイド「こんなに・・・・どうぞ、ロックラックをご堪能くださいニャ~♪」おうよ(とヴィルヘルム)


いたいいたいいたいいたいアセアセ
もぉ~~げぇ~~~るぅ~~~~アセアセ
(山賊みたいな男にか細い腕を引っ張れながら人混みに消えていくヴェルド組)


To Be Continued





みんなの激アツ一票でしっかり応援してほしいミャオ♪チュー

次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第8話「こぞってカルチャーショク!!!!」

2/17(木)0時更新予定

どしてカルチャーショックなのかは・・
次回のお楽しみだミャオぞよ



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