～ユクモ村、川村家....
ザーーーーーーーーーーー
（レトロユクモ様式の古民家チックな木造住宅内、肉球型の窓枠（通称、肉球窓。火灯窓の肉球型版）越しに白毛モフモフ赤ちゃんを抱っこしながら雨空を見上げているフラワー。その窓から見える景観の高さより現在地が２階であることも分かる）
バステト「ほみゅ・・・・」ザアアアアアアア・・（まんまる白眼に雨空が映っている）
フラワー「また今日も一日、雨みたいね」ザアアアアアアア・・
バステト「にょぉ・・・・・・」ぐったり（包まれている母の猫腕に顎をだらしくなく乗せる）
フラワー「お父さんが心配？」ザアアアアアアア・・
バステト「うにゅ」ザアアアアアアア・・
フラワー「大丈夫よ。お父さんはUBUさんの代わりに泥吉さんを助けてあげたいの。そしてその気持をUBUさんに伝えたいのよ。だから必ず帰ってくるわ。そして・・UBUさんも」
ザアアアアアアアアア・・・
（２階の窓から下に見えるユクモチックな玄関アプローチ（整った生垣に囲まれた敷地内のお庭には手入れされた草木や「だるま型の灯籠」などが）より、メデュレトネコ日傘を雨傘代わりに歩いてくるエレガントな水色のメデュレトネコの姿は、雨が降っているせいか、どこか物憂げに映る）
バステト「にゃあにゃあ」
フラワー「そうね・・。フラワーさんも鉄平と一緒に旅立っていったニャ太郎さん達の事が心配で仕方がないわよね・・・」ザアアアアア・・・・
フオン・・フオン・・・・
（ユクモの雨空を旋回している桜火竜の姿が見える）
フラワー「・・彼女もまた・・・まるで弟さんを探し求めているよう・・・」ザアアアアアア・・・
バステト「ほみゅ・・・・」きゅむっ（母の猫胸に顔を埋める）
フラワー「霊峰には嵐の中でさえ舞うことができる天の神がいるというけど・・・・今日の雨は何を意味しているのかしら・・・」ザアアアアアアア・・
まさ子「フラワーちゃん。フランソワちゃんが来たわよ。これ、いただいちゃった。カムラのお団子だって」（と木箱に入ったカラフル串団子を自慢気に見せてくる）
バステト「みゃみゃみょ。ミャーユー」
まさ子「え？まさ子はカーブーが心配じゃないのかって？呼び捨てなのがちょっとだけ気になるけど・・またどっかに行ったってザンコちゃんから聞いたわ。ま、今に始まったことじゃないしねぇ・・・心配したところであの子の生き方が変わるわけじゃないし、うちにいられてもねぇ・・・私はそれよりUBUちゃんやロージーちゃんの方が心配。けど帰ってくるんでしょ？いつでもお迎えできるようにしておかなくちゃ♪あ、フランソワちゃん、ゆっくりしていってね。お茶をいれてくるわ」（お辞儀するフランソワと入れ違いに部屋を出ていく）
フラワー「私も彼女にみたいに強くなりたい。さぁ、どうぞ」みょうみょ（とバステトもフランソワを座るように促す）
フランソワ「幻竜様は学園に出張中だとか」ふわり（と、コルハのスカートを畳ませながらどんぐり柄の座布団の上にゆるりと正座する）
フラワー「何かと「ぶっそうなよ」だから、自分が学園を守ると仰られて。まさ子さんは本当に気丈なお方。本当のご家族が二人もいないのに、まだ私達の心配までしてくださる」ザアアアアア・・
フランソワ「サムソン様も。本当はご自分もご同行したかったのに。今もミッチと一緒にパトロールに出かけておりますわ。なので村の警備はご心配なく」
バステト「にゅううう・・・」
フラワー「どうしたの？バステト」
バステト「ニャニャ・・・ほにゃらで・・にょにょ・・」しょんげり（母の猫胸の中で項垂れる）
フラワー「行きたかったのよね？パパと一緒に」よしよし
バステト「あ～ニャ！にょにょ！！」ぺちん
（母の猫手をまだちいちゃい猫手で叩く）フラワー「ほら。八つ当たり」ぺちん
（それを笑顔で受け入れる母）バステト「あんニャ！にょにょちて・・・こにょ・・・」
フランソワ「危惧されているのですね？みんなが離れ離れになってしまったことを」
バステト「・・・・・・・・・・・・・・・・」こくり
ザアアアアアアアアアア・・・・
フラワー「祈りましょう。みんなが無事に帰ってきて、もとのユクモに戻るよう・・・」ザアアアアアアア・・
バステト「パァパ・・・・・」ザアアアアアアアアアア
ドガアアアアアアアアン！！
（赤紫に染まった荒天を背景に空中大爆発する気球と同時に搭乗員らしきアイルーの猫影が二方向に吹っ飛んでいく。また大破したネコバリスタも粉々になって落下していく）
鉄平「バァアアスゥウウテェエエトォオオオオオオ！！！！！！」ビュオオオオオオオオ！！（もがきながら大海原へ急降下していく）
ドボオオオオオオオオン！！
（斜めに頭から突き刺さるように海へ落下する鉄平）
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
プカプカプカプカ・・・
（晴天の下、大海に仰向けで浮かぶ虚ろな目の蒼世ネコ）
鉄平「クソモンスターめ・・・・次エンカウントしたらぶっ殺してやる・・・・・ほら・・まだ父ちゃんは生きてるぞ・・バステト・・・・」プカプカ・・・（弱々しい目に青空が映る）
ちら・・ちら・・（背泳ぎ体勢のまま首を左右に振って辺りを窺うも大陸らしき影はちいとも見えない）
鉄平「フフッ・・・どこだよ、ここ・・」プカプカ・・・
プカプカプカプカ・・・・
（水面に浮かぶ蒼世ネコ獅子頭の長くて蒼い髪がさざ波に揺られている）
鉄平「なにが、あいつに代わってアヤでいっちょ傾いてくるだぁ・・？のっけからこのザマだ」プカプカ・・・
スシャ～～～～～～～・・・・
（海面から実に「ホホジロ的な背びれ」が）
鉄平「ああ・・？今の俺ならお前でも勝てるってか？」スシャ～～～・・・・（忍び寄る背びれに向かって）
とぷん・・（不気味な静寂さで沈んでいくホホジロ的な背びれ）
鉄平「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」プカプカプカ・・
ザバァ～～～～～～～ん！！
（獲物が浮かぶ水面直下より大口を開けながら跳躍してきた古代鮫を仰向けのまま横に素早く回転して交わす鉄平）
ブスッ
（宙に飛び出してきた「ぷっくり鮫肌ボディ（古代鮫の皮）」に抱きつくように鋭い両猫爪をぶっ刺して密着する鉄平）鉄平「お前なんてバカ！！お前なんてバカ！！お前なんてバカ！！お前なんてバカバカ！！」ブシュブシュブシュブシュ！！（シンプルな爪攻撃コンボ）
ダパぁ～～～～～～～～～～ん！！
（水面に落下していく古代鮫にしつこく張り付きながら尚も爪攻撃を繰り返す鉄平）
スシャ～～～～～～～～～
（慌てて海中へと逃げていく古代鮫の背びれを水面に浮かびながら見届けている蒼髪の蒼世ネコ）
鉄平「F××K off！！おととい来やがれ！！ここじゃ俺様がApex predatorじゃ～！！」ブワッハッハッハッハッハッ
ガバぁーーーーーーーん！！
（突如、目の前の水面直下より先程の古代鮫を飲み込みながら飛び出してきた冥海竜ラギアクルス希少種の巨大な姿）
鉄平「おおおおおおおおおおおお」ズオオオオオオオオオン（天に向かって飛翔するように全身を露わにしてくる冥海竜の滴る黒いボディを見上げながら）
ギロッ（宙に浮かぶ冥海竜が太陽光を背に眼前の鉄平に敵視を向けてくる）
鉄平「上等だコラ！！！！荒波で傾いたるわ！！！！」シャキィーーーン！！（両手に蒼世ネコ舞扇を広げる）
グワァアアアアアアアアア！！！！！
（巨大な大口を開きながら急落下してくる冥海竜のデカすぎる顔面）
鉄平「タンマタンマ
前言撤回！！！！」グワァアアアアアア（黒い影に覆われながら）ダシャアアアアアアン！！
（次の瞬間、冥海竜の顔面側方に痛々しい黒い尾棘による尻尾叩きつけが容赦なく浴びせられる）
ボギャアアアアアアアア！！！！
ザバアアアアアアアアン！！！！
（驚愕した冥海竜が咆哮をあげながら海面へ叩きつけられると凄まじい水飛沫が舞う。同時に空中を飛翔する疾しき迅竜の姿を海面に浮かびながら見上げる小さな蒼世ネコの後ろ姿）
ズオオオオオオオオ！！！！
（海面を潜ろうとする冥海竜を仕留めんばかりに上空より強襲を仕掛けてくる銀火竜）
ダギャアアアアアアアアアン！！
（銀火竜のキックにより顔面横を重撃された冥海竜は転倒していく巨大車両のように激しく横転しながら海面へ叩きつけられる）
グボオオオオオオオオン！！
（続けて銀火竜が直前の冥海竜の側面に烈々たる火球を放出すると大爆発が起こる）
鉄平「ひょえええええええええ
」ざぷぅ～～～ん（飛んできた火の粉を避けるように海中へ潜って退避する）ゴポゴポゴポゴポゴポゴポ・・・・・
（水中に潜った鉄平の目の前を巨大な冥海竜が頭部より出血の軌跡を描きながら深海へと逃げ帰っていく）
鉄平「ぶはぁ～～～～～～！！」ざぶぅ～～ん
（再び海面に顔を出す）ブワッサブワッサ・・ブワッサブワッサ・・
（真上をホバリングしながらこちらを見下ろしている銀火竜）
サンダーソニック「遅くなったな」ブワッサブワッサ（その首にしがみついている青虎ネコと水色ネコ）
マクシミリア「総帥！お怪我はありませんか！？」
一也「俺も二人に拾ってもらったんだニャ♪」
鉄平「二人・・・」
バシャアアアアアアン！！
（鉄平の真横に腹ばいになりながら豪快に着水してくる迅竜）
グレンジャガー「ヒャはぁ～～～！！海水浴なんてひっさびさだぜ！！」バシャーーン
バシャーーン（長い尻尾を水面に叩きつけながら両翼膜を広げつつ「犬かき方式」で浮いている。そしてこちらの背には忍び的な二人のネコ姿が）
ゲルハルト「ニャ～ちて、にょにょ（調子乗って先に行くからいけないんだぞ？失った気球の件は、帰ったらサミュエルに謝るんだな）」やれやれ（と寝転がりながらコンパスを見つめている）
ニャ太郎「このままアヤに向かいましょう！引き続き進路は彼らが！！」
フオオオオオオオオオン！！
（上空を舞う雌火竜の背中より、こちらに向かって手を振っている泥吉とジャブ吉の姿がちいちゃく確認できる）
鉄平「ハハッ！！クルセイダーズの名をアヤにも知らしめてやろうぜ！！」プカプカ
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第27話「○□▽～！！」
4/25（月）０時更新予定
鉄平達が留守の間はあたち達でユクモを守るんだニャ！！
あニャ～！！にょにょちて、こにょっ！！
おや？バステトもやる気みたいだニャ♪
え～ちて、こにょっ！！（おとうしゃん！絶対にみんなと一緒に帰ってきてね！！）
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