~アヤ北部首都、エル・ディアラ・サンドリア....

(燦々と降り注ぐ太陽のもと、低高度の乾燥山岳地帯、四方を断崖に囲まれた谷の中に、灰色(アッシュグレー)を基調とした版築の住居が建ち並ぶ都市があり、その中心には黒いガラスのように輝く鉱石で作られたドーム屋根と整備された植栽が美しい壮麗な空中庭園(その下にもまた、いくつもの半円形からなるドーム屋根が階層別に連なる)を持つ巨大な淡黒のワントーングラデーションをみせる大宮殿(建材に黒いかけら、黒い塊、黒真珠、黒輝石などが使われているのだろう)が城下の街を監視するかのように台形ピラミッドの上に屹立しており、その周囲、五芒星の位置には、それぞれ上空を突き刺すように伸び切った黒龍の角のように鋭い漆黒の屋根を持つ尖塔が中心の主を護るように聳え立っている)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(静寂な宮殿内、豪壮な黒いドーム屋根を誇る空虚な大広間。四方には漆黒のオベリスクのような石柱が屋根を支えており、それぞれの柱頭装飾もまた、宮殿を囲う尖塔と同じく黒龍の角のような意匠が凝らされている。上から差す太陽光は、黒いステンドグラスのように輝く鉱石で作られた巨大ドームの屋根を通り抜けることで、明度、彩度、色相といった色の三属性を失い、広間全体を淡く頽廃した墨絵の世界のように魅せている。そんな色褪せた光束が一直線に差し下ろす先には、黒龍の頭部を模倣した漆黒の禍々しい玉座(大口を開けた龍の下顎が椅子になっており、椅子の左右、下顎から突き出る牙の先端が緩やかなに曲がっており、それが肘置きになっている。椅子の上は上顎部の為、天井からも無数の鋭利な牙が鍾乳洞のつららのように生え揃っている)が、孤高な存在感を顕に、今は無人ながらもそこに座ることを許された君主の存在を絶対的な支配者にみせるのであろうという創造性を玉座の前に跪くものに強要させてくる)
チャッ・・(そんなブラックドラゴンの玉座に向かって正面から長剣を向ける、黒いレザーマントを装着した中肉中背の男の背中)
スススス・・・・(その剣先で黒龍の鼻をなぞるように弄ぶ)
??「・・・・・・・・ふむ・・・・・・・・・」(得体のしれない忌避感を覚えさせる黒髪ショートの髪はところどころ蛇が這うような独特な毛束感になっており、碁石のような虚無感の黒い瞳に同じく感情表現が不明な眉に真一文字な口をみせながら、独自に玉座を考察している様子だ)
??「お座りになってみてはいかがですかな?コズンダ様」(どこからか後期高齢タイプな男性の声が広間に反響する)
スッ・・・・・(この黒い玉座の間に繋がる洞窟のように暗い一本道から、黒いフード付きコートを纏った、トレジィのようにちいちゃく、かつ、せむし男のように腰が曲がった邪龍教徒の翁が静かに姿を見せてくる)
コズンダ・コズタン「ならばお前が座ってみよ。カトゥッロ」(表情ひとつ変えず、両手を広げ、玉座へと誘う)
メタクソ・カトゥッロ「滅相もない。その玉座に相応しいのは、このアヤに君臨する王のみ。私のような老いぼれには無縁でございます」ヒヒョヒョヒョヒョ
コズンダ・コズタン「安息の守護者などという古いしきたりが気に食わん。それにこのデザインも・・・・いっそ、破壊してから改変するか?」(その表情と声色から真剣に提案してるのであろう)
メタクソ・カトゥッロ「なんと畏れ多いことを。その玉座を制してこそ、普遍君主の価値が高まるというもの。伝統を残したまま、時代を変えれば良いのです」
コズンダ・コズタン「今はまだ使えるということか。邪龍という伝承上の偶像を認めつつ、伝統の上に立てと?」グリグリ・・(剣先で黒龍像の鼻の中を屠るように)
メタクソ・カトゥッロ「古より邪龍様の実存は伝わっております。時の権力者たる、安息の守護者が聖域への巡礼を許されているのもまた・・」
コズンダ・コズタン「人にして龍に近き存在だというのだろう?だから俺は王位簒奪の汚名を承知で、この右手で父を殺し、この左手で兄上の目も潰した。それが邪の本質だからだ」グリグリ・・
メタクソ・カトゥッロ「終末に降臨し、世界の秩序を正す救世主。それがあなた様です」ハハァ~~~(大袈裟にひれ伏しながら)
コズンダ・コズタン「忠節を気取るな。素直にラ・エメシスを占拠し、邪龍を討伐しろと言ったらどうだ?俺はお前の強欲の盾に過ぎん。互いの利益が共通しているうちは、お前は俺を裏切らない。安心しろ。長老府を設立した後は、お前の好きにして良い」グリグリグリグリ
メタクソ・カトゥッロ「おお!ありがたきお言葉!!で、その件なのですが、つい先程、ウンタモが亡くなりました。そのご報告に・・」
コズンダ・コズタン「死因は?出血か?それとも一族を目の前で殺されたショックによる煩悶からか?」
メタクソ・カトゥッロ「餓死によるものと」
コズンダ・コズタン「・・この期に及んで、また食欲があったというか。まったく貴様らの言うように人の本質は強欲にこそあるのだな」グリグリグリグリ(その手を早めながら)
メタクソ・カトゥッロ「遺体はいかが致しましょう?」
コズンダ・コズタン「そのまま身内の躯と一緒に牢獄に放置しておけ。奴らの死骸がいつ風化するかはわからんが、反逆者の恐怖を煽る伝承にはなる。そして牢獄にとってはその事実が多ければ多いほど伝統の糧となり、隷属するものを拘束する。当然の結果だ」グリグリグリグリグリグリ
メタクソ・カトゥッロ「母上もかの者の死をお望みでしたでしょう」(顔を伏したまま)
コズンダ・コズタン「貴様如きが、我が精錬の女神を語るな。ウンタモは見せしめに過ぎん。それとも、そのかの者とは、邪龍のことを言っているのか?」グリグリグリグリグリグリ!
メタクソ・カトゥッロ「ハンターズギルドからはまだ連絡が・・」
コズンダ・コズタン「違うな。俺が探しているのは母上を死に追いやったスカルリーナの首だ!!!!!」ガシャーーーーン!!(長剣を玉座に叩きつける)
メタクソ・カトゥッロ「全力を挙げて!!」
コズンダ・コズタン「貴様を生かしてやっている意味を考えろ!!!!他の長老と同じく首を斬られたくなければ、阿ることなく忠義を抱かず、ただ迅速な行動をもって我が時勢に従い跪け!!!!聖地奪還とはなにか!!??我が母上を貶めたコズタン一世とその妻、スカルリーナ・コズタンの躯を王墓の深淵に叩きつける為だ!!!!」ガーーーン!!(握りしめた右手を邪龍の玉座の上顎部に叩きつける)
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
~首都より南、ジ・ゾゲージョ要塞付近エリア....

じーーーーーーーーーーーーー
(双眼鏡視点。クロスヘア越しに巨大な堡塁のように屹立した岩山の断崖に挟み込まれた砦が見え、その下には関所となる大きな門(もちろん底面がギザギザタイプ)も確認できる)

肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(なだらかな岩場の崖上でうつ伏せ状態のまま双眼鏡を覗いている)
ジーナ「代わりましょうか?」ザッザッザッ・・(相棒の漆黒のネコと共に崖上を歩いてくる)
肉まん君「いや、大丈夫だ。それにしても見れば見るほど大した要塞だ。門には仕掛けもあるが・・・どこかで見た気がするな・・」じーーーーー
ジーナ「シュレイド城かと。門が開かれているときに突破を試みる馬車を粉砕する為です」
肉まん君「だから「ギザギザ」なのか・・・・あんたはシュレイド城には行ったことがあるのか?」じーーーーー
ジーナ「噂程度に」
肉まん君「・・・ずいぶん栄華を誇っていたと聞くが、凋落した要因の一つとして、あんた達(タラスクギルド)も関わっていたらしいな?」じーーーーー
ジーナ「どうしてそう思われるのですか?」
肉まん君「なぁ~に・・噂だよ」フッ・・
ジーナ「・・・・・・・・・・・・・・・」
ひょおおおおおおおお・・・
肉まん君「下の連中とはうまくやってるか?」じーーーーー
ジーナ「賑やかな方々で」

スヘイラ「あちきは気に入らないニャ」ふんっ
肉まん君「ユーリィから聞いた。あんたの毛が逆立っているのは、あのドボルヘルムが原因か?」じーーーーー
スヘイラ「胸糞悪い奴だニャ」
肉まん君「ハハッ!あんたとは気が合いそうだ・・・・・ん・・」
ジーナ「どうしました?」
肉まん君「ターゲットの到着だ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(双眼鏡視点。クロスヘア越しに見える広大な乾燥地帯の砂利道を一台のアプケロス便(二頭のアプケロスが御者席&四輪木造屋根付きの荷車を牽引タイプ)がゴトゴトと揺れながら進んでくる)
肉まん君「確認してくれ」チャッ(双眼鏡をスヘイラに手渡す)
スヘイラ「・・・・・・・・間違いないニャ。コズンダを支援している行商ギルドのものだニャ」スッ(今度は双眼鏡をジーナに)
ジーナ「作戦は?」チャッ(双眼鏡でターゲットを確認した後、それを彼に返す)
肉まん君「要塞からはまだ、あいつらの姿は確認できていないはずだ。あれが検問を受ける前に・・・」ザッ(その背後から怪しげな影が)

カーブー「強奪する」(腰に鞘入りの太刀を装備した彼がいつの間に)

ユーリィ「・・助太刀・・いたす・・」(デッドフリルパラソル改を日傘代わりにしながら)

ゾフィ「いっちょ、クエスト開始といこうぜ!」しょりぃ~~ん

肉まん君「ちょっと待て。事前に作戦を煮詰め・・・」
カーブー「者共!!いくぞ!!ひゃっはぁ~~!!!!」(高音の雄叫び&アナーキーな雑魚感丸出しに崖を飛び降りていく)
ユーリィ「・・ひゃっはぁ~~・・」ぶわっ

ゾッフィ「お先に~♪」ふわふわふわふわ
肉まん君「おい!」
カーブー「イヤッハァ~~~~~!!!!!」ズザザザザザザザ

ジーナ「行かなくて良いのですか?」
肉まん君「行くよ!!クソッ!!だからユクモの連中は!!」ズザザザザザザザ

スヘイラ「あちきも嫌いだニャ」やれやれ
ジーナ「フフッ」
ひゃっはぁ~~~~!!!!
なんだ!?お前らは!?
逃げても無駄だぜ!!外に出な!!
おい、殺しちゃ駄目だぞ!!おいドボル!!
イヤッハァ~~~~~!!!!!
(そんな一連の声が雄大な乾燥地帯に反響する)
To Be Continued

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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第42話 「必ずしもそうじゃない」の巻
6/16(木)0時更新予定
次回も見てくれよな
・・そんなんじゃ・・だめ・・ぬう
なんでだ?ユーリィ
・・いつもの・・元気に・・わんぱくに・・読も見よう・・っていうやつじゃないと・・
そういうのはドボルヘルムにやらせておけば・・
スチャッ(おねえちゃんが無言でデッドフリルパラソル改の銃口を向けてくる)
・・・・・次回も見よう・・。読も見よう・・。
・・まずまず・・ということで・・ゴイン(ボウガンを背に納刀)
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