キラキラキラキラキラキラ・・・
(クリスタルのように輝くドーム型住居からなる市街地の「公道」の先をゆく、頭部以外ギエナシリーズを纏ったイースラン・ザパ(片手にギエナヘルムを抱えながら)、その隣では青いペンギンを胸に抱いた「運搬スタイルなスリー」が愛ガルク、カーラ・スノウに跨がりながら優雅に進んでいく。その後ろから周囲を興味津々な眼差しできょろきょろと続くウルクネコと獣纏族な外交官の姿も)

ボワコフ「こりゃまた立派な居住エリアでアリマスね」きょろきょろ

ゼット「まさに氷の国だな」ズルッ(と鼻をすする目の前を光蟲がホワホワと翔んでいく)
ボワコフ「んんんんんんん」(と、まじまじと人んちを見つめる)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(どこの人んち(ドーム型住居)も、その氷細工な壁面は、よく見ると幾何学的なハニカム構造によって建てられており、等間隔で少し丸みを帯びた菱形開口も設けられている)
イースラン・ザパ「ああ、あれかい?ここは嫌でも入り口から吹雪による冷風が入ってくるからな。あの形になっているのは建物にぶつかった風やその振動による力を逃がす為さ」
スリー「受け流している風は、洞窟の突き当りの天井に穴を掘って、そこから逃しているのよ」
ゼット「エアフローも完璧ってわけか」
イースラン・ザパ「冷たい風のおかげで、食料なんかの保存もきく。ホット(ドリンク)は必至だけどな」やれやれ(と白い息を吐きながら)
スリー「ちゃんと農場だってあるのよ」とっとっとっとっ・・(優雅に歩く白いガルクに跨がりながら)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ドーム型住居が立ち並ぶ市街地の向こう側、木柵に囲まれた広大なエリアが見え、その敷地内で飛び跳ねるガウシカやケルビ、それにポポの姿がちらほら確認できること自体、驚きなのだが、それ以上に興味深いのは、木柵の隙間から垣間見える、農場エリアの地面が緑色になっていることであった)
ゼット「嘘だろ?どうやって」(目をまんまるくしながら)

えでちゃん「パパグラーナから東部の艶やかで新鮮な芝生を買ってきてな。農場でそれを育て、天然のシートを作り上げたんじゃ」
スリー「農場にはキノコもたくさんあるんだから。もちろん、みんな大好きハチミツもね♪」ポぅWOWWOWWOW~

ボワコフ「この街の整理もはじめ、並々ならぬ努力の・・・ならぬ氷の結晶から、この穹冥の要塞が成り立っているでアリマスね・・」ふむ・・
ゼット「さすが外交官。土地土地の歴史には興味があるってか。ま、おもしれぇよな」ひょっひょっ(と、人んちの塀を無断で飛び越え、敷地内に侵入するやいなや、その人んちのドーム型な屋根に登っていっちゃう)
スリー「こらっ!」
ゼット「すぐ下りるよ」スチャ(ドーム型住居のてっぺんに立ち、来た道を振り返りながら手持ちの双眼鏡で覗く)
じーーーーーーーーー
(双眼鏡視点。一本道に空いた巨大な洞窟奥、半壊した防壁の向こう側に弓形の大きな穴が見え、まだ外は「相当吹雪いている」様子も見て取れる)
ゼット「穹冥の由来も分かった。それも俺様の鋭い洞察力があればこそ」
じろっ(双眼鏡視点の下から、こちらに敵視を向けてくる「炎妃龍のおそろしエレガントな顔面」が)
ゼット「うえっ

ガチャッ


(人んちの上から着地滑り込もうと決め込んだ瞬間、家のアイスドア(かわいらしいまるっこいタイプ)が突然、開き、それによってお尻から弾き飛ばされるゼット)
ゼット「ぎゃああああああああ」ごちぃ~~~ん

スリー「自業自得」くすくす
ゼット「だぁ~れじゃ~!?この俺様を塵灰駆逐のゼット様と・・知っ・・て・・・・・」
じーーーーーーーーーっ
(こちらを興味津々に見つめる、マフモフシリーズのまんまる幼女アイルーの愛らしい顔)
マフモフアイルー「・・・・・・・・・・・・・・・」くんくん
ゼット「なんだよ・・・」
マフモフアイルー「おじちゃんね。シュリーが連れ(ちゅれ)てきた、「よしょのネコ」っていうのは。ニオイでわかるんだから。だって、くちゃいもん」くんくん
ププーーーーーーー!!
(スリーを筆頭に、一斉に笑う一同)
ゼット「ケッ。おらぁ、風呂が大嫌いなんでぇ。だからユクモもカムラも嫌なんだ」ぷいっ
マフモフアイルー「血のにおいがしゅる・・・・こわい。あたちはこわい」バタン・・(中から出てきた両親アイルーによって中に入れられる)
ゼット「なんでぇ!!いきなり出てきて、よそ者は歓迎しねぇってか!?馬鹿野郎~~~!!!!」(締め切られたドアに向かって)
イースラン・ザパ「すまない。穹冥の民は、肉食ではないんだ」
スリー「農場の子達からは毛皮やミルク、角だけをもらっているの」
ゼット「肉食獣たるネコまでもをヴィーガンに変えちまったって?皆さんも是非、穹冥の洞窟で健康的な生活を。なんてな」ふんっ
ボワコフ「・・・・・・・・・・・・・・・」(じっと天井を見上げている)
ゼット「今度は何だよ?」ぱんぱん(お尻をはたきながら)
ホワホワホワホワホワホワホワ
(光蟲や雷光虫が舞う眩い巨大なアーチ型の氷の天井の表面は、きれいに掘られたように滑らかだが、よく見ると表面が流動的に爛れており、その方向が崖側より一直線に伸びていることが分かる)
ボワコフ「熱・・・・」
スリー「この断崖の穴は自然に作られたものじゃなくて、あけられたものなのよ」
ゼット「にしちゃ、表面がきれいすぎる。まさかアヤには超古代文明もあったなんていうんじゃねぇだろうな?肉の焼き方は知らなくても、こんなでけぇ穴を開けるテクノロジーはあったってか?」ふんっ
スリー「もっとシンプル。ドラゴンの火球によってあけられたって、もっぱらの噂」やれやれ
ボワコフ「アイシスメタルやグラシスメタルも含む、いわば鉱石の塊である氷壁を・・・・」
ゼット「そんなことできるのは、あいつしかいねぇな」やれやれ(とボワコフにしか聞こえないボリュームで)
スリー「このグレート・グラシス・ウォールの断面が垂直になっているのには諸説あるんだけど、アヤ創世記によれば、光と闇の抗争と呼ばれる、白い龍と邪龍との戦いによって削られてしまったんだって」
ボワコフ「白い龍と・・邪龍・・・・・」ほらみろ(とゼット)

カーラ・スノウ「古い言い伝えよ。アヤの創造主たる邪龍は、自らを滅ぼそうと降臨した白い龍と壮絶な戦いを繰り広げ、この大陸の各地に影響を齎した・・・伝承と共にね」
イースラン・ザパ「一説によれば、南部の大地自体が、もともと、この氷壁と同じ高さにあったらしい。それが光と闇の抗争によって、次第に削られていき、今のフロージア山脈になったというんだ」
スリー「その戦いの際、フロージア山脈に身を隠した邪龍を炙り出そうと白龍が放った巨大な火球が山々を次々と削り、この巨大な氷河の山に絶壁の断崖を作り上げたって伝えられているの。その後、抵抗を試みた邪龍が放った火球が断崖に激突して、この巨大な穴ができたって・・・・ね、えでちゃん」
えでちゃん「忌まわしき歴史からの考察ぞ。太古のいざこざより、今、心配すべきは、動乱とル’ヴォーの脅威のみ。早く神殿に向かうぞ。アダンカ王がお待ちじゃ」(甲高い、なにやらおかしげな声で喋る青くてまあるい顔のペンギン)
ゼット&ボワコフ「・・・・・・・・・・・・・」やれやれ(お互いに顔を見合わせながら)
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
~アヤ西部、失望の谷....

コォオオオオオオオオ・・・・・
(不気味なアポカリプティックサウンドが反響する、辺り一面、灰色の霧に覆われているグレーの乾燥地帯を淡々と征く、夜鳥(通常個体より羽毛が煌めいている)を先頭に、蒼火竜、金獅子(黒毛モード)、炎獅子(金獅子と共に勇ましきナックルウォーク)、そして多殻蟹(カニ歩き)が続いていく)

スサノオ「ゲホッゲホッ


ライラ「ライラ・ホルルは危惧しております。皆様方の健康状態を。ホルル」

カイルス「ムホッムホッ・・・ってことは、有害な霧なのか?」(勇ましいナックルウォークかましながら)
ジュディ「ジュディ・ホロロは知っていまちゅ。この谷を包む霧には絶望しかないことを。ホロロ」(ライラの金色な胸毛の中から、そのラメラメピンクな「むっくりまあるなちいちゃい鳥顔」だけ出しながら)

ゾンゲ「十中ザムザ、有害物質が含まれているな。この「多殻な鎧」を纏っていても、咳が出るわい」ザムッザムッ(と独特な咳をしながら)
スサノオ「ゲホッゲホッ・・・プロフェッサーがいれば、分析してくれるのにね・・・・ゲホッゲホッ!!」

呂夏双「みんな咳しておかしい」ずんずん(なんともない様子でナックルウォーク)
ライラ「ライラ・ホルルは疑問を感じます。呂夏双様は平気なのですか?ホルル」(な目をパチクリさせながら、首を反転させて彼を見つめる)
呂夏双「呂夏双、ぜんぜん平気。おならも出る」ぷぅ~~~~
カイルス「ぐわぁああああ!!目がしみる!!」
ゾンゲ「それはおならのせいだな」ザムッザムッ
スサノオ「・・・ああ・・ダメだ・・・・俺・・苦手かも・・・・・」ぐったり・・・
ズシャアアアアアアアアン
(顎から灰色の大地に倒れる蒼火竜)
呂夏双「しまった。呂夏双のおならのせいで」
ゾンゲ「違うな。スサノオは霧にやられたのだ。だが、これで証明された。この霧には龍属性エネルギーが少からずとも含まれていることがな」ザムッザムッ
カイルス「ジュディ、ライラ。この谷で何があった?」ケホッケホッ
ジュディ「ジュディ・ホロロは伝承を信じまちゅ。アヤの創世記、この西部で、激しい戦いがあり、この谷が創られたことを。ホロロ」
ライラ「ライラ・ホルルは伝承を信じます。光と闇の抗争後もまた、谷は戦火にさらされ、その時、この絶望の霧が谷を侵したということを。ホルル」
カイルス「光と闇の・・・・」
ゾンゲ「どっちにザムも、スサノオは運んでいかなかればなるまい。手を貸してくれ」
呂夏双「担ぎ上げる。みんなで」
カイルス「まったく、だらしねぇな。こういうところは、まだまだ中学生だな」フッ
??「お手伝いいたちまちょうか!?」(と、どこからか「元気なボク」のちいちゃい声が)
カイルス「ああ?喋れる環境生物でもいるのか?」きょろきょろ
ジュディ「ジュディ・ホロロは思いまちゅ。ワタチより、ちいちゃい子がいることを。ホロロ♪」
ゾンゲ「んん~~~~~??」きょろきょろ
??「ここだよ、ここ」
カイルス「・・・・・・・・・・・・なっ!?」(ゾンゲの頭の上を見上げながら)
チビィ~~~~~~~~ん!!
(いつの間にか、多殻蟹の岩っぽい上に、巨獣ならぬ、それはそれはちいちゃい象さんみたいな「ガムート」が「ちんまりと」乗っている)
ゾンゲ「ザムが、一体、何が上に乗っているんだ?」きょろきょろ(上は見えない)
カイルス「超最小クラスの巨獣・・・って、ややこしいな

ライラ「ライラ・ホルルは知っています。彼もまた、我々、アグダ・マズラーの筆頭モンスター、七つの義憤の一頭、ガ・ムータンであることを。ホルル」
ガ・ムータン「そうだよ。ムータン、こう見えても、すごいんだぞ」パオ~~ん
ゾンゲ「いつの間に・・・拠点から来たのか?」
ガ・ムータン「拠点はまだまだ先だけどね。ムータン、ライラとジュディの帰りが心配で、ずっと待ってたんだ」
ジュディ「ジュディ・ホロロはお願いがありまちゅ。あなたに、彼らのお仲間を運んでほしいと。ホロロ」
カイルス「いやいや。いっくらなんだって・・」
ガ・ムータン「いいでちゅよ。そりゃあああああ!!」パオ~~ん

ムクムクムクムクムクムク!!
(飛び跳ねた、ちいちゃいガムートが空中で、みるみるうちに巨獣、本来のサイズに膨らんでいく)
カイルス「えええええええええ!!??」ムクムクムクムク(巨獣の影に覆われる)

ガ・ムータン「その蒼火竜の同志を我が背中に乗せるがよい!!ガムットットットッ!!(笑ってるっぽい)」ズシャアアアアアアアン!!(豪快に一同の目の前に着地する金冠サイズな巨獣ガムート)
カイルス「ハハ・・・それじゃあ・・よろしくお願いします」ずるずる(蒼火竜の足を引っ張りながら)
To Be Continued

ランキング参加中だぞ!
みんなの激昂な一票で応援してくれよな!!

次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第49話 「ただいまですニャ」の巻
7/18(月)0時更新予定
なんでもまた狩猟が盛んな時期だそうだが・・どうした?呂夏双?そんな隅で体育座りなんかして?
でたい。呂夏双、サンブレイクに出たい・・
・・・・・お前はあっち(MHO)だからな・・そのぉ・・いろいろあるんじゃないのか?権利問題とか
それでもでたい。お前たち(金獅子)うらやましい・・
・・・・・届くといいな。お前のその熱いマグマのような気持ちが
呂夏双、そう思う
■あたちのモンハン日記てなぁに?
■あたモン目次録