~犯罪都市サザンゴッド
~街の酒場、キラースラッシュ
ざわざわがやがや
(酒場内は実に下品な賑わいを見せている)
ゾフィ「うへぇ~!!クエスト集会だって来てみりゃ、またバカみてぇに人が集まってんなぁ~!!」(酒場の入り口に立ってる)
ユーリィ「・・・男臭いの・・嫌い・・」
「あたちのモンハン日記」
~Massive Unidentified Target~
ざわざわがやがや
ゾフィ「ちきしょう。どこも満席だぜ」ひょいひょい(背伸びして店内を見る)
ユーリィ「・・・酒場、大繁盛・・・犯罪都市の活性化へ・・なんてね・・」
ゾフィ「よぉ、ユーリィ。どいつかぶっ飛ばして席空けるか?」ぽきりぽきり(指を鳴らす)
ユーリィ「・・ここでいい・・」
アイアンロック「おお!?トラブルシスターズじゃねえか!!お~い、ここだ!!ここ!!」(丸テーブルで金髪美女に囲まれて座ってる、ジャギーフェイクに上半身裸のちょびヒゲ男が手を振ってる)
ゾフィ「ああ?ロックの野郎だ」ぺちょりーん(口を開けたらすぐによだれが出た)
ユーリィ「・・おーい・・」ふりふり(実に元気のないアクション「手を振る」)
アイアンロック「ガールズ、悪いが話しがつくまで別の店で飲んでてくれないか」サッ(お札を手渡す)
カトリーヌ「了解、ロック♪」(そのお札を胸元に入れる金髪美女)
チェレスティーナ「じゃあねぇ~双子ちゃん♪」ぽんぽん(ディオマリアシスターズと入れ違いに頭をぽんぽんしていく。ムスッとした顔のゾフィ)
アイアンロック「さ、座ってくれ」
ユーリィ「・・どうも・・」スッ
ゾフィ「おう、ワリィな」ちら(椅子に腰掛けながら隣を見る)
肉まん君「・・・・・・・」(メンズヘアーの坊ちゃん刈りで頭の先っぽが尖ってる丸腰ハンター(つまりパンイチ)ちなみに「今日の」色は赤。背中には黒刀を背負ってる)
ゾフィ「って、お前いたのか」
肉まん君「まぁな」
ユーリィ「・・今日のクエストは・・誰が持ってきた・・?」きょろきょろ(辺りを見回してる)
肉まん君「俺だ」
ユーリィ「・・そ・・」(まるで安心したかの様に目をそらす)
アイアンロック「おし。全員集まった様だな。ほいじゃ~、はじめるとしますか」
ゾフィ「野郎ども!!こっちのテーブルに注目だ!!このろくでなし共め!!」ぷんすか
ユーリィ「・・最後の言葉は・・余計・・」
ざわざわ・・・・しーーーーーん
ゾフィ「よし。静かになったな。じゃ頼むぜ、肉まん君」
肉まん君「うむ」
ガタン(その場で席を立つ)
肉まん君「サザンゴッドの英雄達よ。今日はよくぞ集まってくれた」
??「大義名分のご挨拶はいいから、とっとと本題に入れ」(テーブルに両足を乗せた、まるで悪魔の化身の様なゴアシリーズを全身に纏ったハンター)
ゾフィ「おい!マジかよマジかよ・・!!あいつ、「ウェストコーストの残虐王」こと、バーナード・ディッキンソンじゃねぇか!!」わくわく♪
ユーリィ「・・ほんと・・そういうの好きね・・」
ゾフィ「見ろよ!!あいつの右腕にくっついてる、でけぇカナブンみてぇな「猟虫」!!ディッキンソンの野郎、獲物は操虫棍だぜ!?すっげぇ~なぁ~!どうやってやるんだろう!!」わくわく♪
ユーリィ「・・へぇ・・」ちら
猟虫「カナカナカナカナ・・・」ギラ(汚い茶色のビートルタイプで、目つきが非常に悪い猟虫がユーリィを睨む。口の周りにはゲバゲバした触覚みたいのが生えてて、すごく気持ち悪い)
ユーリィ「・・可愛くない・・」ぷい
ディッキンソン「どうした丸腰!!俺の出で立ちにビビっちまって、大事なクエスト要件を忘れちまったか!?なぁ、ブッチャービートル!!」すりすり(右腕にしっかりとしがみついている猟虫の頭を撫でる)
ブッチャービートル「カナカナ・・!!」ぺちょりーん(反抗的な目つきでよだれを垂らす)
ユーリィ「・・・・・(・・やっぱり可愛くない・・・)」ぷい
ゾフィ「おい。あそこ見ろ」ぐい(姉の顔を両手で掴み、無理やりそっちに向かせる)
ユーリィ「・・あ・・」
リチャード「うううう・・・・・・」(デスギア装備に身を包んだ巨体の大男が酒場の隅でうずくまっている。その脇には鬼鉄(ハンマー)が無造作に置かれている)
ゾフィ「あいつ、生きてたんだな」
アイアンロック「それよりなんであんな所でうずくまってんだ?」
ユーリィ「・・・彼・・」
ゾフィ「んあ?」
ユーリィ「・・・下戸・・・」
ゾフィ「・・・そう・・なんだ・・(きっとジュースと間違えて、酒でも飲んじまったんだな)」
肉まん君「よし。では早速、本日のクエスト集会を始めたいと思うが、その前にひとつ忠告がある」
ディッキンソン「もったいぶらしやがって・・なぁ」すりすり
ブッチャービートル「カナカナカナ・・!!」(怒ってるらしい)
肉まん君「今日ここで聞いた内容は他言無用だ。もし他者にリークした者がいれば、その時はクライアントの代役であるこの俺が粛清を施す。いいな」
無法ハンター達「異議なーーーーし!!」しゅぴーん(酒場中の悪者がお手を真っ直ぐに上げる。中には腕をあげてない方の手で脇の下を隠す「フザけたタイプ」の挙手をする者も何人かいる)
ゾフィ「よぉ、ロック。今回はそんなやべぇ内容なのか?」こそこそ
アイアンロック「焦るなよ。それをこれから話すんだ」シュボッ(マッチに火をつけ、葉巻につける)
肉まん君「ではクエスト内容を伝える」
ユーリィ「・・待ってました・・」
肉まん君「○月×日、正午。場所は大砂漠、非狩猟エリア13ポイントにて、ゲスコのキャラバン隊とギルドの要人がある取引を交わす予定になっている。俺達の目標はこの取引を妨害しようと大砂漠に現れるであろう、反ギルド体制組織の傭兵及び、キャラバン隊の荷物を狙いに来る賊の排除だ。無事に取引が終了すればクエスト成功。1000万Zの報酬を、生き残った人数分で分かち合う。以上だ」
ざわざわざわざわ・・・
ゾフィ「はいはい!質問質問!!」しゅぴーん(おそろしく右腕を真っ直ぐに挙げる)
肉まん君「はい。ゾフィ・ラブ・ディオマリアさん、どうぞ」
ゾフィ「お前にそのクエストを委託したクライアントは何者なんだ?」ぺちょりーん(だらしない口元からよだれが垂れる)
ブッチャービートル「カナ!?」ガーン(その実に自然な感じでよだれが垂れるゾフィを見て驚愕する猟虫)
肉まん君「クライアントはギルド機関関連の要人とでも言っておこう」
アイアンロック「信用できんのかい?」ふかぁ~
肉まん君「報酬の支払いに嘘はないとみているが、それだけでは不服か?」
アイアンロック「いいや。金さえ頂ければ、全て世は事もなし・・だろ?」ふかぁ~
ゾフィ「しかしよ、なんだってギルドはてめぇんとこの兵隊にそれをやらせねぇんだ?中央捜査局とかナイツとか腕の立つ工作員がいる機関はいろいろあるだろうが」ふきふき(口元のよだれを当たり前の様に袖で拭く。横で姉が嫌な顔してその様を眺めている)
アイアンロック「確かにそうだな・・・だが待てよ。わざわざ俺達に依頼をするってことは公には人事を動かせねぇってことか・・つまり・・」
ユーリィ「・・いけない取引・・それイコール・・密談・・」
肉まん君「推測ではそうなるが、ギルドの内部事情はクエスト遂行に関係のないこと。目的はあくまでも取引を無事に成功させることだ」
ざわざわざわざわ・・・
ゾフィ「よぉ、どうするよ。ユーリィ」こそこそ
ユーリィ「・・・・・・・・」じー(向かいの席を見てる)
ブッチャービートル「カナカナカナ・・・!!」ぺちょりーん(ユーリィを睨みながらよだれを垂らす)
ユーリィ「・・・・・(・・よだれを・・魅せたい・・?)」
ゾフィ「おお?なんだあのクソ虫野郎。威嚇してきてんのか?」ぺちょりーん(無造作によだれが垂れる)
ブッチャービートル「カナ!?」ガーン(その様を見て驚愕する)
アイアンロック「俺はやるぜ。ここんところ退屈しててね・・丁度いいうっぷん晴らしになるかな」ふかぁ~(葉巻をふかすジャギーフェイク)
ゾフィ「そりゃ俺だって暴れたいがよ・・なぁ、肉まん君。取引の妨害工作を仕掛けてきそうな勢力はどこの連中なんだ?」
アイアンロック「そうだな。試合相手のデータは知っておいたに越したことはないな」
肉まん君「妨害工作を企む予想勢力は、砂漠の艦隊、アクアパラダイスモーテルが最有力。次にエヴァーウィンターナイツだ」
ユーリィ「・・・・・・・・」
ゾフィ「ゲッ!?って、ちょっと待てよ!!黒のガーディアンや孤島のアマゾネス共ならまだしも、ウィンターナイツも出てくんのかよ!!」
ざわざわがやがや(凍土のマフィアの名を聞き、場内は騒然とする)
賞金稼ぎA「俺は下りるぜ。凍土相手じゃ命がいくつあっても足りねぇ」ザッ
賞金稼ぎB「俺もだ。現にこの前の孤島のバトルロワイヤルでも、多くの同業者が凍土の刺客に殺られちまったそうじゃねぇか」ザッ
賞金稼ぎC「凍土には古龍種の知的生命体種がわんさかいるって話しだろ?ただでさえ凶暴な龍種に悪知恵が働くんだ。そんなもん相手に「ひと狩りしようぜ」なんて愚の骨頂。狩猟と戦争を履き違えたゆとりハンターの英雄願望でしかねぇ」
賞金稼ぎD「それによ、ウィンターナイツには、凍土の亡霊として有名な「白いドレスの少女」がいるんだろ?」ガタガタガタガタ
賞金稼ぎB「それなら俺も聞いたことあるぜ。永久凍土を吹き荒れるブリザードに紛れた、不気味な白銀の長い髪をした少女・・その不気味なオッドアイの瞳と目があってしまったら最後・・・二度とBCには帰ることが出来ないという・・・ってやつだろ?」
賞金稼ぎD「ひいいいいいい!ゴーストハントなんて圏外だ!俺は絶対やらねぇぞ!!」
賞金稼ぎC「亡霊の正体は、千年に一人の逸材と云われた天才ハンターだっていうじゃねぇか。その類まれな才能を危険視したギルドが、ナイツを総動員して暗殺したらしい。極寒の地、アクラ出身のその少女の怨念が大陸を渡り、ギルドに復讐をする為、永久凍土に飛んできた・・そしてそれを追い求めるかのようにして、知的生命体種の古龍共もまた・・・どちらにしてもエヴァーウィンターナイツは、組織そのものがとんでもない高火力を持った殺戮兵器であることには変わりない」
賞金稼ぎB「ギルドがなんで自分のところのハンターを使わず、サザンゴッドに依頼してきたか今わかったぜ。要するに対抗馬がいねぇんだよ」ザッ
賞金稼ぎE「なんだぁ!?つーことは俺達はギルドが密談を成立させるまでの時間稼ぎ、つまりポーンに使われるってことか!?ケッ!冗談じゃねぇ!俺達にだってプライドはあるぜ」
賞金稼ぎF「クソギルドの都合のいい兵隊なんてごめんだぜ。おい、みんな!帰ろうぜ!」
ザッザッザッザッザ・・・・
(ほとんどの者が店を出て行く)
ゾフィ「ありゃりゃ・・みんな出てちまったな」
ユーリィ「・・あそこ・・まだいる・・」ぴし(指差す)
リチャード「ううううう・・・・・」ガタガタガタ・・・(まだ隅っこでうずくまっている)
ゾフィ「なんだあいつ、まだ気持ちワリィのかよ。残ったっていうか、動けねぇっていう表現の方が正しいな」
ユーリィ「・・あそこにも・・」ぴし
??「・・・・・・・・・・・」(ハプル装備を着込んだ軍人気質の男がヘビーボウガン(夜砲)を背負いながら、一人残された丸テーブルで酒を飲んでいる)
ゾフィ「おお!?あいつ、スナイパージョニーじゃねぇか!!」ガガーン
ユーリィ「・・だれ・・?」(けげんな顔で一応聞く)
ゾフィ「アヤ国の内戦で名を馳せた国王軍側の前哨狙撃兵(スカウトスナイパー)だよ。シューターとしての腕前はずば抜けていたそうで、射撃の競技大会でも連覇は当たり前だったらしいぜ。今は退役してサザンゴッドで隠遁生活をしてんだとよ。ほら、肌身離さず背中に「ヤホー」背負ってるだろ?あれが愛銃らしいぜ。それ以外のボウガンは信用しないらしい」
ユーリィ「・・やふー・・じゃなくて・・?」
アイアンロック「他の連中はみんないなくなっちまったな」きょろきょろ
ディッキンソン「ハン!!情けねぇ連中どもだ!!肉まんよ!負け犬どもは放っておいて、クエストの詳細をもう少し聞かせろ!」
アイアンロック「そうだな。ゲスコのキャラバンが何を輸送するのかも気になるしな」カラン(グラスをキザに傾ける)
ゾフィ「いにしえ麻薬だったりな。ケケケケケ」ぺちょりーん
(笑ったらよだれが出た)
ブッチャービートル「カナ!?」ガガーン(またそれを見て驚く)
肉まん君「ゲスコから出発するキャラバンは三騎。輸送して来るのはとうもろこしだと聞いている。それ以上は何も知らされていない」
ゾフィ「もろこしだぁ~!?そんなもん盗みに各勢力がわざわざ大砂漠に来るってのか!?」
アイアンロック「ドンパチしてポップコーンパーティーでもやるって?ちげぇな。問題はそのもろこしという「フェイク」に隠された運搬物にあるな」クイッ(親指を立て自分のジャギィーフェイクを指す)
ディッキンソン「とうもろこしの輸送に見せかけ、何かブツを運搬し、それをギルドの要人が買う・・・普通に考えりゃ、その線だが・・・俺たちには連中が何をしようと関係ない。その取引を成功させれば、クエスト達成・・そうだな、肉まんよ」
肉まん君「そういうことだ」
アイアンロック「余計なものには目をつぶれってことか。しかしよ、これだけの戦力で応戦出来るか?砂漠がホームゲームのブラックガーディアンだけでもかなりきついぜ?」
ゾフィ「そうだな・・奴ら特有の砂上船で来られたら厄介だぜ。なんか策があるか?ユーリィ」
ユーリィ「・・まだやるとは・・言ってない・・もん・・」
ゾフィ「へ?」ぺちょりーん(口が空いた瞬間、実に自然な流れでよだれが垂れる)
ブッチャービートル「カナー!?」ガガーン
アイアンロック「なんだ。やんねぇのか?お前にしちゃ珍しいな」
ユーリィ「・・・・・・・・・」
肉まん君「どうする?ディオマリアシスターズ」
ゾフィ「俺は姉ちゃんの意志に従うまでだ。決めてくんな」
ユーリィ「・・Refuse・・」スッ(席を立つ)
肉まん君「分かった」
ゾフィ「おし。ってことで、ま、頑張れよ」ザッ
ディッキンソン「ハン!臆病者はとっととこの場から去れ!」
ゾフィ「うるせえ!!別に恐くて断るんじゃねぇやい」ぺし~ん
(通りすがりに虫の頭をひっぱたく)
ブッチャービートル「ブキーーー」(すげえびっくりしながらゾフィの方を見る)
ゾフィ「い~~~~~~~~だ」ぺちょりーん
(「いー」する口元の隙間からよだれが垂れる)
ブッチャービートル「カナーーーーー!?」ガガーン
ユーリィ「・・・そういうことで・・・ちゃお・・」
ザッザッザッザッザ・・・・
ディッキンソン「ハン。あれが任務成功率100%で有名なディオマリアシスターズか。噂も地に落ちたものだな」すりすり(頭をひっぱたかれた猟虫を撫でてやる)
ブッチャービートル「ブキー!!」ぷんすか
アイアンロック「ま、人それぞれってね」カラン(キザっぽくグラスを傾ける)
肉まん君「さ、残った者で作戦会議といこう」
リチャード「ううううう・・・・・・」ガタガタガタ・・・
ザッザッザッザッザ・・・・(寂れたストリートを歩く双子)
ゾフィ「なぁユーリィ。別に疑ってるわけじゃねえけど・・なんで断ったんだ?やっぱりギルドの支援ってのが気にいらねぇのか?」(両手を頭の後ろにまわしながら歩いてる)
ユーリィ「・・違う・・」
ゾフィ「そうすっと・・・なんでだ?」
ユーリィ「・・はっきりとは・・分からない・・・けど・・」
ゾフィ「ん~?」(淀んだ空を見上げながら話しを聞く)
ユーリィ「・・何か裏があるのは・・事実・・・それに・・取引ポイントのエリアには・・最近、ギルドが新設した施設が・・あるという・・」
ゾフィ「それなら俺もタンジアの集会所に行った時に聞いたぜ。大砂漠非狩猟エリア13内の乾燥渓谷地帯の崖にある洞窟内に、謎の施設があるってな。夜な夜なその洞窟の中から、得体の知れないうめき声や叫び声が聴こえるってやつだろ?「ギルドが内密に作った処刑場が存在するのでは・・」なんて、オカルトコミュニティやプレッパーのハンター達がエリア13のことを「激アツ陰謀論スポット」として崇めてるって話しじゃねぇか。でもそれって本当なのかな」
ユーリィ「・・わからない・・・けど・・そんな場所があるエリア内で・・取引するっていうのも・・・どこか腑に落ちない・・」
ゾフィ「・・・・・そっか。それなら仕方ねぇな。乗り気じゃねぇクエストは受けるべからず。なんてな」
ユーリィ「・・怒った・・?」ちら
ゾフィ「そんなわけねぇだろ。俺が分別出来ないものを決定してくれるのは姉ちゃんだけなんだぜ?今までだってそうだ。ユーリィが間違ってたことはねぇ。だから怒る必要も心配する必要もねぇってことだ」にぱ
ユーリィ「・・・フ・・・」
ゾフィ「それはそうとよぉ~。今回も来んのかな」
ユーリィ「・・・あんまんの・・人達・・?」
ゾフィ「シャークハンターともしばらく会ってねぇしな。この前は不覚にもクソビッチに古龍撃退を譲っちまったのも心残りだ」
ユーリィ「・・・かあぶう・・兄君・・・」ぼそ
ゾフィ「なぁ、ユーリィの予想からして、今回はユクモクルセイダーズは動きそうか?」
ユーリィ「・・・・・・・・・・」スッ(静かに淀んだ空を見上げる)
ひゅうううううううう
ゾフィ「今日も曇りだな。ま、空気がきたねぇサザンゴッドじゃ見慣れた空だけどな」
ユーリィ「・・・きっと・・」
ゾフィ「ん」(空を見上げたまま返事をする)
ユーリィ「現れると思う・・・ユクモの人たち・・・」
ゾフィ「そっか」
ザッザッザッザッザ・・・(再び静かに歩き出す双子)
ぶちーん(ユーリィのロングブーツの紐が切れる)
ユーリィ「・・・あ・・・」
ゾフィ「ん?珍しいな。紐が切れるなんてよ」
ユーリィ「・・・・・・・・・・」シュッシュ・・(屈んで紐を結ぶ)
ゾフィ「なんかあったりな。ほら、よく言うだろ?下駄の鼻緒が切れるのは不吉の予感、なんてな」
ユーリィ「・・・・・・・・・・」シュッシュ・・
ゾフィ「冗談だよ。ほら」すっ(手を差し伸べる)
ユーリィ「・・・あながち・・・」たしっ(手を掴んで立ち上がる)
ゾフィ「ん?」
ユーリィ「・・ほんとかも・・・・」
ゾフィ「・・・・・・・・・・」
ひゅううううううう・・・・・・
(灰色の雲一杯に広がった空を見上げる双子の俯瞰図)
~永久凍土、高山地区
ヒュオオオオオオオオ・・・・・
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・・」(標高の高い雪山の平坦な山腹の崖上から、まるで外界を見下ろす様な冷たい眼差しで麓を眺める、白いドレスを着た少女。その白銀の長く細い髪は、吹雪でなびいている。その傍らには白馬が寄り添っている)
リリエンタール「・・・・・・・・・・」
オクサーヌ「あなたも気になる?そうよねぇ・・・・」
リリエンタール「ブルブル」(馬っぽく静かに鳴く)
オクサーヌ「砂漠は暑いし、砂っぽいから行きたくないのよねぇ・・」ぽけぇ・・(吹雪のせいでかすかにしか見えない麓を眺める)
リリエンタール「・・・・・・・・・」ひょっ(首を上に傾ける)
オクサーヌ「うん。この気配は・・・・」ちら(空を見上げる)
バッサバッサ・・・バッサバッサ・・・
ルナストラ「・・・・・・・・・・」バッサバッサ・・(炎妃龍が静かに羽音をたてながら真っ直ぐにゆっくりと降下してくる)
オクサーヌ「おかしいわよね。このブリザード舞う絶対零度の極寒の地に炎妃龍がいるなんて。エルダードラゴンに関するゴシップが大好きな古龍観測隊だったら、眼から鱗でしょうけど。そもそもが偉大なる古龍種を、人型ごときが計り知ろうなんてこと自体、大きな思い違いだっていうのにね」
リリエンタール「ぶるるるる」
バッサバッサ・・バッサバッサ・・
オクサーヌ「最も?この神聖なる永久凍土で、下世話な古龍観測なんて絶対にやらせないけど・・ね、リリエンタール」すりすり(鼻を撫でてやる)
リリエンタール「ぶるるぅ~」
バッサバッサ・・・・・ズシャーーン
(炎妃龍がその巨体を雪上に着陸させる)
ルナストラ「お呼びですか、プリンシア」
オクサーヌ「悪いわね。遠方から帰って来たばかりなのに、わざわざ呼び寄せちゃって」ぽむ(でっかいお鼻に触れる)
ルナストラ「いえ。他所のフィールド辺境に行くのはもはや日課ですので・・そのわがままをお許し下さってるプリンシアの命であれば、喜んで引き受けます」
オクサーヌ「とても嬉しい言葉ね。探し人・・ならぬ探し古龍が日課・・とは、うらやましい限りだわ。愛しい人がいるのはいいことよ」にこ(その笑顔の両目は右目が澄み切ったブルー、左目は深遠の紫色をしている)
ルナストラ「麓でヤンコフスキー様が血相を変えて、プリンシアがお呼びだとお聞きしましたが・・」はしゅーん(炎妃龍の激しい息遣い)
オクサーヌ「別に大事じゃないのよ。大袈裟なのよね、ヤンコフスキーってば」
ルナストラ「ふふ。その生真面目さが、あの方の魅力です」はしゅーん
リリエンタール「ぶるるるぅ~」
オクサーヌ「あらやだ。リリエンタールまでそう思ってんだ。ま、いいけど」ぷい
ルナストラ「御用と言うのは?」
オクサーヌ「んん。あなたにとってはなんてことのない、つまらない雑用になっちゃうかもしれないけど・・いい?」
ルナストラ「なんなりとお申し付け下さい」
オクサーヌ「よかった♪」きゅむ(でっかい鼻に抱きつく)
ルナストラ「・・・・・・・・・」(両目を閉じ嬉しそうにそれを受け入れる)
オクサーヌ「じゃあ遠慮無く・・」ちら(抱きつきながら上目使いで炎妃龍を見る)
ルナストラ「はい」
オクサーヌ「大砂漠、非狩猟エリア13に集まる、美味しい餌に釣られた魚達を是非、排除して来て欲しいの♪」
ルナストラ「??」ぱちくり(あのお目目をぱちくりさせる)
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はいよぉ~!!たまご一丁お待ちぃ~♪そんなわけで次回の「あたすのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は~
7/6(日)0時更新 たぶんMHP2Gのなんか
をお送りします♪次回も読もう死ぬまで読もう
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Massive Unidentified Target/PART2
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