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Channel: あたちのモンハン日記
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「あれ、かなりやるわよ」の巻

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~エル・ディアラ・サンドリア北、監獄エリア....

いいぞぉ~~どっちもどっちも~
負けるなぁ~どっちもどっちも~

(茫洋ワイドな断崖絶壁の下、大タルを台にした「王道的狩人腕相撲」を楽しんでいるドボルヘルムの罪人(もちろん上半身裸)と、鮮血のチャチャブーフェイクを被った副看守長(こちらも上半身裸で下は緑迷彩軍パンモード)。そんな激アツな二人を応援するデヴィマッツォとヘッジの姿も)


ゲンス・ゴンス「どうした?デスカーブー。その程度の膂力では、このゲンス・・おっと。俺様を倒せはせんぞよ」グググググ・・!!(筋肉隆々傷だらけなレスラー体型の上半身に汗をふんだんにかきながら)

あたちのモンハン日記
カーブー「あんたこそ。これならカンタロスの方がまだマシだぜ」グググググ・・!!


ヘッジ「いいぞぉ~!負けるなぁ~!どっちもどっちもぉ~!」(切り株タイプの椅子に座りながら。もはや手錠や足かせすらしていないフリースタイル)

デヴィマッツォ「本当にいいのか?いくら逃げる気がないとはいえ、こんなに自由で」(同じく切り株タイプの椅子に座りながら)

ヘッジ「VIP扱いは嫌いか?グランドマスター。副看守長のお墨付きだ。いいぞぉ~!どっちもどっちもぉ~!」

デヴィマッツォ「それもこれも、カーブー君の人徳あればこそだ。他の囚人達に悪い気もする」

ヘッジ「だからさ。模倣犯の俺達は、脱獄なんてつまらねぇ真似はしない。それより、どっちに賭ける?」へへへへ

デヴィマッツォ「賭け事はしない。君はどうしてここへ?」

ヘッジ「冒険とロマンは好きかい?グランドマスター。モンスターハンターの歴史なんか目じゃないエピック・・・それがここに俺がいる理由さ」グッ(細い手と指でサムズアップ決めこむトリプルモヒカンの細男の顔。もちろんすきっ歯。そして歯は腐食やられな黄色)


ゲンス・ゴンス「やるな。デスカーブー。ここまで長期戦になるのは初めてだ」グググググ・・!!

カーブー「今まで印象に残ったハンターはいるか?」グググググ・・!!

ゲンス・ゴンス「我が正史に刻まれたハンターなどいない」グググググ・・!!

カーブー「なら素質のありそうな若者と出会ったことは?」グググググ・・!!

ゲンス・ゴンス「・・・・・・かつて三人だけいた。だが、二人は俺が殺してしまい、もう一人は・・・・俺を監獄島へ送った・・」ググググ・・・・・・(自然と腕の力が弱まり、カーブーが有利になる)

カーブー「ゴッドジャスティス収容所。そして、あんたをそこへ送った女の子の名前は・・キャロル・ムーアだ」グググググ・・!!

ゲンス・ゴンス「なぜその名前を知っている!?」グググググ!!(腕に力が入り、再び拮抗状態に)

カーブー「・・・・・・・・・・・・・・・・・」ちら・・



ゴワンゴワンゴワンゴワンゴワン・・・
(カーブー視点。広がる断崖絶壁がキュビスムのような抽象画に見え、全体が岩の塊から砂へ、また砂から岩の塊へとモーフィングを繰り返す中、断崖の下に置かれているポリゴンのように角張った沢山の大タルがコンピュータグラフィックのようにゆっくりと弾け飛び、その奥から、一人の獣人らしき影が確認できる)



カーブー「・・・・・・・・(泥吉さん・・・君の思いもまた、俺達と共に・・!!)」グググググ・・!!

ゲンス・ゴンス「答えろ!!なぜお前がその名前を知っている!?」ゴワンゴワンゴワン!!(カーブー視点に映る、血みどろに染まった頭蓋骨が時空の歪みに揺られている)

カーブー「俺はあんたの過去に問いかけている。そしてあんたは激しく動揺している・・」グググググ・・!!

ゲンス・ゴンス「目的はなんだ?デスカーブー」グググググ・・!!

カーブー「言ったろ?俺は・・いや、俺達はあんたのことを・・・ゲンス・ゴンスのことを知っていると」

ゲンス・ゴンス「!?」


バギャアアアアアアアアン!!
(カーブーは一瞬のすきを突き、ゲンス・ゴンスの腕を叩き潰すように大タルの台座へとひとおもいに倒すと、その衝撃により大タルも木端微塵になり、ゲンス・ゴンスもまた側面方向に綺麗にひっくり返る)


ゲンス・ゴンス「ぐへぇ~~~~~」ずでぇ~~んハッ(頭部から落下)


ヘッジ「すげぇ!!」

デヴィマッツォ「ほぉ・・・・」


ダニー「大丈夫ですか!?」(遠くで警備をしていた彼がこちらの異変に気づく)


ゲンス・ゴンス「・・・・・・・・・要件を言え」スッ・・(赤土の上にあぐらをかいたまま、問題ないと手を広げてダニーを制止する)

カーブー「あんたの力を借りたい。ゲンス・ゴンス」グッ(手を差し伸べ、力強く彼を立ち上がらせる)





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






~エル・ディアラ・サンドリア中央、
デスタミッタ・ジャマラン周辺エリア....


カーーーーン・・カーーーーン・・カーーーーン・・
(黒を基調とした礼拝堂のような壮麗な施設には足場が建てられ、作業員達の手によって何やら修繕を受けている「現場の様子」を黒いレザーアーマーを装着した男が、そう遠くない場所より眺めている。またその傍らには護衛と思しき、後ろ裾が菱形のデザインになった真紅のフード付きレザーコートを纏った男と並んで、丈が短い真紅のレザージャケット、腰部には弾薬などを収納できるポーチが付属したベルトを巻き、左肩には真紅の鉄製肩パッド&腕部にも同じ素材のアームガードといった往年のガンナー装備を踏襲した装備を纏った小柄の女性(左肩には小さなオオナナホシ(色は全体的に光沢感を失ったマゼンダに染まっている)を乗せ、右手にはハイアーザントップ(操虫棍)を握っている)が立っており、黒いフード付きコートを纏った、トレジィのようにちいちゃく、かつ、せむし男のように腰が曲がった、見るからに後期高齢タイプな邪龍教徒の翁の姿も見える)


コズンダ「被告側にも代理人を立てろと?」カーーン・・カーーン・・

イェル・ミナ「自分から名乗りでました」カーーン・・カーーン・・

コズンダ「ふむ・・・・」カーーン・・カーーン・・

メタクソ・カトゥッロ「その囚人とグランドマスターの関係は?」

イェル・ミナ「同じ独房仲間であること以外、関係性はありません」

メタクソ・カトゥッロ「代理人としての要求は言ってきたか?」

イェル・ミナ「いえ。正義心、或いは、余程、自分の腕に自信があるのでしょう。体つきから察するに、もともと狩人だったと思われます」

メタクソ・カトゥッロ「来歴は調べたか?」

イェル・ミナ「はい。行商人が奴隷として運んできたそうです。検問を受けた記録も残っています」

メタクソ・カトゥッロ「現状で立ち入りが許されている行商人は限られているが・・・そうか・・。NyaNya堂の・・・」ふむ・・(口を尖らせながらコズンダの顔色を下から窺う)

コズンダ「落ちぶれ、外周エリアに奴隷として身を売りにきたのだろう。罪状は?」

イェル・ミナ「パン泥棒」

コズンダ「フッ・・・・」

メタクソ・カトゥッロ「どうでしょう、コズンダ様。ここは被告側の人数も増やし、代理人の存在を認め、勝ち上がった者に報酬を与えるというのは?」

コズンダ「決闘裁判を闘技大会にしろと?」

メタクソ・カトゥッロ「もとより今回の決闘裁判の目的は市民に娯楽を提供することです。より盛大にすることで市場も活性化し、不安や不満を抱いている中流層及び、退屈している富裕層の支持を得るには良い機会かと・・」ちら(あからさまに顔色を窺いながら)

コズンダ「・・確かに非力なグランドマスターだけでは、ゲ・アゲルゾンの相手は荷が重い・・面白みにかけると思っていたところだった」

メタクソ・カトゥッロ「では・・?」ちら

コズンダ「罪人の参加者を増やし、代理人制を認め、それぞれのリクエストを聞いてやれ。また、首都以外の強者を要請しても良い。都市とパパグラナーナにもビラを撒いて集客を図れ」

メタクソ・カトゥッロ「・・注目を集め、新体制の印象向上を図る・・・さすがでございます。ですが、部外者を首都へ入れるのは、まだ危険では?」

コズンダ「いつまでも封鎖している方が反感を買う。仮に旧国王派の刺客などが首都に訪れようとも、それを焙り出す好機と思え。いいな?」

セフィティス・ファルザーム「ハッ」

コズンダ「この決闘裁判を長期化すれば、スカルリーナもおびき出すことができるかもしれぬ。楽しくなってきたな、セフィティス」(その顔は全然笑っていない)

セフィティス・ファルザーム「はい・・」

コズンダ「イェル・ミナ。最初に代理人を名乗り出た、その囚人のリクエストも聞いてやれ」

イェル・ミナ「私がですか?」

メタクソ・カトゥッロ「当たり前じゃろう。お前が看守長なのだからな」ふんっ

イェル・ミナ「わかりました・・」クラッ・・

セフィティス・ファルザーム「大丈夫か?」

イェル・ミナ「ええ・・ごめんなさい・・。それより、工事は順調な様子ですね」カーーン・・カーーン・・

コズンダ「邪龍を祀る装飾が気に入らなかっただけだ。いずれ、ここは長老府となる。上機嫌なのはこの男だ」へへへへへ(とほくそ笑む邪龍教徒の翁)

イェル・ミナ「コズンダ様。ジャス・・族長の赤ちゃんのことなのですが・・」

コズンダ「族長はまだ秘術について口を閉ざしているようだな」(言葉を遮るように)

イェル・ミナ「・・申し訳ございません」

コズンダ「まぁ良い。他の者に拷問をかければいい。奴等の集落を襲うとでも言え。完璧に従属させろ」

イェル・ミナ「・・ラ・エメシスの守護者に対抗する為・・彼らを利用するのですか?」

コズンダ「変革に犠牲は必至。失望の谷もいずれ落とす」

イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・・・」

コズンダ「フッ・・お前は西部出身だったな。安心しろ。アグダ・マズラーもまた、従属させ、我が剣とするだけだ。もとより、人の居住が困難な谷を治めようなどという理想は俺にはない。治世を重んじた父でさえ、見捨てた地だ」やれやれ

イェル・ミナ「しかしメフタフ様は谷を救おうと尽力しました」

セフィティス・ファルザーム「よせ・・イェル・ミナ」

イェル・ミナ「・・・あなたのお父様は立派だった・・。今の私がここにいるのは、メフタフ様のおかげ・・」

コズンダ「本当に惜しい男を亡くしたものだ。友よ」ぽん(セフィティスの肩に手を置く)

メタクソ・カトゥッロ「コズンダ様。そろそろ宮殿に」

コズンダ「そうだな」ザッ

セフィティス・ファルザーム「コズンダ様」

コズンダ「なんだ?」

セフィティス・ファルザーム「少し、彼女と話をしてもよろしいですか?すぐに戻ります」

コズンダ「・・・気にするな、友よ。旧友との時間を楽しめ」(対し、一礼するセフィティス)


ザッザッザッザッザッザッ・・・
(漆黒の大宮殿へと戻っていくコズンダとカトゥッロ)


イェル・ミナ「旧友だって。当てつけがましく」ふんっ

クク「仕方ないわよ。セフィティスは人気者だもんね」(彼女の肩にとまっている小さなオオナナホシが口を開く)

セフィティス・ファルザーム「よせよ、二人とも。コズンダ様は俺たちを頼りにしているんだ」

イェル・ミナ「そう。だから私達を決闘裁判の対戦相手に任命できるのよね。顔色一つ変えず。ねぇ、コズンダ様って笑ったことある?私は見たことない」ふんっ

セフィティス・ファルザーム「罪人相手だ。俺達が負けるわけない」

クク「デスカーブーでも?」

イェル・ミナ「ああ・・やめて・・」クラッ・・

セフィティス・ファルザーム「グランドマスターの代理人を名乗り出た罪人か?」

クク「そうよ。私の勘だけど。あれ、かなりやるわよ」

セフィティス・ファルザーム「へえ~~。それは楽しみだ」やれやれ

イェル・ミナ「暗殺をたくさんしてきたあなたはね。けど、私は違う・・」

クク「この子はメフタフおじさんのボディガードだったのよ?ゲ・アゲルゾンに入隊したのは、あなたが心配だから。わかって、セフィティス」

セフィティス・ファルザーム「・・俺は独りでも大丈夫だ。お前が無理して教団にいる必要はない」

クク「教団なんて名ばかり。彼女が脱退して、このまま看守長となってもいいわけ?」

セフィティス・ファルザーム「決闘裁判で実力を示せばいい。俺達がアヤに名前を広めるチャンスでもある」

クク「ほんと男の子ね、あなたは。問題はその相手。自由を手に入れることができるとなれば、罪人達は喜んで決闘裁判に参加するわ。そうれば、看守長の彼女が自ら彼らに制裁を加えることになるのよ?」

セフィティス・ファルザーム「・・・優しいな・・イェル・ミナは・・」スッ・・(彼女の頬を撫でる)

イェル・ミナ「そんな形で彼らを裁きたくない・・。族長も・・ジャスも早く開放してあげたいの・・」

セフィティス・ファルザーム「戦いが終われば・・」バッ!!(彼の手を跳ねのけるイェル・ミナ)

イェル・ミナ「あなたは戦いに飢えているだけ!亡くなったお父様に認めてもらいたいだけなのよ!!」

セフィティス・ファルザーム「親父は関係ない。俺はコズンダ様の為に・・アヤの為に戦うだけだ」

イェル・ミナ「ならお父様を尊重して!!」

セフィティス・ファルザーム「どうしろっていうんだ?わがままは・・」

イェル・ミナ「考えて!!どうすることが正しいことなのか!!」ダッ


タッタッタッタッタッタッ・・(走り去る彼女の肩から、セフィティスのもとに飛んでくる、ちいちゃいオオナナホシ)


セフィティス・ファルザーム「説教なら、もうたくさんだ」ブブブブブ・・(目の前でホバリングしている彼女に向かって)

クク「すぐに答えが出ないのは、あの子も分かってる。けど、あの子の気持ちも分かってあげて」ブブブブブ・・

セフィティス・ファルザーム「・・・今は命令に従うだけだ」

クク「可愛そうな二人・・。元気を出して。私もあの子も、あなたの味方よ。セフィティス」ちゅっ

セフィティス・ファルザーム「ありがとう・・クク」なでなで


カーーン・・カーーン・・カーーン・・カーーン・・
(漆黒の龍堂の修繕が淡々と行われている)


クク「この色褪せた町にも花が咲くかしら」カーーン・・カーーン・・

セフィティス・ファルザーム「それも戦いが終われば・・・・きっと・・・」カーーン・・カーーン・・

クク「なら、お仲間にも伝えるのね」

セフィティス・ファルザーム「??」

クク「しつこいようだけど、あれ、かなりやるわよ」??(目の前で空中停止飛行をしている彼女をきょとんと見つめるセフィティス)


To Be Continued






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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第85話 「あれで良ければ。仲良くしてあげて」の巻

11/28(月)0時更新予定

次のアプデも楽しみだが、ゲイマ~にとってこの時期は
そろそろ「お年末&お年始に楽しむゲームを意識していく時期」でもあると思う
あれやこれや考えるのもまた乙だよな
そんな感じで次回も見よう!読も見よう!!


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■あたモン目次録


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