~アヤ西部、失望の谷....

はいやぁ~ せいりゃ~ ちぇりゃあああああああ
(薄い灰色の霧に覆われた広大な乾燥盆地に謎の掛け声が)

スサノオ「喰らえ!!大山烏焉魯魚裂波!!」バサァアアアアアアア!!(両翼を地面に叩きつけるように後退しながら羽ばたかせ、突風(風圧効果)を与える)
ブオオオオオオオオオオオオン!!

??「なんのそれしきの弱風!!まさに虫の息!!穿刃空脚・王破朦々!!臥せぇい!!老虎猛蹴鷹爪脚~~!!」スオオオオオオオン!!(風を切りながら強襲攻撃を仕掛ける)
スサノオ「やるな!!ならばこちらも毒爪騰空飛脚で返してくれるわさ!!ちぇりゃああああああ!!!!」スオオオオオオオン!!(同じく強襲攻撃)
ダギャアアアアアアアン!!
(空中で互いの足をぶつけ合う蒼火竜と千刃竜)
スサノオ「おわぁああああああああ」ずでぇ~~~ん

??「おわぁああああああああ」ずでぇ~~~ん

ひょっ

パかぁ~~~~~ん

(倒れた蒼火竜の頭の上にバルバニャネコが飛び乗り、バルバニャカトラスでそのでかい頭をひっぱたく)
スサノオ「いてぇ

ひょっ

パかぁ~~~~~ん

(バルバニャネコは身軽に千刃竜の頭の上に飛び移ると、蒼火竜にやったことを再現してみせる)
??「いてぇ


カレン「敵将討ち取ったり。漁夫の利ってね」
スサノオ「ちきしょう。またカレンさんの勝ちだ」
カレン「動乱で一番楽に勝者になる方法は、敵対している連中を相打ちさせることさ。ほら、立ちな。ブレイドキック」てんてん(項垂れている千刃竜の刀角をカトラスで叩く)
ブレイドキック「命を懸けて戦うことは大事さ」よいしょっとな
カレン「ああ。捨て身を覚悟で英雄となることを望むのは決して悪いことじゃないさ。命を懸けることが己の信義を証明するのに最も分かりやすい手段だし、共感を得られるからね。大切なのは、心の中で何度も死んでも生き返ることさ」
スサノオ「・・余計なプライドを捨てろってことだね?」よいしょっとな
カレン「脂だらけの火炎袋に火がついたら自爆するだけだろ?そうならないよう傲慢さを削ぎ落とすのさ」とっ(その場にあぐらをかく)
ブレイドキック「例え負けても、生きていれば次に繋がるってこと?」
カレン「水没林の戦いでは多くのものが死んでいった。あたしもまた同じ轍を踏むところだったんだけどね・・・あいつは・・・龍之鉄平は、無様に生きる道を選ばせやがった・・。だから今、あたしはここにいる」フッ・・
スサノオ「鉄平さんらしいや。どうやってここへ?」
カレン「水没林で密かに結成されていた義勇軍を紹介された。そいつらの伝手を頼ってね。タラスクギルドの信者になりすまして密航船に乗り込んだってわけさ。こいつはそこでちょうだいしてきた」(装備している武具をアピールしながら)
ブレイドキック「かっけぇ・・・。この谷の情報はどこで手に入れたんだい?」
カレン「パパグラーナさ。なんでも訳ありが募る場所だって聞いてね。交易都市で真面目に働くのは性に合わない。こそ泥として投獄されるよりマシだったってわけ」やれやれ
スサノオ「それが今では反乱軍の師範代なんて・・・かっけぇ・・・」ポぅWOWWOWWOW

カレン「だが、少し来るのが遅かった。あいつらが先王の軍隊と立ち向かう前に、あたしが来ていればね・・・」ちら
ヤァッ!!ヤァッ!!ヤァッ!!
(隊列を組んで竹槍を振りかざし、訓練をしている紫肌の痩せ細った男性達(中には勇ましいネコ(こちらは通常の毛色)の姿もチラホラと)。防具は統一されておらず、元狩人や賞金稼ぎだったと思しき格好の者もいれば、装備品とは到底言えない擦り切れた布製の着衣を纏っている者も少なくはない。また列の間からはライアンが鋭く猫眼を光らせながら監視を行っている)
スサノオ「様になってきたね。さすがはカレン隊の練兵だ」
カレン「まさか人間を練兵する日が来るなんてね。できれば連中にも兵士らしい武具を持たせてやりたいもんだが・・・それには鍛冶師と工房が必要だ。素材はあんたらがいるから、いくらでもとれるってのにね」ははは・・(と苦笑いの同じ年頃な蒼火竜と千刃竜)
ブレイドキック「怪我人もだいぶ回復してきたよ。カレンさんやスサノオ達が来てくれたおかげで、みんなやる気になってるよ」
ゴホッゴホッ・・ゴホッゴホッ・・
(訓練中の何名かが、弱々しく咳をしている)
カレン「なぁ、ブレイドキック。あれは治らないのかい?」ゴホッゴホッ・・
ブレイドキック「谷の霧は有害だからね・・。俺達や獣人ほど適応力に優れていない人間にとって、ここの環境は良くないんだ」
スサノオ「俺も最初に来た時は気分が悪くなった。ようやく順応してきたけど、正直、まだ慣れない」ケホッケホッ
カレン「だから奴等なりの適応方法があるのさ」
スサノオ「・・それって、ヤバい薬だろ?」
ブレイドキック「たぶん。けど、彼らが谷で生きる方法はそれしかない」
スサノオ「薬の調合は誰がやっているんだい?」
カレン「長老連中さ。古株なんだと。代々、薬の調合方法を受け継いできたらしい」
スサノオ「・・ねぇ、カレンさん。水没林にいた頃、薬物をやっている連中を見たことある?」
カレン「神殿では流行っていたらしいね。現場主義のあたしは、まるで興味なかったが・・気になるのかい?」
スサノオ「・・うん・・・大丈夫かなって・・」
ブレイドキック「平気さ。モンスターだって興奮したら外見に変化が現れたりするだろ?神薬のおかげで免疫力が増すんだって。この前の戦いの時だって、みんな竜族みたいに暴れていたんだぜ」えっへん
スサノオ「そっか・・・それならいいけど・・」
カレン「ハハッ!さすが、元クルセイダーズの蒼火竜だ。お人好しだね」ふんっ
スサノオ「違うんだ。彼らと似たような症状の王様を夢の中で・・・・・いや、なんでもない・・」(目を丸くてして互いに顔を見合わせるバルバニャネコと千刃竜)
ブレイドキック「優しいな、スサノオは」
ボウーーーーーーーーン!!
(突如、目の前の空間に電磁波に覆われたワームホールが発生し、中からガタイがいい金獅子がその胸に見るからに素行の悪そうな風貌をしたモヒカンメラルーを抱きながら現れる)

カイルス「おう。やってんな」(その背中に「手編みのカゴ」を背負っているのが気になる)
ブレイドキック「カイルスさん!」
カレン「ドラモンドも。ご苦労だね」
ドラモンド「いえ。収穫はありやしたよ」ひょっ

カイルス「法師の言う通り、デカデカ柿を採ってきたぜ」(背中の籠を指さしながら)
ドラモンド「しっかし驚いたぜ。一気に密林地区までひとっ飛びなんてな」てしてし(と逞しい金獅子の太ももを叩きながら)
カレン「その力を使って、一気に首都へ攻め込むってのはどうだい?」タシタシ(嬉しそうにバルバニャカトラスの刀身で肩を叩きながら)
カイルス「知らねぇ場所に好き勝手行けるわけじゃねぇ。それが出来るなら、最初からここ(アヤ)へ飛んできているさ」やれやれ
カレン「そりゃそうだ。あたしらはまだ訓練を続けるから、あんたは早くそのカキを法師達のところへ持っていってやんな」
カイルス「おう。・・っと、ゾンゲ達はどうした?」きょろきょろ
スサノオ「甲虫夫婦とパトロール。アル助さんの怪我もだいぶ良くなってきたからね」
ブレイドキック「ゾンゲさんの背中に「乗ってみたい」って。ゲネッタさんはもうカンカンさ」やれやれ
カイルス「ムホッ。元気な証拠だ」ザッ・・(ナックルウォークでその場から離れる)
ブレイドキック「カイルスさん!あとで俺に稽古をつけてくれますか!?」(ちっさい目をキッラキラさせながら)
カイルス「たりめぇ(当たり前)だろ」フッ(さっきの顔でサムズアップしながら)
ブレイドキック「やったぁ~!!」
スサノオ「しっかしまぁ~、アヤにも俺と同じで「オリジナル拳法」に勤しむ飛竜がいたなんてな・・。感慨深くなっちまうぜ」フフ・・
ブレイドキック「お前に負けないよう、新しい技とそのカッコいいネーミングをもっと考えないといけないな」えっへん
スサノオ「今日は霧が薄いからな。もっと稽古しようぜ!」
ブレイドキック「おう!負けるもんか!」ガシッ

はいやぁ~~~~~!!
ちゃいりゃああああ!!
(互いに意味のない甲高い雄叫びをあげながら向き合って構える蒼火竜と千刃竜)
カイルス「フッ・・・」
カレン「にやにやしている金獅子は初めて見た。あいつらを見ていると、自分が年をとったことに気付かされちまう」やれやれ
カイルス「ああ。俺も昔、今のあいつらみたいに兄貴とよく遊んだものさ」はちょ~~~!!
カレン「あんたみたいのがまだ一頭いるのかい?」
カイルス「野球好きの金獅子・・だったが、ゲーム中に殺されちまった。俺は今もその仇をとれないでいる・・臆病者さ・・・」
ソイン(金獅子の目の前にバルバニャカトラスの剣先が向けられる)
カイルス「??」
カレン「ガキどもの相手が終わったら、あんたにも稽古をつけてやるよ。決して、霧に飲まれるんじゃないよ」ハハッ!(爽快に笑うドラモンドと肩を組みながら蒼火竜達のもとへと歩いていく)
カイルス「失望の谷・・・か・・・」フッ・・
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
~アヤ北東部、スパーンスコーン山脈内部....

のすんのすんのすんのすん・・シュタタタタタ・・・
ドスン・・ドスン・・ドスン・・
(スカルリーナを乗せたトド美が低姿勢で軽快に溶岩洞を進んでいくのに合わせてレオとウルもまた彼女の両サイドより並走していく。その後ろからは一也とジャブ吉を頭の上に乗せた銀火竜が彼女達に速度を合わせながら歩いて行く)

一也「これ、サンダーソニック。トド美を踏んづけないようにニャ。ま、ギルドナイトは踏み潰してもいいけど」ふぁたふぁた(溶岩洞の気温が高いのだろう、猫手で顔を扇ぎながら。対し、後ろに乗っているジャブ吉は慣れているのか「ボケっと」している)

サンダーソニック「その二人も今のところ、スカルリーナに対しては誠意を示しているようだが・・」ドスン・・ドスン・・

ジャブ吉「○」

トド美「なんだか面白くなってきたね」のすんのすんのすん
レオ「秘密倶楽部ってのは、どんな所なんだい?」シュタタタタタ(息が切れることなく並走しながら)
トド美「隠れ家。あたしには「まだ早い」って、お父さんは言うんだけど、たまに内緒で行くわ」のすんのすんのすん
ウル「そこで何をしてるっチャ?」シュタタタタタ
トド美「お話をするの。でも他のみんなの目的はお酒とお花」のすんのすんのすん
スカルリーナ「お花?」のすんのすんのすん(トド美の背の上で揺られながら)
トド美「そっ。気分が良くなるお花なんだって。あたしは興味ないけど」のすんのすんのすん
スカルリーナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」のすんのすんのすん
レオ「そりゃお父さんが来ちゃ駄目だって言うわけだ」シュタタタタタ(やれやれポーズしながら)
スカルリーナ「まだ遠い?」のすんのすんのすん
トド美「もうちょっと」のすんのすんのすん
スカルリーナ「ウル。疲れたら遠慮なく言いなさい」のすんのすんのすん
ウル「っチャ?」シュタタタタタ
トド美「そうそう。ウルはまだちいちゃいから「乗られても」全然重たくないかも」うふふ
ウル「ありがとうっチャ。でもウルちゃまはギルドナイトだから大丈夫っチャ。しっかりスカルリーナ様をお守りするっチャ♪」シュタタタタタ(走りながら胸を叩く。それを見て微笑む元王妃)
レオ「ハハッ。そうだな。普段は要人の護衛なんてミッションないもんな。その逆は・・・おっと・・」(口を慎む)
トド美「レオとウルは知らない大陸で狩猟もするの?」のすんのすんのすん
レオ「たまぁ~にね。でも最近は全然」やれやれ
ウル「レオはあっちの大陸世界では誰もが知っているモンスターハンターなんだっチャ♪」シュタタタタタ
トド美「モンスターハンター・・・・どうしてだろう・・。その言葉を聞くと夢を思い出す・・・」のすんのすんのすん
のすんのすんのすんのすん
(溶岩洞の壁に小型モンスターがショートカットに使う小さな洞穴が見えてくる)
トド美「あった。あそこから下に行くの」のすんのすんのすん
レオ「掻鳥のおじさんもあの穴を通って行ったのか・・。狩猟中、興味はあったが、まさか入れる日が来るとはね」
ウル「ワガハイはたまに潜るっチャ」ちいちゃいからね(とレオ)
ドスン・・ドスン・・(後ろから合流してくる銀火竜一行)
トド美「困ったわ。サンダーソニックさん達は入れないなぁ・・・それにみんなが驚いちゃうし・・」う~~ん・・
一也「仕方ニャい。聞き込みをしてくるまで待ってるニャ」○(とジャブ吉)
レオ「二人のことは俺達に任せてくれ。何かあったらすぐに戻ってくる」
ウル「岩竜みたいに擬態でもして待ってるっチャ♪おかしい」プププ(顔を背ける銀火竜)
トド美「それじゃあ行ってくるね。スカルリーナ様、あたま、気をつけてね」のすん・・(洞穴の中に入っていく彼女の背中の上で身を屈めるスカルリーナ)
のすんのすんのすん・・・(小さな洞穴の中に消えていくトドン系女子を少し心配そうに見送る銀火竜とその一行)
To Be Continued
○△□○!!(ランキング参加中だ!!
みんなの激アツ一票で応援してくれよな!!)

次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第88話 「歴史にその名が残るよう」の巻
12/8(木)0時更新予定
△○△~~!! イ~~ッ!!イ~~ッ!!
これ、ジャブ吉や 何をそんなに怒っているニャ? ぬう(と猫顔を出してくる一也)
○○□△○!! イ~~ッ!!イ~~ッ!!
Switch以外のゲームハードで発売が決まった『モンスターハンターライズ』だけど、どうして各機種、別ハードとのクロスプレイに対応していないのかニャって?
●~~!! イ~~~~~ッ!!
すんごい怒ってるニャ 自分たち(ガジャブー)も出てこないから
●●~~!! ブーーブーー!!
訳しちゃいけない言葉連発だニャ やれやれ
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