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「楽しみにしてるぞ」カションの巻

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~アヤ北部、ジ・ゾゲージョ要塞....

ガヤガヤガヤガヤガヤ
(巨大な堡塁のように屹立した岩山の断崖に挟み込まれるように建造された砦の関所となる大きな門(もちろん底面がギザギザタイプ)の下を通り過ぎていくアプケロス便の列。それらの荷台には行商人の商売道具と思しき荷を積んでいるものもあれば、観光客や移住希望者と思しき多種多様のアヤ人達が複数乗っているものもある)



バウワウ!!バウワウ!!


フェットチーネ「なぁ~~~んであたしらだけが通れねぇんだよ!!!!」(イズチシリーズな彼女のドアップショット)

門兵「仕方ないだろ。中から許可が来てないんだから。おい!そこ!スピード出し過ぎだ!!」(とアプケロス便の大渋滞を誘導しながら)

フェットチーネ「誰でも通過できんだろうが!?」バンバン!!(決闘裁判の知らせが記された触状を叩きながら。その下では愛ガルクも一緒になって怒っている)

門兵「効果てきめんだ。触状を手にした配達人が都から各地に派遣されたのはいつだっけかな?大したもんじゃあないか」はっはっはっはっはっ

フェットチーネ「呑気言ってんじゃねぇ!!あたしらをチェックするはずの人間はちっとも来ねえだろうが!!」バサッダッシュ(触状を門兵の顔面に叩きつける)

門兵「あんたらが連れてきた賞金首は額がデカすぎるからな。牢獄を任されている看守長もきっと今は忙しいのさ。よぉ~し、通っていいぞ」(検問に立ち止まっていたアプケロス便の荷車の上(移住を希望しているのであろう地方村落の村人らが数名、へこへこしながら座っている)を「軽くチラ見チェック」しながら)

フェットチーネ「なんであれはよくて、こっちは駄目なんだ!!」グッ(いよいよ門兵の胸ぐらを掴む。また愛ガルクもまた彼の足を甘噛みする。その後ろでは早く検問してくれと催促している御者達の姿も)

門兵「事情が異なるアセアセさすがに使者団のメンバーは・・・よし、いいぞ」(胸ぐらを掴まれた仰け反り姿勢のまま(足もガルクに甘噛みされたまま)、背後の荷台の上に積まれた大タルを軽めにチェックしながら通してやる)

フェットチーネ「大タル爆弾で新王をぶっ飛ばそうってか!?ああん!?」なにを言うんだ!下品な女狩人め!!(いよいよ行商人達とやり合う始末)


ラインハルト「へぇ~~~・・こりゃまた、一気に集まったもんだね・・」(レザーシリーズのインナー部だけ着た彼が砦の客室の両開き窓から下を覗き込みながら)

コズマ「旧体制に不満を抱いていた地方都市の商工ギルドやキャラバン隊をはじめ、転覆を機に都市への移住を希望している者も多いですね」スッ・・(黒衣のフードを直しながら彼女もまたラインハルトの隣から下の様子を眺める)

ラインハルト「君らとは性質の違う黒服の人達もいるけど?」ガヤガヤガヤガヤ・・

コズマ「旧体制にぞんざいな扱いを受けてきた魔法使いや魔女、錬金術師を名乗るギルドのメンバーかと。今回の都入りをきっかけにコズンダの顔色を窺いながら庇護を受けに来たのでしょう。それ以外は単純に娯楽のため、観光に来た者達のようです」ガヤガヤガヤガヤ・・

ラインハルト「シャーデンフロイデを求めて・・・決闘裁判を大々的な闘技大会にするとはね・・・・僕は趣味じゃない。君もだろ?」チャッ(レザーベストを装着しながら、客室の中で両腕を組んで立っている同じくレザーシリーズのミサキ(いつものキツネ面の上からゴーグルを装着)に声を掛けると、両手を広げて同意を示してくる)

コズマ「寛大な姿勢を見せ、各地の民を手中に収めようという魂胆でしょう」ガヤガヤガヤガヤ・・

ラインハルト「敵と味方も分かるしね・・・って、さすがにズワロ便は来ていないようだが・・」ガヤガヤガヤガヤガヤ・・(すぐ下ではフェットチーネが行商人達を両手でぶん投げている。そんな彼女を必死に静止しようと努力している正規の門兵達の姿も)

コズマ「パパグラーナは中立です。不用意にグランデギルドのメンバーが都へ来るのは時期早々です」ガヤガヤガヤガヤ・・

ラインハルト「僕らを信用しているから?おそらく、グランドマスターも決闘裁判の権利を与えられているはずだと思うけど・・・あれは・・」ガヤガヤガヤガヤ・・


ガヤガヤガヤガヤガヤ
(アプケロスな行列の中、乾燥地帯特有の民族衣装の上から軽装備を装着した兵士三名が、それぞれ跨るアプケロスから颯爽と飛び降り、小競り合いをしているフェットチーネ達に近づいていく)


砂漠の兵士A「ハハッ!相変わらず威勢が良いな!」

フェットチーネ「ああ?誰だ?てめぇ」(恐れ慄く行商人の胸ぐらを掴みながら。またその行商人の足も愛ガルクが甘噛みしている)

砂漠の兵士B「忘れたとは言わさんぞ!」

砂漠の兵士C「我らは、かのエスココ家に仕える三銃士!!右から・・」

恐れ慄く行商人「ハンッ!!世襲貴族め!!三親等内の親族バカトリオが新王に媚を売りに来たのか!?」(胸ぐら掴まれ&甘噛みされたまま)

砂漠の兵士A=ヘメスコ(勇猛タイプ)「何を言う!!それはお前らの方だろ!!」

恐れ慄く行商人「ケッ!あんたらの領土は税金が高すぎて商売にならねぇ!!だからみんなこっちに来たんだよ!!」ガッ(胸ぐらを掴まれたまま中指を勇ましく立てる)

砂漠の兵士B=タボスコ(中立タイプ)「そのために交渉をしに来た。我が領土と首都が協定を結べば、お前らだって自由に行き来が出来るだろう?」

恐れ慄く行商人「交渉だと!?新王がそんな簡単にお前ら如きの謁見を許すかっての」ハハハハハ!!いいぞぉ!!(他の同業者や移住希望者達が)

砂漠の兵士C=ゲゼスコ(策略タイプ)「だから我らの武勇をもって証明する」しょい~~ん(細シミターを抜刀する。剣先にすかさず小蝿がとまる)

フェットチーネ「おいおい。ってことは、お前らも決闘裁判に参加するってのか?」(彼女に胸ぐらを掴まれている行商人は、もはや全体重を彼女に預けている信頼関係っぷり)

ヘメスコ「そのつもりだ」フフッ(おかしいらしい)

恐れ慄く行商人「連中は首都より逃亡した使者団の信者を匿ってるって噂だ。大方、逃げ遅れて囚われの身となっている仲間の信者を開放して欲しいと連中に頼まれたのさ」こそっ(胸ぐらを掴まれたままフェットチーネに耳打ち)

フェットチーネ「なるほどね・・代理人を請け負って、市民に武勇を見せつけることが出来れば、当家の名を広めるばかりでなく、そこで得た支持をもとに新王への軍事的貢献も薦めやすくなる。仮に盟友とならなくとも牽制はできるしね。何より使者団への面目も立つってわけか」ジロッ・・(行商人&村人達と一斉に三銃士を睨む)

タボスコ「なっアセアセ邪推だ!!」

フェットチーネ「いいんじゃねぇの?その願いも決闘裁判で勝てれば、の話しだしな」ちげぇねぇ!!ハ~ッハッハッハッ!!(賑わう一同)

ゲゼスコ「無礼な女め!!今ここで貴様を斬ってもいいんだぞ!!」そい~~ん(細シミターを振りかざすも剣先にとまっている小蝿は全く動かない)

フェットチーネ「上等じゃねぇか。ちょうどイライラしてたところだ」

恐れ慄く行商人「やっちまえ、ねえちゃん!!」そうだそうだ!!


デュ~エ~ル!!デュ~エ~ル
(三銃士と向き合うフェットチーネ(まだ行商人の胸ぐらを掴んだまま)と、そんな彼女を守るようにターゲットに敵視を向け続けるガルクを中心に、歓声をあげながら彼女達の周りを取り囲んでいく観客達)


フェットチーネ「なんなら三人まとめてだって、かまわねぇぞ。なぁ、ルカ」バウワウ!!(彼女の傍らで勇ましく吠えるガルク)

ヘメスコ「エススコ家を愚弄する気か!!ここは俺がいく!!」そい~~ん(細シミターを抜刀する)

タボスコ「否!!俺がいく!!」そい~~ん(細シミターを抜刀する)

ゲゼスコ「我らは一蓮托生!!こうなったら三位一体で相手をしてやろうぞ!!」カシャ~ン(他の二人と剣先を三位一体に合わせる。その上を小蝿が伝っていく)

ラインハルト「ハイハイハイ。そこまでそこまで」パンパンパン拍手(手を叩きながら人混みを割って出てくる。その後ろにはコズマとミサキの姿も)

ヘメスコ「なんだ貴様は!!」

ラインハルト「君らと同じ。彼女の代理人です」(背後の黒衣の女性を顧みながら)

コズマ「え・・・」

フェットチーネ「ハハッ!!その手があったか!!やい、門兵!!聞いたろ!?あたしらも決闘裁判に参加する!!それなら通ってもいいだろ!?」

門兵「むぅ・・・しかし、その女の身柄は・・」

ラインハルト「僕らが責任をもって牢獄までエスコートします。そして看守長と直接、話をすれば丸く収まる」

門兵「むぅ・・・ならいいが・・」(ちょっと寂しそうな顔する)

フェットチーネ「よっしゃ!!決まりだぜ!!やい、貴族ども!!決闘裁判で決着をつけようじゃねぇか!!」いいぞぉ~!!(大盛況な民衆達)

ヘメスコ「ふん。いいだろう」カション(細シミターを納刀する)

タボスコ「どういう組み合わせになるのか」カション(細シミターを納刀する)

ゲゼスコ「楽しみにしてるぞ」カション(細シミターを納刀すると小蝿は彼の頭の上にとまる)


どけどけどけぇ~~~~い
(三親等内のおそらく幼馴染で仲の良い、いとこ同志の三人組が人混みを払い除けながら、それぞれのアプケロスに跨っていく)


フェットチーネ「というわけだ。世話になったな」

門兵「・・・寂しくなるな・・」しょんげり(する彼を慰めるようにルカがしっぽを振っている)

フェットチーネ「ま、時間があったら見に来いや。おい、乗せていってくれるか?」ああ、いいよ(と気のいいアプケロス便の行商人が)

ラインハルト「さ、乗って。コズマさん」(荷物が積まれた荷台に乗るようエスコートする)

コズマ「本当に良いのですか?」

ラインハルト「遅かれ早かれ、フェットチーネは代理人を請け負っていたでしょう」グンッダッシュ(彼女の手を引っ張り、荷台に乗せる)

フェットチーネ「そういうこと」バッ

コズマ「あなたは私のことを・・」

フェットチーネ「ミサキがお前の代理人になってもいいんだぜ?その代わり、あたしは愛するグランドマスターの代理人にでもなるかな」しししし(と横目で。その後ろではミサキがルカと共に軽やかに荷台に飛び乗ってくる)

コズマ「好きにしてください!」ふんっ

ラインハルト「そうこなくっちゃ。さぁ、お待たせいたしました。行こうか、エル・ディアラ・サンドリアへ!!」ゴトゴトゴトゴト(ゆっくりと発車するアプケロス便)





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






ゴトゴトゴトゴトゴト・・・・
(険しい断崖に挟まれた一本道を進んでいくアプケロス便)


ラインハルト「うん。予想通り、景色は全く良くない」ゴトゴトゴトゴト(見上げる崖と崖の遠い狭間から太陽だけが照らしてくる)

フェットチーネ「ガキみたいに乗り出してみたらどうだ?」ゴトゴトゴトゴト(荷台の縁を背に愛ガルクと肩を並べながら一休みする)

ラインハルト「バカにして・・・」よいしょっとな(と、言われた通り、荷台の縁に両手をついて下を覗いてみる)


ゴトゴトゴトゴトゴト・・・・
(揺れる視界に映る乾いた地面に何やら焼け爛れた痕跡が続いていく)


ラインハルト「火炎弾・・・あるいは油脂焼夷弾・・・・戦いがあったようだね」ゴトゴトゴトゴト・・

コズマ「西部の反乱を鎮圧するため、自ら討伐隊を率いて出撃したコズタン一世は、留守を任せていた長男アダンカがコズンダの手によって捕縛された事を知ると、危険を承知で帰還したそうです」ゴトゴトゴトゴト・・

ラインハルト「伏兵か・・・・」(崖上を見上げながら)

コズマ「子を助けたい一心が王の命取りとなったのです。そんな彼の気持ちを利用したコズンダは自らの手で燃え上がる王の・・・父の首を取ったそうです」ゴトゴトゴトゴト・・

ラインハルト「・・・・どんな気持ちだったのでしょうかね・・」ゴトゴトゴトゴト・・

コズマ「・・どちらの・・・?いえ、愚問ですね」ゴトゴトゴトゴト・・

ラインハルト「きっと国王はコズンダの性格も知った上で、話せば理解しあえると思っていたんじゃないのかな・・・・・。アヤを統一した英雄も一人の父親に過ぎなかったのさ・・・。僕なら・・・・そう考える・・・」ゴトゴトゴトゴト・・

フェットチーネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(目を閉じながら少しだけ微笑む)


ゴトゴトゴトゴトゴトゴト
(少し陽が翳り、崖に挟まれた一本道が日食を受けたように暗くなっていく中、淡々と前に進んでいくアプケロス便の荷台から遠いロックラックの空を見上げる父ラインハルトであった...)


To Be Continued





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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第104話 「それも経験済み?」

2/9(木)0時更新予定

今日のおまけのコーナーは、私、ラインハルト・クリスチャン・ローゼンクロイツがお送りいたします
バウワウ ぬう
あれ・・ルカ 何をしに来たんです?
バウ
僕、一人じゃ心配だって?
バウ
あ、そう・・
バウワウ
え?君もいつもの台詞を言いたいって?
バウ
う~~ん・・じゃあ、やってみようか
バウワウワオ~、バウワオ~♪
次回も見よう、読も見よう♪上手に言えたね なでなで


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