~エル・ディアラ・サンドリア中央、デスタミッタ・ジャマラン....

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(赤土荒原の乾いた光芒が台形ピラミッドの上に屹立した漆黒のガラスにも見える輝く鉱石で作られたドーム屋根を誇る大宮殿(空中庭園の下にも半円形からなるドーム屋根が階層別に連なる)の中へ飲まれるように吸い込まれていき、御殿エリア全体を退廃的な墨色のトランスルーセントな世界観へと変貌させている)
そろぉ~~~~~~・・(そんな壮麗な大宮殿の中へハンター特有の忍び歩きで入っていく、あやしげなルドロスシリーズな女子狩人)

シオン「むぅ・・・・・」きょろきょろ
そろぉ~~~~~~・・(再び忍び歩きで大宮殿の日照りが強い回廊を渡って行くルドロスシオン)
??「待て。不審者め」
シオン「いっ


セフィティス・ファルザーム「ハハハハ。狩人でもびっくりするんだな」(後ろ裾が菱形のデザインになった真紅のフード付きレザーコートを纏った男が腕を組みながら笑っている)
シオン「ムッ・・あたしが盾斧を持っていなくて良かったわね。反射的にそのセクシーな首を高圧廻填斬りで切り落としていたかも。そんなことより新王の護衛はどうしたの?セフィティス」ふんっ
セフィティス・ファルザーム「残念。いつも一緒にいるわけじゃない。警備もちゃんとしないとね。それから宮殿内での武器の所持は、君達、ゲストでも禁じられている。ちゃんとルールに従ってくれて、ありがとう。シオン」ひらり(と礼をしてみせる)
シオン「私達は外交官の立場でもあるからね。粗相を働くつもりはないわ。個人的にポイントも稼がないといけないし」やれやれ
セフィティス・ファルザーム「入団したてだって、アンソニーから聞いたよ」
シオン「ムッ・・友好的なのはいいけど、ほんと口が軽いわね・・」
セフィティス・ファルザーム「俺達の仕事と似ているとも言っていた。君達が俺らの知らない世界で優れたハンターだっていうことも」
シオン「フフッ。そうよ。選ばれし者しかギルドナイツには入れないんだから」えっへん
セフィティス・ファルザーム「是非、狩猟をしているところを見てみたいものだ。けど、この北部に大型モンスターはあまりいないけどね」
シオン「それ。東部から来る道中、不思議に思った。乾燥地帯だって聞いていたから、つい「砂原的モンスター」を予想していたんだけど。あ、砂原って、私達が狩猟を許されているフィールドのことね。だいたいここと同じ環境。もちろん文化は違うけど。まだ見たことないモンスターを期待していたんだけどなぁ~」(以上、やたら早口で)
セフィティス・ファルザーム「フフッ」
シオン「なに?」じーーーっ(訝しげな顔で)
セフィティス・ファルザーム「ごめんごめん。異郷でもイェル・ミナみたいな子がいるんだなと思って」
シオン「自分の彼女と比べるなんて最低。まだちゃんと話したことないけど、いい子そうね。別任務なの?」
セフィティス・ファルザーム「ああ。看守長に任命されたんだ。ここのところ、ずっと監獄の見張りをしているみたいだよ」やれやれ
シオン「それは不安ね」
セフィティス・ファルザーム「ああ見えても腕は確かだからね。身の危険は心配していないんだけど、メンタルの方がね・・・」
シオン「やりたくない仕事なんだ」
セフィティス・ファルザーム「うん・・・おそらくコズンダ様は彼女を看守長にして、罪人から人材登用ができるものがいないか視察させているんだと思う」
シオン「唯才是挙?それも改革の一つなわけ?」
セフィティス・ファルザーム「おそらくね。コズンダ・アヤ王国が行うべき改革・・進むべき方針の大綱を示すものが必要なのさ。都の各所でも改修工事が行われているよ」ザッザッザッザッ・・(向こう側に見える回廊を石工や大工と思われる職人達がそれぞれの職種に適した道具を携えながら宮殿の中へ入っていく)
シオン「良かった。私、ここの装飾好きじゃない」フゥ~~~~
セフィティス・ファルザーム「龍が嫌い?」
シオン「うーん・・・・種類によるけど・・・私達の大陸では、ここの伝統とは真逆で、一般的な通念では邪龍を天敵、禁忌の存在として認識しているの。私がここへ来たのもまた・・・」
セフィティス・ファルザーム「??」
シオン「気にしないで。改修して、何に変えるの?」
セフィティス・ファルザーム「聖母。アヤの創世記によれば、この大陸は邪龍によって創生されたことになっているが、実際に国を治めているのは人間だ。そしてその人間を生むのは母親だってことさ」
シオン「・・崇拝の対象、その形象を根本から変えるつもりなのね・・・あなた、信仰は?」
セフィティス・ファルザーム「ない。あるとすれば、忠誠かな」
シオン「同感。その正直な献身性は新王に対して?」
セフィティス・ファルザーム「ああ。俺達・・ファルザーム一族は、古来よりコズタン家に従属を誓っている。今では俺だけがその生き残りだけどね」やれやれ
シオン「ご両親は?」
セフィティス・ファルザーム「母さんは俺が小さい頃、病気で。もともと体が強くなかったんだ。親父は先王の征西に従軍して戦死した。おっと。謝罪や同情はやめてくれよ」フフッ
シオン「あなたがご両親をリスペクトしているのは十分伝わった。立派なご両親だったのね・・・少し・・羨ましい・・」
セフィティス・ファルザーム「君は違うのか?」
シオン「ええ・・。私は・・・私の正義のために両親を貶めた・・・。とても自慢できることじゃない・・・・・。ごめんね。忘れて」にこっ
セフィティス・ファルザーム「・・・・・ミオンとジークは一緒じゃないのか?」きょろきょろ
シオン「じっとしていられニャいの。毎日、街を探索しているみたい」やれやれ
セフィティス・ファルザーム「情報収集もいいけど、問題は起こさないでくれよ」フフッ
シオン「了解です。あ、シリウスさん達を見なかった?」
セフィティス・ファルザーム「・・・・・・・・・・」ちょんちょん(地面を指さしている)
シオン「また特別牢に?」
セフィティス・ファルザーム「どうも気になることがあるみたい。俺も言ったんだ。連中から聞き出せる有力な情報はないって」やれやれ
シオン「使者団・・・タラスクギルドは世界の宿敵よ。シリウスさんは自分の目と耳で彼らの言動を探りたいのよ。情報と引き換えに亡命の手引きをサポートするっていうお得な交換条件も勧めるって」やれやれ
セフィティス・ファルザーム「無駄だと思う。すでに俺が尋問したが、ここに閉じ込められている連中は、私利私欲のために信仰を利用して使者団に入団した下位の信者ばかりだ。大臣などの役職についていた保守派の信者もいるが、特にそっちは結束が固い。連中は死など恐れていないんだ」
シオン「信仰と忠誠心から?」
セフィティス・ファルザーム「たぶんね。先王は熱心な竜信者だったから」
シオン「でもそれがこの大陸の伝統なのでしょ?」
セフィティス・ファルザーム「ああ。でも、そのしきたりを快く思っていなかった者達がいたのも確かだ」
シオン「その人達が新政権の支援者となるわけね・・・あなたは?」
セフィティス・ファルザーム「俺はコズンダ様をお守りするだけだ」
シオン「ふぅ~ん・・・・・」
コソコソコソコソコソ・・(回廊の向こう側を黒装束を纏ったトレジィタイプな翁がそそくさと腰を曲げながら早歩きしていく)
カトゥッロ「・・・・・・っ!」ちょいちょい

シオン「ご指名みたい。あの人も邪龍教徒なんでしょ?特別扱いなわけ?」
セフィティス・ファルザーム「ああ。コズンダ様を幼少期から支える・・・賢者の一人だ」
シオン「姦邪じゃなくて?」
セフィティス・ファルザーム「フッ・・。君は心が読めるのか?ゲ・アゲルゾンに入団したら?」
シオン「暗殺教団は嫌。あ、別にあなたを否定しているわけじゃないのよ。あなたが良い人だってことは、もう分かってることだし。あのおじいさんがどんな理由であれ、忠誠を誓った新王の改革のため、自分のギルドの人間を裏切り、地下の牢獄に入れようとも・・・革命って、そういうことだもんね」
セフィティス・ファルザーム「それも経験済み?」
シオン「それはあの子・・・・」ぼそっ・・(と小声で呟く彼女の口元は安堵のほころびをみせている)
カトゥッロ「・・・・・・っ!」ちょいちょい

セフィティス・ファルザーム「もう行かなきゃ。また話をしよう」
シオン「彼女に怒られない範囲にね・・・って、彼女がいる監獄エリアに行ってみようかしら」
セフィティス・ファルザーム「喜ぶと思う。そうしてやってくれ。あ、それと」
シオン「なに?」
セフィティス・ファルザーム「まだ見たことないモンスターに遭遇したいのなら、ル’ヴォー伝承を聞くといい」
シオン「る・ぼ~~?」
セフィティス・ファルザーム「ラ・エメシスを守護する凶暴なモンスターだ。先王のアヤ統一にも貢献したらしい・・・って、俺もまだ見たことはないんだけどね。血が騒がないか?」
シオン「ええ。そんなに凄いなら、是非、狩猟してみたいわ。ねぇ、最後に。あなたのユニークスキル・・特別な技能って何?」
バッ(黒い革製のグローブを装着した両手を胸の前でクロスしてみせる)
セフィティス・ファルザーム「モグヴァ・マフナ。古代アヤ語で悶掣(もんせい)の死」
シオン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
セフィティス・ファルザーム「近々、決闘裁判が行われる。俺も戦うだろう。楽しみにしていて」
シオン「決闘裁判?」
セフィティス・ファルザーム「ああ。イェル・ミナの話だと、なんでもデスカーブーっていうツワモノがいるらしい」フリフリ(背中を向けながら右手を振りつつ、その場を去っていく)
シオン「です・・かあぶう・・・」むぅ~~~
ザッザッザッザッ・・・・・(颯爽と回廊を歩いて行く黒髪ショートなセフィティスの後ろ姿、首の後ろには左右に伸びる天使の羽のようなタトゥー(左側の羽は緑色に、右側の羽は水色に染まっている)が見える)
シオン「あれも信仰?それともこだわり?ふぅ~~~ん・・・・」
ザッザッザッザッザッザッ・・・(カトゥッロが消えていった出入り口へと入っていくセフィティス)
シオン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ぽん(手のひらを打つ)
そろぉ~~~~~~・・(忍び歩きで尾行を開始するルドロスシオン)
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
はぁ・・グルーミーだねぇ・・・・(と神殿内の巨大なアーチ状通路を歩いてくる宮廷道化師のようなマカルパアンソニーとズワロシリーズを身に纏ったシリウスの姿)
アンソニー「彼らは何も知らない。ラ・エメシスの情報どころか、隠遁している高位信者の名前すら。それとも情報を頑なに秘匿しているのは彼らの信仰心から?僕は違うと思う。彼らはこっちが提示した取引材料に興味津々だった。ただの強欲者達だよ」はふぅ~~~
シリウス「故の邪龍教だ。権威を貪る寄生虫はここでも同じ。保守的な少数派をもっと尋問するか、あるいは、カトゥッロからもっと情報を引き出す必要がある」ふむ・・
アンソニー「都を占拠するため、高位信者達は処刑されたと言っていた。彼らがこぞって裏切り者と呼んでいた、あのおじいさんの姦計によって」
シリウス「おそらく事前に後顧の憂いとなり得る信者をリストアップしていたのだろう。騒擾に乗じて、奴等が抵抗してきたという理由で殺してしまえば、真相も葬ることができる。我々がいずれやって来ることを察しての判断だろう」
アンソニー「支援者である僕らに手を貸したくないってこと?じゃあ彼は・・」
てててててててて(通路手前に見える十字路の右側より、こちらの存在には気づかず、そそくさと横切っていく邪龍教徒のちいちゃい翁)
シリウス「カトゥッロこそ強欲の化身だ。高位信者達を消し去ったという事実は、新王に忠誠を示す証にもなり、同時に組織図をはじめ、情報を開示されたくないタラスクギルドにもまた借りを作ったことになる」
アンソニー「・・新政権が崩れた時の保険をかけた・・・・僕に任せて。おじいさんをサーチする」
シリウス「頼む。奴がまだタラスクギルドと繋がっているのであれば、必ずコンタクトを図るはずだ。ゲ・アゲルゾンにだけ注意してくれ」
ザッザッザッザッザッザッ・・・(少し遅れてカトゥッロを追うように赤装束の男が歩いて来るなり、こちらの存在に気づき、両手を広げて「やれやれ」とポーズをしてみせながら通り過ぎていく)
アンソニー「セフィティスは彼らを尋問したと言っていた。僕らがどんな手段を用いて聞き出そうとも無駄に終わるって分かっていたんだ」やれやれ
シリウス「ファルザーム一族は暗示術に長けているという。おそらくその力を使って聞き出したのだろう」
アンソニー「暗示術・・・それって、ハロルドみたいな?」
シリウス「ハロルド本人から聞いた。セフィティスとは知己の仲だったようだ」
アンソニー「・・・だから部屋から出てこないのか・・・・当時を思い出すから・・」
シリウス「ハロルドもセフィティスに自分の存在を知られないよう警戒している。俺がしばらくハロルドに力を使い過ぎるなと命じたのは、気配を消させる為だ。コズンダと再会した時は少し緊張したがな」フッ・・
アンソニー「・・・セフィティス・・彼らもカトゥッロを警戒しているとみた方がいい?」
シリウス「コズンダも承知だろう。分かっていて、泳がせているのさ。ならば、こちらも付け入る隙があるということだ」ポン(アンソニーの肩を軽く叩く)
そろぉ~~~~~~~・・・(十字路の右側より、今度はハンター特有の忍び歩きをしながら現れる、あからさまにあやしいルドロスシオンの姿が。彼女もまたこちらには気づかず、「低姿勢のまま」通り過ぎていく)
アンソニー「今回もグルーミーなミッションのようだね・・」はふぅ~~~(その横でシニカルな笑みを浮かべるシリウス)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第105話 「ハ~ニャてよ」
2/13(月)0時更新予定
今日のおまけのコーナーは私、シオンがお送りするわね
狩猟日記の話なんだけど、私がアプデでなにげに楽しみにしているのは
福引の新しい置物なのよねぇ~♪
今回もいくつかあるみたいで、一個、新しいのを逃してしまったの!
あの時の悔しさったら・・・ぎぃ~~~~っ!!
王国もまだ調査を続けているし、今後も気が抜けないわね
もちろんストーリーモードも♪
そんなわけで次回も見よう!!読も見よう!!
■あたちのモンハン日記てなぁに?
■あたモン目次録