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「言ってるそばからぁ~~~!!」の巻

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~エル・ディアラ・サンドリア北、監獄エリア....

ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!ハァ~~~~ッ!!


あたちのモンハン日記
カーブー「ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!ハァ~~~~ッ!!」かちゃりこちょり(牢獄内で掛け声とは裏腹に「編み物」をしている。しかも正座をしながらスタイルで。そして編んでいる「なんだかゲバゲバと毛羽立った塊」は次第に膨らんでいく一方)

デヴィマッツォ「もっと丁寧にやらないと。ほら、こうして」かちゃりこちょり(こちらは「お母さんのセーター」を編んでいる。実に着心地が良さそうだ)

カーブー「これも鍛錬っス!ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!ハァ~~~~ッ!!」ボワンボワンボワン!!(編んでいる塊がより膨らんでいく)

デヴィマッツォ「う~~~ん・・・それの仕組みは謎だが・・・逆に芸術性はあるのかもね・・」ふむ・・

ヘッジ「よぉ!副看守長!!今日はイェル・ミナ様は一緒じゃないのか!?」(隣の独房から彼の声だけが)

ザッザッザッザッ・・(その声を無視しながらカーブー達の独房前に姿を見せる鮮血のチャチャブーフェイクを被った大男)

ゲンス・ゴンス「街は決闘裁判の話でもちきりだ。準備はできているのか?」

カーブー「もちろんだとも!!ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!ハァ~~~~ッ!!」ボワンボワンボワン!!

ゲンス・ゴンス「ほぉ・・・・それで?いつになったら肝心の話をするつもりだ?」

カーブー「・・・・・・・・・・・・・・・」かちゃりこちょり(しながらそれとなく首を隣の牢獄に向けて傾ける)

ゲンス・ゴンス「・・・・・・・・・・・・。ヘッジ。てめぇ、いつ引っ越ししてきやがった?誰の許可だ」ザッ・・(彼の牢獄の前に)

ヘッジ「イェル・ミナ様さ!!デスカーブーのことを気にいっているのはあんただけじゃないんだぜ!?副看守長さん!!」ガバッ(鉄格子を両手に掴みながらその細い顔(すきっ歯&ダブルモヒカン)を鉄格子の隙間にめり込ませてくる)


ガシャーーーーーーーン!!
(その顔面目掛けて重厚なソールを持つゲンス・ゴンスのブーツの前蹴りが鉄格子ごと容赦なく浴びせられる)


ヘッジ「へんぎゃあああああああああ!!!!」ゴロゴロゴロゴロ(鼻血を吹き出しながら当然そうなる)

カーブー「憂さ晴らしは良くないぞ」かちゃりこちょり

ゲンス・ゴンス「デスカーブー。よく聞け。俺も代理人に名乗りでた」

カーブー「・・・なに?」

ゲンス・ゴンス「つまり、貴様とも戦う可能性があるということだ」

カーブー「ほぉ・・・・・・・」

ゲンス・ゴンス「楽しみにしてるぜ」ザッ・・

ヘッジ「クソ副看守長!!てめぇなんかイェル・ミナ様に殺されちまえ!!」ザッザッザッザッ(彼には目もくれず鉄格子の向こう側を横切っていくゲンス・ゴンス)

イェル・ミナ「副看守長、空き部屋はあるかしら?」ザッザッザッ・・(コズマを連行してくる)

ゲンス・ゴンス「・・邪龍教の女・・?それはここでは管理できない」フィ~~~(コズマの姿をみるやいなや冷やかしの口笛と共に鉄格子で遮られた獣達がおもむろに立ち上がってくる)

イェル・ミナ「コズンダ様に報告ができるようになるまで一時的にこちらで預かる」へへへへ・・(牢獄の向こう側より亡者のような腕が無数に伸びてきて嫌がるコズマに触れようとしている)

ゲンス・ゴンス「空き部屋はないぞ」ボキッ!ぎゃあああああ(その伸びている一本の腕をへし折る)

イェル・ミナ「あるはずよ。チェックアウトのお客様をエスコートしたって、ダニーが」バチン!!(亡者の手を操虫棍の石突で叩き落としながら)

ゲンス・ゴンス「んん・・・それなら奥だな。物静かな爺さんがいた記憶がある」ボキッ!ぎゃあああああ

イェル・ミナ「はぁ・・どちらにしても、あまり環境は良くないようね」バチン!!

ゲンス・ゴンス「優しいんだな」

イェル・ミナ「なにが?」バチン!!

ゲンス・ゴンス「ヘッジだよ。いっそ、ルームシェアでもさせてやったらどうだ?」ザッザッザッザッ・・

イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・。さ、行きましょう」ザッ・・(コズマを促しながら歩きだす)

ヘッジ「おお!?新人ですか!?イェル・ミナ様!!」ガシッ(懲りずに鉄格子の狭間より鼻血だらけの顔面を突き出してくる)

イェル・ミナ「やっぱり引っ越しさせるんじゃなかった」ザッザッザッ・・(コズマをエスコートしながら奥へ誘う。ヘッジは不思議そうな顔しながら彼女を見送る)

デヴィマッツォ「ん・・・・」ザッザッザッ・・(鉄格子の向こう側に姿を見せるイェル・ミナと黒装束の女)

コズマ「・・・・・・・・・・・・・・・・」ちら・・(フードを被ったまま、それとなく振り返る)

デヴィマッツォ「!?」

コズマ「!!」

イェル・ミナ「さ、中に入って」ギィ・・・・・・

コズマ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

デヴィマッツォ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

イェル・ミナ「どうしたの?早くしなさい」

コズマ「・・はい・・・・・・・」スッ・・

デヴィマッツォ「・・・・・・・・・・(コズマ・・・私を追って・・・?)」

イェル・ミナ「違った意味で賑やかな部屋だと思うけど・・・向こうよりマシだと思うわ」お~~い、邪龍教のねえちゃん!何やらかしたんだぁ~!?(奥から冷やかしの声が)

コズマ「・・・・・・・・・・・・」ちら・・

カーブー「新入生ですか。こりゃめでたい。ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!ハァ~~~~ッ!!」ボワンボワンボワン!!(やたらと膨らんでいくあやしげな毛糸の塊を編みながら)

イェル・ミナ「あら。珍しいじゃない。少しは改心した?」

カーブー「料理手芸クラブも悪くない。新入生もいかがですかな?ハァ~~~~ッ!!」ボワンボワンボワン!!

コズマ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(カーブーなど気にもとめず、一直線にデヴィマッツォを見つめている)

イェル・ミナ「向かいの住民達が何か問題を起こしたら大声をあげて。すぐに飛んできてあげる」ギィ・・・・ガチャン・・ガチャガチャ・・(スライド式の鉄格子を締め切り、鍵をかける)

ヘッジ「だったら俺が叫びますよ!!新人歓迎会と洒落込もうぜ!!デスカーブーよ!!」はぁ・・(と、その禁忌の名前に対し頭を抱えながら戻っていくイェル・ミナ)

カーブー「よく言うたぞよ!クソヘッジめが!祝杯代わりの俺の手芸スキル!!とくとご覧あれ!!」ボワンボワンボワン!!

コズマ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(牢獄の奥で壁を背に体育座りをしながらデヴィマッツォを見つめる)

デヴィマッツォ「・・・・・・・・・・・(なぜきた?)」パクパク

コズマ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スッ・・スッ・・(軽く外を指さす)

デヴィマッツォ「・・・・・・・・・(・・・そうか・・・・ラインハルト公も一緒か・・・)」

カーブー「どうしました?マッツォさん」

コズマ「フフッ・・・」(そのあだ名がおかしかったのだろう)

デヴィマッツォ「い、いや・・・しかし、えらいことになってきたね。副看守長もまでもが代理人になるなんて・・・一体、誰のために・・・」かちゃり・・(思い出したかのように編み物セットを手に取る)

コズマ「フフッ・・・」(今度は牢獄で手芸をしている彼の姿に対し)

デヴィマッツォ「・・・・・・・(ちょっと待て・・・ということは、当然、彼女の代理人も・・・・・)」ちら・・(おもむろにコズマを見る)

カーブー「大丈夫ッス。必ずここから出ましょう。ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!ハァ~~~~ッてね!!」ボワンボワンボワンボワンボワンボワン!!(毛玉が牢獄いっぱいに膨らんでいく)

デヴィマッツォ「な、なんだぁ~~~~アセアセ」ボワンボワンボワン!!(なんだか凍結気味な毛玉に押しつぶされていく)

コズマ「!?」(目を丸くしながらその異常な光景を)


バギャアアアアアアアアン!!
(氷塊のように膨張した毛玉が爆発するように粉々になって破裂する)


コズマ「!!」ゴロゴロゴロ!!(咄嗟に目を閉じる彼女の牢獄内にも氷の破片が飛んでくる)

カーブー「こりゃいかん。やりすぎてもうた」ジョワ~~~~(牢獄内の床に飛び散った氷の塊が溶け、水になっていくと、中から毛玉の破片が出てくる。また、デヴィマッツォに至っては爆発のショックだろうか、仰向けになったまま気絶状態になっている)

コズマ「・・・・・・・・・・・・・・・」ジョワ~~~~(溶けていくそれを見下ろしている)

イェル・ミナ「言ってるそばからぁ~~~!!」ヒョーーーーンダッシュ(すんごい剣幕で洞窟内を走ってくる彼女に向かって、再び両サイドの各牢獄より亡者の手が伸びてくるも、アクロバティックな看守長は操虫棍の突進回転斬りによって、それら「きったならしいお手達」を容赦なく「ごちんごちん」と叩き落としながら一気に直線状に跳躍してカーブーの牢獄前に着地する)

カーブー「ははははは。すんません。少し編み物をしていたら、汗をかき過ぎちまって」びしゃびしゃ(床の水をはらいながら)

イェル・ミナ「さっきはそんなに汗をかいているように見えなかったけど?」じーーーー(疑念の)

カーブー「ヘルムっすよ。溜まってた汗が一気に。ははははは」

イェル・ミナ「・・・・・・そっちは?」(ピヨっているデヴィマッツォのことを言っているのだろう)

コズマ「!!」バッ(彼の異変に気づき、前のめりになって鉄格子を掴む)

カーブー「あ~~~~~・・・・セーターが上手にできたもんで、感極まってこうなりました。神よ、どうしてこんなにも私に手芸のスキルを授けたのか!・・って」ピヨピヨピョ・・(と気絶しているデヴィマッツォのお腹をさすってやりながら)

デヴィマッツォ「ああ・・・私なら平気だ・・・。彼の言う通り、自分の才能に溺れてしまった。実際には、彼の汗だけどね」やれやれ

コズマ「・・はぁ・・・・・・・」(ほっと一息)

イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・・・」じーーーーーー(あからさまに眉間にしわを寄せながらカーブーを睨む)

カーブー「ウッス。ほら、ただの汗っすよ」バシャバシャ(水浸しの床に転がり、から水泳してみせる)

イェル・ミナ「・・・・・本当にそれだけ?」ちら(コズマを見る)

コズマ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」こくり

イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・・・」ちら(今度はヘッジを見る)

ヘッジ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ZZZZ・・・(さっきまであれだけうるさかったのに「もう寝ている」)

イェル・ミナ「・・・・・・あなた、本当に目が見えないのよね?」(カーブーを見下しながら)

カーブー「ウッス」バシャバシャ・・ゴスッ・・(から泳ぎしながら前進していき、壁に頭をぶつけてしまう)

イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」いちちち・・(と首を振るカーブー)

デヴィマッツォ「まだなにか?」

イェル・ミナ「いいわ。ただ・・」

カーブー「ウッス?」

イェル・ミナ「今日の晩ごはん抜き。あなただけ」

カーブー「えっ!?」

イェル・ミナ「次にまた騒ぎを起こしたら特別牢に移動させるから」ザッザッザッザッ・・(去りゆく彼女に対し、三度、鉄格子の中から、「腫れ上がった」無数の魔の手が「さよなら」している。そんな牢獄エリア)

カーブー「そんなぁ・・・・」しょんげり・・

デヴィマッツォ「フッ・・・・」(コズマに向かって微笑む)

コズマ「フフッ・・・」唐揚げだったら、分けてくださいね(とカーブーの声)





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






バッ・・・(薄暗い通路内の豪壮な石柱に身を隠す肉まん君)



肉まん君「・・・・・・・(コズンダは安息中だと言っていたな・・・それで警備も手薄というわけか・・・・シオン達は・・・・)」スッ・・(顔を覗かせる)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(すぐ手前の柱の陰にまずマカルパ・アンソニーが、そして奥の柱の陰にシオンの姿が)


肉まん君「・・・・・・・(これがバレたら、警備隊長は真っ先に首を斬られるだろうが・・・問題はあの宮廷道化師だ・・・なぜシオンを尾行している・・・)」むぅ・・・

アンソニー「・・・・・・・(警備がいないようだが・・・これもシオンの加護なのかな・・・)」むぅ・・・


シオン「・・・・・・・・(セフィティス達はどこ・・?もうちょっと前に行ってみよう・・)」スッ・・

アンソニー&肉まん君「・・・・・・(あっ・・動いた・・)」


そろぉ~~~~~~~~~~~~(忍び歩きで大広間へと続くアーチ型の入り口手前まで進んでいくシオン)


アンソニー&肉まん君「・・・・・・(大胆だなぁ・・・)」


スッ・・(出入り口の陰に身を屈ませながら隠れるシオン)


アンソニー「・・・・・・・(やるなぁ・・・スキル隠密か・・・最近の狩猟社会では廃れがちになっているが・・・僕らにはまだまだ必至スキルだ)」スッ・・


タタタタタタ・・・ひょっ!
スス・・・
(マカルパ・アンソニーも動き出し、シオンから少し離れた石柱に見事なパルクールをみせながら飛びつくと、身軽に交差リブ・ヴォールトな天井の陰に隠れてしまう)



肉まん君「・・・・・・・(やるな・・・スキル隠密か・・・となると、やはりただの宮廷道化師ではないな・・・奴も暗殺教団の・・・・いや・・他国のスパイの可能性もあるが・・・・シオンに手を出したら、真っ先に殺してやる・・・)」スッ・・


そろぉ~~~~~・・・スス・・・
(アンソニーから少し離れた石柱の陰に隠れる肉まん君)


ゴニョゴニョ・・・(大広間の方から声が聞こえてくる)


肉まん君「・・・・・・・・(カトゥッロ・・・・目的は、みんな同じのようだな・・・気をつけろ・・シオン・プラウズ・・)」

アンソニー「・・・・・・・(ラッキー・・会話が聞こえる・・・・しくじるなよ・・シオン・・)」

シオン「・・・・・・・・・・・・・・・・」ハ・・ハ・・・・(言ってるそばから何だかくしゃみしそう)

アンソニー&肉まん君「・・・・・(堪えろ・・!!)」ハラハラ・・

シオン「・・・・・・・・・・・・・・・」ふがふが・・(鼻を上げたり下げたり、ちょっと変な顔をみせながら抵抗を試みてる)

アンソニー&肉まん君「・・・・・(頼む・・!!)」ハラハラ・・

シオン「・・・・・・・・・・・・・・・」スッスッ・・(鼻を少しすすりながらなんとか堪えることに成功し、壁越しに大広間の様子を見ようとしている)

アンソニー&肉まん君「・・・・・(よくやった・・・)」ふぅ~~~~


そろぉ・・・・(シオンはそのまま壁に身を伏せたまま少しだけ顔を覗かせながら大広間を覗き見る)


シオン「ふわ・・・・・・・・」(目をまんまるくさせながら中の様子に驚く)


To Be Continued






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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第109話 「血塗られた変革ねぇ・・」

2/27(月)0時更新予定

今日のおまけのコーナーは、この俺、デスカーブーがお送りするぞ!
今日のお便りは・・あたモン作者からだ
なになに・・最近の「狩猟悩み」なのですが、
昔と違って近年の狩猟武器の操作方法が複雑化したことにより
「もうほかの武器を覚えられない」
という悲しい問題を抱えています どうしたらいいでしょうか
う~~ん・・イチョウ葉、DHA・・がんばれ
そう がんばるんだ!作者!指に操作方法をねじ込ませるまでやり続けるんだ!
なんてな まったく年はとりたくないものだ
というわけで無事にお悩みも解決できたところで・・
次回も見よう!!読も見よう!!


■あたちのモンハン日記てなぁに?

■あたモン目次録


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