
荒柿法師「ワシだけじゃあない。彼らにもまた戦う必要があったからだ」ちら・・(隣の雪鬼獣を見つめる)

業娑磨萩比古「ここには王国に虐げられた人々がたくさんいる。俺とガ・ムートもまた・・・奴に借りがあったからだ」ゴトン・・!(力強く木材を置く)

王羽美「・・それは何者ですか?」
業娑磨萩比古「ル’ヴォー。アヤ各地のモンスターを絶滅寸前まで追いやり、俺とガ・ムータンから家族と故郷を奪った悪魔だ」ゴトン・・!
ボニー「ル’ヴォー・・・・」

ゲネッタ「法師様!!全部、切り終わったよ!!」(背後には切断された多くの木材が)
荒柿法師「彼女達もまた、ラ・エメシスを守っているモンスターに酷い目に合わされ、ここへ来たのだ。よぉ~し、そしたらこっちに来て、一緒に手伝ってくれ!」了解~~!
ボニー「・・そっか・・・君達はそいつらを倒すために・・思想が近いモンスターミリシアを・・」
王羽美「その情報をどこで?」
業娑磨萩比古「我々が先王軍と交戦中、使者がここへ来て密書を置いていった」ゴトン・・
荒柿法師「アグダ・マズラーのメンバーは全員、出撃していたからな。それを承知で密書を送らせたのだろう」ゴトン・・
業娑磨萩比古「密書には、動乱に応じて他勢力が外部に援軍を求める動きがあること、そして我々には、新大陸の火山圏にいるというモンスターミリシアを頼るよう記されていた」
ボニー「へぇ・・・それは気になるね」じろっ(猫目を訝しげに細めながら羽美に疑念の眼差しを)
王羽美「ええ・・・・・・・・ゴホッゴホッ!!」
荒柿法師「こりゃいかん。すぐに柿を用意しよう」

ゲネッタ「それなら長老達のところに早く」

アル助「ここは俺達に任せて。さぁ」
ゲネッタ「臆病者の婿養子!!人間の娘さんに何、媚び売ってんだい!」フリフリフリ(体を揺らして上に乗っている旦那を落とそうと)
アル助「そんなんじゃないよ


荒柿法師「ホッホッホッホッ。落ちるでないぞ、アル助よ。さ、羽美」スッ・・(咳き込む彼女を背中に乗せてやる)
ゲネッタ「カァ~~~ッ!和尚も若い人間の娘が好みってか!?この破廉恥坊主め!」どしーーん

荒柿法師「こりゃ、よしなさい

アル助「そうだよ、ゲネッタ。和尚様は昔、この谷に住んでいた子供達のことが気がかりだからこそ、彼女にもまた優しくしているんだよ」
ボニー「子供達に何があったんだい?」
荒柿法師「うむ・・・かつて将来を期待されていた子供達がおったんだがな・・・三人共、行方不明になってしまったんじゃよ」
王羽美「そうでしたか・・・ゴホッゴホッ!!」
荒柿法師「霧をなるべく吸わないよう袖で口をおさえるんだ。さぁ、行こう」
ボニー「それならボクも連れて行って。純平達が悪巧みしてないか見に行かないとね」ひょっ

業娑磨萩比古「大変だな、ボニーは」
ボニー「ああ。それがボクの仕事だからね。終わったら、また手伝いにくるよ。それまで君達も休んだら?」
ゲネッタ「そうしよう。バランのところに行って、まかないをもらおうじゃないか。あたい、GOGO轟竜デカデカ柿蒸し弁当の虜なんだよぉ~~♪」ポぅWOWWOWWOW

アル助「わかる!特にドクドク柿が染み込んだスープがたまんねぇんだよなぁ~~♪」ポぅWOWWOWWOW

ボニー「まさに毒味だね。それじゃあ、また後で」
荒柿法師「よし、少し飛んでいくぞ」ブワッサ(と腕羽を広げる)
ひょおおおおおおおおお・・・
(灰霧の中、荒れ果てた盆地を低空飛行で飛んでいく天狗獣の和尚)
のしんのしんのしんのしん・・・(霧のフィルター越しにフィールド内をパトロールしている大きな巨獣の影が見える)
ボニー「君もお腹が空いたらバランのところにお行き!!」(鼻を振って返事をする巨獣)
おりゃ~~~~~~!!
ちぇいりゃ~~~~!!
あんたも負けるんじゃないよ!!
(遠目に特訓中と思われる蒼火竜と千刃竜(共に強襲攻撃で脚をぶつけ合っている)の姿が見え、それに負けじと紫肌の兵士達を練兵しているカレン小隊の三人も確認できる)
ボニー「スサノオ・・・・火山に寝返るなんて・・・。ねぇ、和尚。ここの人間達はみんなああいう姿になってしまうのかい?」ひょおおおおおおお
荒柿法師「ここで生きていくためにはな」ひょおおおおおおお
ひょおおおおおおおおお・・・・・
(谷の大人達の姿を黙って見つめるボニーと王羽美)
のすん・・のすん・・のすん・・・(遠目に屈強な黒角竜の姿が見え、彼の視線は更にその向こう側で同じくパトロールをしている白一角竜に向けられている)
ボニー「フフッ。アモンの奴、彼のことが気になるみたい」
荒柿法師「黒魔王列伝はワシでも知っておる。アーサーもまた、このアヤでは英雄視されている白一角竜だ。まことに頼もしい同志達が集まってくれたものじゃよ」ひょおおおおおおお
ボニー「ここの谷もまた、しっかり役割分担ができている。明確な統率者を持たずとも、モンスターが人を守って、育てていく・・・正直、学ぶところばかりだよ」ひょおおおおおおお
荒柿法師「おぬしらにそう言われると素直に嬉しいものだな」ひょおおおおおおお
王羽美「・・・・・・・・・・・・・・・」ゴホッゴホッ
ボニー「大丈夫かい?羽美」
王羽美「ええ・・・壮大なイデオロギーを掲げる貴方方に比べ、私は何ができるのかと思いまして・・・」ゴホッゴホッ
ボニー「・・・君はどうしてギルドナイツに入ったんだい?」ひょおおおおお・・
王羽美「恩師に報いるため・・・・それと・・幼い頃に体験した悪夢に立ち向かうためです」
ひょおおおおおおおおお・・・・・
(霧の向こう側に寄り合いをしている紫肌のちいちゃい翁やおばば達(自然物による原始的な衣類を身に纏ったトレジィやネコバァと同じ背丈の高齢者達)と一緒にゼクスネコ、雷狼竜、夜鳥、そして多殻蟹の姿が見える)
ボニー「ゾンゲまでいる」チッ・・
シュタッ・・とっとっとっとっとっ・・
(颯爽と着地し、寄り合いメンバーのもとに円熟のナックルウォークで歩いていく天狗獣)
長老A「おお、法師様。いかがされましたか?」
荒柿法師「うむ。無地の柿が余っておると聞いてな」ゴホッゴホッ・・(天狗獣の背中より下りる羽美)

ライラ「ライラ・ホルルは思います。霧が少し濃くなってきた故、咳が出始めたのでしょう。ホルル」にょっ(その金色胸毛の中より、カップケーキくらいの「ちいちゃさ」の煌めくピンク色の羽毛に包まれた夜鳥がにょっこりと顔を見せてくる)
ジュディ「ジュディ・ホロロは思いまちゅ。かわいちょうな、羽美ちゃま。ちゃ、ちょこに柿がありまちゅよ。ホロロ」(愛らしく目をパチクリさせながら)
荒柿法師「おお、すまない。少し待っておるのだぞ」ブツブツブツ・・(デカデカ柿を拾い上げ、念仏を唱える天狗獣に対し頷いて返事をする羽美)
ボニー「なんであいつ(多殻蟹)が混じっているのさ?」こそっ(とゼクス純平に対し)

純平「暗黒団の動きを知ることができる貴重な証人だからだ」

アイオロス「彼もまた、暗黒商会には恨みがあるらしい。だから火山に参加したって」

ゾンゲ「タイクン恨む気持ちは分かる。だが今は共同戦線を張る必要がある。ザムザ、こうして会議に加わることを許された」
王羽美「妙はことをすれば、また、中身の顔を蹴らせてもらいますよ」じろっ
ゾンゲ「聞けばザムザ。お前もまた、ナイトに裏切られたそうだな」
王羽美「自分の正義を貫いただけです。リベンジは向こう(新大陸)に帰ってからにしてください」ぷいっ(咳をおさえながら顔を背ける)
荒柿法師「そうそう。ここは喧嘩をする場所ではない。さ、食べなさい」キラキラキラ(なんだかありがたく緑に光るデカデカ柿を羽美に渡す)
王羽美「すみません」かじっ・・(胸に抱いたでっかい柿をかじる)
長老B「しばらく留まるのなら、俺等が使っておる薬もありますが・・」
長老A「見たところ、まだ成人になっておられぬようじゃから、まだ必要あるまいて」
長老C「若いし、ハンターでおられるから抵抗力が強いのじゃろう」こそこそ(と顔を寄せ合い話し合っているちいちゃい紫肌の長老集団)
ボニー「君達はいつまでそんな危ない薬に頼っているつもりなんだい?その薬には絶望の未来しかない。人としての希望ある未来を生きるべきだ」
長老C「人の姿を消失する代わりに自由と希望、望めば長寿も手に入れられますだ」
長老A「この谷にいる以上、希望はありませぬ。だからこそ、皆様方にアヤの統治者になっていただく必要があるのですじゃ」(カサカサになった紫肌と真っ黒になった目でボニーを見上げる長老達)
ボニー「・・・・・君達は、その薬の調合法を自分達で見つけたのかい?」
長老B「いいえ。言い伝えによれば、かつてこの谷で起きた戦いにより、絶望の霧が発生したとか・・」
純平「戦い?」
ゾンゲ「アヤ創世記によれば、この谷は光と闇の抗争と呼ばれる戦いによって創られ、その後も戦地となった。そうだったな?ライラ、ジュディ」こくり(頷く二羽)
ボニー「純平、それって・・・・」
純平「ああ・・光と闇の抗争・・・・創世記か・・・」ふむ・・
ゾンゲ「霧の成分に龍属性エネルギーが含まれているのはそのせいだろう」
長老C「戦火を逃れた谷の人々もまた霧に侵され、多くの者が息絶えたと伝えられておりますだ」
長老A「その状況を見かねた使者団が聖域より谷を訪れ、神薬の調合法を教えてくださったと伝えられておりますじゃ」
アイオロス「やっぱりね・・・」
ボニー「そのレシピはあるのかい?」
長老A「悪用されぬよう、口頭によって受け継がれておりますじゃ」
アイオロス「それを聞くことはできる?」
長老B「え・・・」
ボニー「実はその薬と非常に似ているものが他の大陸でも見つかっているんだ」
純平「正確には記憶の中」しーーーっ(と羽美)
アイオロス「とある国の話だ。その薬を悪い連中に勧められた国王は依存症に陥り、今の君達と似た姿に変わり果て、最期は過剰摂取と、その副作用によって死んでしまった」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(長老達は、少し不安そうな顔を浮かべながら雷狼竜の話に聞き入る)
アイオロス「国王を失った宮殿は、その薬を広めた悪い連中と癒着のある王妃派によって支配され、一時的な傀儡政権へと突入した。同時に、悪い連中もまた都や宮殿に出入りするようになり、国の実権を陰ながら握っていったんだ」
ボニー「けど、そこで英雄が現れた。即位を前に実の母親によって毒殺された皇太子の無念を晴らすため、かねてより悪い連中の悪行を明るみにしたいと思っていた、勇気ある皇太子妃と彼女を支援する民主派の盟勇達の手によって革命が起きたんだ」
純平「見事、老獪なる王妃派は追放され、宮殿は心優しい皇太子妃が晴れて女王となり、彼女の辣腕によって治世を築いていったとさ・・・・めでたしめでたし」
荒柿法師「シュレイドの話か・・・」ふむ・・
アイオロス「だが、一見して英雄譚に聞こえるその革命もまた、悪い連中の描いたシナリオの一つだった。そうだよね?ゾンゲ将軍」
ゾンゲ「ザム・・」
純平「革命を起きることを予想していた悪い連中は、新体制派に武器を売ることで利益を獲得しつつ、表向きには王女に忠誠を誓いながら都の中に工廠を建て、今も尚、虎視眈々と内外より王女に抑圧をかけている」
アイオロス「立派なのは王女様さ。連中の悪巧みを知りつつ、国が転覆しないよう均衡を保ち続けているんだからね」
ボニー「そして忘れちゃいけない。その架け橋となった若きファシリテーターの存在を・・」
ゾンゲ「??」
純平「その王女様を支えてきたのが、俺達のリーダーだからだ」
王羽美「・・・・・・・・・・・・」
アイオロス「今、このアヤでは、その国と同じことが起きようとしている」
ボニー「ボクらはその悪い連中を叩き潰し、すべての大陸から危ない薬物を消し去りたいんだ」
純平「そして、その悪い連中の親玉こそ、聖域の使者団なんだ」
なんと・・・そんなことが・・・
(ざわめきだす長老達)
純平「少しカルチャーショックが過ぎたかな?」(とぼけるように目を逸らしながら柿を食べる羽美)
こそこそこそこそこそこそ
(何やら顔を近づけながら密談をしている長老チーム)
長老A「事情は分かりました。遠路はるばる、援軍として来てくださった皆様方に俺等ができることがあるのならば喜んで」
アイオロス「ほんと!!じゃあ早速、レシピの内容を・・」ぬっ(雷狼竜のでかい顔を一斉に見上げる長老チーム)
長老B「ただし、条件がありますじゃ」
アイオロス「はい?」
長老C「アグダ・マズラーと共に戦い」
長老A「我らをアヤに還してくだされ」
アイオロス「う~~~~~~~~~~ん」
純平「またクエストを請け負ったな?警部」てん(あのぶっとい腕に触れる)
アイオロス「う~~~~~~~~~~ん」頼みましたぞよ(と長老達)
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
純平「警部。その悩みを解決するためにも、俺の提案も飲んだらどうだ?」
アイオロス「う~~~~~~~~~~ん」
ボニー「ボクらが来る前、何の話をしていたんだい?」じろっ
ゾンゲ「南部に派遣された暗黒団を後方から叩くという作戦についてだ」
ボニー「・・・それって・・個人的なクエストを達成させるためじゃないよね?」じろっ(と純平を。瞬時に顔を背けるゼクス純平)

お~~~~~~~~い・・・・・
ブワッサ・・ブワッサ・・・・
(灰霧に覆われた空の向こう側より飛んでくる毒怪鳥)
ボニー「誰だい?」
長老A「アグダ・マスラー、7つの義憤の一頭、プケ王様ですじゃ」
ボニー「プケ王・・はぁ?」
荒柿法師「自称な。みんな、略して「プケオ」と呼んでおる。北部に偵察に行っておったんだが、何か収穫があったようだな」ブワッサ・・ブワッサ・・(一同の前に垂直着陸してくる毒怪鳥)

プケオ「ジ・ゾゲージョ要塞の門が開いたぞ。コズンダの野郎に媚びを売りたい連中がこぞって都入りをしていた」やれやれ(あのベロでそう表現する)
荒柿法師「旧体制に反感を抱いていた者達か・・」ふむ・・
長老A「領土を拡大させるつもりでしょうか?」あわわわ・・
プケオ「それと都から派遣されてきたアプケロス便から、おもしれぇものを頂戴してきた」ビラッ(ベロを伸ばすと、その先に活版印刷チラシがくっついている)
ボニー「なんだい?これ」じーーーー
罪人デスカーブーは決闘裁判の天使か堕天使か!?
グランドマスターの命運は彼が握る!!
(以上、大文字での見出しが大陸文字で印刷されており、以下には小文字で決闘裁判に関する記事も掲載されている)
ボニー「・・・・これって・・まさかボクらがよく知っている川村さんのこと?」(死んだような猫顔でチラシを見下ろしながら)
王羽美「無事に辿り着いていたようですが・・罪人とは・・」はて・・
純平「ハハッ!あいつはアヤでも名を轟かせるってことさ。つまり、俺たちに動けと言っている」
アイオロス「それがいつもの君達のパターンってわけ?」はぁ・・
純平「法師。すぐに南部遠征のメンバーを選出しよう。長老。期待して待っていてくれ」グッ(サムズアップかますゼクス純平に対し、ボニーやアイオロスはため息をついている。羽美は胸に抱いたデカデカ柿をかじりながら、まだ大人しく舌を伸ばしている毒怪鳥のチラシの内容をマジマジと読んでいる)
To Be Continued
みんなの激アツ一票でしっかり応援してくれよな!

次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第114話 「ズイブント「オッキク」ナッテカラニ!!」
3/16(木)0時更新予定
今日のおまけのコーナーは、この俺、鈴木純平が・・
ボクもいるよ ぬう(と猫顔を突き出してくるボニー)
なんだ いたのか
なんだとはなんだい ぷんすか
知ってるか?ボニー
ああ サンのブレイクの各プラットフォームの発売日が公開されたってあれだろ?
さすがだな なんでも作者は・・
今度は大剣に戻って、Xboxでやろうか迷っているって件だろ?
らしいな もう大剣の操作は「ぜんぶ忘れた」っていう話だ
しょうもない人だね しかもXboxも持っていないんだろう?
そのようだ なんでもホグワーツに入りたいから、そのうち買うらしい
しょうもない人だね でぃあぶろふぉ~、っていうのもやりたんだって
しょうもない奴だ さ、そんなことより
次回も見よう!読も見よう!!(ボニーと純平が一緒に叫ぶ)
■あたちのモンハン日記てなぁに?
■あたモン目次録