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「デュアー。素敵な朝ね」の巻

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~アヤ南部....


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(静寂の中、モッフモフな白毛に包まれながら眠っている王羽美)


グオン・・・・(彼女を包み込む白い体毛を持つ主がおもむろに起き上がる)



王羽美「んん・・・・・・・・」ドスン・・ドスン・・


ドスン・・ドスン・・(目覚める彼女の左右を歩いて行く猛牛竜の群れ)


王羽美「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドスン・・ドスン・・(猛牛竜達が向かっていく先を見つめる)




・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(少し白毛が薄くなった猛牛竜達が広大な雪原地帯で群れをなしながら見上げる逆光の曇り空の切れ間より神々しい光芒が南部の大地を照らしている)


王羽美「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ドスンドスン・・(空を見上げる彼女の横に歩いてくる雪鬼獣。また彼の頭の上に乗っているゼクスネコの姿も)


業娑磨萩比古「吹雪が止んだ」


純平「久々の狩猟日和だが・・・みてみようじゃないか」






「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights







~アヤ南部、穹冥の要塞....

ぎゃ~ぎゃ~ぎゃ~ぎゃ~
(氷河の大絶壁、高層部にぽっかり空いた巨大なアーチ状洞穴の崖縁で「箱座り」している冰龍、炎妃龍、風翔龍が揃って同じ空を見上げている。また古龍種の傍らでは獣纏族を背中に乗せた白きガルクの姿も)



アナスタシア「ここへ来て、はじめてね」ぎゃ~ぎゃ~ぎゃ~



ルナストラ「ええ。太陽はどこの大陸でも同じ」ぎゃ~ぎゃ~ぎゃ~


サドンデス「凍土と比較。正確な緯度、経度から計測すれば・・」スッ・・(言葉を遮るようにお手を差し伸べる炎妃龍)


ボワコフ「故郷でも、よくこうやって日光浴をしたものでアリマス」ん~~~っ(白きガルクに跨ったまま伸びをする)

アナスタシア「それで元気になったあなた達が銛を片手に狩猟をしている姿をよく山頂から眺めていたわ」ぽりぽり(と照れくさそうにモフモフな頭をかくボワコフ)

ルナストラ「そのターゲットって、ああいうモンスター?」ぎゃ~ぎゃ~ぎゃ~(と聞こえる崖下を見下ろす)


ぎゃ~ぎゃ~ぎゃ~ぎゃ~(遥か崖下の雪原より、何やら挑発を繰り返している凍魚竜を筆頭に、雪の海を泳いでいる凍魚竜の群れが小さく確認できる)


アナスタシア「銛でも投げてみれば?」

ボワコフ「せっかく晴れたっていうのに・・懲りない連中でアリマス。ねぇ、カーラ殿」


カーラ・スノウ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ぎゃ~ぎゃ~ぎゃ~(下の声など気にもとめず、空を見上げている)

ルナストラ「なにか気になることでも?」(心配そうに身を屈めながら、白きガルクの顔を覗き込む)

カーラ・スノウ「・・・・え・・・ああ・・ごめんなさい。ブロディね?ほんと、うるさいわね」ぎゃ~ぎゃ~ぎゃ~

アナスタシア「ご希望あれば撃退するけど。氷、火、風の中から、お好きなものをお選びください」フフ

カーラ・スノウ「今日はあなたも調子が良さそうね」デュアー(と頷く冰龍)

サドンデス「光により体内時計がリセットされ、脳が活動状態に導かれ・・」スッ・・(言葉を遮るようにお手を差し伸べる炎妃龍)

カーラ・スノウ「フフッ。あなた達にとっても、光はかけがえのない存在なのね」(首を上げ、陽の光を浴びる)

サドンデス「王妃に限っていえば、光合成ではなく、炭酸同化による・・」スッ・・(言葉を遮るようにお手を差し伸べる炎妃龍)

ルナストラ「そうでもないわ。闇を好むものもいる」やれやれ

ボワコフ「皆様のような古龍種と、我々とでは、同じ太陽でも、見方や感じ方が違うということでアリマスか?」

サドンデス「古龍種の時の概念は極めて哲学的なものであり、形而上学的観点からみれば、恒久的な経験と探究によって精神と自由といった概念から解き放たれた、古龍のイデア、すなわち、古龍の大宝玉たる・・」スッ・・(言葉を遮るようにお手を差し伸べる炎妃龍)

アナスタシア「彼の方が調子いいみたい」ハハハハ

カーラ・スノウ「・・・・・・絶対的な存在・・・太陽を見るたびに不思議な気持ちになる・・・」(顔を見上げながら光の穂先を受ける白きガルク)

アナスタシア「・・・・・・・・・・・・・・・」


キ~~~~~~ッ・・キ~~~~~~ッ・・
(穏やかな上空より一頭の風漂竜が舞い降りてくる)


ルナストラ「レイコだわ」ブワッサブワッサ・・


レイコ「おはよう、みんな」ブワッサブワッサ・・(こなれた感じで崖縁エリアに着陸する)

アナスタシア「デュアー。素敵な朝ね。そちらはいかがかしら?」

レイコ「群れのみんなは引き続き、何かに怯えている様子だった。こっちに何かあったんじゃないかって、心配で見に来たけど、いつもどおりで安心したわ」ぎゃ~ぎゃ~ぎゃ~(下の彼らを見下ろしながら)

カーラ・スノウ「ル’ヴォーがやって来るとでも?」

レイコ「わからない。けど、脅威を感じているのは間違いなさそう」


ザッザッザッザッザッザッ・・(巨大な洞窟の中より、半壊した氷の防壁を抜けて、全身が神秘的なグレイシャーブルーのカラーリングを施したアロイシリーズ、同じくインゴットシリーズ、ブランシリーズ、ギエナシリーズを身に纏い、背中にも同色のマントを装着した氷河の戦士数名が、各自、納刀状態である氷属性と思われる得物(もはや王道のフロストエッジをはじめとした氷結晶武器各種、ブラン&ギエナ武器各種)を携えながら、なにやら鉱石がたくさん積まれた台車を引いてくる)


イースラン・ザパ「おはよう。やっと吹雪が止んだみたいだな」

ルナストラ「中にいるのに分かるの?」

アロイな氷の戦士「ああ。冷気の度合いでな。ほら、朝食だ」ゴトゴトゴト・・(多彩な鉱石がたんまり積まれた台車を古龍達の前に差し出す)

ボワコフ「こりゃまた、たくさん掘ったでアリマスねぇ・・・ほほぉ・・これはまた、珍しい石炭でアリマスねぇ・・・」ふむふむ(と氷のように透き通った青く輝く石炭を見つめながら)

インゴットなちょっとぽっちゃりした氷の戦士「このグレート・グラシス・ウォールには、他のフィールドじゃ見られない珍しい鉱石や石炭がまだまだ眠っているんだぜ?その恩恵で要塞の暮らしが成り立っているのさ」えっへん(青いインゴットなヘルムが自慢げな表情に変わる)

ボワコフ「この巨大な氷河の壁にもまた、独自の地脈エネルギーが流れているのでアリマスね・・・ということは、龍脈炭に近い燃料でアリマスか・・」ふむふむ

アロイな氷の戦士「その希少な資源を守るのも俺達、月蝕の翳氷の使命なのさ」えっへん(と、アロイヘルムの奥にちょっとだけ見える顔は自慢げ)

インゴットなちょっとぽっちゃりした氷の戦士「しかし、それが「ご当地グルメ」になるとは、思ってもみなかったけどな」ハハハハハ

サドンデス「先程、言及したように、王妃に限っていえば、光合成ではなく、炭酸同化による・・」スッ・・(言葉を遮るようにお手を差し伸べる炎妃龍)

ルナストラ「おいしくいただいているわ」にこっ(その横では、まだ「説明好きの風翔龍」が「金属酸化物、金属還元菌」などとブツブツ講義を続けている)

アロイな氷の戦士「しっかし、今日もうるせぇな。この距離だってのによ。罵声だけはいっちょ前のモンスターだな」ぎゃ~ぎゃ~ぎゃ~(崖下を覗き込みながら)

イースラン・ザパ「ゲ・アゲルゾンの連中は、やはりいないな・・」(手持ちの双眼鏡で視界が晴れた雪原地帯を見回している)

インゴットなちょっとぽっちゃりした氷の戦士「あれだけ長い間、吹雪いたんだ。追手の連中も諦めて、今頃、首都で次男坊に怒られているさ」ハハハハハハ

ボワコフ「我々が来た時にいた、赤い装束を着た狩人達でアリマスね」

アロイな氷の戦士「同じハンターでもあいつらは人狩りさ」

イースラン・ザパ「コズンダが結成した、ゲ・アゲルゾンという暗殺教団だ。各自、ハンターとはまた違った力やスキルを持っているって噂だ」

ボワコフ「そりゃおそろしいでアリマスね。アダンカ様を救出されたときも、狙われたでアリマスか?」

アロイな氷の戦士「脱出するとき、多少な。仕留めることはできなかったが、こっちも誰一人として殺られなかった」えっへん

インゴットなちょっとぽっちゃりした氷の戦士「つまり、アダンカ様の救出に成功した、俺達の完全勝利ってわけ」えっへん(再びインゴットなヘルムが自慢げな表情をみせる)

ボワコフ「事前に都の情報を?」

イースラン・ザパ「ああ。内通者からな。宮殿の中もバッチリ予習済みってわけ」えっへん(とアロイとインゴット)

ボワコフ「内通者?」

アロイな氷の戦士「ああ・・・匿名の支援者さ」

イースラン・ザパ「首都にも俺達の活動に賛同してくれている支援者がいるんだ。最も、コズンダが謀反を起こす前の話だがな」やれやれ

レイコ「見回りに行くんでしょ?付き合うわ」スッ・・(首を下げる)

イースラン・ザパ「ブロディとひと狩りしてもいいんだけどな。群れの仲間に罪はない」バッ(風漂竜の首に颯爽と跨る)

ボワコフ「では、自分も一緒に」

イースラン・ザパ「残念。スリーが呼んでいたよ。朝ごはんの時間だって」スチャッ(ギエナヘルムを被りながら)

カーラ・スノウ「それは早くいかないとまずいわね。朝食抜きになっちゃう」スッ(乗れと言わんばかりに身を屈める)

ボワコフ「それはまずいでアリマス」ひょっ(白きガルクの背中にお尻を向けたまま「斜め飛び」で乗る)

カーラ・スノウ「そちらも食事を楽しんで」

アナスタシア「デュアー」


タカラッタカラッタカラッタカラッ
(ボワコフを乗せたまま半壊した防壁の間を華麗に抜けていく白きガルク)


ボワコフ「吹雪が止んでも通気孔の風力は止まらないでアリマスか?」タカラッタカラッ

カーラ・スノウ「フフッ。そんなに心配?」タカラッタカラッ

ボワコフ「決して疑っているわけじゃないでアリマスアセアセ」あたふた

カーラ・スノウ「優しいのね。大丈夫。吹雪じゃなくても入り口からは常に冷風が入ってくるわ。完全に風力を弱めるためには、洞窟の入り口を塞がない限り無理ね」ヒョオオオ・・(追い風の冷風が彼女の上を静かに突き抜けていく)

ボワコフ「なるほど・・ということは通気孔の中は、常に冷気が溜まっている状態ということでアリマスか?」

カーラ・スノウ「そうなるわね。例え、風力が弱まったとして、上から人が侵入して来ようとも、下りてくる途中で凍結してしまうでしょうね」タカラッタカラッ

ボワコフ「ふむ・・・・」タカラッタカラッ(白きガルクの背中に跨ったまま後ろを振り返る)


ヒョオオオオオオオオ・・・・・・・・
(上向きの弓形の大きな洞窟の入り口が眩い光に照らされている)


カーラ・スノウ「心配性な外交官さん。飛ばすわよ。ご飯がなくなっちゃう」タカラッタカラッタカラッタカラッ!!

ボワコフ「ほえええええええええ!!」タカラッタカラッタカラッタカラッ!!

カーラ・スノウ「ライドは苦手?」タカラッタカラッタカラッタカラッ!!

ボワコフ「久方ぶりでアリマスアセアセ」タカラッタカラッタカラッタカラッ!!

カーラ・スノウ「そう。前は誰の背中に?」タカラッタカラッタカラッタカラッ!!

ボワコフ「ファ、ファファ、ファンゴ・・・・イノみゃん殿・・・・」じわっ・・


ずでぇ~~~~~~んダッシュ
ごろぉ~~~~~~んうずまき
ガシャーーーーーン!!

(次の瞬間、馳せるガルクの上より吹き飛ばされた獣纏族は、豪快にすってんころりと転がりながら居住エリアに入っていくと、氷作りのかまくらタイプのおうちの中に頭から突っ込んでいってしまう)


To Be Continued





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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第131話 「ナイスタイミング」

5/15(月)0時更新予定

今日のおまけのコーナーは、自分、ボワコフがお送りするでアリマスよ♪
今回のエピソードでサドンデス殿が、ルナストラ殿のお食事について述べていた内容は
「MONSTER HUNTER超解釈生物論 2」を参考にさせてもらったでアリマス
栄養満点の鉱石を自分もおもいきり、かじりついてみたいでアリマスねぇ~
そんだらば!!
次回も見よう!!読も見よう!!

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