ショオオオオオオ・・・・・
(煙をあげながら倒れ込む白毛のウイングスーツを纏った暗殺者達)
ダル・ハンギル「・・・・・・・・・・・・・・・」ちらっ・・
パカラッパカラッパカラッ・・・(一頭の幻獣に跨った、「頭がボサボサになった」白いドレスの少女に続いて、ボワコフ、ゼット、そしてその背後に続く氷の国の子供達とネコの子供達)

ゼット「まるで、なんたらの笛吹きみたいだな」やれやれ
クイズマ「目覚めたのか・・・」
オクサーヌ「ふぁ~~~あ・・・・きれいなお家ばかりね」きょろきょろ
イルポ「あの少女が・・・」
スリー「オクサーヌ・ヴァレノフよ」
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・・・・」くっちゃらくっちゃら・・(いかにも寝起きの訝しげな顔で空噛みしている少女の長い白銀の頭の上をよじ登ってくる青いペンギン)

えでちゃん「う~~~む・・あまり良い状況ではないな」ふぁ~~~あ・・(と下であくびしているオクサーヌ)
メガネをかけたアイルー「だから地下通路を使ってきたんだニャ?」
ゼット「ああ。緊急時に備え、俺達(ネコ)サイズの穴を作っておいた、穹冥の民に感謝だ」なでなで
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・・・・」くっちゃらくっちゃら・・(ぼけっとした顔のまま、何かを見つけたように一点を見つめる)

スリー「??」
オクサーヌ「スリ~~~~!!カ~~~~ラ!!」ふりふりふり(無邪気に手を振る白いドレスの少女)

カーラ・スノウ「さぁ・・・この空気感をどうするつもりかしら・・お互いに」
ダル・ハンギル「そこの子供!!動くな!!」グッ(アダンカを盾にする)
アダンカ「子供・・・・・?」
オクサーヌ「ねぇ、ゼット。あの偉そうな禿頭、あたしに言ってる?」(頭にえでちゃんを乗せたまま)
ゼット「だな。捕まっているのがアダンカ・コズタンだ。目が見えねぇ。クーデターを起こした義理の弟にやられた」
オクサーヌ「ふぅ~~~~~ん・・・・」ぽりぽり(肩らへんを掻きながら)
クイズマ「今がチャンスだ」ザッ
イルポ「あのムカつく顔面に風穴を開けてやる」ゴイン(シールドなしのメテオキャノンの野太い砲口を向ける)
スリー「駄目。ゲ・アゲルゾンは特殊な力を使う暗殺者よ。下手に動けばアダンカ様が危害を受けてしまうわ」
ダル・ハンギル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」じりっ・・(周囲を警戒しつつアダンカを盾に一歩退く)
どんっ

ダル・ハンギル「!?」バッ
オクサーヌ「あなた、卑怯者でしょ?」じーーーーっ(その頭の上のえでちゃんもまた疑念のじーーっ)
クイズマ「いつの間に!?」
ダル・ハンギル「チッ!!」ブオオオオオオオン!!(咄嗟に左手に握るウォーハンマーを「子供」相手に振りかざす)
ドスッ!!
ゴオオオオオオン!!
(白いドレスの少女は「その身長差」を活かしながら、ひらりとウォーハンマーを交わすと、すぐさまガラ空きとなっているハンギルの脇腹に「鋭い左フック」を浴びせるやいなや、体を捻りながら飛び上がり、顎を目掛けてアッパーカットの重撃を打ち込む)
アダンカ「!?」クラッ(バスターソードの切り欠きから逃れ、後ろによろける)
スッ・・(その腰を支える少女の腕)
オクサーヌ「もう安心して。反撃開始よ」にやり
バッ!!(オクサーヌはアダンカを軽々と担ぎ上げると、いつの間にか傍らに来ていた幻獣の背中に彼を乗せる)

リリエンタール「ヒヒィ~~~~~ン!!」
ダカラッダカラッダカラッダカラッ!!
(アダンカを乗せたリリエンタールは瞬時にスリー達のもとに走っていく)
ダル・ハンギル「クソッ!!」(よろけたまま首を左右に振り、意識を戻す)
クイズマ「殺せぇええええええ!!!!!」ウオオオオオオオ!!(走ってくる幻獣とすれ違いに猛襲をかける氷の戦士達)
スリー「アダンカ様!!」ダッ(白きガルクから飛び降り、幻獣のもとに駆けつける)
アダンカ「スリー!一体何が!?」
スリー「助けに来てくれたの。凍土の女神が」
ダル・ハンギル「ぬおおおおおおお!!!!!」ブオオオオオオン!!(右手に握るバスターソードを「子供」めがけて振り下ろす)
オクサーヌ「まるでショットリーパー。頭はあまり良くないわね」ひょいっ(軽々と大剣を交わすと、氷の大地にその刃が派手な音をたてながら突き刺さる)
ウオオオオオオオオオ!!
(怒涛の氷の戦士達が突撃してくる)
むくっ・・むくっ・・(倒れていた白毛のウイングスーツを着た暗殺者達が次々と起き上がる)
オクサーヌ「あら」
ダル・ハンギル「フッ。我らは無痛の暗示をかけ合った」ゴキッゴキッ
オクサーヌ「まるでゾンビ」やれやれ
イルポ「どけぇえええええ!!!!!」ダオオオオオオン!!(メテオキャノンの火が吹く左右より鉱石素材&氷素材系の得物を振りかざしながら飛びかかっていく氷の戦士達)
ワァアアアアアアアア!!
(怒号が飛び交う戦場をまじまじと見つめるゼットとボワコフ)
ボワコフ「こういうシチュエーションを待ち望んでいたんじゃないでアリマスか?」
ゼット「うるせぇ。乗り遅れたんだよ。俺もお前もな」やれやれ(その背後で目をまあるくしながら大人達の戦いを見つめる子供達)
ダル・ハンギル「貴様、何者だ?」ワァアアアアアア!!
オクサーヌ「あなたこそ、誰?趣味の悪い服」ワァアアアアアア!!
ファオオオオ・・・・
ボオオオオオオオオ

(白毛のウイングスーツを着た暗殺者の一人が左の手のひらより火を起こし、右手に握る真紅の太刀の刀身に左手をなぞらせながら炎の太刀を仕上げていく)
オクサーヌ「なるほど。あなた達、スーパーナチュラルなユニークスキルを使うのね?」ワァアアアアアア!!
ガシャアアアアアン

(振り下ろされたウォーハンマーを見向きもせず、無垢で可憐なバックステップで交わす白いドレスの少女)
ダル・ハンギル「狩猟能力に特化した者もいるぞ」フッ
オクサーヌ「二刀流が?私達の大陸じゃ、あまり珍しくないわよ?」
ダル・ハンギル「他大陸から来た援軍か・・・・こんなガキを・・」
オクサーヌ「殺す!!!!」
ガァアアアアアアアン!!
ガァアアアアアアアン!!
ガァアアアアアアアン!!
シュドオオオオオオン!!
(頭に青いペンギンを乗せた白いドレスの少女の右ストレート、左ストレート、右ストレート、飛び蹴りのコンボを大剣とハンマーでガードするダル・ハンギル)
ダル・ハンギル「手がつけられないクソガキめ!!」ガァアアアアン


むにっ(氷の地面のちいちゃい穴より、ハンギルのブーツをしっかと両手で掴むシルキーモギー)
ダル・ハンギル「ぬっ!?」グラッ
オクサーヌ「すきありちょりゃああああああ!!!!!」ブワッ

ドゴオオオオオオオン!!
(ハンギルの顔面に渾身の飛び蹴りを浴びせる白いドレスの少女)

シルシル「やった!!」
ダル・ハンギル「こんな子供に・・・・・!!」(片膝をつきながら懐よりモドリ玉を取り出す)
オクサーヌ「させるかっての、このとんちきめっ!!」ブーーーーーーン!!(頭の上の青いペンギンを両手で掴むやいなや、ぶん投げる)
えでちゃん「ふおおおおおおおおおおお!?」ヒョオオオオオオ!!(畳まれた傘のように鋭く飛翔していく青いペンギン)
スコォーーーーーーーーーン!!
(えでちゃんは嘴でハンギルが握るモドリ玉を突き刺しながら、そのまま真っ直ぐすっ飛んでいく)
ダル・ハンギル「クソぉおおおおお!!!!」
オクサーヌ「超能力で消えてみたら?おホホホホホホホ!!!!!!」(その憎たらしく悪い嘲笑顔を下から見上げるシルシルちゃん)
イルポ「要塞から消え去れ!!」ドオオオオオオオン!!(迫りくる白毛のウイングスーツを着た暗殺者の一人を憤激の徹甲榴弾で吹っ飛ばす)
ヒョオオオオオオオオ!!
(腹部に榴弾が突き刺さったまま後方へ吹き飛ぶ暗殺者は、その推進力によって居住エリアまで飛んでいく)
バゴオオオオオオオオン!!
(かまくらタイプの氷の家の壁に吹っ飛んできた暗殺者が背中から激突すると腹部の榴弾もまた激しく爆発する)
ゼット「馬鹿野郎!!こっちを巻き込むんじゃねぇ!!」ブオオオオ!!(ボワコフと共に爆風から子供達を守りながら)
メガネをかけた坊っちゃん「おじちゃん!!」ブオオオオ!!
ゼット「ん・・・!?」
ムオオオオオオオオオ
(榴弾を受けた暗殺者が中に装着していた赤衣の装備をあらわに腹部の焼痕を左手でおさえながら、子供達に近づき、右手を広げて念動力を飛ばしてくる)
マフモフアイルー「いやぁあああああああああ!!」ギュオオオオオオン!!(吸い込まれるように暗殺者のもとに飛んでいく)
ゼット「クソがぁあああああああ!!!!!!!」ピョーーンピョーーンピョーーン!!(怒涛の四足ダッシュで幼女のネコを追いかける)
暗殺者「動くな!!」ガシッ

オクサーヌ「!?」ワァアアアアアア!!
ダル・ハンギル「形勢逆転だな」
スリー「みんなやめて!!」ワァアアアア・・・・・・・(状況を察するように動きを止めていく氷の戦士達)
ダル・ハンギル「しつけの悪いクソガキが。散々、好きにやってくれたな」
オクサーヌ「これでもレディなのよ?お願い。いじわるはやめて」キラキラキラキラ(目をうるうるさせながら)
ゴオオオオオオオオオン!!
(ハンギルのウォーハンマー薙ぎ払いをお腹に受け、吹っ飛びながら背中より氷の壁に激突する白いドレスの少女)
ボワコフ「オクサーヌ殿!!」
じりじりっ・・じりじりっ・・・(マフモフアイルーを盾に背後の仲間のもとに退いていく暗殺者。他の暗殺者達もまた、身構えながら後退しつつ集結していく)
アダンカ「どうした?」(彼に肩を貸すハイメタUの従者に向かって)
ゲシャ・ゴサ「子供を人質にとられました。オクサーヌ様が危ない」
オクサーヌ「いてててて・・・・まさかウォーハンマーのさきっぽを食らう日が来るなんてね・・」(両足を伸ばして氷の壁にもたれながら)
ダル・ハンギル「どうやってそんな力を手に入れたか知らないが、お仕置きが必要だな」ザッ・・(右手のバスターソードを振り上げる)
オクサーヌ「もう一度、顎を狙うのは簡単よ?」
ダル・ハンギル「抵抗したら、人質の腕をへし折る」
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・・・・・・」ちら・・
マフモフアイルー「んぐっ・・んぐっ・・・・・」(泣きじゃくりながら羽交い締めにされている)
オクサーヌ「ふぅ・・・・わかったわ・・好きに・・」
アダンカ「待て!!」
ダル・ハンギル「ん・・・」
アダンカ「その子を離せ。連れていくのなら私にしろ」スッ・・(従者の手から離れ、一歩前に出る)
スリー「・・・・・・・・・・・・」
ヒョオオオオオオ・・・・・・・・
(洞窟の入り口側より風が吹いてくる)
スリー「・・・・・・・・・・・・」ヒョオオオオオオ・・・・
ダル・ハンギル「交換というわけか?」
アダンカ「そうだ。目的は私のはずだ」
スリー「そういうこと。どうするの?」
クイズマ「おい、スリー!」スッ・・(言葉を遮るように手を差し伸べるスリー)
ダル・ハンギル「・・いいだろう。だが、その前に・・」スッ・・(バスターソードを振り上げる)
オクサーヌ「腹いせに足でもへし折る?できれば、の話だけど」やれやれ
ダル・ハンギル「このガキ!!」グオン!!
ブオオオオオオオオオオ!!
(突如、背後からの突風によりふっ飛ばされるダル・ハンギル)
暗殺者「!?」ブオオオオオオオ!!(強風に晒され、反射的に身構える暗殺者達)
ガアアアアアアアア!!
(風の中、マフモフアイルーを人質にしている暗殺者の首元を背後から噛み切る白きガルク)
スリー「こっちに!!」バッ!!(暗殺者の手から離れたマフモフアイルーを抱き寄せる)
ゲシャ・ゴサ「アダンカ様!!」ガバッ(アダンカを抱き寄せ、突風より守る)
アダンカ「今度はなんだ!?」ブオオオオオオオ!!
ドスン・・ドスン・・・
フォオオオオオオ・・・!!
(洞窟の奥より風の鎧を纏った鋼龍が歩いてくる)
オクサーヌ「遅かったわね」ぱんぱん(ドレスを叩きながら)

サドンデス「殲滅を開始する」フォオオオオオオ・・・!!
オクサーヌ「ダメよ。これ以上、居住区の人達を巻き込むわけにはいかない」
ダル・ハンギル「クソッ・・・・撤退だ!!」ダッ(慌てて彼についていく暗殺者達)
イルポ「逃がすか!!」スチャッ
クイズマ「発砲はよせ!!直接、首を刈り取りゃいいんだよ!!」ダッ

ダッダッダッダッダッダッダッ!!
(風翔龍の横を慌てて通り過ぎていくハンギル小隊)
ダル・ハンギル「チッ・・・!!」ダッダッダッダッダッ!!(通りすがりに巨大な風翔龍の顔を見上げる)
サドンデス「次の作戦は?」ダッダッダッダッダッ!!(対し、彼らには目もくれず、小さな主の指示を仰ぐ)
オクサーヌ「彼らを一刻も早く、この素敵な氷の国から追い出せばいいのよね?」バッ(お腹をおさえながら起き上がり、背後から追撃してくる氷の戦士達を静止する。マフモフアイルーをしっかり抱きしめたスリーも合流する)
クイズマ「どうするつもりだ?」
オクサーヌ「サドンデス。手伝ってあげて」パチりん(小粋ウィンクかます)
サドンデス「了解」
フォオオオオオオ・・・
(風の鎧を纏ったまま、おもむろにその場で半回転する鋼龍)
えでちゃん「いたたたた・・年の割には頑張ったほうじゃな」ダッダッダッダッダッ!!(逃げていく暗殺者達)
スリー「えでちゃん!!伏せて!!」
えでちゃん「はえ?」
スゥ~~~~~~~~~~
(目の前の鋼龍が大きく息を吸い上げている)
えでちゃん「いーーーーっ


ゼット「こっちも伏せるんだ!!」ガバッ

バホオオオオオオン!!
(渦巻き型の突風を口より放出する風翔龍)
暗殺者「ハンギル様!!」ダッダッダッダッダッ
ダル・ハンギル「なんだ!?」ダッダッダッダッダッ
ゴオオオオオオオオ・・・・
ダル・ハンギル「!!」
ゴオオオオオオオオン!!
(一瞬にしてスパイラルな突風に飲まれながら吹き飛んでいくハンギル小隊)
スリー「やった♪」ぎゅっ(笑顔のマフモフアイルーと抱き合いながら)
To Be Continued
ランキング参加中だぜ!
みんなの激アツ一票で応援してくれよな!!

次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第135話 「なんじゃあこりゃ~~!?」カルチャーショック
5/29(月)0時更新予定
見たか侵入者ども!!
これがウィンターナイツの力だぜ!!
ってなわけで、次回も読も見てくれよな!!
■あたちのモンハン日記てなぁに?
■あたモン目次録