
ヒョオオオオオオオオ!!
(広大な雪原地帯の上空から茫洋に聳え立つ巨大な氷壁に向かって飛んでいく風漂竜。その首には同じくギエナシリーズに身を包んだ氷の戦士を乗せている)

レイコ「・・・・・・ん・・・」(下を見る)
チラァ~~~~~~~~~ん

(真っ白な雪原エリアの一部から、瞬間的な発光が)
レイコ「下になにかいる!!」ヒョオオオオオオオ!!
イースラン・ザパ「・・・・・・・・・」スチャッ(風漂竜の首に跨がりながら手持ちの双眼鏡で下を覗く)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(フラットな白銀の大地の一部がちょっとだけ「こんもり」しており、その先端から真っ白にカモフラージュされた「ヘビィの砲口」が突き出ている)
イースラン・ザパ「スナイパー・・・・・?」ヒョオオオオオ
レイコ「攻撃する!?」ヒョオオオオオ
イースラン・ザパ「いや!この距離から要塞の中を狙うのは不可能だ!ギヴンが戻れと言ったように、まずは要塞に戻ろう!!」ヒョオオオオオオオ
ヒュオオオオオオオオ・・・・
(上空を飛んでいく風漂竜のシルエット)
じーーーーーーーっ・・・・・
(それを雪の中より見上げる「ばってん(×)タイプの赤い可愛いお目々」)
ぼこん(雪の大地より、グローシアネコシリーズを装着した「奇面族のぼうや(フードの中に先程の目が縫い付けられているチャチャブーフェイクを被っている)」が顔を出す)
スラッシュ「風漂竜も月蝕のなんちゃらの仲間っチャ?」
クイーン「なのかもね」(うつぶせ狙撃体勢と予測される、こんもりした雪の一部の中から彼女の声が)
スラッシュ「気づかれたかもしれねぇっチャ」ふぁ~~あ・・
クイーン「かもね。けど、あたし達の目的は、ゲ・アゲルゾン。あたしが敵の隊長なら、間違いなく、吹雪が止んだ今日を狙うわ」(こんもりしたまま)
スラッシュ「どうしてっチャ?襲撃するなら、視界が悪い方がいいっチャ」
クイーン「その逆。南部のブリザードは間違いなく、壁の穴にも影響をもたらしているはず。それに誘拐目的なら、事を成し遂げた後の逃走を考えても、絶対に今日よ」(こんもりしたまま)
スラッシュ「ふぅ~~ん・・・みんなよく息苦しくねぇっチャね」(周囲にはクイーンと同じくこんもり狙撃体勢な仲間の姿が)

ルナストラ「サドンデス・・・入って行ってしまったけど、大丈夫かしら・・」(崖縁エリアより巨大な洞窟の中を見つめながら)

アナスタシア「・・・・・・・・・・・・・・・・」ブツブツブツ・・
ルナストラ「え?なにか言った?」
キィ~~~~~~~~ッ・・・
キィ~~~~~~~~ッ・・・
(上空より風漂竜がこちらに向かって飛んでくる)
ルナストラ「レイコだわ」キィ~~~~~ッ・・・・
アナスタシア「・・・・・・・・・・・・・・・・」スッ・・とっとっとっとっとっ・・(引き続き、なにやらぶつぶつ言いながら、崖縁エリアの端っこに歩いて行く)
ルナストラ「??」
ゴオオオオオオオオ・・・・・
ルナストラ「ん・・・・」ちら・・
ゴオオオオオオオオ!!
(洞窟の中より渦巻き型の突風が)
ルナストラ「!?」バッ

バホオオオオオオオオン!!
(崖穴より一直線に吹き抜けていく突風の中より、赤衣と白毛のウイングスーツを着た暗殺者達が投げ出されるように次々と下に向かって急降下していく)
イースラン・ザパ「なんだ!?」ヒョオオオオオオオ
クイーン「ターゲット発見」フフ・・(こんもりの中よりスコープを覗きながら確実に捉えている彼女の光る眼が)
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
バホオオオオオオオオン!!
(見上げる氷河の大絶壁の内側から放出される突風の中より飛び降りてくる無数の暗殺者達)

ブロディ「えらい派手な脱出だな・・・まぁいい。あいつらが無事に逃げれるよう、援護するぞ!!」シャアアアア(凍魚竜の群れを従えながら)
ヒョオオオオオオオオオ!!
(空中を急降下していくウィングスーツ部隊にドッキングするように赤衣の暗殺者達が宙を舞いながら彼らの背中にしがみついていく)
ダル・ハンギル「このまま離脱する!!」ヒョオオオオオ!!(空中で両手に握る大剣とハンマーを腰に納刀しながらウイングスーツ部隊の背中にうつ伏せのまましがみつく)
クイーン「逃さないわよ」
カーーーーーーーーーーン!!
(雷音と共に砲口より弾丸が飛翔していく)
ダル・ハンギル「!?」
グイッ!!
バシューーーーーーン!!
(ハンギルが背中に掴まっているウイングスーツの仲間の頭を咄嗟に片手で持ち上げると、その頭を一瞬で貫通弾が血飛沫を上げながら貫いていく)
クイーン「あれがボスね」ガッシャン(力強くリロードする音がこんもりの中より)
ダル・ハンギル「クソッ!!」ヒョオオオオオオ!!(当然、意識がなくなったウイングスーツの男の背中にしがみつきながら、男の両手を無理やり広げさせ、降下の調整を図る)
カーーーーーーーーーーン!!
カーーーーーーーーーーン!!
(周囲を飛ぶウイングスーツの仲間が発砲音と同時に次々と撃ち落とされていく)
ダル・ハンギル「ブロディは何をしている!?」ヒョオオオオオオオ!!(降下しながら下を見る)
シャアアアアアアアアア!!
(白銀の大海原を一直線に時折、飛び跳ねながら泳いでいく凍魚竜の群れ)
ブロディ「こそこそ隠れやがって・・・殺せぇええええええ!!!!」シャアアアアアア!!
スラッシュ「クイーン!!凍魚竜の大軍勢がこっちに向かってくるっチャ!!」シャアアアアアア!!
クイーン「そのための保険。出番よ、カール!!」カーーーーーーン!!(上空のターゲットに向かって発砲しながら)
シャアアアアアアア!!
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!
(白銀の大海原の俯瞰図。こんもりとしたクイーン小隊目掛けて雪の中を一直線に泳いでいく凍魚竜の群れの目の前に見える雪原地帯の一部が渦巻くように溶け込みながら沈んでいく)
ブロディ「なんだ・・温度が上昇していく!?」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ!!

ドポーーーーーーーン!!
(溶けた雪の中より飛び上がってくる三頭の溶翁竜)
尾呂野美土子「なにものだ・・燃える水泥より現れる、主の姿・・」キョイーーーーン

ブロディ「なんだ!?」ズシャアアアアア!!(慌てて雪中内で急ブレーキをかけるも、他の凍魚竜達は、雪が溶けてできた土の大地に頭から突っ込んでいってしまう)

ドプーーーーーーーーン!!
(同じくドロドロになった大地より飛び出してくる二頭の泥翁竜)
オッロー伍長「仙境立ち入るべからず・・・今こそオロミド隊の力を見せるのだ!!」キョイーーーーン

ガアアアアアアアアア!!
(泥翁竜二頭は雪を泥に溶かしながら、溶翁竜三頭は雪をマグマに溶かしながら、それぞれ凍魚竜の群れに襲いかかっていく)
ブロディ「上等だ!!ぶっ殺してやるよ!!」シャアアアアアア!!(果敢に飛びかかっていく凍魚竜の群れ)
ルナストラ「何が起きているの?」ブワッサブワッサ(崖縁エリアに着陸してきた風漂竜に向かって)
イースラン・ザパ「わからない!外に仲間はいないはずだ!そっちは無事か!?」
タッタッタッタッタッタッ(洞窟内より、半壊した氷の防壁を飛び越えながら、こちらに向かってくる、幻獣に跨った白いドレスの少女(頭には青いペンギンを乗せている)を筆頭に、白いガルクに跨った頭部以外ゴシャシリーズの女戦士、そしてゼットとボワコフをおんぶしてくる月蝕の翳氷の戦士達が走ってくる。そしてその一番奥からは威風堂々、歩いてくる風翔龍の姿も)
ルナストラ「プリンシア・・・・」フフッ・・
オクサーヌ「なんだか久ぶりね、ルナストラ、アナスタシア!」ヒヒィ~~~ン(と、こちらも喜んで見えるキリンのバディ)
アナスタシア「・・・・・・・・・・・・・」ぶつぶつぶつぶつ
オクサーヌ「ええ、そうね。ひとまず中の被害はなし。敵さんは?」ん~~~~(とキリンに跨ったまま、崖縁から下を覗き込む)
カーーーーーーーン!!
カーーーーーーーン!!
ガアアアアアアアア!!
(空中では白毛のウイングスーツ部隊が次々と撃ち落とされていき、下の雪原エリアでは、凍魚竜の群れVS五頭のオロミド隊の壮絶な戦いが繰り広げられている)
オクサーヌ「なんじゃあこりゃ~~!?」カルチャーショック


ゼット「お前らの仲間か?」バッ

イースラン・ザパ「違う。ゲ・アゲルゾンを狙う他の勢力かもしれない」カーーーーーン!!

ボワコフ「スリー殿、お心当たりは?」バッ


スリー「分からない・・あんなモンスター、見たこともないわ」
オクサーヌ「オロミド系ね。でも、なぜかしら・・・生気を感じない・・・・サドォ~~ンデェ~~ス!!」とっとっとっと(後ろからゆっくり歩いてくる風翔龍を呼ぶ)

サドンデス「生体反応なし。暗黒商会のモンスタースーツである可能性が高い」
イルポ「モンスタースーツ?」
オクサーヌ「モンスターの中身をくり抜いて、中から人間が操るの。おそろしや~~」(と、顔を真っ青におばけポーズしてみせる)
ブロディ「オラァあああああああ!!!!!」ダシャアアアアアン!!(頭から「湯浸かり体勢の」泥翁竜のボディに突っ込む)
オッロー伍長「やるな!!だが、ここは我が聖域!!」
バゴオオオオオオオン!!
(泥翁竜必殺の尻尾マッハパンチにより顔面を打ち砕かれるブロディ)
レイコ「ブロディ!!」
ブロディ「クソが・・・・いけぇええええ!!!!」シャアアアアア!!(襲いかかる凍魚竜の群れ)
尾呂野美土子「お熱いのはお嫌いかしら」フフッ(不敵に微笑む溶翁竜)
シャオオオオオオン!!
ザパァ~~~~~~ン!!
ドプゥ~~~~~~ン!!
(溶翁竜は雪の大地を溶かしつつ跳躍を繰り返しながら凍魚竜の群れの攻撃をいなしつつ、あたり一面をマグマに染めていく)
尾呂野美土子「秘技。乱れ回転溶泥浴びせ」
パアアアアアアアアン!
(飛び跳ねた溶翁竜は尻尾の大岩玉を地面に叩きつけると軽い爆発を起こす)
ブロディ「ハハッ!!なんだそりゃ!?」

ボガアアアアアアアン!!
(次の瞬間、周囲に大爆発が起き、凍魚竜の群れも吹き飛ばされる)
ブロディ「ぐわあああああああああ!!!!!!」ボオオオオオオオ!!
ドサン・・・ドサンドサン・・・
(ブロディの目の前に真っ黒に焼け爛れた凍魚竜の仲間達が次々と落ちてくる)
ブロディ「・・おい・・・おい!!起きろよ!!」ドサンドサン・・
レイコ「スリー!!戦いを止めて!!」
スリー「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
レイコ「いくらブロディでも可愛そうだわ!!彼だって、生きるために仕方なく、言いなりになっているだけなのよ!?」
ブロディ「おい!!起きろ!!起きて戦え!!そうじゃなきゃ、一生、ル’ヴォーの餌になるだけだぞ!!」
バコオオオオオオオン!!
(容赦なくブロディのボディに泥翁竜の大玉ストレートが浴びせられる)
ブロディ「グフッ・・・・・・・」ドスン・・
レイコ「スリー!!ブロディも昔は、萩比古達と一緒に遊んだ仲でしょ!?」
スリー「・・・・・・・わかったわ」ザッ
イースラン・ザパ「よせ、スリー!どうなるか分からないぞ!?」
スリー「でも・・・・・」
レイコ「お願い・・・・これ以上・・・南部の仲間を失いたくないの・・・・」つう・・・(風漂竜の瞳から、少し凍結した涙が零れ落ちる)
スッ・・(そのひんやりとした雫に触れる白いドレスの少女)
レイコ「??」
オクサーヌ「あったかい・・・あなたのその願い・・・私が叶えてあげる」にこっ
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第136話 「凍土の賢いおねえさんよ♪」
6/1(木)0時更新予定
戦いはまだ続くぞ
次回も応援してくれよな!!
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