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Channel: あたちのモンハン日記
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「がんばってぇ~!フェットチーネさぁ~ん!」の巻

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~アヤ北部、ジ・ゾゲージョ要塞....

ガヤガヤガヤガヤガヤ
(観光客や移住希望者と思しき多種多様のアヤ人達を複数乗せたアプケロス便の行列が岩山断崖の狭間に作られた砦の門(もちろん底面がギザギザタイプ)の下まで続いており、門兵による検問を受け終えた者達は門を潜り(荷台に乗っている子供達は、ギザギザタイプのそれを見上げている)、巨大な洞窟のような通路の中へと消えていく)


門兵A「毎日毎日、忙しいったらありゃしねぇ・・よぉ~し、次!」ゴトゴトゴトゴト・・

門兵B「中は、さぞ盛り上がってんだろうなぁ・・・目的は?」(アプケロス便の御者に質問)

御者「観光だ。決闘裁判を見たいんだと」

門兵A「ふぅ~~~ん・・・」ちら(後ろの荷台を見ると、ヒッピースタイルに似た服装の男女グループがご陽気に手を振っている)

観光客の男A「もう始まってんだろ!?」

門兵A「ああ。忙しい俺達の頭がいかれてなきゃ、今日で二日目のはずだ」やれやれ

観光客の女A「だったら早く通してよ!ハンターじゃないから、危ないものなんて持ってないし!」ふむふむ(と荷台の彼らを軽めにチェックする門兵A&B)

門兵A「ちなみに、誰の試合がお目当てなんだ?」

観光客の女B「決まってんじゃん!デスカーブーよ!」きゃあああ♪

門兵B「囚人だろ?そんなにすげぇのか?」

観光客の男B「今回の決闘裁判の発起人だっていうじゃねぇか。たった一人で新王に挑もうなんざ、只者じゃないに決まっている。なぁ?」

観光客の女C「きっとイケメンよ!捕まった理由だって、仲間を守るため、自ら犠牲になったのよ♪」ポぅWOWWOWWOWハート

門兵B「まぁ、想像するのは勝手だが・・OK。通っていいぞ」やったぁ~♪

観光客の女A「あ、そうだ」

門兵A「なんだ?」

観光客の女B「来る途中、モンスターを見たの」

門兵B「別に珍しかねぇだろ」

観光客の女C「それがね、なんかたくさんの蝶を連れた、超~~~可愛いモンスターだったの」

門兵A「お前ら、薬やってねぇよな?」こそっ(と観光客の男に。しらを切る男達)

観光客の女A「飛竜も見たわよ。鳥みたいのも」

観光客B「ネコ乗せてた」

観光客の女C「あとちいちゃい女の子も」きゃははははは

門兵B「悪いが、妄想には付き合っていられないんでね。楽しんでこい」何よ、ほんとの話なのに(と彼女達を荷台に乗せながら門の中へ進んでいくアプケロス便)

門兵A「へぇ~~えと・・・おし、次」


てこてこてこてこてこ・・(アプケロス便の行列に紛れ、「小タルのリュック」を背負った一人のザザミネコが歩いてくる)


門兵A「その格好からすると、またパパグラーナかな」ハハハハハ



一也「つかぬことをお聞きしますニャ、決闘裁判はもう始まっているニャ?」


門兵B「ああ。その質問ばかりで頭がイカれそう。たぶん二日目だよ」やれやれ

一也「たぶん?この要塞に情報は来ないニャ?」

門兵A「よっぽど盛り上がってんだろうな。こっちは人手不足だってのによ」やれやれ

一也「ネコの手も借りたいほどニャ?」

門兵B「ハハハハ。おもしれぇネコだな。仕事探しに来たのか?」

一也「そんなところだニャ」

門兵A「ご苦労なこった。その中身をチェックしたら、通してやろう」

一也「うんニャ」パカッ(背中の小タルのリュックを前に向け、蓋を開けて中を見せてやる)

門兵B「水に食料・・・奥のはなんだ?武具か?」

一也「着替え用ニャ」カチンカチン(とザザミネコバサミを)

門兵A「よっぽど気に入ってたんだな。おし、いいぞ」

一也「どうもですニャ」へこり

てこてこてこてこてこ・・・

門兵B「ちょっと待った」

一也「・・・・・・なんですニャ?」ちら・・

門兵A「俺たちゃ、仕事柄、お前らの種族ともよく話すから、慣れているがな。中は違うぞ。せいぜい気をつけろ」

一也「・・ありがとうですニャ。あ、それから」

門兵B「なんだ?」

一也「この要塞の名前、ジ・ゾゲージョって、どういう意味ニャ?」

門兵A「良い質問だ」

門兵B「古代アヤ語で「ジ・始まりの地」・・それが、このジ・ゾゲージョ要塞だ」えっへん

一也「じゃあ、ゾゲージョが「始まり」の意味ニャ?」

門兵A「いや。必ずしもそうではない」

一也「・・・・どうもニャ」へこり


てこてこてこてこてこ・・・(要塞の門をくぐっていくザザミネコを覗く双眼鏡視点)


ファンクーン「むぅ・・・・愛らしいザザミネコ・・・東部からでしょうか・・」じーーーーーーっ(岩場の陰から、同じく岩色にカモフラージュされたタンカラーな民族衣装(外套状の長衣)を纏い、顔面にも同色の大きめなストール&ターバンをグルグル巻きにした彼女が手持ちの双眼鏡を覗いている)


ガヤガガヤガヤガヤ・・・(双眼鏡視点。検問を受けているズワロ便とズワロマン。荷台には乾燥地帯用の防護服を着た数名の男女が乗っている)


ファンクーン「むぅ・・いけいけ・・・」


ガヤガガヤガヤガヤ・・・(無事に検問を終え、砦の門へ向かっていくズワロ便)


ファンクーン「よしよしよし・・・頼みましたよ・・・・・・ん・・?」(下を見る)


ガサガサガサガサ・・・(彼女が履いているタンカラーなブーツのさきっぽの上をサソリスカラベが這っていく)


ファンクーン「ぎゃああああああああ!!!!」


しっしっアセアセ(岩場に身を伏せながら足でサソリスカラベを)


・・・・・ててててて・・・・てててててて・・・・
(時折、ファンクーンを気にしながら岩場な乾燥地帯の何処かへと消えていくサソリスカラベ)


ファンクーン「ふぅ・・・・・戻ろう・・」


すてててててて・・(ハンター特有の忍び歩きスタイルで岩場の間を抜けていくファンクーン)


門兵A「おい、今、女の悲鳴がしなかったか?」ガヤガヤガヤガヤ(引き続き検問しながら)

門兵B「さっきの若い娘連中だろうよ。おし、いいぞ」ゴトゴトゴトゴト・・

門兵A「にしても、あの野郎・・・いつ帰ってくるつもりだ?」ゴトゴトゴトゴト・・(次のアプケロス便を誘導しながら)

門兵B「有給を全部使っちまったんだ。しばらく戻らねぇよ」やれやれ(と荷台をチェックしながら)

門兵A「一緒に検問しているうちに、惚れちまったんだろうが・・・かわいいとこあるよな。ブシャーラの奴も」

門兵B「そのおかげで俺たちゃ、ここから離れられねぇ。OK。ようこそ、エル・ディアラ・サンドリアへ!せいぜい楽しんでこい!」ペチぃ~~~んハッ(アプケロスの横っ腹を叩くと、うもぉ~~~と声をあげる)




~エル・ディアラ・サンドリア、アンガイブ・ゲバトリム....

オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
(五稜闘技場に響き渡る珍妙なチャントを大観衆と共に叫ぶ門兵の熱狂的な姿)


ブシャーラ「がんばれぇ~~~!!フェットチーネェ~~~~!!!!」(いつだかの「恐れ慄く行商人」と肩を組みながら誰よりも大きい声で)





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
(チャントを受けながら星型アリーナの中央で対峙する、エスココ三銃士とイズチシリーズな女性狩人&同じくイズチガルな愛ガルク)



ルカ「バウワウ!!バウワウ!!」


フェットチーネ「ルカも言ってるぜ?三人いなきゃ、なんにもできねぇゴロツキだってな」やれやれ

ヘメスコ「犬っころに何が分かるか!!」そい~~ん(細シミターのちょっと削れた刃を向ける)

タボスコ「我らは三位一体!!」そい~~ん

ゲゼスコ「登録も三人一緒でお願いしたのだ!!」そい~~ん

フェットチーネ「ルールなんて、あったもんじゃねぇな。けど、そのおかげで十分、暴れることができるぞ、ルカ」ハッハッハッハッハッ(と高揚しながら息を切らすイズチガル)


$あたちのモンハン日記
カーブー「がんばってぇ~!フェットチーネさぁ~ん!」(甘い声で)

ルカ「バウワウバウワウ!!」(見たことない剣幕でカーブーに)

カーブー「君も頑張るんだぞ。はっはっはっはっ歯」

ゲンス・ゴンス「あの女も知り合いなのか?」

カーブー「だぁ~ってろ。なんてな。戦友だよ」フフ・・


ゾフィ「おい、今回のオッズはよ?」(例の観客に向かって)


肉まん君「おい。いいから、今のうちにサブクエストだ」

ゾフィ「ちぇっ。わかったよ。いこうぜ、ユーリィ」とっとっとっとっ・・(姉と共にアジャリナが待機している角へ向かう)



パーマの大男「第二試合・・・はじめぇ~~~~~~~っっっっイッ!!!!」(すごく甲高いキリキリ声で)


ブシャーラ&恐れ慄く行商人「いけぇ~~~~!!!!」ワァアアアア!!


フェットチーネ「ルカ!!」ビッ!(左手に握るグークガンマ・シミターを振り下ろすと同時にダッシュする愛ガルク)


バウワウ!!(一直線に三銃士に向かっていくイズチガル)


ヘメスコ「犬っころに頼るとは・・」


ガブッ!!(無防備な太ももを思いっきりルカに横噛みされる)


ヘメスコ「ぎゃああああああああ!!!!」バタァ~~~ン(そのまま仰向けに倒れ、ルカにマウントを取られる)

タボスコ「卑怯だぞ!!」ブオン!(ルカに向かって細シミターを振り上げる)


ズギューーーーーーーン!!
(その右手首の端を穿ちながら貫通弾が突き抜けていく)


タボスコ「ぎゃああああああああ!!!!」カシャ~~ン(細シミターを落とす)

フェットチーネ「ど頭ぶち抜かれなかっただけでも感謝しな」シュウウウウウ・・・(白煙をあげるローズ・ブランダーバスの気高き砲口を向けながら)

ゲゼスコ「なっ!?なっ!?」ぎゃああああああ(と、地面ではガルクにマウントを取られているヘメスコ、隣では流血する手首をおさえながら悶絶しているタボスコが)


ズギューーーーーーーン!!
(動揺しているゲゼスコの太ももを貫通弾が突き抜けていく)


ゲゼスコ「ぎゃああああああああ!!!!」ゴロゴロゴロ(穴が空いた太ももをおさえながら地面に転がる)


カーブー「大腿筋・・ありゃ~痛いぞぉ・・」


ラインハルト「勝負あり・・ですね」(足を組んだまま頬杖をつきながら。隣で頷くミサキ)



フェットチーネ「終わりだ。これ以上やっても時間の無駄だ」ハッハッハッハッ(足早に主のもとに帰ってくるルカ)


ブ~~~ブ~~~
(アリーナの中央で地面を転がるエスココ三銃士に向かって大観衆よりブーイングが浴びせられる)


コズンダ「興醒めだ」ザッ・・(おもむろに漆黒の玉座から立ち上がる)

カトゥッロ「決着は?」(セフィティスとイェル・ミナを従えながら階段を下りていく新王の背中に向かって)

コズンダ「見る価値もない」カツカツカツカツ・・

カトゥッロ「お、お待ちをアセアセ」タタッ(パーマの大男と共に続いていく)


ブ~~~ブ~~~
(ブーイングの中、VIP席の出入り口の奥へと消えていく新王一派をグラウンドより見上げているフェットチーネ)


ゲンス・ゴンス「看守長もお帰りだ。俺達も行くぞ」

カーブー「フェットチーネさん・・・また一段と強くなったな」フフ・・(アリーナの彼女を誇らしげに見つめながら)


鉄平「つまんねぇ試合だったな」あむっ

ラインハルト「殺そうと思えば、いつでもできました」ブ~~~ブ~~~(新王の退去に伴い、同じく席を立つ観客達の姿も)

鉄平「わざと退屈に見せて、あいつらの命を救ったってことか?」あむっ

ラインハルト「君達のリーダーから影響を受けたんです」ブ~~~ブ~~~

鉄平「ほぉ~~~」あむっ

ラインハルト「一度、戦ったことがあるそうです。その時、UBUちゃんもまた、今のフェットチーネさん同様、命まで奪う真似はしなかった。あれでも彼女、昔に比べ、大人しくなった方なんですよ?」(ニコニコしながらアリーナの盟勇を見つめている)

鉄平「ほほぉ~~~」ブ~~~ブ~~~


ゾフィ「なんだ?もう終わっちまったのけ?」ブ~~~ブ~~~(まだ地面を転がり悶絶している三銃士を見ながら。アリーナのオーディエンスも次第にその数が減っていく)

ユーリィ「・・ハァ~~イ・・」(と、アジャリナに向かって)

アジャリナ「なんね?あんた達」

ゾフィ「つれねぇじゃねぇか。同じ出場者だってのに」

アジャリナ「なんのご用ね?」

ユーリィ「・・あなた・・なぜして・・竜信者達の・・代理人に・・?」

アジャリナ「そいつら助ける理由なんてないね。あたいは、ただ、あたいの赤ちゃん助けるため、勝ち進む必要があるだけね」

ゾフィ「赤ん坊・・・捕まってるのか?」

アジャリナ「そうよ。あいつらのせいで」キッ


ザッザッザッザッザッ・・(ゲートよりこちらに向かって歩いてくる赤装束の二人組)


ゴジャランダ「今日はもう終わりだ」(だるそうに)

マリク「行くぞ、アジャリナ」

ゾフィ「おめぇら、赤ん坊を誘拐したのか?」

ゴジャランダ「さぁ、なんのことやら」

アジャリナ「まだとぼけるか!!」

スッ・・(アジャリナの前に立つユーリィ)

ユーリィ「・・今・・手を出してはダメ・・赤ちゃんを・・思うなら・・」

アジャリナ「・・・・・・・・・・・・・・・・」


ザッザッザッザッザッザッ!(足早にアリーナを後にするアジャリナに続き、赤装束の二人もやれやれと続いていく)


ゾフィ「やっぱり訳アリだったな」(向こう側の「すっかり空になった客席」でこちらを静観している肉まん君を見ながら)

ユーリィ「・・ええ・・・・・」


ぎゃああああああ・・・・(星型アリーナの中央で引き続き悶絶転がる三銃士を見下ろしているフェットチーネとルカ。そんな闘技場の端っこでは、ディオマリアシスターズが角のゲートの中に消えていく。同じく、先程まで肉まん君が座っていた客席には、もう誰もいない)


ラインハルト「さ、我々も帰りましょう」

鉄平「宿屋にか?」ぐしゃ(空になったポップコーンの入れ物を潰す)

ラインハルト「地下の件。作戦会議でもどうですか?」

鉄平「面白そうだ」バッ(ゴミをちゃんと持ちながら客席から飛び降りる)

ラインハルト「・・・・・・・・・・・・・・・・・」(向こう側の客席を見つめている)

鉄平「ん・・・・」


ぎゃああああああ・・・・(行商人らしき二人組の男が、ドボルヘルムのお面を被った少年と青いレッドガルに跨った同じくレッドネコを身に纏ったネコを従えながら、出入り口の中に消えていく)


鉄平「ガルク・・・気になるな」

ラインハルト「ええ」

鉄平「先に宿場に行っててくれ。ちょいと尾行してくる」バッ

ラインハルト「・・・くれぐれも気をつけて」


フェットチーネ「やれやれ。あたしも帰るとするか」ザッ・・

ブシャーラ「やったな!フェットチーネ!!」(ガラガラになった客席より)

恐れ慄く行商人「俺はあんたに全ベッドしたんだぜ♪」(札束を見せながら)

フェットチーネ「フッ・・・じゃ、今日はあんたらのおごりだな」イェ~~イ♪(同じく「ワン♪」と吠えるルカも)



To Be Continued







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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第159話 「猛き騎士のご帰還」

8/21(月)0時更新予定

UBUさんとフェットチーネさんの一騎打ちは
ユクモ薔薇十字軍初陣!!の巻を見てくれよな!
ほいだら!次回も読も見よう!!


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