イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!
(五稜闘技場に反響する大声援の中、龍属性やられになりながら前のめりに倒れているチャチャブーフェイクの大男のもとに歩み寄るイェル・ミナ)
ラインハルト「いつでも勝負を終わらせることはできた・・・決着をつけたってことは、相棒が吉報を持ってきたという証拠でしょう」うんうん(と頷くミサキ)
クク「殺しちゃったの?」イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!
イェル・ミナ「まさか。ちゃんと手は抜いたわ」イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!
セフィティス・ファルザーム「ふぅ・・・・すっかり楽しんだようだ」イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!
ダル・ハンギル「何のためにだ?」イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!
セフィティス・ファルザーム「・・・・・・・・・・・・・・・・」イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!(今一度、彼女を見下ろす)
パシュパシュパシュパシュ・・(ゲンス・ゴンスはうつ伏せのまま、赤黒い電荷のような粒子に全身を包まれながら軽く痙攣している)

カーブー「率直に、どんな気分ですか?」イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!

シオン「う~~~ん・・・・あまりにもあっけなく討伐しちゃったからね。積年の恨みも晴れた感じ・・・だけど・・」
カーブー「UBUさんは、あなた達のやり方に対して否定的だった。だが、親しいあなた達の計画にわざと乗って、結果、見殺しにしてもよかったゲンス・ゴンスの命も救った・・。つまり彼女は、あなた達にリベンジのチャンスも残してくれたんですよ。そして今も・・・」
シオン「・・・・・・・・・・・・・・・・」イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!

肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・・」イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!

ゾフィ「なぁなぁ、どっちに賭けた!?」イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!(後ろでは、お札をシパシパ高速数えしているお姉ちゃんの姿が)
肉まん君「ん・・・いや、乗らなかった。・・・というより、乗りそこねたか・・・」フッ・・
ザッ・・(うつ伏せで倒れているゲンスの頭部近くに片膝をつくイェル・ミナ)
イェル・ミナ「起きてるんでしょ?あなたがそれくらいでやられるわけないものね」イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!
ゲンス・ゴンス「これで満足か?」(うつ伏せのまま答える)
イェル・ミナ「・・・あなた・・わざと・・・」イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!
ゲンス・ゴンス「だから俺を選んだんだろ?」イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!
イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・・・・・」イェール・ミナ!!イェール・ミナ!!
ザッ(颯爽と立ち上がるイェル・ミナ)
イェル・ミナ「コズンダ様!!」(その声と同時に声援も止まる)
コズンダ「ん・・」
イェル・ミナ「侮辱罪により、このバンザ・バンザ・キラーバンザの役職を解き、特別牢へ投獄することを望みます!!」
コズンダ「ふむ・・・」
カトゥッロ「先王派を駆逐する良い機会かと」(頭を垂れながら提言かます)
コズンダ「うむ。いいだろう、お前の好きにするがよい!!イェル・ミナ!!」
イェル・ミナ「ハッ!」(一礼する彼女の頭上に見えるVIP席から退出するコズンダ一派)
パーマの大男「以上にて、本日の決闘裁判を終了とする!!」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
(闘技場より退出していくオーディエンスを見上げるイェル・ミナ)
ラインハルト「・・・・・・・・・・・・・」ガヤガヤガヤガヤ・・(そんな彼女の視線を受けながらミサキと共に退出していく)
ハロルド「・・・・・・・・・・・・・・・」ガヤガヤガヤガヤ・・(リオレウスのお面を被ったまま、考え込むように闘技場を見下ろしている)

ミオン「どうしたミャお?」ガヤガヤガヤガヤ・・
ハロルド「ん・・・ああ・・すげぇ戦いだったなって」ガヤガヤガヤガヤ・・
アンソニー「彼女に会ってきたら?ねぇ、シリウスさん」(隣で席を立ち上がる彼も頷いている)
ハロルド「わりぃ。すぐ戻るよ」バッ
アンソニー「君も。ご主人のもとに行くといいよ」
ミオン「お話は?」
アンソニー「また後で。さぁ、行っておいで」なでなで
ミオン「ありがとうミャお。行こう、ジーク」ひょっ(目の前の通路で伏せをして待機している彼の背中に飛び乗る)
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
(ハロルドと共に客席を下りていく蒼きガルクに跨ったミオン)
シリウス「・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガヤガヤガヤガヤ(視線を下に向けている)
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
(客席からグラウンド上にいる双子と話しをしているブロンドヘアの商人。そんな双子に別れの挨拶をしてゲートへと退出していくフェットチーネ。アジャリナもまた、衛兵に見張られながら共に退出していく)
アンソニー「気になるよね」ガヤガヤガヤガヤ・・
シリウス「シオン達の帰りを待とう」ザッ・・
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
(星型グラウンドの入場ゲートがある一角付近にて衛兵と話をしているイェル・ミナ)
カーブー「何話してんすかね?」ぼけぇ・・・
シオン「さぁ。あなたも龍の力を使えるの?」
カーブー「自分はそもそも龍使徒じゃないっす」やれやれ
シオン「・・・オクサーヌ・ヴァレノフ・・・・アースラ・ベアトリクス・ウルバン・・・・それに・・・」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
(未だうつ伏せ棒状態のまま、小刻みに痙攣しながら倒れているゲンス・ゴンス)
シオン「あなたはどうするの?監視はやられたままだけど」
カーブー「脱獄チャンスすかね」むぅ~~
シオン「嘘よ。そんなことしたら、イェル・ミナにボコボコにされるわよ?」
カーブー「・・・・・まさか・・・・だからあいつを選んだ・・・・」ふむ~~
シオン「??」(そんな二人のもとに衛兵を引き連れたイェル・ミナが近寄ってくる)
イェル・ミナ「さぁ、彼らと一緒に戻るのよ」(後ろには屈強な衛兵らが槍を片手に)
カーブー「ウス??」(ドボルヘルムの眉間にしわを寄せながら)
イェル・ミナ「聞こえなかったの?(ゲンス・ゴンスが倒れている方を振り返りながら)彼は、もう看守じゃないの。これからは彼らが看守の代わりになるわ」えっへん(と衛兵達)
カーブー「ウスか。特別牢に入れるって言ってましたが、族長と同じところに?」ザッ(衛兵二人によって両手を後ろ側に拘束される)
イェル・ミナ「あなたの気にすることじゃないわ」ザッザッザッザッ・・(衛兵二人を連れ、ゲンスのもとに歩いていく)
カーブー「ウッス・・・」しょんげり
衛兵「良かったな。イェル・ミナ様に選ばれなくて」
カーブー「・・そうっすね。それじゃあ、行きましょう。あ、帰りに屋台で何か奢ってください」
衛兵「はぁ?」
シオン「私からもお願い。いい子にしてるから。ね?」ちゃりっ・・(銀貨を衛兵の手に握らせる)
衛兵「わかりました。ほら、行くぞ」
カーブー「じゃあ、お元気で・・」へこり
ザッザッザッザッ・・(衛兵二人に連行されていくドボルヘルムのパン泥棒)
シオン「・・・・・(なんか、ちょっとかわいそう・・)」
ミオン「シオン!」バッ

シオン「あなた達もいい子にしてたみたいね」なでなで(ジークとミオンの頭を)
ハロルド「俺もいい子にしてたぞ」(客席とグラウンドを隔てる塀に両肘を乗せながら)
シオン「そうね。イェル・ミナに?」なでなで(彼の頭を。嬉しそうなハロルド)
ハロルド「ああ。ランチでも一緒にしようと思ってな」ししししし
シオン「じゃあ、私達はお邪魔ね」ちら・・
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
(双子に別れを告げ、客席側の入場ゲートへと消えていく肉まん君)
シオン「私達も行きましょ」
ミオン「ねぇ、シオン。あいつ・・どうなるミャ?」(ゲンスを横目で)
シオン「さぁ・・・彼女に任せましょ」
イェル・ミナ「ここで待っていて」ハッ(言われた通り立ち止まる衛兵二人)
パシュパシュ・・パシュパシュ・・・・・
(うつ伏せ棒状態のゲンス・ゴンスを包む龍属性エネルギーも次第に消散していく)
イェル・ミナ「私を恨まないでね」ザッ(再び彼の頭部近くに片膝をつく)
ゲンス・ゴンス「ケッ。俺は誰も恨んじゃいねぇ。自分で選んだ道だ」
イェル・ミナ「その言葉を聞いて安心したわ。信義を尽くしなさい。いいわね」(彼の耳元で)
ゲンス・ゴンス「・・・・・・・・・・・・・・・・」
イェル・ミナ「彼を連行して!」ハッ!
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
~エル・ディアラ・サンドリア、エズガダの拠点....
サァ・・・・・・・(薄暗い石造りのダンジョンのような地下水道が流れ着く先には、五芒星形の割と広めな石床エリアが見え、その各星型の角より木製の細い板の橋が掛けられており、それぞれの奥にある水路へと続いている)
ピチャピチャピチャ・・・(五芒星形の同エリアの端々に置かれた多彩な燭台の灯りによって、その周囲を囲う水がエメラルド色に光って見えることから、この貯水池にだけ、おそらくドラグライト鉱石が散りばめられていることが見て取れる)
ワイワイ・・ニャ~ニャ~・・ゴリゴリゴリゴリ・・(そんなちょっとした星型の島エリアの上では、盗賊ギルドのメンバーらしき服装(黒を基調としたフード付きコートやらレザーアーマーなど)を身に纏った人型の男女をはじめ、同じ服装をしたネコ達が各自、座り込みながら、すりこぎ棒ですり鉢を淡々とやっている。またエリアの中央には、空席の黒い玉座が置かれており、そのすぐ後ろにはソファやら無数の絵画を乗せたイーゼルが、きちんとレイアウトされている)
はいはい、できたらちょうだいニャ~(と、黒い衣装の配膳アイルー達が出来上がったすり鉢を受け取ると、「頭上掲げ運搬スタイル」にて、それをキッチンアイルー達がいる台所(やたらと小タルが積まれている)に運んでいく)
ちゃぽ・・ふりふりふりふり(と、キッチンアイルー達は配膳アイルーから受け取った「原料」が入っているすり鉢に、大タルの中より桶で汲んだ水を軽く流し込み、それを振り回す)
こぼしちゃや~よ(そのちょっと水増しになった原料を小タルへ移していくキッチンアイルー達)
えっだら、こんなもんかニャ・・(マスクをしたキッチンアイルーがその小タルに目分量で更に桶で水を加えていく)
クンクン・・よし、OKニャ~ぜよ(マスクを外した吟味役の子が小タルの中に猫顔を突っ込み、OKサインを出す)

ニャ太郎「どのくらい出来たかな?」ザッザッザッ・・
キッチンアイルー「ええ調子でゲス。この調子なら、明日までにたくさん出来上がりますでゲス」へへへ
ワイワイ・・ニャ~ニャ~・・ゴリゴリゴリゴリ・・(まるまってすり鉢をやっているメンバーの中には、元モラゴのメンバーらしき無骨な男達も混ざっている)
ニャ太郎「うむ。これだけ人数がいれば問題なさそうだな」
キッチンアイルー「食費は少しだけ増えましたが、貯蔵庫に甚大なダメージを与えるほどではないでゲス」へへへ
ニャ太郎「畑もあると聞いたが?どこで・・」きょろきょろ
キッチンアイルー「客室へ繋がる水路の横・・そうそう、あっちでゲス。あの奥に洞窟があって、上からちょうだいしてきた土を敷いた畑があるでゲス。そこに光蟲や雷光虫をたくさん放って、その光で食物を育てているんでゲスよ。さすがに地上ほどの大きさには育ちやせんが、肥料も特性のものを使っているんで、味は負けてねぇでゲスよ」へへへ
ニャ太郎「では、昨晩いただいた野菜も・・・確かに美味だった」ぽん(とキッチンアイルーの肩に手を。嬉しそうなキッチンアイルー)
ギ~~~コ・・・・ギ~~~コ・・・・(星型エリアの頂点にあたる一角の奥に見える地下水路より、カロンの船のように登場してくるゴンドラの舵を取るウバイヤ。船の上にはハンググライダーが乗っており、船主にカッコよく立つザザミネコ一也を筆頭に鉄平やゲルハルトに泥吉、そしてナジューブの姿も見える)
キッチンアイルー「親分達のおかえりでゲス♪」
ニャ太郎「無事にクエストを達成されたようだ。よし、出迎えよう」
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第187話 「アニャレニホニョレリ」
11/27(月)0時更新予定
作者はブラックフライデーに自分へのご褒美に何か買おうと、あれこれ見ていたんだけど、欲しいものはすでに売り切れだし、ほんとに欲しいものはセールになっていないから、仕方なく、いつも飲んでる薬だけ一個買ったみたいよ。
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