~エル・ディアラ・サンドリア外周エリア、Antique Shop NyaNya堂....

グツグツグツグツグツ・・・(ヴィンテージ風ローテーブルの上に置かれた激アツ鍋に浮かぶ、火薬草を中心とした乾燥地帯特有の山菜や同じく赤系のキノコやらの具材達は悲鳴をあげるように茹で上がっており、また、「その隙間」からは、サソリのハサミや尾っぽが、さもカニみたいに「にょっ」と出ている)

肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・」グツグツグツグツグツ(例の地下応接間だろう、豪華なアンティークソファに座りながら、目の前の砂漠風鍋を「むぅ・・」と見下ろしている)

アニャニャニャ・カーン三世「あちぃですからニャ。お気をつけてくださいニャ♪」グツグツグツグツ(両猫手に黒い鍋つかみ(デフォルトされた龍の絵柄入り)を装着しながら)
肉まん君「わざわざ俺のために?」グツグツグツグツ
アニャニャニャ・カーン三世「♪」コクコク(笑顔で素早く返答)
肉まん君「・・・そうか・・。いただく前に・・鍋敷きを置いた方がいいんじゃないか?年代ものなんだろ?」グツグツグツグツ(鍋が乗っているローテーブルに気を遣いながら)
アニャニャニャ・カーン三世「あっ。そうですニャ」
すってってってってってっ!!(鍋つかみを装着した両猫手を大袈裟に掲げながら、一階に繋がる収納式の階段を上がっていく三世)
肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・」チャッ・・(彼がいなくなったのを確認すると、テーブルの上に置いてあるフォークをそれとなく手に取る)
スッ・・(てんこ盛りな火薬草を中心とした山菜やらをフォークで「ごそっ」と、どけると、下から真っ赤なマグマのように煮えたぎった湯が見え、鍋の中心に「軽めの燃石炭」が置かれているのが見える)
肉まん君「道理で元気なわけだ・・」グツグツグツグツ
ブクブクブクブクブク・・ぽちゃり・・(山菜やらをどかした真っ赤過ぎる湯のスペースに、尻尾の生えたスカラベらしき甲虫類が浮かんでくる)
肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・・」グツグツグツグツ
ブクブクブクブクブク・・(サソリスカラベが浮かんだのをきっかけに、湯の奥底から続々と、ダシにしていたのであろうスパイスワーム達が、こぞって浮かんでくる)
肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・・」スッ・・(見なかったフリをするように、フォークで山菜やらを元の位置に戻し、ワーム達をそっと隠してやる)
アニャニャニャ・カーン三世「おまたせいたしましたニャ~♪」すってってってってってっ!!(収納式の階段を意気揚々と下りてくる彼はぶっとい本を抱えている)
肉まん君「いいのか?」(本のことを言っているのだろう)
アニャニャニャ・カーン三世「どうせ売れないんで。なんでも古代人が遊んでいたとかいないとかと言われているゲームブックらしいのですが、文字も解読できないから、遊び方がちっとも分からないんですニャ」ごとん(かなりぶっといそれをテーブルの上に置く)
肉まん君「逆に興味が湧いてくるが・・・鍋を持ち上げてくれ。俺が置くよ」スッ(それを手に取る)
アニャニャニャ・カーン三世「はじめての共同作業ですニャ♪」ポッ
よいっしょっとな・・(と鍋つかみを装着している三世が激アツ鍋を上げると、その隙間に遺産的?古書を入れ込む肉まん君)
肉まん君「よし、いいぞ」とすん(と、古書の上に鍋を置く三世)
アニャニャニャ・カーン三世「さぁ、お召し上がりくださいニャ♪」ひょっ(向かいのソファに背中から飛び座りながら)
肉まん君「ああ・・・」グツグツグツグツ
アニャニャニャ・カーン三世「♪」(鍋つかみを外し、それを抱きしめながら目を爛々とさせながら)
肉まん君「・・・・・・・・・・・」チャッ・・(ふぅ~と観念したかのようにフォークを片手に、もう片方には「とんすい」を)
アニャニャニャ・カーン三世「あっ!」
肉まん君「??」
アニャニャニャ・カーン三世「取って差し上げますニャ」ひょっ(ソファを飛び下りる)
かちゃりこちょり・・かちゃりこちょり・・(トングで豪快にとんすいの中に山菜やらをめいいっぱい「ひねり突っ込む」三世)
肉まん君「いい器だな」
アニャニャニャ・カーン三世「さすがお目が高いですニャ♪このとんすいは、都でも屈指の匠がこしらえたものなんですニャ。さぁ、どうぞですニャ」
ことん・・(と、目の前に置かれた匠のとんすいの中で、こちらに向かってピースサインをしているかのようなボイルサソリの姿が)
肉まん君「・・・・・・・・・・・・・」グッ(そんなとんすいを両手で掴んで口元に)
アニャニャニャ・カーン三世「あちぃからお気をつけて♪」ひょっ(再びソファに背中から飛び座る)
肉まん君「・・・・・・・・・・・・・」スッ・・(飛び出ているサソリのハサミを指で軽くどけながら、器に口を寄せる)
ふぅ~~~~・・・ふぅ~~~~・・・
(必要以上に冷ます肉まん君)
肉まん君「・・・・・・・・・」ズズズズ・・・
アニャニャニャ・カーン三世「・・・・・・・・・・・・・・」ごくり・・
肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・」(器を持ったまま、顔を少し見上げる)
アニャニャニャ・カーン三世「・・・・・・・・・・・・・・」ハラハラ・・
肉まん君「・・・・・・・・・」ズズズズ・・・(今一度、味を確かめるように)
アニャニャニャ・カーン三世「・・・・・・・・・・・・・・」ごくり・・
肉まん君「刺激的な風味の奥から、味わい深い辛味が絶妙な時間経過と共に・・・・そうか。テーマはヒストリーだな?」グツグツグツグツ
アニャニャニャ・カーン三世「ハイですニャ!」(思わず前のめりに)
肉まん君「動乱が絶えないアヤの歴史を、この鍋で表現してみたのか」ブスッ(とフォークでボイルサソリを)
アニャニャニャ・カーン三世「そういうのは平気で?」ハラハラ(今更気遣う)
肉まん君「外観は少し気になるがな。郷に入れば郷に従えってね。幼馴染は苦手だったが、俺は慣れたよ」ガジッ(ぶっ刺したサソリを頭から)
アニャニャニャ・カーン三世「どうですかニャ・・?」ボリッボリッ(と咀嚼している彼に向かって)
肉まん君「うん。いろんな砂漠に行ってきたが、また違う、ご当地感だな」ボリッボリッ
アニャニャニャ・カーン三世「さすが一流ハンターですニャ♪」
肉まん君「資質はないよ。優れた友人達と師のおかげ。今もそうさ」ズズズズ
アニャニャニャ・カーン三世「謙遜ニャさって。肉まん殿はすでに卓越した狩人の風格をお持ちですニャ。品格は・・出生からニャ?」
肉まん君「そうだな・・・それがコンプレックスかもな。いろいろ試したが、何が自分らしいのか、未だに模索中だよ」ぐっちゃぐっちゃ(スパイスワームを)
アニャニャニャ・カーン三世「カーブー殿みたいにですかニャ?」(猫目をまんまると)
肉まん君「あれはまた種類が違うよ」やれやれ
グツグツグツグツグツ(ほふほふとアヤ風鍋を楽しむ肉まん君を微笑ましく見守る三世)
肉まん君「そういえば」ガリッガリッ(フォークで刺したサソリスカラベをかじりながら)
アニャニャニャ・カーン三世「アニャ?」
肉まん君「宮殿の地下で、あんたらの仲間に遭遇した。あの厳格さからみると、上位信者だろうな。その爺さんだけ、別に投獄されていた。心当たりは?」ガリッガリッ
アニャニャニャ・カーン三世「ふむ・・・おそらく、タガル・ウムト様ですニャ。先王の重臣の一人ですニャ」
肉まん君「そのウムトという爺さんは、ジーナを警戒している様子だった。あんたらとの関係は?」
アニャニャニャ・カーン三世「ええ・・・同じギルドでも派閥がありましてニャ・・・。自分などはお会いしたこともないですニャ」
肉まん君「鍋の感想とは違うんだ。こっちに答えを委ねる物言いはよせ」
アニャニャニャ・カーン三世「・・・・・・・・・・・・」モジモジモジモジ(キュート猫目上目遣いで両足をパタパタさせながら)
肉まん君「ニュートラルな俺には通用しないぞ」ガリッガリッ
ギィ~~~~~~~~・・・・
(通路の奥にある部屋のドアが)
肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・」

スヘイラ「さぁ、どうぞですニャ」
スラッスラッスラッ・・・・(部屋の中より、スヘイラに手を引かれながら、黒い髪をポニーテールのように結わえ、魔術師のようにゆったりとしたフード付きのブラックコートを身に纏った邪龍教徒の女性がコートの裾を廊下に引きずりながら、おもむろに歩いて出てくる)
ジーナ「あなたのお考えをお聞かせください」スラッスラッスラッ・・(酩酊状態のように不安定な歩行と共に顎を上げながらこちらに向かって来る)
肉まん君「・・・・あんたらの目的が復讐だということは分かった。囚われている下位信者など、最初から相手にしていない。だが、タガル・ウムトは救援を必要としていなかった。なぜだ?」スラッスラッスラッ・・(彼の目の前に歩いてくるジーナ)
ジーナ「互いに同じ信仰を持つ者。彼はこの地を護るため尽力してきました。私は彼を尊敬しています。崇高な彼がそう望むのであれば、私から出来る支援は一つ・・・」スッ・・(懐より小袋を取り出し、それを肉まん君に手渡す)
肉まん君「これは?」
ジーナ「神薬とでもいいましょうか・・・ウムト様にお渡しください」
肉まん君「そんな大事なものを俺に任せていいのか?」(小袋をの中身を気にするように見つめながら)
ジーナ「どちらでも。私の獲物はカトゥッロです」(俯きながら目を閉じる)
肉まん君「・・・・いいだろう」スッ・・(小袋を懐にしまう)
ジーナ「それと、監視の目が消えました。彼らもまた動き出すようです」
肉まん君「・・なに?」
ジーナ「渦巻く思惑と欲望。激しくぶつかり合う生気・・高揚する数多の感情。これらが頂点に達した時、必ず好機が訪れます」キラキラキラキラ・・・(天井を見上げる虚ろなマゼンダの瞳から煌めく銀河のような瘴気が柱状に渦を巻きながら放出されていく)
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
~エル・ディアラ・サンドリア中央、練兵場....

・・・・・・・・・・・・・・・・・
(星明かりに照らされるフラットな赤土の広い練兵場、兵舎と思しき一階建ての木造施設の小窓より外の様子を覗いている部族的な「雄らしさ」を感じるメラルーのスカーフェイスな猫顔が)
スカーフェイス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ちら・・
ザッザッザッザッ・・・・(練兵場を見回っている傭兵達)
スカーフェイス「・・・・・・・・・・・・・・」ザッザッザッザッ(見回りを目で追う彼の背後から、剣闘士のような魚兜を装着した緑肌な奇面族が近づいてくる)
ジャンナーロ「□○○?」ごにょごにょ(彼の猫耳に)
スカーフェイス「ああ。ジャスをさらったバカどもがアジャリナとドムにやられてから、日に日に警戒が厳しくなってやがる」
ジャンナーロ「●?」にょっ(と、手持ちの三つ又槍を突き出す)
スカーフェイス「慌てるな。機会は必ず来る」スッ・・(無骨な猫手で槍先を下げる)
ちら・・(暗がりの兵舎内を除くと、大人しく壁を背もたれに座っている奇面族達をはじめ、あちらこちらでまるまって寝ているネコ達の姿が)
ギラッ・・(一斉に顔を上げ、スカーフェイスを見つめる獣人達の目が光る)
スカーフェイス「いい面だ。敵愾心をチャージしておけ。必ずジャスを取り戻す。そしてみんなで一緒に帰るんだ」グッ(拳を突き出す)
ニャ~~~~~
◎~~~~~~
(各々、近いの拳を突き出す獣人達)
ボ・ボ・ボ・ボ・・・・・・(星々が輝く遥か上空に流れ星のような光が)
スカーフェイス「・・・・・・・・・・」ボ・ボ・ボ・ボ・・・・・・・・・(次第に消えていく流星を見上げている)
ぬっ・・(スカーフェイスは小窓より顔を少しだけ覗かせ、練兵場の向こう側に聳える漆黒の大宮殿を見上げる)
スカーフェイス「・・・・・・・・・・・・・・・・・」(その瞳に宮殿の周囲を囲う黒龍の角のように鋭い同じく黒い屋根を持つ尖塔が映る)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(巨大な檻の中でモンスター達が眠る中、赤土の上であぐらをかいているアジャリナもまた宮殿を囲う尖塔を見上げている)
アジャリナ「ジャス・・・・・」
スヤスヤスヤスヤ・・(尖塔内部、円型石造の個室内の隅に置かれた赤ちゃん用のベッドの上でぐっすりと夢を見ている、なんだか「ロマンティックなお面」を被った奇面族の赤ちゃんの寝顔)
To Be Continued
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今日のおまけのコーナーは、このアニャニャニャ・カーン三世がお届けいたしますニャ♪
告知していた通り、年内のストーリーモード本編は今回でひとまずストップですニャ
次回の「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」は外伝といたしまして
第193話 Recollection外伝~X'mas SP/怪盗あんまーんとその一味~PART1
12/18(月)0時更新予定
をお送りしますニャ♪
また年内のブログ情報は追ってご報告いたしますニャ!
ほんだらば!次回も見よう!!読も見ようニャ!!シャアアアア!!
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