~王都ヴェルド「外街」、三番街、レインボードラゴンキャッスル....

ボベーーーーーーーーーーーーン!!
(龍の全貌を象った巨大な超密集型特殊建築物(外観等の詳細は、「あたモン世界における王都ヴェルド~「なぜなに★あたモン」のおコ~ナ~」参照)の「各部位」に、これまた多彩かつ種々雑多なクリスマス装飾がつけられており、かなり遠目に見れば、大人しく箱座りをしている老山龍のクリスマスバージョン(に見えなくもない?)を見上げる視点主)
シオン「なんだか目がチカチカするわね・・」キラキラキラキラ

キンババ「イベントを楽しんでいるっていうのは見て取れるけど・・・涙を流しているみたい」キラキラキラキラ

ムーア「そう?あたちには嬉し涙に見えるけど」ふりふり(龍の目から洗濯物を干している住民に向かって手を振ると、顔なじみなのか、「向こうのおばさん」も笑顔で手を振り返してくる)
ニッキー「礼拝堂の飾り付けより大変そうだ」アキャ~アキャ~(龍型超巨大建築物の周囲を舞う翼竜達もまた、サンタ帽を被っている)
ムーア「これならこわくないでしょ?」アキャ~アキャ~(視点主はおそるおそる、空中の生物を見上げている)
シオン「うん・・・少しはマシかも・・」アキャ~アキャ~(バッサバッサと少女の頭上を舞うクリスマスバージョンな翼竜達)
ニッキー「さ、早く中に入ろう。サンタが来る前に」ザッザッザッザッ(ローグのような黒い丈の短い外套を羽織った彼はダンジョンに入るかのように、不気味な石材ベースの竜頭の大口から外に繋がれている大きな舌のような木板スロープを上がっていく)
キンババ「彼、今日は気合が入っているね」
シオン「悪ぶりたいだけ」やれやれ
ムーア「クエストに対するポジティブなアティチュードは好きよ。あんたこそ、また「おしゃま」な格好してきて。ロイヤルスクールのプロムに参加するわけじゃないのよ?ここは外街。かつあげされたくなきゃ、あたちにしっかりついてくることね」ふふん(と、先を行くあんまん少女)
シオン「なによ・・」おそるおそる・・(と、アーチ工法(石材を円形に積むことで上部からの圧力を側面へ逃がし、その内部に空間を造る建築術)で造られた竜頭口内の上顎部(天井)と下顎部(床)の両端に接合されている巨大な石牙を見渡すと、それらにもまた、ガーランドがご丁寧に巻きつけられている)
ニッキー「あれぇ~~、あそこはどうしたの?」(上顎部に並ぶ大きな石牙の一部だけ欠けており、真下の牙と牙の間に落下したと思われる上牙が「挟まっている」のが見える)
ムーア「ああ、あれね。落ちたみたい」
シオン「落ちたって・・・怪我人は出なかったのかしら・・」
キンババ「ネンチャク草でくっつけているとか言ってたけど、寿命がきたんだろうね」
シオン「おそろしい・・・・」
ムーア「ぼぎゃあああああ!!」(そんな彼女の背後から)
シオン「ぎゃああああああ!!」
ズドドドドドドドド!!
いてぇ!ワニャアアアア!!
(凄まじい勢いで龍の食道(入り口から繋がる一本道のダンジョン)を振り返ることなく一直線に爆走していく視点主は、おそらく暗闇で寝転がっている滞在者達(道中、暗がりの中から無数のネコの眼光が光っている)を軽く踏んづけたり、軽く蹴っ飛ばしたりしながら突貫していく)
どいてぇ~~~~~~!!
なんだぁ~~~!?
(雄叫びをあげながら飛び抜けたスプリントをみせる視点主に対し、食道の住民と思しき、ボロボロの装束を纏った「裸足の」こ汚い長髪&長ひげの男が、突然、疾走してきた彼女にびっくりして、片手に持っていたランタンを放り投げてしまう)
パシッ!!
ズドドドドドドドド!!
ニャ~~~~~~!!
(視点主は目の前に飛んできたランタンを瞬時にキャッチしながら尚も疾走していくと、ダンジョンの隅々で寝ていた無数のネコ達がその灯りに反応して、慌てて多方向へと散っていく)
シオン「うぷっ」ガシッ

ズドドドドドド!!けりぃ~~~ん!!いてぇ!!(視界が悪い中、視点主は爆走しながら道中、地面に落ちていた「なぞの骨」でも蹴ってしまったのだろう、それが寝転がっている住民の頭にヒットしたのだと思われる一連の音コンボが)
シオン「イッ~~~~~!!」ガバッ!(走りながら顔面に張り付いているネコを引っ剥がす)
ぴょ~~~んぴょ~~~ん

シオン「ふわぁ・・・・・・」ガヤガヤガヤガヤ(幻想的かつ異世界的な「逆にサイバーパンクな風情」を演出してくれている無数の光蟲や雷光虫が舞う、中央が吹き抜けになったストマックモールは、円状の外壁に沿う形で横並びに多種多様な文化形態が窺える各店舗や屋台が密着しており、中央吹き抜けの螺旋階段から繋がる2階、3階も含め、ぱっと見だけでも鉱石屋、素材屋、宝石屋、武具屋、鍛冶屋、料理屋、絵描き、骨董品売り場、薬局、肉屋など、相変わらずバリエーションに富んでいることが見て取れ、それぞれ独自のクリスマス装飾で賑わう客人達を魅了している)
へぇ~しょ、へぇ~しょ(と、人混みの向こう側から四名の配膳アイルーが、どでかいアイルーの顔面を象ったクリスマスケーキをよたよたと運んでいる)
うんしょ、うんしょ・・(その近くでは花火師と思しきメラルー四名が、大砲の玉みたいな花火玉を「運搬スタイル」でよたよたと運んでいる)
シオン「・・・・・・・・・・・・・・・」ガヤガヤガヤガヤ(ぼうっとそんな外街のモール内のクリスマスな光景を眺める視点主)
自称アルケミストなアイルー「あれニャ、きれいなお嬢ちゃん。中(都市)から来たのかニャ?」(あやしげなツボを背負いながら、こちらに声をかけてくる)
シオン「ち、違います」
自称アルケミストなアイルー「嘘をついちゃ駄目ニャ。その高級なコートを見れば、すぐ分かるニャ。どうニャ?このツボの中に、そのコートを入れてごらんニャ」ほれほれ(と、背負っているツボをに前面に出すと、なんだかモワモワとあやしげかつ臭そうな煙が)
シオン「どういう意味です?」モワモワモワモワ(目を訝しげに細める視界が臭そうな煙に覆われていく)
自称アルケミストなアイルー「簡単な話だニャ。このツボの中には、特別なマカ麹がたっぷり詰まっていてね、中に物を入れると発酵して、別のアイテムになるんだニャ~~。今なら、クリスマス特価で、1000ゼニーでマカ漬けしてあげるニャ」ほれほれ
シオン「ゴホゴホッ。結構です」モワモワモワモワ
自称アルケミストなアイルー「じゃあ、これはどうニャ?あら不思議。お水を入れると氷になる、氷結袋だニャ」プゥ~~~ン・・(腐った袋の中から見るからにくさそうな氷が)
シオン「くっさ!もう結構です!!」(と、手で払いながら歩いていくと、後ろから、「ちぇっ」とネコの声が)
ガヤガヤガヤガヤガヤ(視点主は薬局と思しき、漢方などに使う草が置かれている屋台を見る)
シオン「・・・・・・・・・・・・・・・」ガヤガヤガヤガヤ
見るからにあやしげな男「道に迷ったのかい?お嬢ちゃん」にやにや(横から声をかけてくる)
シオン「し、知りません」(動揺しているのか、変な返答をする)
見るからにあやしげな男「薬屋を見ていたようだが、買い物かい?」にやにや
シオン「わ、分かりません」
見るからにあやしげな男「お嬢ちゃん、中の子だね?お家の人に頼まれて、薬を買いにきたのか」
シオン「ち、違います」
見るからにあやしげな男「隠さなくたっていい。むしろ、中の住民達の方が嗜好品にはうるさい。あそこの薬屋より、おじさんの方が、上質な薬を分けてあげられる。どうかな?」はいやぁ~~~~・・(と、背後からそんな少女の掛け声が)
ダシャーーーーーーン!!
(あやしげな男の腰の側面目掛け、見事なまでのスピアー(低空姿勢のタックル)で突っ込んでくるムーア少女)
ゴロゴロゴロゴロゴロ

ダッシャ~~~~~~ン

(派手に横転するあやしげな男は、フロア南にある「老山麺(らおしゃんめん)」のテラス席に向かって豪快に激突していくのだが、食事中の客人達は、このような騒動には慣れているのだろう、引き続きラーメンをすすったりしている)
ムーア「大丈夫?」カチャカチャ(彼女が腰部に装着している「あたちのアイアンベルト(同名ベルトのガールズ用レプリカ。バックルには「あたち、あんまん」を意味する「A」という頭文字が「誇らしげ」に刻まれている。胴系統倍加)」の位置を直しながら声を掛けてくると、その背後から、ニッキー、そして少し遅れて息を切らせたキンババ少年の姿も)
シオン「ええ・・・ありがとう」
ムーア「あんた、足、速いんだね。びっくりしちゃった」
ニッキー「ロイヤルスクールでもトップクラスさ。彼女に徒競走で負けた同級生の一人は、それ以来、スプリント力より、ウェイトが大事だって、暴飲暴食。今じゃ、すっかり大きくなったよ」やれやれ
シオン「気にし過ぎなのよ。そりゃあ、何回も勝っちゃったけど・・・って、あなたが脅かすからでしょう!?」ぷんすか(に対し、「やっちゃいました」的な感じでベロを出しながらおどけてみせるムーアのあんまんのようにまあるい頭)
ニッキー「おい、見ろよ」
ズルズルズルズルズル・・(中華屋の前で倒れている男を店内へと引きずっていく、「骨骨しい」アクセサリーを全身に付けた無骨な巨漢(もちろんスキンヘッド&裸に黒革のベスト&サスペンダー&タイトなブラックレザーパンツ)の姿が)
ムーア「ああ、ボゲラスよ。ああいうの事後処理って言うんだって」
キンババ「僕らがヴィルヘルムの友達じゃなかったら、大変だけどね」やれやれ
よぉ~~、メリークリスマ~ス(と、中華屋の奥から姿を見せるヴィルヘルム少年は、クリスマスとんがり帽子&両手こんがり肉スタイルのまま、こちらに向かって歩いてくる)
ヴィルヘルム「モール内で、俺達の許可なしに薬物を売っぱらってるバイヤーがいるって話しは聞いていたんだが、これで無事に解決だ。ボゲラスが褒めていたぞ、ムーア」ぬわっはっはっはっはっ!!(お肉のカスを豪快に飛ばしながら。対し、ムーアは「サブクエ完了ね」などと喜んでいる)
シオン「あの人、どうなるの?」おそるおそる
ヴィルヘルム「外街のゴミ拾いや清掃とか奉仕活動だな。悪の根がへし折れるまで恒久的に働かせるさ」がじっ(右手のこんがり肉を)
ニッキー「相手によるってことか。バールボーン家は偉大だ」やれやれ
ヴィルヘルム「んなことより、サンタはよ?」がじっ(左手のこんがり肉を)
ムーア「あ、そうだった」
ちょっと、何やってんの~?
シオン「??」ちら
ザッザッザッザッ(老山麺の方から、ちょっぴり「オシャマ反抗的」な黒髪アシンメトリーなティーン系東方男子(白いシンプルチュニックに革のベルト、下にはタイトな黒いタイツ&ブーツを着用)が前髪を「フッ」てやりながら、恋人のティーン系小麦肌ギャル(オフホワイトのブラウス&ボディスの上からくびれを強調した紫のベルベットベストにグリーンのレイヤーが付いた紫のロングドレスに、腕にはこちらもオフホワイトなゆるふわアームカバーを着用、頭部には花飾りとリボンがついたカチューシャを装着)と一緒に声を掛けてくる)
パク「見てたぞ、ムーア」
ムーア「そっちこそ、何してんのさ?」
キンババ「決まってるだろ?デートだよ」うふふふふ(と口に両手をあてながら)
クロイ「たまぁ~に、あそこで食事するの。外街グルメでもトップクラス。あそこの老山麺を食べるために、わざわざ外街まで来る美食家もいるんだって」
キンババ「お金持ちも?」
ヴィルヘルム「ボディガード付きさ。もちろん、うちへの謝礼金も忘れずにな」がじっ(両腕をクロスさせ、両手に持つ得物(こんがり肉)を同時にかじる豪傑っぷり)
クロイ「ねぇ、ヴィルヘルム。あんたのお父さんに言って、あそこで働かせてよ。今すぐじゃなくていいから。学校を卒業してからかな」
ヴィルヘルム「いいぜ。やたらと仮病を使うくせに、労災のことばっかり聞いてくる店員より、クロイの方が全然頼りになる」がじっ
パク「バールボーンがバックにいるだけで、福利厚生は十分だよ」やれやれ(とポーズをする手に握られている紙袋)
ムーア「ねぇねぇ、それ、何が入ってるのさ?」
パク「ああ、これか。肉まんだよ」
ムーア「!!」ガガーーーーーン

シオン「やだ、大丈夫?」クラクラ(頭と鼻をおさえながらよろけるムーアを支える視点主)
ニッキー「美味しそうですね。俺も帰りに買ってみよう」
ムーア「!!!!」ガガガガーーーーーン

バタン・・(その場に両手をついてうなだれるムーア少女をよそに「じゃあな」とその場を去っていくパクとクロイ)
ムーア「まんの中身は餡のみ・・」ぶつぶつ・・(四つん這いのまま地面を見つめながら、独り言を経文のように唱えている彼女をじっと見下ろしている視点主)
シャンシャンシャンシャン♪
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
~Recollection外伝~X'mas SP
怪盗あんまーんと四人のオトモダチ
きょろきょろ・・(視点主は、おそらくモール内の端にでも置かれているベンチに座っているのであろう、賑わうモール内をくまなく監視している)
ちら・・・はぁ・・・(右隣を見ると、同じ木製ボロボロベンチに腰を下ろしながら、ため息をついているムーアのやせ細った顔が)
シオン「ちょっと。大丈夫?」はぁ・・(とムーア)
キンババ「彼女、あんまんのことになると、つい厭世的になってしまうんだ」(左隣に座る彼がやれやれと。その奥で同じベンチに座っているヴィルヘルムは座ったまま寝ている)
ムーア「すべては、あの動物性タンパク質を包んだ、あいつのせい・・!!」メラメラメラ
ニッキー「肉まんのこと?」(目の前で腕を組みながら立っている彼が)
ムーア「禁忌のワード!!」ガッ

シオン「よしなさいよ」あんだってこにょ~!!(と、倒れるニッキーの上に馬乗りしながら首をさらに締め上げるムーア少女)
ニッキー「降参降参・・・・・って、ターゲット発見」(うつ伏せに倒れたまま、ムーアに首を締められながら顔を傾け、何かを見ている)
シオン「??」ちら・・
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ(龍の食道より、サンタ帽から茶髪リーゼントのさきっぽを飛び出させた、見るからに不良テイストなティーンの少年(服装は、なぜかサンタ衣装の袖をちぎったノースリーブタイプ&ダボダボなサンタパンツを装着)が、同じ年頃の子分二名(一人は、白斑真緑なレンズのへんてこメガネをかけた少年で、ボロボロのレザージャケット&タイトなボロパンツ&革製ブーツを装着、そしてもう一人は、真っ赤なサンタ衣装を装着した、ぽっちゃり系丸メガネなカッポリ坊ちゃん刈りの色白ボーイなのだが、両目が衣装より真っ赤に充血している)を引き連れながら、モールにインしてくる)
キンババ「ビリー達だ」ガヤガヤガヤ
シオン「確かにサンタの格好をしてるけど・・」ガヤガヤガヤ
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ(目を迅竜ばりに真っ赤にさせたサンタ姿のぽっちゃりボーイがモール内をきょろきょろしている)
シオン「こわっ・・・彼、何なの?」ガヤガヤガヤ(訝しげに細めた目で彼らを追う)
キンババ「アングラ界の目赤朱鬼(めあかしゅき)デービスさ。彼らのせいで、ああなった」(と、寝ているヴィルヘルムと、ニッキーにマウントをとっているムーアを交互に見る)
To Be Continued
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次回の「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」もクリスマスな回想録を
第195話 Recollection外伝~X'mas SP/怪盗あんまーんとその一味~PART3
12/24(日)0時更新予定
次回はイヴに合わせて日曜日の更新よ♪
どうしてデービスの目が真っ赤になったのかは、ムーアの記憶を参照にしてね
それがこれ↓
Recollection No.5_33
なんて今回のクリスマスエピソードもビリー一味とひと悶着ありそう・・
■あたちのモンハン日記てなぁに?
■あたモン目次録