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「なんだか毒眠い」の巻

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~決闘裁判五日目、デスタミッタ・ジャマラン南棟....

イ~~~~~ッ!!イ~~~~~ッ!!
(大きなドーム屋根の下、黒大理石で作られた歴史漂う荘厳なロビーにて、長槍を突き出すセフィティスとハイアーザントップ(操虫棍)を構えているイェル・ミナ相手に王国騎士盾斧の盾で攻撃をガードしているシオンの姿が)


セフィティス・ファルザーム「そらそらぁ~~!!」ヒョーーーーン!!(片手に握った長槍をめいいっぱい伸ばし、突き刺してくる)


シオン「物足りないわね」ガイ~~~~ンハッ(盾で槍先をガード)


イェル・ミナ「これならどうかしら?」フオン!!(飛び込み斬り)

シオン「よいせっ!」ガシーーーーン!!(踏ん張り、盾を前に突き出して操虫棍を弾き返すようにガード)

ビリビリハッ(盾に纏わりつく麻痺効果)

シオン「昨日のあいつみたいにされちゃう」ソインソインダッシュ(剣で盾に付着する麻痺効果を削ぎ落とす)



ミオン「これならどうミャ!?ミオン流ネコ式忍術!!天翔けるニャン!!」クワッキラキラ(カムラネコノ木刀を横向きに猫口で咥える)


ニャンニャンニャンニャンニャンニャンニャンニャン!!
(空中をネコ式方式の四足走行で空飛ぶ列車のように螺旋状に駆け上っていくミオン)


ミオン「気焔万丈!!ミャ~ぜよぉ~~!!」(猫口にカムラネコノ木刀を横向きに咥えたまま器用に叫びながら目下のシオン目掛けて頭から突っ込んでいく)

シオン「ほりゃーーーーー!!」ブオン!!(飛びかかってきたニャンを盾で薙ぎ払うと、すかさずミオンは宙を舞いながらカムラネコノ木刀を右手で握る)

ミオン「ほんとにイェル・ミナを助けないミャ?」シュタッ

シオン「私達は最初から何も知らニャいし、ニャにも見てニャい」ぷいっ

ミオン「このわからず屋バカぁ~~!!」バチぃ~~~~ん!!(飛び上がり、カムラネコノ木刀で主のすきだらけの頭を思いっきりひっぱたく)

シオン「ぎゃああああああああ」(自慢の黒髪ロングの頭頂部がボサボサになる)

ミオン「今だミャ!ジーク!!」シュタッ(片膝着地決め込みながら振り返る)


ジークガルム「バウワウ!!」ビャッ!!(主目掛けて飛びかかる)


シオン「ほんとに危ないアセアセ」ブオン!!(飛んできたワンを盾で振り払うと、彼女の背後から猟虫サイズのオオナナホシがすっ飛んでくる)

クク「可愛い顔がすきだらけよ?」ガシッハッ(シオンの顔面に張り付く)

カリカリカリカリカリ!!(テントウな全脚で張り付いているシオンの顔面を)

シオン「ぎゃああああああああ」(自慢の黒髪ロングの頭頂部が更にボサボサになる)

イェル・ミナ「まだまだぁ~」フゥーーーーー(龍属性エネルギーを帯びたブレスを操虫棍に吹きかける)

クク「次はしっかりガードしてね」ブブブブブブ(シオンの顔面から飛び去っていく)

シオン「え・・?」(頭ボサボサ&顔面引っかき傷だらけ)

イェル・ミナ「ハァーーーーーーッ!!」フオン!!(飛円斬り)

シオン「ひぃ~~~~~っアセアセ」バッ(顔を背けながら盾を前に)


がちぃ~~~~~~ん!!
メキャメキャメキャメキャ

(龍属性な操虫棍が盾に当たると同時に赤黒いオーラが盾の表面を包み込んでいく)


シオン「あっちいけ!!あっちいけ!!」ブオンブオン!!(盾に付着したそれを振り払う)

セフィティス・ファルザーム「俺にもやらせてくれ」ひょっ(長槍をイェル・ミナに投げ渡す)

スッスッ(両手にはめているグローブを外し捨てるセフィティス)

セフィティス・ファルザーム「さぁ~て」ショオオオオオオオオ・・・・(右の昏眠の手、左の毒手から放出される各種状態異常な霧をイェル・ミナが差し出す長槍に「まんべんなく」降り注いでいく)

イェル・ミナ「はい、どうぞ」ショワワワワ・・(毒&睡眠な青緑の霧に包まれた長槍を彼に手渡す)

ミオン「ありゃ危ないミョ」(頭の上にククを乗せながら)

セフィティス・ファルザーム「さぁ、いくぞ」にやっ(と超状態異常な長槍を構えながら)

シオン「ちょっと!!さっきからズルいわよ!!」ブーブー!!

セフィティス・ファルザーム「問答無用!!」ヒョーーーーーン!!(長槍を突き刺してくる)

シオン「キィ~~~~ッ!!」ガチィ~~~ン!!(ブチ切れながら槍先を盾で払い除ける)

モワモワモワモワモワ(盾に付着した毒&睡眠な霧がシオンの鼻の中に)

シオン「ゴホッゴホッ!なんだか毒眠いタラー」フラフラ

ミオン「隙ありだミョ~~!!」ドドドドドド!!(ククと共に襲いかかる)


ビャッ!!カリカリカリカリカリ!!
バチぃ~~~~ん!!バチぃ~~~~ん!!

(まずはククがシオンの顔面に張り付いての全脚による、ひっかき攻撃、続いてミオンのカムラネコノ木刀による「シンプル面」の連発が)


シオン「ぎゃああああああああ」ずでぇ~~~んダッシュ(顔面にククを貼り付けたまま仰向けにダウンして一乙確定。当然、頭はボッサボサ)

ミオン「いい気味だミャ」ププッ





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights







サンサンサンサンサン(漆黒のドーム型大宮殿へと繋がる壮麗な台形ピラミッドの長い大理石の中央階段を白いカフタンを身に着けた行商人と思しき男が、上から羽織った茶色の薄手な外套(腰丈程度のショート)のフードを日除け代わりに被ったまま淡々と上がっていく)



肉まん君「はぁ・・・・・」カツカツカツカツ・・

ゴシゴシゴシゴシ・・・(階段を上っていくと、幅広な外周通路がある中間地点の段上で、今まさに見張りを交代したばかりと思われる、いつもの軽装兵の男が寝ぼけ眼&もちろん頭ボサボサで歯を磨いている)

軽装兵「おっ?今日はまた早いな」ゴシゴシゴシ(孫の手みたいな木製歯ブラシを泡立たせながら)

肉まん君「仕事だよ。ついでに友人の顔も見てやろうと思ってね」カツカツカツ・・

軽装兵「シオンなら、真っ直ぐ行けば会えると思うぜ」ゴシゴシゴシ

肉まん君「へぇ。詳しいね。ひょっとして、彼女のファンとか?」

軽装兵「そりゃ確かに魅力的だが・・・っと、尾行なんかしてねぇよ。朝稽古だとよ」ごっくん(飲んじゃうタイプ)

肉まん君「稽古?」

軽装兵「行けば分かるよ。なぁ、それよりカトゥッロ様に会いに行くんだろ?」なぁなぁ(と肘で突いてくる)

肉まん君「だぁ~め。今日のは、とびっきりのやつなの。あんたの給料じゃ、とても払いきれないくらいのね」ザッザッザッ・・

軽装兵「ケチぃ~~!」んもぉ~~

肉まん君「それと今日の顧客は雑魚じゃないの」ザッザッザッザッ


サンサンサンサンサンサン(今朝も宮殿内に設けられた風光明媚な花畑&芝生&植栽がきれいな中庭内のガゼボにて朝食を楽しむシオン達。そこには寝ぼけ眼なハロルドの姿も)


ハロルド「そんな楽しいトレーニングなら、俺も参加すればよかった」ふぁ~~~~あ(大あくびかます彼が着席している灰色の石造りな円卓には、豪華な朝食が)

シオン「嘘。声をかけたのに、足蹴りしてきたのは、どこの誰ですかねぇ~~」ちょんちょん(ハロルドが頭に被っているクマ耳タイプのフードをからかうように。また彼女の隣の席ではミオンがなんだかあやしげなドリアを「ふぅ~ふぅ~」しながら木製スプーンで食べている)

イェル・ミナ「朝は苦手なの?」はむっ(とナナハクサイのサラダボウルをフォークで)

ミオン「まだちいちゃいからミャお」プププッ(と笑いながらドクドクドリアをねっちょりと木製スプーンで。その傍らでは、ジークが地面に置かれたバチバチステーキの皿を直でいっている)

ハロルド「バァ~ろぉ~てやんでぇい!その気になりゃ~、眠気なんざ、睡眠無効でふっとばしてやんぜ!」ガツガツガツガツ!!(とバクレツバーガーやらポッコリフライやらを両手鷲掴みにいっぺんに)

セフィティス・ファルザーム「試してみるか?」スッ(右手にはめているグローブを外そうとする)

ハロルド「じょ、じょ、冗談だよ。ブワッハッハッハッハ」ガツガツガツガツ!!

シオン「それ。さっきのはノーカウントだからね」ねっちゃらねっちゃら(とネバネバパスタを口周りにひっつけながら恨めしい目つきでアゲルソンの二人を睨む)

イェル・ミナ「あら。実戦だったら、何が起こるか分からないでしょ?まだ手の内が分かっているだけ、マシだと思うけど」かしょかしょかしょ(彼女が手のひらに乗っけている葉っぱを食べるクク)

クク「手加減したつもりよ?ドラゴンブレスを受けた私が、あなたの顔に張り付いた場面を想像して御覧なさい?」かしょかしょかしょ

シオン「・・・・・・・・・・・・」ポワワわぁ~~~~ん・・・


ぎゃあああああああああ(龍属性エネルギーを全身に帯びた悍ましい猟虫サイズのオオナナホシが赤黒い雷土を迸らせながら顔面に張り付いてくるやいなや、全脚でカリカリしてくる)


シオン「あいつが負けた理由がよく分かる・・」しょんげり

セフィティス・ファルザーム「元副看守長のことか。相手が悪かったのさ」カツカツカツカツ!!(と黄金ピラフを軽快に走らせながら。その横で口をへの字に首をかしげるイェル・ミナ)

ハロルド「あの狂気じみた鳥マスク野郎は大丈夫なのか?」ゴクゴクゴク(木製ジョッキのお水を)

セフィティス・ファルザーム「ああ。医療室で眠っているよ。しばらく安静にしていれば問題ないとさ。君達にやられたお仲間と一緒にね」カツカツカツカツ!!

シオン「相手が悪かったのさ」フフ・・(と口周りをねちょねちょにさせながら)

イェル・ミナ「ねぇ、ハロルド。他の二人は呼ばなくて平気なの?」はむはむ

ハロルド「大人達は静かな朝を迎えたいんだと」ガツガツガツガツ!!

セフィティス・ファルザーム「かなりの使い手なんだろ?見てみたいもんだ」カツカツカツカツ!!

シオン「私も興味ある」ねっちゃらねっちゃら

ハロルド「いい勝負になるだろうぜ。ま、盟勇同士なんだ。やり合う必要なんてないさ」ガツガツガツガツ!!

イェル・ミナ「じゃあ、彼ならどう?」ちょんちょん(とフォークで宮殿側を指す)

ハロルド「むあ?」(口周りをぺちょぺちょにさせながら)


ザッザッザッザッザッ・・(こちらを見ながら回廊の向こう側を歩いている肉まん君)


ハロルド「完全に気配を殺してやがる。俺でも気づかなかった」げふぅ~~~

セフィティス・ファルザーム「彼も君らの仲間なのかい?」

シオン「大局にみればね。ミオン。シリウスさん達と一緒に先に闘技場に行ってて」ザッ

ミオン「いいけど、シオンは?」

シオン「宮殿案内♪」バッ(ガゼボの手すりを軽やかに飛び越えていく)

ミオン「なんだミョ・・・シオンのバカ」あむっ(ふてくされながら、ドクドクドリアがねっちょりついた木製スプーンを口に入れる)


すてててててて(ハンター特有の全力ダッシュで回廊の塀を飛び越え、肉まん君と合流するシオン)


クク「あなたも追いかけなくていいの?取られちゃうわよ、彼を」ぺちん(彼女のテントウな頭を軽く叩くイェル・ミナ)

セフィティス・ファルザーム「なんだって?」ことん(きれいに空になった大皿を円卓の上に置きながら)

イェル・ミナ「なんでもない。もぉ、口の周りにご飯粒がついてるわよ」ひょれっ(と彼氏のそれを取って、それをククにあげる)

クク「おこぼれにならないように、この子をしっかり見守っているのよ?セフィティス」あむあむ(それを食べちゃう)

セフィティス・ファルザーム「??」(同じく不思議そうな顔をしているハロルドと顔を見合わせながら)

ミオン「ごちそうさまでしたミャお」へこり(一礼しながら、きれいに空になったドリアの器をことんと円卓の上に置く)

イェル・ミナ「あら、えらいわね」

ミオン「昔は、こうしてお腹いっぱい好きな食べ物が食べられなかったでしょ~?だから、今に感謝なのミャ」うふふふ

イェル・ミナ「私もオトモアイルーを相棒に持つなら、あなたみたいに素敵な子がいいわ」なでなで(嬉しそうなミオン)

セフィティス・ファルザーム「フフッ。そうだな。・・・さて、そろそろコズンダ様のところに行くか」ん~~~~(と伸びをしながら)

ミオン「これ、ハロルド。その格好じゃ、まずいから、一旦、お部屋に戻ってお着替えするミャ。歯も磨かないと」ちょんちょん(肉球で少年の顔についているぺちょぺちょを取ってあげる)

イェル・ミナ「素敵なお姉さんができたわね」

ハロルド「いいもんだ。ほいじゃ、闘技場でな」バッ(と、ミオンと共にこちらも食事を「きれいに」終えたジークの背中に飛び乗る)

セフィティス・ファルザーム「ああ。あとでな」


てってってってってってっ(ハロルドとミオンを乗せたまま回廊へ向かって行くジーク)


ジークガルム「いいのか?」てってってっ

ハロルド「ああ。セフィティスに今日のことを話すのかどうかは彼女次第だ。どっちにしても、俺達には関係ねぇし」

ミオン「・・・・・・・・・・・」ちらっ・・(心配そうに後ろを振り返る)


イェル・ミナ「まだ時間があるでしょ?私は一旦、牢獄を見てくるわ」やれやれ

セフィティス・ファルザーム「熱心だな。で、いつまで看守をやっているつもりだ?」

イェル・ミナ「いつまでって・・どういう意味?」

セフィティス・ファルザーム「コズンダ様も昨日の君の戦いを見て、評価していた様子だった。監獄じゃなくて、せめてアジャリナのいる練兵場の守備隊長にしてもらうとか・・」

ぴたっ(その口を細い人差し指で黙らせるイェル・ミナ)

イェル・ミナ「心配しないで。私は今の仕事にもやり甲斐を感じている。それに、捕縛されている竜信者の尋問とかはやりたくないしね」やれやれ

セフィティス・ファルザーム「俺が口を聞けば、君もコズンダ様の専属の護衛になれる」

イェル・ミナ「気づいてないのね。あの人は・・コズンダ様は、私を快く思っていない」

セフィティス・ファルザーム「思い込みだよ。決闘裁判が終われば、本格的な戦いになる。それには君の力が・・」バッ(彼の手を振りほどくイェル・ミナ)

イェル・ミナ「戦争なんて興味ないわ。あなたのお父さんだって、戦いに巻き込まれて・・・」

セフィティス・ファルザーム「俺は親父の二の舞いにはならない。必ず生き延びてみせる」

イェル・ミナ「男の子ね。じゃあ、大切な幼馴染のところにいってあげて。コズンダ様も喜ぶわ」ザッ(歩きだす彼女の右腕に飛び移るクク)

セフィティス・ファルザーム「何が不満なんだ?」

イェル・ミナ「・・・そんな簡単なことじゃないの。コズンダ様のことも、メフタフ様のことも・・・・そして今日も・・・」

セフィティス・ファルザーム「??」


スッ・・・(そんな不思議そうな顔を浮かべる彼氏に向かって、イェル・ミナは背伸びをして、軽く唇を重ねる)


イェル・ミナ「じゃあ、またあとでね」

セフィティス・ファルザーム「・・・ああ」にこっ


ザッザッザッザッザッ・・(ガゼボに一人残るセフィティスを背景に、決意と共にその場を去るイェル・ミナ)


To Be Continued






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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第197話 「『も』っていうことは、あなたもですか?」

1/11(木)0時更新予定

ストーリーモードも再開!アヤ編二章もクライマックスに突入!
決闘裁判五日目は波乱の予感・・
というわけで!今年も見よう!読も見よう!!


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■あたモン目次録

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