ブブブブブブブブブ!!
すってってってってってっ!!
(翅を大きく広げて螺旋階段を急降下していく猟虫サイズのオオナナホシに導かれながら、颯爽と後に続くザザミネコ鉄平と、なんだか「ロマンティックなお面」を被っている奇面族の赤ちゃんを「運搬スタイル」で抱きながら下っていくザザミネコ一也の慌ただしい脱出劇が)

鉄平「ひいっ!ひいっ!しんどいて

クク「がんばって!!見張りが来る前に脱出するのよ!!」ブブブブブ!!

一也「こわくないかニャ?」(胸の中の赤ちゃんに向かって)
ジャス「ウイ」こくり
鉄平「えらいぞ、坊主!うちの娘ともオトモダチになってほしいくらいだぜ!」てってってってっ!!
クク「お子さんは?」ブブブブブ!!
鉄平「遠い遠い大陸・・・」しょんげり(階段を下りるペースが格段と落ちる)
一也「これ、鉄平!!しょげるでねぇニャ!!」ケリィ~~ん

鉄平「うわぁあああああああ」ゴロンゴロンゴロンゴロン

クク「そっちの方が速いみたい。ね、ジャス」
ジャス「フフフフフフ」(転げ落ちていくザザミネコを見て、おかしいらしい)
クク「さ、コズンダ様達が戻ってこない間に!」ブブブブブブ!!
一也「めいいっぱい敵視を引きつけるニャ・・・カーブーよ」
~アンガイブ・ゲバトリム....

オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
(珍妙なチャントを受けながら、観衆に向かって呑気に手を振っているカーブーのもとに、シンプルな両手持ちの刀剣を数本、抱えながら運んでくる衛兵)
衛兵「これでいいか?」ガチャガチャ


カーブー「わりぃっす、わりぃっす」まったく・・(と、闘技場のゲートに戻っていく衛兵)
セフィティス・ファルザーム「そんなに持てるのか?」
カーブー「いえ。一本であなたを倒せるとは思えないので。保険ですよ」チャッ・・(刀剣を一本拾いあげる)
セフィティス・ファルザーム「君は目が見えないと聞いた。なぜ、俺がこいつを持っていると分かったんだ?」フォルルルルル(両手に握っているダガーをそれぞれ回しながら)
カーブー「色とか質感で分かるっちゅうか・・・なんちゅうか・・・あなたの彼女も心配してくれました」(ドボルヘルムの表情が微笑む)
ザワザワザワザワザワ(VIP席から二人を見下ろしている赤装束の女性)
イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・・」ザワザワザワザワ
セフィティス・ファルザーム「・・例の技を見せてもらおうか」スチャッ・・(一瞬、彼女の姿を確認した後、一対のダガーを静かに構える)
カーブー「人呼んで、東方太刀真山、究極奥義「龍の型」。それを川村流にアレンジしたものです」スッ・・(刀剣を正眼の構えで)
ザワザワザワザワザワ・・・(観衆がカーブーに注目する)
アジャリナ「また秘技が見れるね」
フェットチーネ「ああ。よく見ておきな。これからあいつが繰り出す剣技は、すべて、あんたと、あんたの大事な家族に捧げるものだ」
アジャリナ「え・・・・」ちら・・
カーブー「リクエストはありますか?」
セフィティス・ファルザーム「モンスターのか?もったいぶるな。俺の専門は狩人じゃない。好きにやってくれ」
カーブー「では・・・」スゥ・・・・・

ミオン「またモンスターを出すミャ?」
アンソニー「彼はそのつもりだと思うけど・・・」
ハロルド「みてみようぜ」(被っているリオレウスのお面を少し上げながら爪を噛んでいる)
カーブー「ふぅ・・・・・・いきますよ」
セフィティス・ファルザーム「ああ」チャッ・・(両手のダガーをそれぞれ逆手持ちに構える)
ドウーーーーーーーン!!
(正眼の構えのカーブーの背後に獰猛な狗竜(くりゅう)ドスジャギィの姿が浮かび上がる)
セフィティス・ファルザーム「!!」
カーブー「ハァアアアアアア!!」
ズオオオオオオオン!!
シャアアアアアアアア!!
(カーブーが袈裟斬りの重撃を見せると同時に、鋭い爪を振りかざしながら飛びかかっていくドスジャギィ)
セフィティス・ファルザーム「クッ!!」ガシャーーーーーン!!(逆手に持つ両手のダガーを顔の前でクロスさせながら、尖爪の強襲をガードする)
ショオオオオオオオン!!
シャアアアアアアア!!
(袈裟斬りによって低姿勢になったカーブーは、そのままの体勢から飛び跳ねるように逆袈裟斬りを浴びせると、ドスジャギィもまた、シンクロしながら大口を開けて襲いかかる)
フオン・・(対し、セフィティスは残像を見せる後退により、攻撃を回避する)
カーブー「いけぇえええええ!!!!」スオオオオオオン!!(力強く両手で握った刀剣を右から左へ水平に一文字斬り)
ワッシャアアアアアア!!
(同時に横切りの剣圧に乗ったドスジャギィが両手の鋭い爪をもってセフィティスの腹部に喰らつく)
セフィティス・ファルザーム「うおおおおおお!!!!!」フォルルルルルルル!!(腹部の狗竜を振り払うように旋回しながら垂直に飛び跳ねる)
ダシャーーーーーーン!!
(両手に握るダガーの刃によってドスジャギィを赤土の大地に叩きつけながら着地するセフィティス)
セフィティス・ファルザーム「次。来いよ」ショオオオオオ・・・・(ドスジャギィの幻影が消えていく中、楽しそうに微笑む)
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
オオオオオオオオオオ!!
(一連の攻防に大歓声をあげるオーディエンス)
イェル・ミナ「ふぅ・・・・・」オオオオオオ!!(客席が揺れんばかりの大歓声)
コズンダ「フッ」(その余裕な横顔の奥では、目を丸くして驚愕しているカトゥッロの姿も)

シオン「すごっ・・」オオオオオオオ!!
カーブー「俺が出したモンスターを討伐しちゃうなんて、さすがっす」
セフィティス・ファルザーム「今のは挨拶だろ?もっと手強いのを頼む」チャッ(再び両手のダガーを逆手持ちに構える)
カーブー「ウスね」
ハイ~~~~~~~(と、カーブーは刀剣を頭上に掲げながら声高にワイヤーアクションの要領で大きく後方へ飛んでセフィティスとの距離をあける)
セフィティス・ファルザーム「??」
カーブー「二番手」スタッ(正眼の構えでゆるやかに着地)
モワわぁ~~~~~~ん・・・
(ドボルヘルムの囚人の背後に、大きな頭を持つ土砂竜(どしゃりゅう)が浮かび上がる)
シオン「ボル・・・・・」
カーブー「いやあああああああ!!!!!」ズドドドドドドドド

ドドドドドドドドドド!!
ズドドドドドドドドド!!
(突撃かますカーブーを追い抜いていくボルボロスは、その重機の如く頭殻によって赤土の大地を削りながら猪突猛進していく)
セフィティス・ファルザーム「っと!」バッ!!(緊急ダイブで回避)
ドドドドドドドドド!!
フォッフォーーーーー!!
(直進していくボルボロスは客席にぶつかる直前で器用にUターンかますと、頭から蒸気のような煙を放ちながら再び突撃してくる)
セフィティス・ファルザーム「よく動く足だ」パンパン(赤服のズボンを払いながら)
すきありちょりゃ~~~~~!!(と、背後より刀剣で襲いかかってくるカーブー)
セフィティス・ファルザーム「なんの」ズオオオオオン!!(鬼人化)
ギャリンギャリンギャリンギャリン!!
(不意打ちをしてきたカーブーを螺旋斬にて吹き飛ばすセフィティス)
お~~~~わぁ~~~~・・・・(と、シオンの方へすっ飛んでいくカーブー)
ギュオオオオオオオオン!!
(セフィティスはそのまま回転飛行しながら、突撃してくるボルボロスの足元目掛け飛んでいく)
ギャリリリリリリリリリ!!
(突進を続けるボルボロスの足元に喰らいつきながら螺旋斬によって、その片足を削っていくセフィティス)
シオン「嘘でしょ!?」ギャリリリリリリリリリ!!
ドシャアアアアアアアアン!!
(片足を削られたボルボロスはたまらず転倒してしまう)
ミオン「みょおおおおおお!?」
ゴロン!!ゴロン!!ゴロン!!
(激しく横転するボルボロスは、客席とグラウンドを隔てる塀の前で、ぼけっと観戦していたディオマリアシスターズの方へ倒れていく)

ゾフィ「イ~~~~~~~っ!!??」がしっ

ズザザザザザザザ!!
ショオオオオオオ・・・・
(赤土グラウンドの上を滑ってきたボルボロスは塀に激突する前に消えていく)
セフィティス・ファルザーム「ふぅ~~~~。大惨事は避けれたな」ザワザワザワザワ(背後のオーディエンスもまた、同じくざわつきながらホット一息)
シオン「ほら。がんばって」(足元で倒れているカーブーに向かって)
カーブー「シオンさんはお優しい。あの人なら、俺の背中を容赦なく蹴り飛ばして、リングに戻すでしょう」パンパン(囚人ズボンをはたきながら起き上がる)
シオン「同じことしてほしい?」
いやぁ~~~~~~

シオン「ププッ」
セフィティス・ファルザーム「次は何を見せてくれるんだ?」いやぁ~~~~(と向かってくるカーブーに)
カーブー「ちぇいりゃあああああああ!!!!」(背後に砂竜のつぶらな瞳が)

ユーリィ「・・ドスガレオス・・」懐かしいな(と片膝をつきながらゾフィが)
ズシャアアアアアアア!!
(カーブーが振りかざす刀剣の一撃から砂ブレスが放たれ、赤土の地面に当たる)
セフィティス・ファルザーム「ん・・・」モワモワモワモワ(砂塵により視界が悪くなる)
ミオン「オホッオホッ

ハロルド「見ろっ!!」(お面をかぶっているから平気)
すきありちょりゃ~~~~~(と、空中より刀剣を下に突き刺しながら落下強襲かますカーブーの背後には、身を固めながら垂直落下していく盾蟹ダイミョウザザミの姿が)
セフィティス・ファルザーム「!!」ヒョオオオオオオ!!
ドサアアアアアアアン!!
(地面に落下してきた鉄の塊のような盾蟹を緊急ダイブで回避するセフィティス)
セフィティス・ファルザーム「ふぅ・・・・」ちぇええええりゃああああああ
フオオオオオオオン!!
(気刃兜割りで襲いかかってくるカーブー&ジャンピング爪殴りで襲いかかってくるダイミョウザザミ)
セフィティス・ファルザーム「しつこい!!」バッ
ズガアアアアアアン!!
(再びダイブするセフィティスの背後より巨大な爪の激鎚が赤土の大地を叩きつける)
セフィティス・ファルザーム「チィッ!!」バッ(すぐさま起き上がり攻撃を仕掛ける)
カーブー「カニカニガーーーーードッ!!」ソイン!!(刀剣を正面一文字に向けると、彼を包み込む盾蟹もまた身を縮こませ、例のかちんこちんガード体勢に入る)
カチカチカチカチカチ・・(固まった盾蟹に包まれるカーブーの強度も高まっていく)
セフィティス・ファルザーム「これならどうだ!!」スワワワワワワ(昏眠の右手に握るダガーの刃が瞬く間に青藤色の霧に染められていく)
ジャキーーーーーン!!ジャキーーーーーン!!
ジャキーーーーーン!!ジャキーーーーーン!!
ジャキーーーーーン!!ジャキーーーーーン!!
(ガード体勢の盾蟹に激しい乱舞をお見舞いするセフィティス)
カーブー「むぬわはははは!!きかん!!きかんぞよ!!」ジャキーン!!ジャキーン!!ジャキーン!!(ガード体勢の盾蟹の中で守られている)
スワワワワワワ・・・(眠りを誘う霧がドボルヘルムの中に入っていく)
カーブー「ん・・やたらと眠くなってきたな・・」スワワワワワ・・・
セフィティス・ファルザーム「とどめだ!!」
ダシャアアアアアアン!!
(両ダガーを「同じく眠っている盾蟹」目掛けて叩きつける)
カーブー「ぐわぁああああああああ」
パキャーーーーーーーーン!!
(カーブーの刀剣が粉々に砕け散ると同時に盾蟹の幻影もまた消失していく)
セフィティス・ファルザーム「討伐完了」ショッ

To Be Continued
みんなのザザミな一票でしっかり応援してくれよな♪

次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第204話「敵愾心を燃やせ!!」の巻
2/5(月)0時更新予定
先日、作者がネットでウォーキングシューズと勘違いして買った靴なのだが、靴屋さんに相談してみたところ、靴底を引っこ抜いて、ウォーキングシューズ用の靴底に代えてみては?という提案を受け、やってみたところ、見事にウォーキング用に生まれ変わったんだぞ。作者は雄叫びをあげて喜んだそうな。
■あたちのモンハン日記てなぁに?
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