
グオオオオオオオオオ!!
(五稜闘技場の真ん中で大咆哮をあげる滅尽龍)

ミオン「なんだミョ!?あのトゲトゲしたモンスターは!!」グオオオオオオオオオ!!(猫耳を塞いでいる周囲の観客もまた驚愕している)
ハロルド「支配に屈しない最も荒々しく乱暴な頂点捕食者・・」

ゴキッ・・ゴキッ・・(首を捻りながら物色するように闘技場を見渡している)
イェル・ミナ「まさか・・あれが・・・」
コズンダ「ル’ヴォーだ」
ラインハルト「渇望の黒創とはよくいったものです。ただでさえ、血に飢えているというのに・・」
ミサキ「では、ここを嗅ぎつけて?」
ラインハルト「闘技場のカーブー君達が繰り出す剣撃エネルギー・・・あるいは都に集まったサディスティックな感情に引かれてきたのか・・・」
どうしたぁ~!?早くやれぇ~!!
(闘技場に立つ滅尽龍に向かって歓声をあげるオーディエンス)
ミサキ「どうしますか?」ザッ・・(座ったまま身構える)
ラインハルト「様子を見ましょう。観衆は、あれもカーブー君が創り出した幻影だと勘違いしている」ワァアアアアア!!
ゴキッ・・ゴキッ・・(ル’ヴォーは下にいるセフィティスとカーブーには目もくれず、その場に立ち尽くしている)
セフィティス・ファルザーム「こいつが伝承の・・・とんでもないものを呼び出してくれたな」ジリッ・・

カーブー「自分じゃないっすよ。それより、さっき忠告してくれたのはシオンさんですか?」
セフィティス・ファルザーム「なんのことだ?気になるなら、あとで本人に聞いてみろ。まずは、こいつをどうするかだ」

シオン「あの特徴は・・滅尽龍・・・・」ワァアアアアア!!(同じくグラウンドの縁で観戦していたアジャリナとフェットチーネが彼女のもとに駆けつけてくる)
フェットチーネ「こいつは本物に見えるけど?」
アジャリナ「強烈な殺意・・間違いないね。こいつがル’ヴォーね」
シオン「る・ぼ~~・・・」ワァアアアアア!!
フオン・・フオン・・(ル’ヴォーは何処か一点を見つめたまま、その両肩に纏う刺々しい外套のような両翼を少しだけ広げたり畳んだりしている)
セフィティス・ファルザーム「こいつ・・見えていないのか?」
カーブー「いえ。ここには獲物がいないといった様子ですね」フオン・・フオン・・
カトゥッロ「コ、コ、コ、コ、コズンダ様。い、い、今のうちにお逃げになられた方が・・」(玉座に懇願するようにすがりつく)
コズンダ「伝承が目の前にいるんだ。貴様もうわべだけとはいえ、邪龍教の信者ならば、あれにひれ伏した方がいいんじゃないのか?」フフッ・・

ゾフィ「やい、ドボルヘルム!!何やってんだ!!さっさと戦え!!」そうだそうだ!!
カーブー「いや、だから、これは俺が出したんじゃなくて・・」
惑わされないで
カーブー「え・・・」
これは彼女が仕掛けた罠
カーブー「・・・・・・・・・・・・・・・」
ブーブー!!ブーーーーー!!
(野次が飛び交う中、客席を見渡すカーブー)
集中して
カーブー「・・・UBUさん・・・?」
まだまだ来るわよ
カーブー「・・・・ウッス」
ブーブー!!ブーーーーー!!
(ル’ヴォーは呆然と顔を見上げている)
セフィティス・ファルザーム「やる気がないのか?」ブーブー!!
カーブー「眼中にないんですよ。何かが来るのを待っている」ブーブー!!
セフィティス・ファルザーム「なら今こそモンスターを出して、あいつの気を引け。ここにいるみんなを逃がす」ブーブー!!
カーブー「対抗馬・・・黒くて強いの・・・なんだっけかな・・」ブーブー!!
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
~エル・ディアラ・サンドリア北、監獄エリア....

ZZZZZZZ・・・(エリアの所々で横になって眠っている見張り達を一人一人確認していくニャ太郎&エズガダのネコ達)
エズガダのメラルー「大丈夫ですニャ。みんな眠っていますニャ」ずごごごご・・

ニャ太郎「しっかり効いているようだ」ZZZZ・・(眠っている見張りの近くに落ちているホニョレの残骸を見下ろしながら)
そろぉ~り・・そろぉ~り・・(市街地の方よりズワロマンと乾燥地帯用の防護服を着た数名の男女がハンター特有の忍び歩きで近寄ってくる)
騎士団員「神殿の騎士団です。クルセイダーズのメンバーとお見受けいたしました」
ニャ太郎「うむ。ラインハルト公は?」
騎士団員「闘技場です。あなた方の計画に合わせ、中で囚われているグランドマスター達を救出した後、合流する予定です」
ザワザワザワザワザワ
(市街地の方から喧騒が)
ニャ太郎「・・・・・・・・・・・」
騎士団員「なにか手伝えることがあれば何なりとお申し付けください」
ニャ太郎「・・我々の仲間が族長がいる特別牢に向かっているはずだ。これから迎えに行く。その間、貴殿らは、この者達と一緒に、ここで見張りを頼む」ハイですニャ、わかりました(とエズガダのネコ達&騎士団員)
ぴょーんぴょーんぴょーんぴょーん

(特別牢へ繋がる断崖下の洞穴に向かって四足走行で駆けていくナルガネコ)

カチャリコチョリ・・(牢屋の奥で磔になっている族長の手足を拘束している鎖の南京錠を鍵で開けているゲルハルト。それを牢獄の隅であぐらをかきながら見つめている、手枷足枷スタイルな鮮血のチャチャブーフェイクな大男の姿も)

ゲルハルト「ニャ~ったら、えで(よし、外れたぞ)」カチャリコチョリ
ケズマダ・ハハーン「すまないね」ゴキゴキッ
ゲンス・ゴンス「ずいぶん大胆だな。よほど勝算があるようだ」やれやれ
ゲルハルト「オニャらよ(お前はいいのか?)」ジャラッ(鍵束を見せながら)
ゲンス・ゴンス「ふんっ。もともとそれは俺のだ」
ジャラン(鍵束が投げられる)
ゲンス・ゴンス「ああ?」
ゲルハルト「メ~ニャアニャニャ、ほにょよ(だったら、あとはお前次第だ。好きにしろ)」ガシッ(族長に肩を貸しながら牢屋を出ていく)
ゲンス・ゴンス「・・待て。これからどうするつもりだ?」
ゲルハルト「イ~ニャ、ニャニャよ(仲間と合流する)」ザッ・・ザッ・・
ゲンス・ゴンス「グランドマスターも開放するのか?」
ゲルハルト「ア~ニャニャ、えっだらほにょちて、えて(それは俺達のタスクじゃない。アシストするだけだ)」ザッ・・ザッ・・
ゲンス・ゴンス「ならば一般牢の囚人もすべて解放していけ。グランドマスター達だけを救出しては、東部の仕業だと思われる」
ゲルハルト「・・・マ~ニャ・・・アニャらよ(暴動に見せかけるのか・・・採用してやろう)」ザッ・・・ザッ・・・
ゲンス・ゴンス「もう一つ!お前達も、あの女の仲間なのか!?」
ゲルハルト「アンニャ、ニャニャ~よ、え~ちて、アッダラ、にょにょ(女はたくさんいる。会って話したいのなら、まずはそこから出ることだな)」ザッ・・・ザッ・・・
ケズマダ・ハハーン「鬱積した怨望を義憤と共に晴らすね。あんたなら、ソレできる」ザッ・・・・ザッ・・・・
ゲンス・ゴンス「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ちら・・(地面に落ちている鍵を見つめる鮮血のチャチャブーフェイク)
ゲンス・ゴンス「ふんっ」
ごろん・・(開けられた牢屋の中でふて寝かますゲンス)
ケズマダ・ハハーン「彼も連れていかなくて良かったか?」ザッ・・ザッ・・
ゲルハルト「エ~ニャマニャ、ニャ~よ、ア~ちて、にょにょら、ホンニョ(いろいろあってね。あいつはうちのリーダーに因果を感じている。きっかけは与えてやった。人生もフェイクで終わらせるのか、あとはあの男次第だ)」
ケズマダ・ハハーン「ホンニョね・・・・む?」ぴょーんぴょーん

ニャ太郎「ご無事で。これを飲まれるとよい」スッ・・(小瓶を族長の面の口元にあてる)
ケズマダ・ハハーン「んぐっ・・んぐっ・・・・ホヒョ~~!!」しょきぃ~~ん

ニャ太郎「我々の仲間がこれと同じものをあなたの家族に飲ませているはずです」
ゲルハルト「マニャらて、ハマ~ニョ(今頃、大乱闘だろうな)」
ケズマダ・ハハーン「すぐ合流するね!!」
スカーフェイス「死ねぇええええええ!!!!」グシャアアアアア!!(両手持ちの両刃戦斧を振りかざし、赤服の暗殺者の頭蓋を鮮血と共に叩き割る)
ダル・ハンギル「どら猫がぁあああああ!!」ニャアニャアニャアニャア!!(体に纏わりつく山猫族達を両手にそれぞれ握るバスターソードとウォーハンマーで振り払う)
ヒョオオオオオオオ!!
(ハンギル目掛け、緑迅竜のアクロバティックな尻尾叩きつけが襲いかかる)
ダル・ハンギル「!!」ニャアアアア(彼の体から一斉に離れていく山猫族達)
ダシャアアアアアアアン!!
(ダイブで回避するハンギルの背後に叩きつけられる緑迅竜の強尻尾)
ダル・ハンギル「クッ・・!!」バッ(すかさず立ち上がり振り返る)
ヒョオオオオオオオ!!
(二連続の強尻尾が襲いかかる)
ダル・ハンギル「ぬおおおおおお!!!!」ガイン!!(両手に握る大剣とハンマーを交差させながらガード体勢に)
バキャアアアアアアアン!!
(振り下ろされた尻尾を受け止めるも大きく後方に吹っ飛ぶハンギル)
ジャンナーロ「□○!!」(緑迅竜の首に跨りながら号令をかける)
シャアアアアアアア!!
ズシャアアアアアアア!!
(奇面族が操竜する各種獰猛な鳥竜種(ドスランポス、ドスゲネポス、ドスイーオス)が鋭い爪を振り上げながら赤服の暗殺者達を薙ぎ倒していく)
ムオオオオオオオン・・(倒れた暗殺者の一人が立ち上がりながら念動力を飛ばそうと試みるも)
ズッシャッシャッシャッシャッシャッ
(勢いよく横切ってきた賊竜に轢かれる)
ダル・ハンギル「このような連中に、またしても兵を奪われるとはな・・・」ザッ・・(片膝をついて立ち上がる彼の背後でもまた、奇面族が操竜する火竜の強襲を受け、吹っ飛ぶ赤服の姿が)
スカーフェイス「観念するんだな」タシッタシッ

ダル・ハンギル「あの娘も連れてくるべきだったかな」フッ・・(ニヒルに笑いながら両手の武器を構える)
キュ~~~ンキュ~~~ン
(眠鳥と飛雷竜が空を見上げながら鳴いている)
ジャンナーロ「・・・・!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(灰色の街並みが広がる空の向こう側で空中浮揚している黒い飛竜)
スカーフェイス「なんだ・・・」
ジャンナーロ「●・・・・」ぶるるるるっ
ダッ・・(彼らが空を見上げているすきを見て離脱するハンギル)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第208話 「悲しいけれど、ここでお別れよ」
2/19(月)0時更新予定
最近、作者は、ちいかわのポケットティッシュを買ったはいいが、開くのがもったいなくて、ちいとも使っていないそうだぞ
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