ドゴオオオオオオン・・!!
(衝撃音が反響する闘技場内の通路を「猫背うらめしやスタイル&つま先立ち小走り」でトコトコと周りを警戒しながら進んでいくディオマリアシスターズ)

ゾフィ「こりゃひでぇ・・・」トコトコトコ・・(おそらくは通路に転がっている邪龍教徒の翁の遺体を見ているのであろう)

ユーリィ「・・彼女は・・目的を・・達成した・・・」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・(闘技場内に振動が伝わってくる)
ダッダッダッダッダッダッ(通路の向こう側より走ってくる金髪の行商人)

肉まん君「ふぅ・・・・・んっ・・」ダッダッダッダッ(姉妹の安否を確認すると同時に床に落ちている物体にも気がつく)
ゾフィ「遅かったな。あの女の仕業だよ」(首切りジェスチャーをしてみせる)
肉まん君「じゃ、検視の必要はないな」やれやれ(と、その場に屈み込み、遺体の様子を窺う)
ユーリィ「・・逃げて・・いった・・」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・
肉まん君「ああ。出ていくのを目撃した。どうやら、俺達も用済みのようだが・・・・ツキには見放されてはいないようだ」チャッ・・(床に落ちている太めな鍵がトップについているネックレスを拾い上げる)
ゾフィ「アンティークショップに並べるつもりか?やめとけよ」ふんっ
ユーリィ「・・オタカラ・・」
ゾフィ「え・・?」
肉まん君「報酬代わりだと思って、長老府に行け。今がチャンスだ」ショッ(ネックレスを姉に向かって投げる)
ユーリィ「・・あなたは・・?」パシッ
肉まん君「中の様子を見てくる。金は大タルにでも入れて、アンティークショップに運んでおけ。後で合流する」ダッ
ゾフィ「だとよ。愛しい彼女達が気になるんだろうな」しっしっしっしっ
ユーリィ「・・かあぶう兄君・・」
ゾフィ「あいつはそう簡単に死なねぇよ。さ、行こうぜ」グイッ
タッタッタッタッタッタッタッ(不安そうに振り返る姉の手を引っ張りながら通路の奥へと消えていくゾフィ)
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
シュウウウウウウ・・・・・(砂埃舞うアリーナの客席に倒れ込む棘竜をグラウンドの中央より、ぼけっと見つめている滅尽龍)

ル’ヴォー「ファ~~~~~~~あ・・・・」(死臭漂う大あくびを堂々と)

カーブー「退屈みたいっすね」ずいっ(と、ル’ヴォーを見上げるシオンの横から)

シオン「私達には、まるで興味がないみたい」(彼には目もくれず)

ミオン「バカにされてるみたいだミョ」むぅ~~
ハロルド「しょうがねぇよ。なにせ相手は伝承レベルだからな」ふんっ
ダル・ハンギル「いっそ、飼いならしてみるか?」シュタッ(損壊した客席を飛び越えてくる)
シオン「もう。遅いですよ」ちらっちらっ(二人の間に挟まれたカーブーはその関係を窺うように交互に見たり)
ダル・ハンギル「練兵場のモンスターが檻を破った。計画的にな」
ミオン「くふふふ」パシッ(ハンギルに気づかれないように彼女の頭を軽く叩くシオン)
ダル・ハンギル「その逃げた一頭・・いや、虫を追いかけてきたら、もっと厄介なのがいた」やれやれ
シオン「作戦はあります?」ゲフゥ~~~(大おくびかます滅尽龍を見上げながら)
ダル・ハンギル「討伐できれば、永遠にアヤの歴史に名を刻めるぞ?」ボリッボリッ(お腹を鋭い爪でポリポリ掻いている滅尽龍)
カーブー「でもぉ~~、今のところ、大人しくはしていますよね?ただの暴れん坊なら、とっくにここを出て、都を破壊している」ずいっ(二人の間から、そのドボルヘルムな顔面を)
ダル・ハンギル「誰だ?」
シオン「今、都市で一番有名なパン泥棒です」ウッス(と二人の間から首だけで会釈かますカーブー)
フェットチーネ「無事か!?」タカラッタカラッ(ルカに跨りながら、起き上がろうとしている棘竜とアジャリナのもとに駆け寄る)
イェル・ミナ「アジャリナ!」シュタッ(同じく彼女達のもとに着地してくる)
アジャリナ「いちちち・・・あんの野郎・・!」バッ(再び相棒の頭に飛び乗る)
ぼぉ・・・(と、仁王立ちのまま空を見上げている滅尽龍)
アンソニー「敵視が消えたね」
シリウス「いなくなった刻竜を気にしているのか・・あるいは・・」ふむ・・
こっくり・・こっくり・・(し始める滅尽龍)
ハロルド「寝ちまったぞ」むぅ~~
ミオン「今がチャンスだミョ」ぎゅっ(右手に握るカムラネコノ木刀を構える)
カーブー「爆弾でも置きます?」
シオン「笑えない」
ぐがぁ~~~・・・ズゴゴゴゴゴゴ・・・(アリーナのど真ん中で立ち寝しているネルギガンテ)
セフィティス・ファルザーム「なんだこいつは・・・」ズゴゴゴゴゴ・・・
アジャリナ「突撃ぃ~~~~!!」
ズドドドドドドドド!!
(再び猛突進の棘竜)
ダシャアアアアアアアン!!
(棘竜渾身のスピアーと共に客席の方にすっ飛ぶ滅尽龍)
ゴワァアアアアアアアアン!!
(背中より闘技場の客席を破壊しながら激突していく滅尽龍)
アジャリナ「まだまだよ!!これでも食らうね!!」スオオオオオオオ(仰向けの滅尽龍に対し、馬乗りになっている棘竜が首を上げ、大きく息を吸い上げる)
ゴバアアアアアアアン!!
(棘竜はマウントポジションから直下の滅尽龍の顔面目掛け、怒涛の邪毒ブレスをぶっ放すと同時に両翼を羽ばたかせながら放出の反動を利用して軽やかに後退していく)
カーブー「目がしみる」ひいいいい(とシオンの背中に隠れる)
アジャリナ「ハッハ~~!!どうね!?」ヒュオオオオ(宙をフワリと後退していく棘竜の鼻棘にしっかと掴まりながら滅尽龍の様子を窺う)
ズゴゴゴゴゴゴゴ・・・ブクブクブクブク・・ビリビリビリビリ
(顔面が焼け爛れた滅尽龍ル’ヴォーは半壊した客席をベッド代わりに、毒&麻痺状態になりながら、お腹をポリポリかいて眠っている)
アジャリナ「いっ!?」ドスン(グラウンドに着地する棘竜は警戒を続けている)
カーブー「やるなぁ・・・」ズゴゴゴゴゴ・・
シオン「威力が弱かっただけ。感心してないで。どうします?」
ダル・ハンギル「伝承レベルを討伐する、またとない機会だ」ザッザッザッザッ
ハロルド「おっさん、やる気満々だぜ?」こそっ
ミオン「お手柄を独り占めする気だミョ」
ザッザッザッザッ・・(眠っている滅尽龍に向かっていくハンギル)
セフィティス・ファルザーム「畳み掛けるか・・」ザッ
カーブー「彼氏さんもやる気みたいっすよ」(シオンの肩にドボルヘルムな顎を乗せながら)
シオン「あっちの反応は?」ちら
ズゴゴゴゴゴゴゴ・・・(滅尽龍のいびきが反響する中、退廃したVIP席の玉座より、こちらを見下ろしているコズンダ、そしてその傍らに立つアンソニーとシリウス)
アンソニー「一斉攻撃するつもりみたい」ズゴゴゴゴゴ
シリウス「万が一がある。俺達はここで待機だ」こくり(シオンに向かって頷いてみせる)
シオン「行けって」やれやれ
カーブー「ウスなら自分も加勢いたしやす」
ハロルド「よし、俺達も」
ミオン「ハロルド、ポポロスキー君(ハロルド専用武器の金色の「おやすみベア」)は?」
ハロルド「・・ベッドの中」ぽりぽり
シオン「もう。抱き枕にしてるからよ。三人はそこで待機。いいわね」ザッ(カーブーと共に走っていく)
ハロルド「ちぇっ」
ミオン「ミャ~、ハロルド。あいつの心を読めないかミョ?」ズゴゴゴゴゴ
ハロルド「さっきからやってる。頭の中、食欲と睡眠だけだぜ、あいつ」
ズゴゴゴゴゴゴゴ・・・ブクブクブクブク・・ビリビリビリビリ
(時折、気持ちよさそうなジャーキングをみせながら悉く眠っている毒状態な滅尽龍の両脇より警戒しながら頭部に向かっていく、アサシン&ハンター達)
ダル・ハンギル「・・・・・・・・・・・・・」ズゴゴゴゴゴ(寝息がうるさい側頭部付近に辿り着いたところで後方のセフィティスに向かって止まるよう指示)
セフィティス・ファルザーム「・・・・・・・・・・・」スッ・・(手を上げる)
フェットチーネ「偉そうに。待てだってよ」はっはっはっはっ(と息をしているルカに乗ったまま、待機中の棘竜の足元で)
イェル・ミナ「出方を見ているのよ」ヒョルルルルル(ハイアーザントップを逆手で回しながら構える)
アジャリナ「起きたところをもう一度、タックルね」フシュ~~~(と息巻く相棒)
カーブー「こいつ、ほんと、悪いやつなんすかね?」ズゴゴゴゴゴ(アサシン組とは反対方向の顔面横から)
シオン「しっ」ズゴゴゴゴゴ(いびきの音を利用して王国騎士盾斧の剣と盾をそっとドッキングさせる)
ダル・ハンギル「・・・・・・・・・・・・」ゴイン・・(両手に握る大剣&ハンマーを頭上高く振り上げる)
セフィティス・ファルザーム「・・・・・・・・・・・・・・・・」ザッ(こちらも両手のダガーを逆手に身構える)
シオン「・・・・・・・・・・・・・・」フオン(盾斧を振り上げる)
カーブー「・・・・・・・・・・・」ぼけぇ・・
シオン「あなた、武器は?」こそっ
カーブー「・・・・あ・・」
パチッ(突然、目を開けた滅尽龍の横目がカーブーを捉える)
ハロルド「まずい。起きたぞ」ミョミョ~

ル’ヴォー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(滅尽龍の瞳に映るドボルヘルムのハンター)
カーブー「わかった。お前も、どうして戦っているのか、わからないんだな?」
うおおおおおおおお!!!!
(仰向けになっている滅尽龍の頭部目掛け、両手の武器を振り上げながら飛びかかっていくハンギル)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第214話「あったあった」もすっ
3/11(月)0時更新予定
作者は今だに交易の音楽を聞くと、にんまりしながら小躍りするんだぞ
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