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「もう容赦しねぇぞ」の巻

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ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・


あたちのモンハン日記
カーブー「こいつは驚きだ・・・あんたのその格好・・・レプリカじゃなさそうだが・・・・それならあんたがなぜ俺の事を知っていたのか合点がいく」

黄「そうか。ならば同じギルドに属する者として、お前に聞きたいことがある。道中、この東方ではあまり馴染みのない、金髪の女を見なかったか?」

カーブー「その質問をする前に・・」

黄「ん・・・」

カーブー「俺の友人への謝罪が先じゃないのか」ザッ

黄「・・・まったく状況を理解していない輩共だ。お前に協力を求めようとした某がバカだったか」くる

カーブー「待て!その無骨な態度のことを言ってるんだ!!」ダッ(肩を掴もうとする)

黄「触るな、雑魚」くる

カーブー「!!」


ギョル・ル・ル・ル・ル・ル・ル・ル・・・・

(振り向いた黄の左目は眼帯が外されており、その眼光は不気味な血紅色の輝きを見せ、瞳孔は深淵にとぐろを巻いている)


カーブー「!!(なっ・・どうしたんだ・・身動き出来ない・・!!まるで金縛りにあった様に・・!!)」


ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・







「あたちのモンハン日記」
☆カーブーの東方見聞録編☆






~緑安、商店街通り

えっほ・・えっほ・・えっほっほっはぁ
(町を走る大男二人とその一人に肩車されてる子汚い男)

ライマ「先ほどの悲鳴はこの大通りからだったぞ!」えっほえっほ(ハッキネンをおぶってる)

フウマ「うむ。なにかあったに違いない」えっほっほ

ハッキネン「どこが発信源だ・・・」じー(双眼鏡で見てる)

・・・・・・・・・・・・・
(見るからにたった今大破したであろうと思われる主屋を発見する)

ハッキネン「あれは・・・ん・・?」じじー

・・・・・・・・・・・・・
(大破した主屋の前に立つ河狸獣と海賊J娘。そしてそれを片隅から傍観しているカペラの姿)

ハッキネン「ビンゴだぜ(どうやらドクターは無事の様だが・・いい状況ともいえねぇなふん)」

ライマ「どうした?何か見えたのか?」えっほえっほ(肩車してるハッキネンを見上げる)

ハッキネン「まぁね・・それよりも迂回するんだ!(ここは連中に気づかれないよう、路地裏から接近した方がいいな・・それと・・)」ごそごそ(ポッケを漁る)

フウマ「よし、こっちだ」えっほっほ(路地裏へと入っていく一行)

ライマ「しかし、なんだってこんな道から・・」ちら

ハッキネン「ご苦労さん♪」チラ~ん注射>_<(頭上であやしげな注射器を持っている)


フウマ「えっほっほ・・おい、道が分かれているぞ。次はどっちに・・・」ちら(後ろを見る)

ライマ「・・・・・・・・・・・・」(路地裏の往来で倒れている大男)

フウマ「ライマ!!」

ハッキネン「おりゃ~~~!!」バッsss(注射器を持ってフウマに飛びかかる)

フウマ「!!」





プスプスプスプスプス・・・・・煙
(大破した家から姿を見せるスクアギルの成体)



ガルグイユ「信じてもらえたえしゅか!?サメ君えしゅ!!ガルグイユえすよ!!」

あたちのモンハン日記
ロージー「ふぁ・・ガルグイユ君だ・・」ほけぇ~

ファイヤージンガー「な!さっきのバケモンはガルグイユだって言ったのは本当だったろ!?それにしても良かったぜ。いつもの可愛いガルグイユの姿に戻ってよ。ナッハッハッハッハッハ!!」


彭関越「しかし驚いたずら・・ガルグイユ小人は「ちいちゃく」なれるだけじゃなくて、大人にもなれるんずらね」

ガルグイユ「そうえしゅ」ぽこんはぁ(大破した木片の山から抜け出す)

彭関越「でも、なんでそれを黙っていたんだずら?」

ガルグイユ「・・・・・・・」てけてけてけてけ・・(俯きながら四本足でみんなの所に近づいてくる)

ロージー「そうよぉ。早く言ってくれれば良かったのに」ぽむ(鏃の様な鼻先を撫でる)

ガルグイユ「えしゅ・・。サメ君はこの大陸環境下における万能適応能力、「アダプトシャークセルフ」というユニークスキルを持った希少な両生種なんえしゅ。それを使って自由自在に肉体進化をも変えられるのえしゅ」

彭関越「前に渓流で見せてくれた変態ずらね」

ガルグイユ「・・・・・・・」こくり(ちいちゃく頷く)

ファイヤージンガー「なるほどな。そのスキルの適応力があるからこそ、生まれ故郷よりも気温の高い地域に来ても平気だったというわけか」

ロージー「水温の高い海流でも体が「馴染む」から、氷海から脱出出来たのね・・・でもどうして教えてくれなかったの?」

ガルグイユ「・・・・・・・・・」

ファイヤージンガー「そっか。お前が何を考えていたか分かったぜ」

彭関越「どういうことずら?」

ファイヤージンガー「なに、簡単なことだよ。ガルグイユはその特異体質のことを俺達にも知られてしまったら、故郷を襲ってきた軍人達みたいに目の色を変えると思ったのさ。だってそうだろ?あらゆる環境下に対応出来るなんて素晴らしいスキルじゃねぇか。クソ軍人共が氷海に侵攻したのはガルグイユが狙いだったんだよ」

彭関越「ガルグイユ小人を生け捕りにして、いけない実験をしようと目論んだんずらね。酷い連中ずら」

ロージー「そんな・・・そうなの?ガルグイユ君」

ガルグイユ「・・・・えしゅ。軍人達はどこかでサメ君のことを知り、捕まえに来たんえしゅ・・・そのせいで・・かじょくや・・・かじょくや仲間はみんな殺されてしまったんえしゅ・・」しくしく

ロージー「・・・・・・ひょっとしてその人達って・・」

ファイヤージンガー「俺の故郷を荒らしやがった軍人共だよ。きっと」

彭関越「許せねぇ奴らずら・・!」

ガルグイユ「ハンター武器よりも恐ろしい兵器を持った、予期せぬ人型の襲撃を受けたサメ君達は、みんな抵抗する間もなく殺されてしまったんえしゅ・・・お父さんもお母さんも・・・」

ロージー「・・・・・・・・」

ファイヤージンガー「しかし、よく無事に逃遁して来れたな」

ガルグイユ「逃げたわけじゃないえしゅ!!

ファイヤージンガー「・・・・・・・・」

ガルグイユ「かじょくを殺され唖然としていたサメ君を助けてくれたのは、同じザボアザギルの友達えした・・・彼は勇敢にもたった一頭で軍人達に立ち向かって行き、「お前は東方に向かって逃げろ!」と言い残し、サメ君が脱出する時間稼ぎをしてくれたんえしゅ・・!!」

彭関越「いい友人ずらね・・」

ガルグイユ「えしゅ・・それと以前からその友達はサメ君に言ってくれていたのえしゅ・・・もしも氷海が狩猟者達や人型の入植地になってしまい、安全に暮らせなくなったとしても、お前だけはハンターズギルドの管轄区ではない東方という中立大陸に行き、そこでアダプトシャークセルフを活かして静かに暮らせばいいだろうって・・・」しくしく

ロージー「・・それで東方を目指したのね?」

ガルグイユ「えしゅ・・けど海に飛び込んだ瞬間、軍人に狙い撃ちをされて傷を負ってしまったのえしゅ。東方航路の道中、ロージーおねえちゃん達に出会った時はその体の傷がまだ癒えていなかったから、スクアギルの成体であるザボアザギルに変態出来なかったのえしゅ」

彭関越「そうずらか・・ガルグイユ小人がいくら全知全能な適応能力を持っているとしても、決して自然治癒能力に特化しているわけではないということずらね」

ガルグイユ「えしゅ。撃たれた弾薬の中には何か病原体の様なものが含まれていて、一瞬激痛がしたのえしゅが、そのウイルス自体は体内で抗体を生成することで「適応」させたのえしゅ。えしゅけど撃たれた傷口まではすぐに回復出来ず、完治するまでに時間がかかってしまったのえす」

ロージー「ウイルス弾を撃つなんて・・きっとガルグイユ君のスキルが本物か試したのね。かわいそうに・・」すりすり

ファイヤージンガー「背徳者の集いである、あのクソ軍人共なら平気でやるだろうな、きっと」

彭関越「じゃあガルグイユ小人は、その銃痕の傷口が広がるのを恐れて「化け鮫」へ変態するのを控えていたんずらね」

ガルグイユ「・・・・・・・」こっくり

ロージー「あの航路の途中・・暗黒団があたし達の乗ってたボイキングさん達の船を襲ってきた時も、あなたはじっと我慢していたんだ・・・本当は復讐したい気持ちを抑えて・・」

ガルグイユ「えしゅ。でもあの時、カーブーおにいちゃんが言ってくれた言葉によって、その感情的な焦燥感も払拭出来たのえしゅ」

ロージー「??」

ガルグイユ「生きてればこちょ・・生きてればこちょ、必ずまた仇を討てるチャンスは来るだろうって・・だからサメ君はカーブーおにいちゃんに賭けてみることにしたのえしゅ!!カーブーおにいちゃんがサメ君と一緒にあの軍人達をやっつけてくれる廉潔な志と剛勇な力を持った同志なのかどうかを、この東方の旅で見極めようと思ったのえしゅ!!」

ロージー「ガルグイユ君・・・・」

彭関越「立派ずら。見た目は子供でも、ガルグイユ小人はしっかりとした大人。東方剣豪をも凌ぐ、見上げた気組の持ち主ずら」

ファイヤージンガー「ごめんな。ガルグイユ。さっきは逃げたなんて言っちまってよ。俺達に出会った時も、お前は気丈に振る舞ってみせた。十分強い男だぜ、お前は」

ガルグイユ「お花のおにいちゃん・・・」

ロージー「そうよ。あなたはきっと心が強すぎるから、例え辛いことがあったとしても、周りの人に気遣いさせない為に「適応」できちゃうのね。でも、そこまで順応しなくていいのよ?せめて・・せめてあたし達の前だけでも・・ね」

きゅむっはぁ(優しく抱き包む)

ガルグイユ「ロージーおねえちゃん・・・・」うるうる

ロージー「ねぇガルグイユ君」

ガルグイユ「??」

ロージー「あたしもあなたの力になるわ。だから・・だからこれからもずっと一緒よにこ」にぱ

ガルグイユ「ロー・・ジーーー・・・おでえちゃん・・・!!」ぐすんぐすん

ぽむ煙(頭を大きい肉球で撫でられる)

ガルグイユ「??」ちら

彭関越「おらも一緒ずら」にこ

ガルグイユ「河狸さん・・・」

ファイヤージンガー「俺もだぜ、ガルグイユ!種は違えどおめえは俺の可愛い弟みてぇなもんだからな!さっきのおっかねぇ姿も・・いや、あのイカしたサメスタイルも見慣れればどうってことねぇよ!だから変な気ぃ遣わずになんでも相談しろよな!!なんてな・・ナッハッハッハッハッハ!!」

ガルグイユ「お花のおにいちゃん・・・分かったえしゅ!!」

ロージー「良かったえしゅね、ガルグイユ君♪」

ガルグイユ「えしゅ!!」


パチパチパチパチぱちぱち


ロージー「!?」


カペラ「はいはい。お涙頂戴はそこまで」バーーーーン(大破した家の片隅から子汚い男と共に姿を現す)


彭関越「ダニエラ!!」


ハッキネン「おっと!動くんじゃねぇぞ。少しでもあやしい動きをしたら・・」ずるずるずる・・(大破した家の脇から何かを引きずってくる)


ロージー「!!」


ライマ&フウマ「・・・・・・・・・・・・」(二人共眠ってしまっている)

ハッキネン「ああクソ重てぇあせるいいか!?少しでもへんな真似しやがったらこの筋肉ブラザーズをぶっ殺すからな!」シャキーン(寝ている二人にハンターナイフを突きつける)


ロージー「二人に何をしたの!!」


ハッキネン「わけねぇよ。ちとこいつらが油断した隙に、我が社(暗黒商会)お手製のエンジェルドラッグを注射してやったまでさ」ちら

ライマ&フウマ「うう・・・・うわあああああああああ!!」(悪夢にうなされている)


ファイヤージンガー「どうしちまったんだよ!?門兵どもは!!」

ロージー「エンジェルドラッグ・・・素人でも簡単に筋肉注射が出来るPCP(フェンサイクリジン)を投与したのね!?二人はその解離性麻酔薬にみられる副作用から幻覚や悪夢を見ているに違いないわ・・!」


カペラ「さすがは新大陸一の製薬会社、ローゼンクロイツのご子息ね。褒めてあげるわ」パチパチパチ


ロージー「あなた達・・なにをしたか分かっているの!?」


カペラ「もちろん。それもこれもあんた達が友情美談に自惚れてるからいけないのよ?」くす


彭関越「ダ、ダニエラ・・・・」


カペラ「それともうひとつアドバイスしてあげる」スッ・・指


ロージー「??」


カペラ「そこまで症状が分かってるなら早く開放してあげた方がいいわね。なんといってもPCPは通称「悪魔の薬」と呼ばれ、催幻覚的薬物の中でも桁違いの効力を持つドラッグ界のキング・・・この二人みたいにいくら超人的な筋肉の鎧を纏おうとも、廃人になってしまったらどうかしら?町の治安を守るどころか、筋トレ崇拝者が大好物のステロイドも、もういらない暮らしになるかも。もちろん車いすに乗ってね」くす


ロージー「人型の皮を被った背徳の悪魔・・・あなた最低だわ!!」


ハッキネン「俺もそう思う」


彭関越「そ、そんな・・ダニエラが・・まさか・・」

ガルグイユ「あいつらえしゅ!!」

彭関越「え・・?」

ガルグイユ「サメ君のかじょくを殺したのは、あいちゅらえしゅ!!」

彭関越「!!」





~緑安、路地裏

宗方「ひいひいあせる」(芸妓をおぶったまま路地裏を走るくたびれた細目の剣豪)

雪左「あきまへん。ちっとも川村はん達の姿が見えまへん。それにここ、何処どす?」きょろきょろ目

宗方「また変な所に迷いこんでしまったでござる汗」ふらふら・・

雪左「もう。しっかりしておくれやす」ぽかんオーッ!

宗方「いてえ!そうでござるな。こうしてる間にも、混隻魔王と川村殿が剣を交えているかもしれないでござる!なにせ相手は川村殿と同じ六合発勁を極めた黄思文・・早くそれを川村殿に教えてやらねば!!」ふらふら・・

雪左「六合発勁って・・混隻魔王も使えるんどすか!?ということは龍の型も!?」

宗方「拙者が聞いた話しでは、なんでも黄思文は太刀真山の究極奥義を独自で会得しようとしたらしいのでござる」

雪左「じゃあ・・」

宗方「いや。さすがの混隻魔王と呼ばれる男も秘伝書なしでは、龍の型の真髄までは習得出来なかったようでござる。六合発勁までは操れる様になったらしいのですが、その先、つまり龍意六合までは到達しなかったのでござろう」

雪左「いくら己で練気を起こすことは出来ても、それを頭に思い描いた竜種の意志と融合させるなんてこと、普通やったら思いつきまへんわぁ」

宗方「はっはっはっはっは。それに、例えその方法を知ったところで、龍の型はそう簡単に出来るものではないでござる」

雪左「といいますと?」

宗方「なぁに・・答えは簡単でござる。大陸より選ばれた真の剣豪のみが習得出来るからでござるよ・・そう、この拙者の様にね」フッ(腹が立つほどのすかした笑い)

雪左「川村はんから聞きましたわぁ。なんでも宗方はんは習得するのに35年もかかりはったって。しかも龍意六合出来るのは「クック」だけってことも♪」

宗方「な、なんと師匠をバカにした様な言い方!!普通はそれでもスゴイのでござる!!川村殿が特殊過ぎるのでござるよ!!」ぷんすか

雪左「うふふふふ。誰もバカにしてはおまへん。川村殿も言ってはりましたよ?宗方はんにはもっともっと教えて貰わないと困ることがたくさんあるって・・」

宗方「はて・・・龍の型についてはすべて教えたつもりでござるが・・?」

雪左「人としての生き方を問うておられるんちゃいますか?ほら、川村はんは狩猟社会の大陸から来はったお方どすやろ?この剣豪文化が主流の東方で、そしてそこで生まれ育った立派な師匠から、狩猟者とは決して違う、いち剣客としての人生論を学びたいんどすよ」

宗方「・・・・・う~む。それこそ何を教えてやれるものか・・困りましたな」

雪左「そこが宗方はんのいいところどす♪」つぅ~指(人差し指で背中をなぞる)

宗方「ひゃああああああああせる

雪左「うふふふふ。ほんまの師匠いうんは、その逞しい背中で語るだけでいいんどす。あちきなんかの父もそうどした」

宗方「雪左殿・・・・」タッタッタッタッタッタ

雪左「・・・・・・・・・」

宗方「分かったでござる。川村殿に拙者がこれ以上何を伝えてやれるかは分からないでござるが、とにかく誠心誠意、お手伝い致しやしょう!!」タッタッタッタッタッタ(実直に走り続けるその眼に嘘偽りはない)

雪左「・・・・・ふふ。ほんま頼みますえ。なにせ宗方はんはあちきなんか達、みんなのお父はんなんやから♪」パァ~ンびっくり(背中をおもいっきり叩く)

宗方「いてえ!!父とはそりゃ困ったでござるな!!彭関越殿やガルグイユ殿ら、モンスターも我が子とは!!わっはっはっはっはっは!!これからの剣客人生が楽しみになって来ましたわ!!」

雪左「なら早く川村はんらを見つけないとあきまへんな」

宗方「そうでござった!然らば!!」

タッタッタッタッタッタ!!




カーブー「ぐぐぐぐ・・・・(くそ・・・こいつ・・何をしやがった・・・!!あいつの目を見た途端に体が・・まるでとんでもない竜種と対峙した時と同じ様な戦慄を感じてしまってピクリとも動かない・・!!)」

黄「事が終わるまでじっとしてろ。ユクモの川村」スッ(左目に眼帯を当てる)

カーブー「ぐぐぐぐぐ・・・(こんな所で・・・じっとしてられるか・・!!)」ググググ・・!!




宗方「う~む!何処でござろうか・・!川村殿の気配も感じないでござる!!」タッタッタッタッタッタ

雪左「まだ混隻魔王と戦ってなければいいんどすが・・」

宗方「なぁ~に!心配ないでござる!!今や龍の型を自在に操れる様になってきた川村殿、そういくら黄思文とて簡単には倒せまいでござろう!!」

雪左「それがあきまへんのどす」

宗方「へ?」

雪左「川村はんの刀は見た目こそ差し支えないものの、所詮は臨時修復しただけのなまくら・・・道場破りくらいならそれで問題おまへんが、相手が混隻魔王となったら話しは別どす。より強い練気を起こせば、今の刀はその闘気を受け入れることが出来ず、粉々に砕け散ってしまいます」

宗方「なんとそうでござったか・・・となれば、恐るべしは川村殿の方でござる」

雪左「・・どういうことどすか?」

宗方「川村殿はそれを承知で、わざと練気力を落として道場破りをしていたのでござるよ」

雪左「と・・いうことは・・?」

宗方「川村殿の底知れぬ気組、つまり内なる闘士を具現化した練気を、とっくに川村殿は自在に操ることが出来るのでござるよ!!それすなわち、本気を出せばより激しい練気力を起こせるということでござる!!」

雪左「より激しい・・練気力・・」

宗方「どうやら川村殿は我らの想像を遥かに超えてしまっているようでござる・・・急ぎましょう!!強大な力は偉大なる責務を伴うもの!!川村殿がそれを制御出来なければ、その姿は狩猟者でもなければ剣客でもないただの猛獣!!ましてや黄思文相手に太刀が使えなくなってしまったら川村殿の命が危ないでござる!!」





カーブー「くぅっ・・・・・・!!」ぴくぴく

黄「直に術は解ける。安心しろ。今の某が「一応」ギルドナイトで良かったな・・・昔の某ならばとっくに切り捨てていた」にや

カーブー「クッ・・!!(この野郎・・・!!好き勝手言いやがって・・・!!)」

黄「それともうひとつ」

カーブー「・・・・?」

黄「田舎ユクモの愚連隊風情が、本気で新大陸を守れるとでも思っているのか?まったく反吐が出る」ペッ

カーブー「!?」

黄「貴様らの様に、時代背景に合わせアナキストや共産主義者の真似事を都合良く行い、自分の非を覆い隠す様に正義を語ろうとする烏合の衆など笑止千万。なぜ黙って全体主義に従わぬか。仮にも貴様はギルドの狩猟者だろ?個人主義は組織を乱すだけの愚行としれ」

カーブー「この・・・・・!!!!」ググググググ・・・!!

黄「聞けば貴様らを統率する女ハンターは、その言葉の持つ重要性と覚悟を知らずに、仰々しく丞相などと名乗っている大うつけらしいな」

カーブー「なんだと・・!?」

黄「誰もが青年期に抱く、一時的な義賊症候群になんのイデオロギーがあるという?権威主義に歯向かうことだけで真の共産世界を創れるとでもいうのか?違うな。力を持て余した無定義のアウトロー共が自分たちの暴挙や破壊活動に正当性を持たせる口実作りの為、常の世もマイノリティの目の敵である巨大組織を標的に、革命などとぬかせば民衆を扇動出来ると思っている極めて未成熟な英雄願望でしかない。いいか?ユクモの川村。我らギルドがその気になれば貴様ら田舎の自警団など一瞬にして壊滅出来るのだぞ」

カーブー「ふざけるな!!ギルドが俺達ハンターを使い領土を拡大し過ぎたせいで大陸社会の均衡は崩れてきているんだぞ!!その手始めが先の獣人族による革命だったというのに、お前らギルド本部は帝国軍に軍事と政務を丸投げし、一体何をしたというんだ!?」

黄「それがガキの詭弁だという。ギルドはすべてを統括する者。帝国軍をはじめ各機関はその手足に過ぎん。革命時に貴様が三種共存イデオロギーを理由に旗揚げをし、こともあろうかモンスターを率いて戦争に参加したのは、ギルドの怠慢を社会に知らしめるプロパガンダの一環に過ぎん。それを承知で本部がなぜ手を下さなかったか分かるか?」

カーブー「帝国軍に戦争全ての汚れ役を押し付ける為だろう!?いざとなればローゼンクロイツの私設軍隊だとかぬかして、いつでも帝国軍を傘下から切り離せられるもんな。都合よく使うだけ使ってポイ捨て、俺達ギルドのハンターと同じだ。狩猟場でも戦場でもお前らのやることに違いはないのさ」

黄「フッ・・そういうふうにローゼンクロイツの令嬢から教えられたか?」

カーブー「なに・・!?(こいつ、ロージーのことも知っているのか!?)」

黄「だがそれもギルドからすればただの詭弁。貴様が率いた川村朝及び、己の欲や利益を満たさんと先の革命を利用した小童の民兵や犯罪シンジケートなど、某らギルドナイツが処置を施す程の相手ではなかっただけのこと。現に貴様らは勝手に潰し合って戦争を終結してくれたではないか?」フフ・・

カーブー「その中心にあったのが他でもないUBUさんだ!!暗黒商会の存在とその脅威を大陸中に知らしめ、見事ニャンガス城で忌々しい敵艦を落としてみせたのも彼女の功績があればこそ!!ギルドに出来ないことを彼女はやってのけたんだ!!それでもまだUBUさんをバカにする気か!?」

黄「言ったろ?ユクモの川村」

カーブー「??」

黄「相手じゃないんだよ。貴様も、うつけの娘も、それに従うモンスター共もな」にや

カーブー「だ・・・」ググ・・

黄「ん・・・」

カーブー「黙りやがれえええええええええええええええ!!!!!


ドオオオオオオオオオオオオン炎
(カーブーの全身から練気が放出される)



宗方「!!」タッタッタッタッタッタ

雪左「なんどすか・・今の、まるで鼓動が弾けた様な音は・・・」

宗方「川村殿の気組でござる・・・近いですぞ!!しっかり掴まっていてくだされ!!」ダッsss




カーブー「ハァ・・ハァ・・・・・・!!」シュウウウウウウ・・・・炎

黄「なんだと・・・(こいつ・・自力で混沌眼の戦慄効果を開放したというのか・・しかも、この男・・某と同じ六合発勁を使えるのか・・!?)」

カーブー「またてめぇは同じ罪を犯したな」ザッ煙

黄「・・・・・(雰囲気がさっきまでとは違う・・)」

カーブー「俺の友人を愚弄しやがった・・・UBUさんの気も知らねぇでてめぇは・・」

黄「・・・・・・・・・」スッ(落ち着いて抜刀術の構えをとる)

カーブー「バカにしやがったなああああああああああああ!!!!

黄「!!」


ズオオオオオオオオン!!
(カーブーの全身を凄まじい練気が覆う)


カーブー「もう容赦しねぇぞ。クソ野郎」シュウウウウウウウ・・・炎

To Be Continued






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張虎「ハァ~・・・」
ボニー「おや?張虎じゃないか。一体全体ため息なんてついてどうしたんだい?」ぬうしゃきんっ
張虎「いやなぁ・・今頃兄者達はどうしてるかなって思ってよ・・」
ボニー「ははぁ~ん。分かった。寂しいんだろ?いつも君は川村さんと一緒だったもんね」
張虎「ああ・・共に命を張った、革命の時が懐かしくすら感じるぜ・・・」しみじみ
ボニー「こりゃ重症だね・・えーいいかい張虎?あの川村さんのことだ。そのうち、いつもみたいに「お騒がせな」感じで村に帰ってくるよ。だから元気を出して・・」
張虎「兄者の頭をかじりてぇ」ぼそ
ボニー「えまろまゆ
張虎「調子が出ねぇんだよ・・あいつの栄養分たっぷりのドタマを丸かじりしねぇと、俺の生体エネルギーが維持できねぇんだ・・」
ボニー「・・・・・(麻生博士はとんでもない人工武器を創ってしまったんだね・・それと川村さん・・いつもそうやって張虎に「餌」を与えていたんだ・・)」
張虎「ってなわけでよ、俺は元気がねぇから、ボニー、お前が次回予告してくんな」
ボニー「わかったよ♪それならお安い御用だよ(´v`)
さ、そういうわけで次回の「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはね・・」

9/9(火)0時更新 「なんだと出っ歯!!その前歯ぁ~食いしばれ!!」の巻


ボニー「をお送りするよ♪お楽しみにねしゃきんっ
張虎「ああ・・兄者の栄養分たっぷりの頭・・・恋しい・・生臭い生き血・・」
ボニー「もぉ!こわいからおよしよチュッチュッバカ!!」ぺちーん肉球 くろ






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