~ユクモ村、村長宅....

カポぉ~~~~~~~ん・・・
(古民家チックなお屋敷の周りを囲う「よく刈り込まれた生垣」を背もたれに手持ちの双眼鏡で満点の青空を見上げている、「子供用カムラノ装シリーズ」を身に纏った女子中学生)
すあま「む~~~~~・・謎や・・ミステリーやで・・ほんまに」カポぉ~~~ん(双眼鏡を持つお手とは別の右手で懐より子供用竹水筒を取り出す)
きゅぽん(上に向けた双眼鏡をやりながら、右手に握る竹水筒の蓋を造作もなく親指で。すっとんだ蓋はちゃんと本体部と紐で繋がっているのでご安心を。そしてまた、竹水筒にはカムラ産と思しき風車のマークが)
ゴッゴッゴッゴッゴッ(引き続き双眼鏡をやりながら竹水筒を喰らうユクモ系女児)
すあま「ふい~~~~・・無駄にあっついわぁ・・」ぐいっ(首周りをすっぽり収めるカムラノ装【上衣】の襟元を)
すこん(カムラノ装【頭巾】の額当てみたいのが目にたれてきて視界が塞がれる)
すあま「ハンターっちゅうのも大変やで・・・」やれやれ
イ~~イ~~!!(こちらに向かって慌てて走ってくる「マグマネコを纏った幼女(出ている下半身は赤いスカートに白いソックス+ローファー)」の姿が)
すあま「どないしたんや?がめちゃん」ぐいっ(額当てを上げながら)

がめちゃん「ごにょごにょごにょごにょ」(そのヴォルネコな顔面をすあまの耳元に近づけながら)
すあま「飛行船??」イッイッ(と素早く頷くがめちゃん)
ほれ イ~イ~(竹水筒を勧めるすあまに対し、首を素早く横に振って返答するがめちゃん)
すあま「別に珍しないやろ」きゅぽん(再び竹水筒を片手で)
がめちゃん「イ~~」(あれこれジェスチャーしてみせる)
すあま「なんや豪華な飛行船が・・近くに下りたって?」ゴッゴッゴッゴッゴッ(竹水筒をやりながらがめちゃんを見つめる)
がめちゃん「イッイッ」(素早く二回頷く)
すあま「大方、都市のお金持ちの団体様やろ。そないなことより、UFOやで」ぶちっ(その決意と共に人んちのよく整備された生垣をむしる)
ぺたん(そんなすあまの横に同じく人んちの生垣を背もたれに腰を下ろすがめちゃん)
すあま「サムソンのおっちゃんも霊峰に行かへんようになりよった・・・黒猫のおっちゃんも、また消えてもうた・・・・すべては、あのUFOが現れてから・・」ぶちっ!
ガサッ!!(次の瞬間、すあまは思い立ったかのように人んちのよく整備された生垣を「無理やり」かき分け、その隙間に手持ちの双眼鏡を突っ込んで中を覗き見る)
じーーーーーーーーーーーー(双眼鏡視点。縁側で慎ましく正座をしている水色のメデュレトネコ(フランソワ)が呑気に茶をふぅ~ふぅ~している)
すあま「猫舌め・・」チッ・・
イッイッ(と、すあまの肩を突くがめちゃん)
すあま「ちょっと待ってな」う~~しょっ(と生垣に突き刺さっている双眼鏡を引っこ抜く)
ザッザッザッザッ・・(ユクモめかしい温泉街な湯けむりを背景に、イキり歩く白髪白髭なシルバーソルのベテラン狩人とそのオトモの姿が蒸気によって揺らぎながら見えてくる)
すあま「なんや。ただのサムソンのおっちゃんやないけ」
がめちゃん「イー!!」ぼちん

ザッザッザッザッザッ(サムソンとミッチのすぐ後ろから、四方を重厚なガーディアン達に守られながら歩いてくる、気品溢れる濃緑な輝きが見るものの心を射抜くレイアシリーズを身に纏った高貴な女性の姿が見え、そんな優美な彼女の来訪を祝すようにインコや虫達が小躍りするように舞っている)
すあま「む~~~??」すこん(また額当てが落ちてきて視界が塞がれる)

六本木「ズガタカイゾヨ!!ヒカエヒカエ!!」バサバサバサ
すあま「誰や」む~~(額当てを上げながら訝しげな顔で)
六本木「クイーンドラグライト!!クイーンドラグライト!!」
すあま「くい~ん、どらぐ・・・」スッ・・(レイアシリーズなお姫様が彼女の目線に合わせながらかがみ込む)
プリム「はじめまして。プリム・クラーラと申します」にこり(彼女の長いダークグリーンの髪もまた、ドラグライト鉱石のように輝いている)
すあま「めっちゃ・・いい匂い・・」ぼちん

「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights

泥吉「そうでさぁねぇ・・・確か、明日の日中、荒地の観覧ツアーが来る予定になっていやすが・・・それを狙ってみては?」
??「さすが泥吉さん!!ありがとう!!」

じーーーーーーーーーーー
??「ほら、ごらんよ。こぼれんばかりの予定通りなご到着」

??「どう?フワ吉。あんたのご両親、あの中にいる?」じーーーーーー

フワ吉「あ~~ん!僕にも双眼鏡見せてよ!!ケチ!!とんちき!!いかれあんまん女!!」

??「あの跳ねてるのなんて、あんたのご両親っぽいじゃない?」
フワ吉「ほんとだ!!兄弟も乗ってる!!ありがとう!!」

ブーちゃん「ブイブイ(お祝いのお料理できてるよ)」
バベ~~~~~~~~ん!!

??「ひょひょ~~!!これだからクエストはやめられない!!」
BBB「とっとと食え!!来るぞ!!」
??「ええ~~~??」

BBB「迎撃だ!!一回で仕留めてやる!!」ガラガラガラガラ!!
??「あら。ネコ式みたいなすんごいの持ってきたじゃない。まさか盗んできたわけじゃないでしょうね。でも、すんごいクール」

ジャブ吉「○△~~!!」
??「あれ、ジャブ吉さん。どうしたの?面が金ピカよ?」
ジャブ吉「○○!!」
??「マム?マムってなんだっけ・・・」
BBB「来るぞ~~~!!」とすん!!(大タル爆弾設置)

トド美「がんばってぇ~~~UBUちゃ~~~ん」
UBU「ええ~~~??」

ボアアアアアアアアアアン
UBU「ぎゃああああああああああああ」
ちゅんちゅん

フワ吉「UBUちゃんの、とんちき」
UBU「あ~~~~~~れぇ~~~~~~~」
ちゅんちゅん

ちゅんちゅん・・ちゅちゅんちゅん

ヒョおおおおおおおお!!

しゅとっ

じーーーーーーーーーー(草原の木の枝にとまるブルーディーヴァがじっと見つめるお花畑には、車椅子に乗ったまま俯いているUBUの姿が)

??「この前も言ったけど、養ってくれるなら、あんたのうちに行って歌ってあげてもいいわよ」
UBU「・・・・・・・・・・・・・・・・」(うなだれた蒼い前髪によって隠された陰りの表情からはまるで生気を感じとることができない)
??「あんまん嫌い」
UBU「・・・・・・・・・・・・・・・・」
??「なんか言ったら?夢の中みたいに怒ってごらんなさいよ。このとんちき」
UBU「・・・・・・・・・・・・・・・・」
??「フワ吉君から聞いたわよ。あなた、病気なんだってね」
UBU「・・・・・・・・・・・・・・・・」
??「わかってる。起こしてほしいのよね?だから、ここに来た」
UBU「・・・・・・・・・・・・・・・・」
あれぇ~~~~・・やっぱりここにもパンツがない・・ガサガサ
(お花畑の中より、四つん這いになって何かを探している黒猫のおしりが)
??「おかしいわよね。さっきトウゲン君が咥えて飛んでいくのを見た。くさそうなのに」くすっ
UBU「・・・・・・・・・・・・・・・・」
??「平気よ。み~んな、あなたが目覚めるのを待ってる。今はまだその時じゃないだけ。だから安心して、今はゆっくり休んでちょうだい。いいわね、UBUちゃん」
UBU「・・・・・・・・・・・・・・・・」

BBB「チキショウ!!俺のパンツ!!今度見つけたら、ただじゃおかねぇからな!!」イ~ッ!!イ~ッ!!(と、お花畑を怒りながら歩いてくる)
??「ビーおじさんも相変わらず元気そうね」
UBU「・・・・・・・・・・・・・・・・」
??「ええ。分かるわ。苦しいから叫び続けているのよね?でも大丈夫。あなたのその声はちゃんと聞こえている。私達は、みんな、あなたのことが大好きだから・・・・じゃあ、また来るわね」
UBU「・・・・・・・・・・・・・・・・」
??「それから、あなたも。しっかり彼女を守るのよ?光蟲さん」
にょっ(慌ててUBUの蒼毛の中から顔を見せる光蟲)
バサバサバサバサバサ
BBB「わりぃな。やっぱりなかったわ」とぼとぼ・・(と車椅子の後ろに)
ナイトクルーガー「あのブルーディーヴァ。俺の存在を見抜いてやがった。お前らもしばらく騙せてたのによ」よいしょっとな(UBUのフワフワな蒼毛をクッションに虫らしい細い足を組みながら前脚を頭の後ろで組んで座り込む)
ヒョオオオオオオ・・・・・・・
(青空を優雅に舞うブルーディーヴァ)
BBB「そっか・・・蒼井のやつとお話ししてたのか・・」ヒョオオオオオオ・・・・
ナイトクルーガー「もうこっちでオトモダチができたのか?」(虫っぽい目をまんまるくさせながら)
BBB「・・んん・・・夢ん中でな」ぽりぽり
ナイトクルーガー「夢?」はむっ(虫用葉巻を咥える)
BBB「ああ・・ここんとこ、毎晩、同じ世界の夢をみるんだ」ちら・・
UBU「・・・・・・・・・・・・・・・」
ナイトクルーガー「おいおい。しっかりしてくれよ。ただでさえ、おとぎ話の世界にいるんだぜ?ここが空の上だってことを忘れちまうくらいにな」やれやれ(前脚を頭の後ろで組み、足を組んだまま、「中脚」でポーズしてみせる)
BBB「・・・そうだな・・。ほんと、最高のバカンスだ。今の俺達には、ぴったりの場所だよ」ちゅんちゅん(のどかなお花畑エリアを見渡す)
ナイトクルーガー「確かにお前達は暴れ過ぎた。休息は必要だが、いつまでものんびりしてるわけにはいかねぇだろ?こっちだって相棒が心配だ」(中脚で虫用のマッチを翅の中より取り出す)
BBB「下の世界のどっかにいるはずだ。今頃、キャメロンの爺さんが作戦を考えているだろうから、早いとこ帰んべ。あんまり遠くまで行くと、ゼルベスのやつが怒りやがるからな」カラカラカラ・・(おもむろに車椅子を押し進む)
ナイトクルーガー「知ってるか?あいつ、この前、パノちゃんに、鬣がちょっと臭くなってきたって言われてよ、きっとショックだったんだろうな。こっそり湖畔で洗ってるのを目撃した。他の虫達も証言してくれるぜ」シュボッ(UBUの髪を利用してマッチに火をつけると、それを虫用の葉巻につける)
BBB「火事、起こすなよ」カラカラカラ・・
ナイトクルーガー「心配すんなって。溜まったマッチや吸い殻は定期的に、「もえないゴミ」に出してるからよ」ふかぁ~~
BBB「ここは平和だ」カラカラカラ・・
ナイトクルーガー「物足りなくなったら、スカイダイビングでもしてみたらどうだ?ネコの着地術がどこまで有効なのか見てみたい」ハハッ
BBB「お前が同じサイズだったら、ペディグリー決めてやるのによ・・・・なぁ、UBU」カラカラカラ・・
ヒョオオオオオオオ・・・・・・・(車椅子を押しながらため息をつく黒猫を導くように空から見守るブルーディーヴァ)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第226話 「彼は立派なナイトですね」の巻
8/1(木)0時更新予定
さぁ~て、ちょっと待たせちまったが、Anthem編の最終章となる三章の開幕だぜ!俺もパンツのゴムを締め直して・・って、俺のパンツ、どこいった??
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