~水没林非狩猟地区....

WAAAAAAAAAAAAA!!
(同エリア内の中央で烈火の如く闘気をぶつけ合う騎士団と猫騎馬隊。その後方にて戦況を見つける三匹のメラルー)
イジャラ「ほんだら本格的な戦闘になっちまったにゃんだ!我が軍が優勢だにゃん!!」(双眼鏡で見てる)
ブルーノ「おら達も参戦するぶる!!馬の世話係から出世できるいい機会ぶるよ!?」
アダン「たった三人の足軽に何が出来るというのです。それに私はカレン将軍にランスを渡してしまったので戦える道具がありません」ふん
ブルーノ「そしたら馬も武器も敵から奪えばいいぶる!!旧大陸でもそうやって生き延びてきたぶる!!無ければある所から奪えばいい!!そう教えてくれたのはお前ぶるよ!?アダン!!」
アダン「・・・・・・・・・」
ブルーノ「戦うぶる!!この戦は猫族の未来を大きく変える戦だって、お前もそう感じているぶる!?」
アダン「・・・・・・・・・」
イジャラ「そんだら大陸の賊徒共に見せてやるにゃんだ!猫族の意地と誇りを!!」
ブルーノ「アダン!!」
アダン「・・・・・・・。三位一体。いいですね?」
ブルーノ「え・・」
イジャラ「そんだら三獣一組で確実に一騎討つ・・にゃんだろ?」にや
アダン「その通りです」にこ
ブルーノ「よっし!!そうと決まれば今日この日をおら達の初陣にするぶる!!」ガシャン(頭に被ってるファンゴの頭蓋骨をまるでアーメットの様に装着する)
イジャラ「ほんだらちょっと待つにゃんだ!!」じー(戦闘とは反対の後方を双眼鏡で見てる)
ブルーノ「なんだぶる!?いいところなのに

ドドドドドドドド・・・・・・
(後方エリアより微かだが騎馬隊の行軍音が聴こえてくる)
アダン「これは・・・・」
イジャラ「ほんだら援軍にゃんだ!!指揮官は・・・・」じーーー
ドドドドドドドドド!!
(エリアインしてくる猫騎馬隊。中央で先陣をきるのは一際巨体な漆黒の武者ネコ装備を纏う赤虎猫)
ブルーノ「あのガウシカ角の兜は!!」
イジャラ「オステルマン・・・宰相補佐官で軍の最高司令官、ミハイル・オステルマンにゃんだ!!」
ドドドドドドドドド!!
(左目を失っている隻眼の赤虎猫は、電光石火の進軍速度による振動も微動だにしておらず、ただひたすらに一直線を睨みきかせている)
ブルーノ「あれが最高司令官・・・・カッコイイぶる~♪」
アダン「司令官自ら援軍に来るとは・・ニャン=ジュスト公の意志が伝わってきますね」
ブルーノ「どういうことぶる?」
アダン「なんとしてもここで神殿の騎士団を殲滅し、我がフェイリンメイリン共和国の軍事力を他勢力に魅せつける・・・更にはここより南方に陣取るクルセイダーズをも討ち破り、その先に位置する水没林最後の人型土着民の領土をも制圧し、水没林全土を我が領内にするという意思表明です!」
イジャラ「ほんだら姿勢よくするにゃんだ!司令官が到着するにゃんだよ


ドドドドドドドド・・・・・・・

(三匹のメラルーの前で急停止するオステルマン隊)
キーン「貴様等!所属は何処だ!!」(プレートアーマーを纏い偉そうに逆立った髭がなんか癪に障るアメショー猫が馬上から問う)
アダン「我らはカレン=アレン様の愛馬、レッドサラディンの世話係です」ぺこり
キーン「こんな所で何をしておる!!」(髭がなんかむかつく)
アダン「クルセイダーズ陣営が敷いたグリーンウォールを破る策を発見しましたが故、カレン様に報告をしに参ったのですが、生憎戦闘になってしまい、ここで戦況を確認していました」
キーン「馬の世話係ごときに戦の何が・・」
スッ・・(諌める様に手を出すオステルマン)
キーン「・・・・・・・・」スッ(身を退ける)
オステルマン「戦況報告をしろ」(と言うもの、目線は戦場を捉えている)
アダン「ハッ。両軍対峙したまま双方共に容易に軍を動かせぬ均衡状態でありましたが、カレン将軍が敵将に一騎打ちを仕掛け、見事勝利。その直後、カレン将軍の号令と共に敵陣に突撃を開始。カレン隊の奇策的な馬術により敵陣は翻弄し、敵陣内で現在、交戦中であります」
オステルマン「優劣は?」
アダン「我が方が優勢。敵陣に楔を打ち込み・・おそらくカレン将軍得意の鋒矢の陣で突貫していると思われます」
キーン「ほぉ・・・」ちょんちょん(こいつなかなかやる的な感心を示しながら、なんかむかつく髭を触ってる)
オステルマン「推測の報告はいらん。確実な戦況報告のみを伝えろ」
アダン「ハッ!我が方が威勢では圧しているものの、数的には不利!直ちに援軍を送りたし!!」ガシッ(御意の姿勢をとる)
オステルマン「バスター!!」
バスター「ハァッ!!」ズイッ(後方より鋭利なデザインの鎧を纏った眼光の鋭い筋肉質なゴールド猫が騎乗しながら前進してくる)
オステルマン「この者達に馬を与え、お前の隊に加えよ!!」
バスター「ハァッ!!」ガシーーン

ブルーノ「つ、ついに・・や・・やったぶる・・・!!」グッ(小声でそう呟くと拳を握る)
オステルマン「バスター隊はここで待機!リー・キーン隊は我と共に突撃!!偃月の陣で敵を根こそぎ刈り取るぞ!!」ヒヒ~ン

キーン「ハッ!!」
オステルマン「このエリアを騎士団の墓場と化せ!!人型が恐れ慄き、二度と近寄れぬ聖地へ還すのだ!!進軍!!!!」
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
シュウウウウウ・・・・・・・・
(硝煙を上げながら高台でふんぞり返ってる鋼鉄のグーク)
孫星「ぐあっぐあっぐあっぐあっ」
ファンクーン「ぐあっぐあっぐあっぐあっ」(高らかに笑ってる「中」の人達)
OHHHHHHHHHH!!
(騎士団陣内に新たな気勢が揚がる)
ファンクーン「わぁ~!どうしたんでしょう!?皆さん、元気一杯です!!」
孫星「これぞ将の将たる所以が齎す戦果ね。自ら先陣きって自軍の士気あげる。アーモンドラッシュ将軍いない今、それをやるのはあなたの仕事ね!クラーラ殿!!」
ファンクーン「私が・・軍を・・・」
孫星「私(軍師)も一緒ね!!この黒鉄のグァーグァーグークが他の将と決定的に違うとこはそこね!!なぜあなた、ラインハルト公選んだか分かるよろし!!」
ファンクーン「私には孫星様がいつも一緒にいてくれる・・・そして」ちら
オオオオオオオオオオオ!!
(再びランスを天高く掲げ、カレン隊に突進していく重騎兵達)
ファンクーン「騎士団の皆さんもいる!!」
孫星「今よ!闘志を呼び起こしたナイト達に神算鬼謀を与え、一気に勝利へ導くね!!」
ファンクーン「教えて下さい!私がそっくりそのまま皆さんに号令をかけます!!」
WAAAAAAAAAAAAA!!
(俯瞰図。カレン隊が敷いた鋒矢の陣に左右から奇襲をかける騎士団重騎兵)
猫騎馬兵「うっぜぇ!!こいつらここまでズタボロ陣に楔を打たれたってのに、まだやる気満々ですぜ!?」ガシーーン


カレン「あの愛らしいグークの存在が騎士団に活力を与えているのさ」ビョン

猫騎馬兵「ふざけた狩猟武器を纏った輩め!!どうしやすか!?将軍!!」ガシーーーン!!(カレンに敵の矛が当たらぬ様、身を投じてその左右を固めながらシールドでディフェンスをする猫騎馬兵達)
カレン「ここからじゃまだ距離と敵兵が多すぎるね!!」ズシャーーーーン

猫騎馬兵「弾はまだまだありやすぜ!!我が国お手製のネコ式火砲を見せてやりましょうや!!」(後方で控える猫騎馬兵達が自慢気にボウガンを掲げてみせる)
カレン「フッ・・うちのhombre(男)達も軍のnombre(名)に負けないくらい、それらしい顔つきになってきたね・・・ボウガン隊!!一斉射撃であの鉄の塊を退けな!!」(後ろに向かって叫ぶ)
ファンクーン「シェリーナ隊は左翼右翼に部隊を切り離し、衡軛の陣にて両翼より敵陣を拘束して下さい!!」
シェリーナ「ハッ!!」(見るからに忠信孝悌な凛とした顔つきの女性騎士。アーメットからはみ出るエメラルドグリーンの髪の毛が特徴的)
ファンクーン「カッセル隊はこの高台を中心に方円の陣を展開!!共に孫星様をお護り下さい!!」
カッツェ「Ja~。なんなりと申し付けを。グークのアイアンメイデンさん。聞いたか!!直ちに高台を三列で取り囲め!!礼儀知らずのヘルキャット共にしつけをしてやるんだ!!」ヒヒ~ン

ファンクーン「皆さんでアーモンドラッシュ将軍の敵を討ちましょう!!ローゼンクロイツの名のもとに!!」(高台上の鋼鉄のグークはどこか誇らしく見える)
シェリーナ「フッ」パカラパカラッ!!(颯爽と後続の騎馬隊を率い、疾走しながら風を切り微笑む姿が印象的)
カッツェ「実戦で少しは隊長らしくなった様だな。クラーラ・ファン・クーン」やれやれ
孫星「いい調子よ。次は敵陣後方にいるベナッツォーリ二番隊長に伝令を飛ばすね。陣を固め敵陣を完全包囲するよ」
ファンクーン「はい!どなたかいませんかぁ~!?」(へんてこりん声を荒げる鋼鉄のグーク)
孫星「この調子ならあの方来るまでに決着つき・・・・・ぐあっ!?クラーラ殿!!伝令飛ばすちょっと待ったね!!」
ファンクーン「え・・?」
孫星「なによ・・あの圧倒的な気迫を放つ猫騎馬隊は・・!!」わなわなわな
ファンクーン「ええ・・?」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
(遠方より見えてくるは、腕を組んだまま騎乗する巨漢の赤虎猫に率いられた猫騎馬隊の群れ)
ファンクーン「敵の援軍ですか!?」
孫星「まずいね・・」
ファンクーン「??」
孫星「現フェイリンメイリン共和国の軍は、元をたどれば先の猫族による革命時、人型排斥主義者から成るジャック・ルー隊が前進ね・・その暴虐無残な行軍の跡には、必ず屍の山が築かれ行路を塞いだいう・・・今まさにあの援軍から、それと同じ強迫観念を感じるよ!!」
ファンクーン「で、では二番隊に早く策を!!」
孫星「ダメね・・」
ファンクーン「え・・!?」
孫星「「あの手」の絶対的なインテンシティ発する軍に、生半可な策は通じないね」
ファンクーン「じゃ、じゃあ、後方の二番隊は・・・」
孫星「早急に伝令送るよ!!二番隊は両翼に散会!!敵先鋒隊を挟んでる三番隊に組み込むね!!下手に対峙しようものなら、二番隊は壊滅必至よ!!」
ファンクーン「そ、そんなぁ

孫星「早くするね!!ベナッツォーリ隊を救うには時間の早さで上回るしかないね!!」
~騎士団陣営、後方....
WAAAAAAAAAAA・・・・!!
(カレン隊の作った陣形の殿に向かって追撃をかけようと集結した二番隊)
ベナッツォーリ「錐行の陣を作れ!!敵の敷いた即席陣形を後ろから貫くぞ!!」バッ

騎士団兵「既に三番隊が両翼を包囲してる模様です!これに続きましょう!!」
ベナッツォーリ「おう!!将軍の仇を討つ!!」ガシッ

騎士団兵「小隊長殿ぉおお!敵援軍が到着した模様です!!」ダダダッダダダッ

ベナッツォーリ「クソッ!!忌々しい猫共め!!先鋒隊と合流させるな!!我らがここで障壁となる!!」ヒヒ~ン

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
(不気味な地鳴りを上げながら神速で進軍するオステルマン隊)
キーン「前方に敵人型小隊!!こちらに合わせて陣を変更していますな!!」ドドドッドドドッ
オステルマン「構わん!!このまま敵を刈って狩って駆り散らせ!!我が部隊の持つ強靭性を人型の脳裏に焼き付けた後、その身を余すことなく切り刻むのだ!!」ドドドドド

ベナッツォーリ「二陣三陣は左右に展開!!鶴翼の陣にて敵を翼包囲!!我が白銀の聖槍で突き倒せ!!」
オオオオオオオ・・・・!!
(訓練された実に手際の良い動きでみるみるうちにUの字の陣を形成していく騎士団兵)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
(迫り来る猫騎馬兵)
オステルマン「・・・・・・・・・・」ズドドドドドドド(相も変わらず腕を組みながら顎を引き、敵陣を睨み利かす)
騎士団兵「敵援軍、そのまま直進してきます!!」
ベナッツォーリ「ハハハハッ!!今度の猫共は兵法を知らぬ野良猫の様だな!!早く陣内にきやがれ・・・両翼で確実に捕らえてやる!!」ギュッ(ランスを持つ手に力が入る)
伝令「伝令~!!伝令~!!」ズガガガガガガガ

騎士団兵「小隊長!最前線より伝令が!!」
ベナッツォーリ「聞いておけ!!こっちは今忙しいんだ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
(俯瞰図。Uの字に開かれた騎士団陣営に向かって一直線に進軍していくオステルマン隊)
騎士団兵「敵援軍、両翼内に入ります!!」
ベナッツォーリ「・・・・・・・・・・・・・」ぷるぷる(高く上げている右腕が緊張で震える)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
(俯瞰図。完全にUの字陣内に入った丸型陣形の猫騎馬隊)
騎士団兵「小隊長!!今です!!」
ベナッツォーリ「Grazieええええええ!!両翼、閉じろぉおおおおお!!!!」バッ

ウオオオオオオオオオオオオ!!
(押し潰す勢いで両翼の部隊が中央の猫騎馬隊に向かって一斉強襲をかける)
オステルマン「・・・・・・・・・・」にや
To Be Continued



次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードなるものは!!
3/31(火)0時更新 「まだ終わっていません!!」の巻
をお送りいたします♪サクラ咲いたか


