~水没林南部、クルセイダーズ臨時BC....


純平「・・・・・・・・・・・・」スチャ(神ヶ島タイプのライトボウガンを構える)
シュコーーン

純平「・・・・・・・・・・・・」(標的のいない無人のフィールドをスコープで捉えている)
ドスン・・・
純平「・・・・・・」スチャ(音のする方に素早くボウガンを向ける)

グレンジャガー「おいおい。ぶっ放すんじゃねぇぞ


アラン「ははははは。こっそり近づいたつもりだったんだがな。なかなかの忍び足だったろ?鈴木」
純平「だいぶ前から獣の匂いがしてましたよ、アラン隊長のアルコールの匂いもね」スッ(ボウガンを下ろす)
グレンジャガー「ちぇ。つまんねぇ」
アラン「何度も言うが、俺はもうお前の隊長じゃねぇんだぜ?」シュトッ(迅竜の頭の上から着地する)
純平「革命が終わった今でも、あなたが俺とボニーの上官であることには違いありません。好きで呼んでるんですよ」スチャ(再び無人のフィールドにボウガンを向ける)
アラン「そのスコープの標的になっているのは目先の同族かい?それとも未だ消すことの出来ない、革命の灯火か?」シュボッ(マッチで葉巻に火をつける)
純平「・・・・・・・・・・」(黙ってスコープを見つめている)
アラン「猫牢関にいた時からお前さんはそうだ。目の前の大軍より、別の何かに殺気を向けている。その相手が宿敵なのか、はたまた自分に向けてのものなのかは分からねぇがな・・・俺はいつでもお前さんの昔話を聞いてやれる準備は出来てるぜ?」ふかぁ~
純平「酒のつまみにもならない、つまらないものですよ」スッ・・(ボウガンを静かに下ろす)
アラン「だといいんだがな」ふかぁ~
純平「・・・・・・・・・」
グレンジャガー「よぉ、それよりとっておきの情報を持ってきたんだ。知りたいだろ」にやにや
純平「UBUがユクモに帰ってきたんだろ?」
グレンジャガー「ちぇ。知ってたのか」
純平「さっきオルタロス偵察部隊から聞いたんだ。ユクモ開放にUBUの帰還・・・これで2つ、不安解消だ」
アラン「まだまだ抱えてるものがあるぜ」ふかぁ~(空を見上げてふかしてる)
純平「フラワー・・・それにロージーですか」
アラン「・・・・・・・・・・」(曇り空を見ている)
グレンジャガー「フラワーも見つかったらしい。鉄平達が急行したようだぜ」
純平「そうか。なら問題はなさそうだな」
アラン「そういやお前さん、丞相さんとフラワーを探してる途中に砂漠で立ち寄った村で、誰かに捜索の依頼をかけたって言ってたな」
純平「ええ。それが役に立ったかどうかは分からないですがね。あとはカーブーとロージーが戻ってくれば、この人手不足と立て続けに起きたイレギュラーを一掃出来るんだがな」
アラン「革命の時、カーブーが率いていたっていうモンスターの群れはどうしたんだ?全員無念の殉職ってわけじゃねぇんだろ?」
グレンジャガー「普通種の連中はみんな野に返しちまったよ」
アラン「キャッチ・アンド・リリースってわけか。ユクモの自然児、実にカーブーらしいやり方だ」ふかぁ~
グレンジャガー「それでも本人は業が深い行為をしちまったって、今でもボヤいているよ」
アラン「狩人のくせにか?まったくあの兄妹はどこまでお人好しなんだかな」
純平「・・・・・・。心配ですか?ロージーが」
アラン「平気さ。あの子は腕っ節はまるでダメだが、信念だけはバカ兄貴のそれにも負けねぇインテンシティを持っている。そのうち帰ってくるだろうよ・・」ふかぁ~
グレンジャガー「あんたもアルテミスと同じで、カーブー達に付いて行きたかったんだろ?でも姫姉が貴重なうち(ユクモ薔薇十字)の人材を修行の旅になんかオトモさせるなって指令を出したもんだから、付いて行きたくっても言い出せなかった」
アラン「どうだかな・・」ふかぁ~
グレンジャガー「けど安心しろよ。アマテラスのやつが、きっと今頃カーブーとロージーを連れて帰ってくるさ。だから心配すんなって、アランのおっさん」ぽすん

アラン「迅竜ってのは鱗だけじゃなく、情にも厚いんだな」(微笑むグレン)
純平「アマテラス・・・ジェットドラゴン部隊の桜火竜か。確か彼女は特異体質の持ち主だったな」
アラン「へぇ。どんな舞姫なんだ?」
純平「太陽光とそのフレアを「知覚」出来るんですよ」
アラン「知覚?光を「感覚」として体験出来るってのか?」
純平「ええ。アマテラスはフレアの発生機構である、太陽活動領域中に蓄えられた磁気エネルギーを磁気再結合、つまり磁気リコネクションによって、自身の熱エネルギーと運動エネルギーを増幅させることが可能なんです。これにより彼女は通常種とは異なる驚異的な脚力、及び火力を発揮することが出来るというわけなんですよ」
アラン「・・・・・・・。お前さんの博識には感嘆するが、もう少し分かりやすく教えてくれねぇか?」
純平「太陽光を自在にキャッチ出来るせいで、セロトニンの分泌量が異常に多く、非常に活発的なんですよ。同時にドーパミン、ノルアドレナリンも過活動をきたしている為、常時躁状態なんです。いにしえ麻薬やドスコカインを使わなくてもね」
アラン「なるほど。感覚器官がビンビンってわけか

グレンジャガー「だから嗅覚も半端じゃねぇんだよ」
純平「円偏光を視覚として感知することも出来るんで、天空の光の偏極を元にして太陽の見えない曇空であっても方向を間違えずに長距離を飛ぶことができるんですよ」
アラン「蜂と同じか。なるほどな。それなら遠方にいるカーブー達の探索には適任だな」
純平「ひとつ問題があるとすれば、彼女はメラトニン不足の為、不眠不休で睡眠知らずの肉体ではあるんですが、睡眠ホルモンが乱れまくっているので突然の眠気に襲われる体質でもあるということです。一旦そうなってしまうと、彼女の機能はすべて停止してしまう」
アラン「チャージタイムってわけか」
グレンジャガー「そん時のアマテラスは殺したって起きないぜ。死ぬまでひっぱたいてもぐっすりってわけさ」
アラン「なんでクルセイダーズを諸勢力が警戒するのか、改めて分かった気がするぜ。おめぇさんの様な優れた知的生命体種がたくさんいるんだからな」ぽん(グレンのでかい鼻を肉球で撫でる)
純平「まったくです。今も俺たちはグランカッサと垂皮竜の群れ達に守られているんですからね」
グレンジャガー「その群れを陣にしようなんて大それたことを実現した伯爵は何処に行った?幕舎の方にはいなかったが・・」キョロキョロ
純平「グランカッサの所ですよ。なんでも連日にわたって挑発してきた敵猫兵の姿が、二日前から見えなくなったそうです」
アラン「敵部隊に何かあったか・・・帝国軍でも動いたかな」
純平「おそらく。それを確かめにサンダーソニックが空から、ジョーが陸より偵察に出かけました」
アラン「おいおい。二頭もの精鋭を欠いちまって平気か?今襲われたら俺たちしかいねぇぞ?一也達は避難民がいる村に食料を貰いに行ってるしな」
グレンジャガー「ずいぶん心配性だな。それも革命の戦場をリードしてきた、ベテランならではの胸騒ぎかぁ?」
アラン「仮にも同じ軍内にいたから分かるんだよ。旧ジャック・ルー隊の化け猫共の恐ろしさをな」ふかぁ~
純平「フェイリンメイリン共和国と称した、革命の亡霊退治・・・厄介ですね」
??「お~い」
アラン「ん?」
劉珍「ランチを持って来てやったぞぉ~♪」ガラガラガラ

アラン「期待の援軍もあれときたもんだ」(隣でやれやれのアクションをする純平)
劉珍「さぁさぁ!飯だ飯だぁ~♪」ガラガラガラ(一同の下に荷車を引いいてくる。グレンが首を伸ばし、それを見下ろす)
グレンジャガー「なんだよ、飯ってそれだけかよ」
劉珍「贅沢言いなさんなって。お前が食べるこのケルビ肉だって、ハンターでもない避難民の人が危険を顧みず捕まえてきてくれたんだぞ。有難く頂け」よいしょっとな

グレンジャガー「礼には礼をってな。姫姉に教わったぞ。連中を解放戦争から救ったのは他でもねぇ俺達だ。守ってもらうばかりじゃなく、たまには助けてくれねぇとな。持ちつ持たれつつは種を超えた大陸のモラルだ」
純平「まぁそういうな。彼らは戦争被害者だ。武力あるものが匿ってやるのは当然だろ?」(そっぽを向くグレン)
アラン「おう?握り飯まであるじゃんかよ。避難民にキッチンアイルーでもいたか?」じろじろ(荷車に積まれた豪華な食料をよだれを垂らしながら覗く)
劉珍「エリーゼ中尉とフランソワですよ。それにまさひこ君もいますからね。すっかり避難民の人達に溶け込んじゃって、今じゃ立派な救護班兼シェフってわけっすよ。そういえば丞相さん、帰ってきたって?」
アラン「ずいぶん軽いな」
劉珍「僕は最初っから丞相さんが帰ってくると信じていましたからね。彼女のいない分、僕の頭は冴えまくり、猫騎馬隊を攻略する策略をようやくこの荷車を牽引する途中でひらめきましたよ

グレンジャガー「どうせエリーゼ達に指南でもしてもらったんだろ」
劉珍「なっ・・確かに相談はしたが、その提案をまとめたのは僕の功績だ」えっへん
アラン「で、どうするって?飯でも食いながら聞こうや」しっしっしっし(いつの間にか両手におにぎりを持ってる)
劉珍「あ、そっちのガッツチャーハンの握りは僕のですからね。ほんと猫って手が早いんだから・・あれ、鈴木さん。いらないんすか?そのガスマスクじゃ食べにくいでしょ?」ホクホク(のコロコロッケを手に持ってる)
純平「あとで頂くよ。それで?どうやって守りから一転、速攻に移るんだ?」
劉珍「それなんすけどね」しっしっしっしっし
モワモワモワモワ・・・・・・・
(辺りを包むかのように煙が風に乗りやってくる)
純平「ん・・・・」
グレンジャガー「ゲホゲホッ!!くせぇ~!!」
アラン「クンクン・・・おい!みんな口を閉じろ!!吸うんじゃねぇ!!」ガバッ(袖で口を覆う)
劉珍「この煙幕・・垂皮竜の壁の方から!?」バッ(涙ぐみながら同じく袖で口を覆う)
グレンジャガー「ゲホゲホッ!!目がいてぇ~!!」(泣いてる)
劉珍「ダメだ!!目に煙が入って・・・ぐわあああああ!!」ガクン

純平「・・・この症状・・・催涙剤か!!」
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
モクモクモクモク・・・・・・
(水没林エリア一面に広がる煙幕。霧の様な煙舞う密林の中、ガスマスクを付けて不敵に微笑むメラルー三匹の姿)
アダン「さて・・・グリーンウォールの崩壊といきましょうか」ガシッ

To Be Continued



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4/20(月)0時更新 完全なんにも決まってない

をお送り致します♪寒くなったりあっちくなったりと体調管理が実に「おむつかしい」今日このごろ





