~ニャー神殿前....

ニャアアアアアアアアアア!!
(神殿正面口から繋がる特設花道ステージ上に、神父を先頭に姿を見せる国王夫妻)
猛豚「・・・・・・・・・・」(威厳あふれる漆黒のチョハ(胸に弾帯の付いた長い丈のコート)に細身の黒いロングブーツ。ベルトには長剣を挿している)
フラワー「・・・・・・・・・」(華やかなパールピンクのアンダードレスの上に、プリンセスの様な純白ドレスを着用。ベルトはアンダードレスと同色の幅広ロングベルトを巻いており、長い帯がスカートの正面で二又に垂れ下がっているのが特徴的である)
猫民女子「きゃああああ!!素敵ぃ~!!」
猫民女子「王妃様~!!おめでとうございまぁ~す!!」わにゃああああああ

司会進行猫「皆様!長らくお待たせ致しました!!我らがフェイリンメイリン共和国、国王夫妻に盛大な拍手をもってお迎え下さい!!」(特設花道ステージの先端に立つタキシードを着たメラルー。もちろんパンツは履いていない)
ミョワアアアアアアアアアア!!!!
(国王夫妻の登場に熱狂が絶好調に達する猫民達)
「猛豚!!猛豚!!猛豚!!猛豚!!」ムミャアアアアアア

猛豚「・・・・・・・・・・・・」ザッザッザッザッ・・
フラワー「・・・・・・・・・・・」スススス・・
ニャン蔵「・・・・・・・・・・・」ちら(後方の二人を確認する)
いけすかない猫民女子「なぁに?王妃のあの顔。少しは笑顔を振りまいたらどうなの?」
猫民女子「緊張してるのよ。王妃様ぁ~!!」わにゃああああああ

フラワー「・・・・・・・・・・」にぱ・・(口を半開きにして笑みを浮かべているように見せる)
猫民女子「きゃあああああ!微笑み返して下さったわぁ~♪」
いけすかない猫民女子「そうかしら。なんだか不気味だわ

ミャアミャア!!ニャアニャア!!
司会進行猫「どうぞ。こちらの玉座へ」スッ(頭を垂れ、花道先端に用意された2つの玉座に二人をエスコートする)
猛豚「う、うむ・・さ、さぁ王妃・・」グッ(手を取り、王妃を玉座に座らせる)
ミョワアアアアアアアアアア!!
(その姿を見て更に感極まる猫民達。そんな群衆の中、ただ冷静に状況を考察しているサングラスをかけたレモン猫の姿)
ロイ「・・・・・・(国王夫妻は登場したぞ・・・さぁ!来るなら早く来い!!龍之鉄平!!)」
~舞踊団待機場所の回廊....
ニャアアアアアア!!ミャアアアアアア!!
警備兵「そろそろ出番ですぞ」
鉄平「おう」ショキーーーーン

「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
~神殿地下、監獄エリア前の廊下....
キコキコキコキコキコ・・・・・(大樽を乗せた台車を押すベテランメイドアイルー)
千恵子「はぁ・・はぁ・・・・・」キコキコキコキコ・・(緊張の面持ちで台車を押す)
大樽「・・・・・・・・・」ゴトゴトゴトゴト・・
千恵子「はぁ・・はぁ・・・!」キコキコキコキコ・・
大樽「・・・・・・・・・」ゴトゴトゴトゴト・・
ぱこん

千恵子「!!」
ユーリィ「・・・・・・」じー(蓋の隙間に両手を置きじっと見てる)
千恵子「・・・・・・・・・・」
ユーリィ「・・深呼吸・・緊張が樽の中まで・・伝わる・・」じー
千恵子「・・・・・・。すぅ~~~~・・・はぁ~~~~~~~」
ユーリィ「・・貴方なら・・絶対に出来る・・もん・・」じー
千恵子「ありがとよ。まさか人型のあんたに諌められるとはね」
ユーリィ「・・目的が同じなら・・種は超越出来る・・だから・・大丈夫・・」じー
千恵子「・・・・人型への偏見を少しは見直さないと、ユクモには行けないって・・そう言いたいのかい?」
ユーリィ「・・人も猫も・・皆同じ個性じゃない・・・非難すべきは・・理知を得た生物の自制心なき欲深さ・・」
千恵子「・・・・あんた、その格好からして、宣教師か何かなのかい?」
ユーリィ「・・ただの賞金稼ぎ・・」バカン

千恵子「・・・・・・・・・・」フッ
大樽「・・・・・・・・・・」カクカクカクカク

千恵子「よし。行こうか」
キコキコキコキコキコ・・・・
~神殿前....
ニャアニャアミャアミャア

司会進行猫「これから婚礼式の流れをご説明致しますので、どうか静粛に願います!!」
猛豚「・・・・・・・・・・」(玉座に腰掛ける国王夫妻。王妃の脇には神父が立っている)
ニャン蔵「・・・・・・・・・」ちら
フラワー「・・・・・・・・・・」にぱ・・(また口を半開きにしているが、それが笑みを浮かべているように見える)
ニャン蔵「・・・・・・(妙だな・・・先ほどから口を開けているが・・・ドスコカインの大量投与で脱水症状気味なのだろうか・・・だがそれがかえって国民には笑っているように見えている様だ・・・どちらにせよ、このまま無事に式が終わればしばらくは王妃を公に晒すことはあるまい・・・)」
司会進行猫「婚礼の儀の前に、まず舞踊団の祝典の舞をご披露していただきましょう!!」
ニャアニャアミャアミャア

司会進行猫「この舞踊団というのは、辛口料理コメンテーターでお馴染み、ババスコン婦人が本日の為、わざわざシキ国より呼び寄せた方々です!!では、拍手喝采でお迎え下さい!!」
警備兵「どうぞ」
影丸「参りましょう」
鉄平「おっしゃ!!」ビューーーン

~神殿バルコニー
有権者猫「ここからだと玉座の後ろ姿しか見えませんな・・」(バルコニーの手すりに集まる有権者猫達)
有権者猫「王妃様のお顔を拝見したかったのだが・・」ふ~む(双眼鏡片手に見てる)

ニャン=ジュスト「帰り際に拝見出来ましょう。今は食事を楽しんで頂きたい」
有権者猫「おお♪大陸の名だたるキッチンアイルーを集結させ、作らせたというフルコースですな!」
有権者猫「こりゃ楽しみですな!!ぶわっはっはっはっはっは!!」
ニャン=ジュスト「フレッカー氏も。是非お召し上がりを」ちら
フレッカー「ああ。そうしましょう」(一人テーブルに腰掛け、ワイングラスを傾けている)
ニャン=ジュスト「では早速。食事の用意を」(メイド達に声をかける)
鈴麗「はいニャ~♪」すててててててて

フレッカー「あ、ちょっと待ち給え」
鈴麗「ほにゃ?」キキィ~

フレッカー「ババスコン婦人の姿が見えないが・・・何か聞いているかね?」
鈴麗「ご婦人ならワイン貯蔵庫に行ってますニャ♪」
フレッカー「ほぉ。またどうして?」
ニャン=ジュスト「婦人に祝品としてワイン樽を頂いたのです。それを置きに行かれたのでしょう」
フレッカー「なるほど。是非飲んでみたいものだな」
鈴麗「そうですニャ!貯蔵庫になんか入れないで、皆さんで飲むといいですニャ♪」
ニャン=ジュスト「ふむ・・そうだな」
フレッカー「頼めるかね?」
鈴麗「ほいニャ♪」ビシッと敬礼

ニャン=ジュスト「おい」(バルコニーと神殿内を繋ぐ入り口に立っている二人のザザミ警備猫に声をかける)
エビ吉&エビ夫「イッ?」(自分っすか?的な)
ニャン=ジュスト「彼女と一緒にワイン貯蔵庫に行き、ワイン樽を運ぶのを手伝ってやれ」
エビ吉&エビ夫「イーーー!!」ビシッと敬礼渾身の

~神殿地下、立入禁止エリア....
ボニー「・・・・・・・・・」スタタタタタタ・・・

ぴたっ(壁に身を伏せる)
ボニー「・・・・・・・・・・」ちら
・・・・・・・・・・・・・・
(廊下の突き当りには鉄製のドアがあり、その前に一匹のセルタス猫があのドリルみたい武器を立て置き、仁王立ちして警備している)
ボニー「流石にザザミ猫じゃないか・・・よし」
セルタス警備猫「・・・・・・・・・・・」(頑固一徹、見張りをかましている)
ボニー「あらら・・・ここはどこざますか?すっかり迷ってしまったざますわぁ~」きょろきょろ(わざとらしく接近していく)
セルタス警備猫「ピロポロピロピロポ~」(昔のロボットみたいな声を出す)
ボニー「はぁ?」
セルタス警備猫「ピロピロポロポロ、ピポロポピ~」(ここは立入禁止エリアです。どうかお戻り下さい、的な)
ボニー「まったく・・同族だってのに、ほんと君たちが何を言ってるのか、さっぱり分からないよ」ガサリゴソリ・・(ドレスの懐をまさぐる)
セルタス警備猫「ピポ?」
ボニー「はい、これ。嗅いでみなよ」スッ

セルタス警備猫「ピポ・・・・」すう~~~~
ボニー「どうだい?」
セルタス警備猫「ポ・・・ピ・・・・・・」クラッ
ボニー「おっと」たしっ

ゴロン(そっと寝かす)
ボニー「鍵・・鍵・・・あった♪」ちょり~ん(まあるい鍵束をセルタス警備猫から奪う)
セルタス警備猫「ぐう・・ぐう・・・・」ZZZZZZ
ボニー「さて・・・不本意だけど、その装備を借りようかな」
~神殿地下、監獄エリア....
警備猫A「ふぁ~あ。もう結婚式は始まったかな」(牢獄に繋がる鉄格子の脇に置かれたデスクチェアーに腰掛ける保安官みたいな格好をした警備猫。机で向き合ってトランプをしている)
警備猫B「見たかったなぁ・・王妃様の晴れ姿・・」しょんげり

警備猫A「仕方ねえよな。ここを離れるわけにはいかないんだから・・よっ」ポスッ

警備猫B「放っておいても平気だろ?牢獄つったって、すぐにギロチンにかけちまうんだ。昨晩投獄されたメイド猫も可哀想にな」スッ(カードの山から一枚引く)
警備猫A「同情と詮索はこの仕事には必要ない。俺たちゃ、ただ上から連れて来られた者を投獄し、監視するだけだ。人型だろうが、猫だろうがな」ポスッポスッ

警備猫B「今日はさすがに投獄される猫が増えるかもな。国王夫妻を祝うつもりが、飲み過ぎちまって暴動を起こす猫が増えてもおかしくねぇ」そぉ~(今度はカードの山の上に慎重に一枚戻す)
警備猫A「そのくらい、上の連中で片を付けて欲しいよな。うちのモーテルだって限りがあるんだ。全室満員なんて望んじゃいない・・よっと」バチ~ン

警備猫B「スクランブルトリデンテ!!へっへ~!俺の勝ちだな♪」スッスッ(バラバラになったカードをなにやら計算している様だが、ルールはまったくもって不明である)
警備猫A「嘘だろ~。もう一回勝負だ。今度はダブルアップありで」バスン(机の上にお札を何枚か出す)
警備猫B「いいぜ。今日の俺はついてるみたいだ。あんたの来月の給料、まるごと頂きだぜ」しっしっしっし(そういうと机の上のカードを混ぜている)
キコキコキコキコキコ・・
(大樽を乗せた台車を押してくるベテランメイドアイルー)
警備猫A「おっ?ゲストだぜ」
千恵子「ご苦労さん」キコキコキコキコ・・
警備猫B「よぉ~千恵ちゃん。どうしたんだ?そんなもん運んできて」シュッシュッシュッ(言いながら猫手でカードをきっている)
千恵子「なに。昨日ここに来たコニー・ファウラーに差し入れさ」コンコン(樽を叩く)
警備猫A「ああ?なんだい」
千恵子「ワインだよ」
警備猫B「あ~酒の差し入れはダメだ。ワリィな千恵ちゃん」スッスッ(カードの山を3つ作ってる。なんの為かは不明だが)
千恵子「そうかい。だったらあんた達、飲むかい?」
警備猫A「仕事中も酒は厳禁。結婚式だってのにな」そぉ~・・バチ~ん

千恵子「サスティンコンフラッシュかい?あたしも昔、よくやったよ」パコン

警備猫B「これが俺たちの飯の種ってね・・エススコンバルザーン!!」バシャーーン

警備猫A「SHIT!またやられたぁ~!」
警備猫B「しっしっしっし。こいつは頂くぜ」ピラピラピラ(お札を数える)
警備猫A「なぁ千恵ちゃん、俺に代わってこいつを叩きのめしてくれないか?」ちら

ユーリィ「・・ハロぉ~・・」
警備猫A「なっ!?」
ごちーーーん

警備猫A「ぐっ・・・・」バターーーン

警備猫B「うおっ

ごちーーーん

警備猫B「ふにゃ・・・・・」バターーーン

ユーリィ「・・鍵を・・早く・・」きょろきょろ(周りを警戒している)
千恵子「了解だ」ガバッ(警備兵の服を漁る)
~ワイン貯蔵庫前....
エビ吉「イ~?イ~?」がさりごそり(服を漁ってる)
鈴麗「どうしたニャ?」
エビ夫「イッ。イ~イ~」がさりごそり
鈴麗「鍵が見つからないニャ~?二人してなんにゃのだ。ほんとに警備兵なのぉ~?」
エビ吉「イ。イッイッイッ」ぷんすか

鈴麗「普段は王妃様の警護だから、地下室の鍵には用がないニャって?もう早くしてくれないと、宰相様に怒られるニャ」ぷんすか

エビ夫「イッイ」(あった、的な)
ぽへぇ~ん(まあるい鍵束を見せる)
鈴麗「早く開けるニャ

エビ夫「イッ」
がちょん
エビ夫「イッイッ」ギィ~~~(どうぞ、的な感じでドアを開けてやる)
鈴麗「わぁ~。ワイン貯蔵庫って初めて来たニャ~♪」ててててて

エビ吉「イ~イ~」(やれやれ、的な感じで後をついていく二人)
鈴麗「ほにゃ~・・たぁ~くさん樽があるニャ・・・」きょろきょろ
エビ夫「イ~。イッイッ。イ~~~?」
鈴麗「どれが祝い品のワイン樽ニャって?そう言われれば・・どれなんだろう」きょとん
エビ吉「イ~イ~」(おいおい、的な)
鈴麗「適当に持っていくニャ。これにしよう♪」よっ(そこら辺のワイン樽を抱える)
エビ夫「イ~イ~」(大丈夫かね、的な)
鈴麗「こりゃ!ボケっとしてないで手伝うニャ!!」ぷんすか
エビ夫「イ~イ~」(はいはい、的な)
エビ吉「イッ」(よっ、的な感じで樽を持ち上げる)
鈴麗「流石ニャ♪・・・って、ひいいいいいいいい

エビ夫「イッ!?」(どうした!?的な)
鈴麗「そ、そ、そこ・・・」ぶるぶるぶる(ワイン樽をどかしたスペースを指さす)
エビ吉「イ~?」ゴトン(樽を立て置く)
エビ夫「イ~・・・・・」(これは・・的な)
・・・・・・・・・・・・・・
(ワイン樽をどかした所で横たわるザザミ警備猫)
鈴麗「し、し、死んでるニャ?」ぶるぶるぶる
エビ吉「イ~!!イ~!!」(おい、しっかりしろ!的な感じで寝てる警備兵に寄り添い声をかける)
エビ夫「イッイッイッ。イイッイッイッ」(大丈夫。寝てるだけだ、的な)
鈴麗「ほっ・・・でもにゃんでこんな所で・・」
エビ夫「イ~イ。イ~イ~イ」(きっと眠らされたに違いない、的な)
鈴麗「え・・・」
エビ吉「イ~ッイッイッ。イッイッイッ~イイイッ」ザッ

To Be Continued



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6/19(金)0時更新 なぜなに☆あたモンのコーナー

をお送り致します♪フットボール好きに休みはないとよく言いますが、まさに今も女子ワールドカップにコパアメリカと大忙し








