~第二地区....

きょえええええええええ!!
ギュオーーーーーーーーーン!!
(青白い発光体と化した全身は流星の如く速度で急降下強襲を仕掛ける)
王羽美「鬱陶しいですよ、それ」やれやれ
ダシャーーーーーーーーーン

(超人的な跳躍力で強襲を回避するホワイトナイト。多殻蟹は一旦は地面に突き刺さるも、バウンドを利用して見事に着地する)

ゾンゲ「やるな!!ギルドの小娘!!」バリバリバリバリ(ものすごく放電してる。馬鹿みたいに)
王羽美「それが慢心だというのです、ブラックギルドの多殻蟹さん。もとい、インヒューマンベースの人工モンスターというべきでしょうか」シュタッ・・(ハットを片手でおさえながら華麗に着地する)
ゾンゲ「ザァ~ムザムザムザム!!元の俺はインヒューマンと呼ばれるほどアメージングな存在ではないわ!!この素晴らしい甲殻種と一体化したことにより、俺も、そしてこのタイクンも共に新たな進化を迎えたのだ!!」グバァ・・(口が開き、口内に埋め込まれている逆モヒカンの武漢の顔面が露わになる。両目の周りは蟹のシルエットに黒く塗られたバンドメイクを施している。KISSみたいな)
王羽美「進化というのは、生物の形質が世代を経る中で変化していく現象を言うのです」かきかき(左手の掌に「うんちく」って書いてる)
ゾンゲ「説法好きのホワイトナイトか。フン」バリバリバリバリ(顔面も含めて放電してるのが気持ち悪い)
王羽美「これは失礼致しました。以前に古流観測隊のアシスタントをやっていたもので、つい・・・それに過剰なズーフィリアはモンスター保護法令でも禁止されていますよ?座挫見健一さん」フッ
ゾンゲ「笑ったな!!貴様もかつて俺をバカにしたハンター共と同じだ!!甲殻種を愛して何が悪い!!許すまじは甲殻種を蔑み傲慢に振る舞うハンター共!!俺はこの偉大なる姿をもって、増長しつつあるハンターに粛清することを誓ったのだ!!」ザァ~ムザムザムザム(両腕を上げて笑ってるぽい)
王羽美「それがあなたが人を捨てた理由ですか?」バリバリバリ・・(放電に照らされ、純白のギルド衣装が青白く反射する)
ゾンゲ「そうだ!!今の俺は甲殻種マニアの座挫見健一でもなければ、普通種の多殻蟹でもない!!完全なる人型の頭脳と意思を持った、インテルクチュアルザムザなのだ!!きょえええええええ!!」ザシュンザシュンザシュン

王羽美「ではその姿で逝けるのは、本望だという解釈で良いのですね?」ザッ(構える)
ゾンゲ「タイクンそうでしょ!!」グワン

ズシャーーーーーーン

(鏃の様な右手を地面に突き刺す。同時にバックステップで回避するウーメイ)
ゾンゲ「タイクーーーーーーン・スピーーーーーーーッン!!」
ガリガリガリガリガリ!!
(地面に右手を突き刺したまま時計回りに旋回し、周囲に放電を散らす)
王羽美「お見事です」よっ

ゾンゲ「ちょこまか煩い小娘め!!」グワン(旋回の勢いで右手を地面から抜いて構える)
王羽美「私のギルド装備は、回避性能・距離、そして体術が標準搭載してあるんです」シュタッ

ゾンゲ「スキル頼りの狩猟は己の脆弱性を強化させる一方だぞ!!ココット村の先駆者達を少しは見習え!!」ズッシャズッシャズッシャズッシャ

王羽美「懐古主義は許容力の欠落ともいえますよ?」かきかき(左手の掌に「頑固」って書いてる)
シーーーーーーーーーーーン・・・
(辺りに多殻蟹の姿はない)
王羽美「そうやって一方的にものを言って立ち去るのも卑怯です。それでは人は説得出来ません。自制心を抑えてディスカッションすることがお互いの相互関係を築いていく・・・」
ぽわぁ~ん(目の前の地面が青白く発光する)
王羽美「都合が悪くなるとすぐそうやって地面に潜るのも、あなた達(甲殻種)の悪い癖です

ズシャーーーーーーーーーーン!!
ダシャーーーーーーーーーーン!!
(鋏を突き上げるようにして地中強襲を仕掛けてくるゾンゲ。その全ての攻撃を、両腕を組んだまま優雅に跳躍回避していくウーメイ)
王羽美「マヒ効果を持つ自慢の派手なアクションも、当たらなければ意味がありません」ひょっひょっ

ゾンゲ「これならどうだ!!」ぬう(両手を上げたまま半身を地面から乗り出す)
バチバチバチバチバチ!!
(鋏と鋏の空間に電磁波ボールを作り出す)
ゾンゲ「オールレンジ攻撃なら交わせまい」にや(口内の逆モヒカン男の顔面が微笑む)
ブーーーーーーーーン

(両鋏で形成した電磁波ボールを上手にぶん投げる)
王羽美「落下破裂による、広範囲の放電で仕留めようとわけですか」シュシュ(ジャンプしながら空中で左手の掌に「お利口」って書いてる)
バジョーーーーーーン!!
(地面に落下した電磁波ボールが破裂すると同時に、半円状に激しい放電が広がる)
ゾンゲ「さぁ!どうする!?下に落ちれば電気地獄だぞ!!」
王羽美「電気地獄ってなんです?」バサッ(上空で純白のマントを纏う)
ギュウウウウウウウン!!
(マントを纏うと同時に全身を旋回させながら着地する)
ゾンゲ「!?」
バリバリバリバリバリバリ!!
(放電した電気が旋回しているウーメイに弾かれ消滅していく)
ゾンゲ「ザムだと(なんだと)!?」ガガーン

シューーーーーーーン・・・・・・
(エリアに広がっていた電気は完全に消え去り、その中央では純白のマントを両手一杯に広げてポーズをとるホワイトナイトの姿がある)
王羽美「この新製品のマントは、ゴム質の皮膚、ブヨブヨした皮、電怪竜の皮等、大陸モンスターの超耐久度のある絶縁体をベースに作られているのです。開発部と全面協力をしてくださった王立武器工匠に感謝します」かきかき(左手の掌に「すごい」って書いてる)
ゾンゲ「小癪な機関め!!だがコソコソと逃げまわってるだけでは、このタイクンを倒すことは出来ぬぞ!!ザァ~ムザムザムザム(笑)」カチンカチン

ドウーーーーーーーーン・・!!
(二人が対峙する市街地の背景で噴火を始める火山)
王羽美「どうやらあらゆる局面に急かされているようですね」ザシュッ(再び構える)
ゾンゲ「丸腰で何が出来る!!見せてみよ!!その自慢の脚力とやらを!!」バリバリバリバリ・・
王羽美「では遠慮無く」
シュン

ゾンゲ「!?」
ドゴオオオオオオオン!!
(突然真横に現れたウーメイの右足を喰らい、甲殻種特有の転倒の仕方をみせる巨大な多殻蟹)
ゾンゲ「ザムったか!?」あたふた

王羽美「覇ぁああああああああ!!!!」
ズガーーーーーーーン!!
(右飛び蹴りを喰らい後方に吹っ飛ぶザムザ)
ゾンゲ「ザムったな!!」ビュウウウウウウン
ズゴオオオオオオオン

(廃屋に衝突し、倒壊していく瓦礫の下敷きになるザムザ)
王羽美「ふう・・・」スッ・・(右足を上げたまま呼吸を整える)
バゴーーーーーーン

(瓦礫の下から顔を出す多殻蟹)
ゾンゲ「大した脚力だ。確かにその格闘王スキル顔負けの足技ならば、狩猟武器は不要か」バリバリバリ・・
王羽美「そうでもないです。私の脚自体が狩猟兵器なんです」クイクイッ(右足を曲げて挑発する)
ゾンゲ「小娘が!!調子に乗るなっつーの!!」バッ

王羽美「やはり最大の攻撃はそれですか」
ゾンゲ「きょえええええええええええ!!!!」ボワン

ギューーーーーーーーン!!
(発光した地点から凄まじい速度で急降下強襲を仕掛けてくる多殻蟹)
王羽美「・・・・・・・・・・・」(その両瞳に映る、流星の様な多殻蟹を確実に捉えている)
ドギャアアアアアアアン!!
(間一髪、バク転で後方回避するウーメイ、バウンドを利用して再び空中に戻るゾンゲ)
ゾンゲ「大した動体視力だ!!だが、流石にこのスピーディーザムザの前では、自慢の脚も出ない様だな!!」ぽわぁ~~~ん

王羽美「・・・・・・・・・・・」ザッ
ゾンゲ「いくぞ!スピーディーザムザ!!きょえええええええええ!!!!」
ギューーーーーーーーーーン!!
王羽美「壹(イー)・・貳(アル)・・・・」
バギャアアアアアアアアアアアン!!
(またも間一髪、バックステップで交わすウーメイ。廃屋を突き破りながら再び空中へ戻るゾンゲ)
ゾンゲ「ザァ~ムザムザムザム!!このタイクンの剛種以上のスピーディーザムザを交わすとは、流石ギルドナイト!!褒めてやろう!!」ぽわぁ~~~ん

王羽美「よし。タイミングは分かりました。やってみましょう」スッ(右足を高く上げて構える)
ゾンゲ「ザァ~ムザムザムザム!!まさか打ち返そうととも言うのか!?愚か者め!!」バリバリバリバリ
王羽美「・・・・・・・・・・」クイックイッ(右足を曲げて挑発する)
ゾンゲ「そのいけない脚!!ビリビリにへし折ってやる!!いくぞ!!スピーディーザムザ!!」
王羽美「その技、そんな名前じゃないですよ、多分」
ゾンゲ「きょえええええええええええ!!!!」
ギューーーーーーーン!!
王羽美「壹・・貳・・・」ギン・・ギン・・!!(高く上げた右足が白く発光し、大剣の溜モーションの様な踏ん張りを見せる)
ゾンゲ「きょえらぁああああああああああ!!!!」ギューーーーーーーン(口内から逆モヒカンの武漢がよだれを出しながら鬼気迫る)
王羽美「サァアアアアアアアアアアアアン(參)!!!!」シャホオオオオオオ

ダギャアアアアアアン!!
(急降下してきた多殻蟹を踵落としで叩き落とすウーメイ)
ゾンゲ「ぬおおおおおおおおお!!!!」ズゴーーーーーーン

王羽美「フウウウウウウ・・・!!」ザッ(息を吐きながらすぐに構える)
ゾンゲ「ぐぬぬぬぬぬ・・・!!脚に練気を起こすとは・・・!!」よれっ
王羽美「練気とは少し違います。発勁というんですよ」
ゾンゲ「なに・・?」
王羽美「私の学んだ東方八仙拳、張果流派はこの発勁を自在に起こすことで、莫大な熱エネルギーを放出するのです。言うなれば私の足には脈々と受け継がれる東方武芸が生んだ、発勁という自己発生による属性攻撃が宿っていると言っても過言ではないのです」スッ・・(静かに身構える)
ゾンゲ「それを狩猟武器のように扱うと?」
王羽美「ええ。私はその足業に、狩猟兵器のギミックを模倣してみたのです。さしずめ、今の一撃は大剣の溜め斬りをイメージしてみたのですが、如何でしたでしょうか?」
ゾンゲ「ぐぬぬぬぬぬ・・・!!」バリバリバリバリ
王羽美「大衆文化では電気を時にアーケインパワーとして描き、魔法の様に攻撃をさせたり、時には死者を蘇らせたりと、自然の摂理に反する力の象徴として描くこともしばしばあります。その神秘的な要素を持つ電力が、あなたというヴィランを創りあげたのでしょう。大陸で有名な小説家達も真っ青です」
ゾンゲ「このタイクンの発電器官の動力は、俺が生きている限り機能し続ける・・!逃げているばかりの貴様が先に力尽きるのは時間の問題だ!!」
王羽美「ならば雌雄を決するまで。私の発勁とあなたの電力、どちらが強いのか勝負です」ザシュッ
ゾンゲ「いいだろう!!俺の甲殻種に対する激情と、タイクンの名誉にかけて貴様を倒してくれるわ!!タラバッ!!」ブワッ

王羽美「多殻蟹の意地に賭けてでも、その大技で私を仕留めようという覚悟ですね。いいでしょう。受けて立ちましょう」ザッ
ゾンゲ「たぁ~かぁ~らがぁ~にぃ~のぉ~!!ブレイブハートならぬ、ザザミソハートを見せてやるわぁああああああ!!」ぽわぁ~~~ん

王羽美「そもそもザザミソなのですか?多殻蟹に詰まってるのって。ザザミソ玉子なら知ってますが・・」スッ・・(静かに右足を折りたたんだまま掲げる)
ゾンゲ「きょえらはぁあああああああああああああ!!」カッ

ギューーーーーーーン!!
王羽美「本当に凄い技です。先ほどよりも速度が増しています。が・・」
ゾンゲ「全身全霊のザムザを受けてみよぉおおおおおおお!!!!」ギュウウウウウウウン(口内の逆モヒカンの武漢の顔面が鬼の形相で迫り来る)
王羽美「さっきから弱点丸出しですよ」にや
ドウーーーーーーーーン!!
(スーパースロー。青白く発光しながら飛空強襲を仕掛ける第三形態剥き出しの多殻蟹と衝突寸前の状態で、セントエルモの火の如く、右足に爆炎のオーラを纏わせ突き上げるホワイトナイト)
王羽美「・・・・・・・・・・・」フワッ・・(ギルナイトハットが静かに舞い、黒髪ショートボブの頭が露わになる)
ゾンゲ「・・・・・・・・・・・・」(よだれを垂らした口内の逆モヒカンの顔面寸でに、爆炎に覆われた右足が迫り来る)
ボガアアアアアアアン!!
(スーパースロー解除。突如右足の先端が激しい爆発を起こし、爆炎に包まれ後方に吹っ飛ぶ多殻蟹)
王羽美「先程のハンターが使っていたガンランスからヒントを受けました。体内の発勁を最大限に放出し、竜撃砲の様にしてみたのですが・・」
プスプスプスプスプス・・・・・

(放電が止まり、まるこげで前のめりに倒れている多殻蟹)
王羽美「うまくいったようです♪」にこ(安心したのか、顔つきが少女のそれに戻る)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
プスプスプスプスプス・・・・

(口内の逆モヒカンの顔面も黒焦げになり、ほぼ陥没している)
王羽美「狩猟用語ではないですが、顔面破壊というところでしょうか」ぺこり(勝負ありの一礼をする)
サッ

王羽美「・・・・・・・・・・・・」パンパン(黙って帽子を払う)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(両目を閉じ、今まで無視していた地響き、噴火、火砕流、そしてそれらに紛れて聴こえる戦闘音を確認するギルナイト)
王羽美「さて。ミッションに戻るとしましょう。この国のフィナーレを見届けなければなりません」キュッ(倒れている多殻蟹をバックに、帽子を深く被り、その場を颯爽と去るホワイトナイト)
To Be Continued



次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は!?
11/6(金)0時更新 未定(シンプルに

をお送りいたします♪そいじゃあさ、次回もでっかい声出して読んでおくれよ
