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Channel: あたちのモンハン日記
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「この国の未来も」の巻

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バシャアアアアアアン!!
(マグマしぶきを豪快に上げながら第三地区へとエリアインしてきた覇竜)



$あたちのモンハン日記
純平「急いで!!隊長!!」バッバッ煙(全身から煙をあげて立ち上がる覇竜を背景に、それとは反対方向に建造物の屋上を次々と飛んでいく)

あたちのモンハン日記
アラン「いてえ」ずでーんはぁ(屋上で前のめりに倒れる)

純平「危ない!!」

アラン「へ?」ちら(振り返る)


ビョオオオオオオオオ!!
(マグマしぶきが飛んで来る)


アラン「ここじゃお得意の潜りワープも出来ねぇって」よっこいしょDASH!(すかさず立ち上がり、別の建物の屋上へと飛び移る)


バジャアアアアアアアン!!
(アランのいた居住建造物にマグマがかかり、ドロドロと倒壊していく)


アラン「火の国ってのはいろんなモンスターが出没するんだな」ダッダッダッダッ

純平「そんな呑気なもんじゃないでしょう!?あっちもこっちも!」ダッダッダッダッ(屋上をかけるその頭上には黒銀の鎧を纒った巨大龍の姿も)

アラン「領内に二頭。それも古龍級生物と、しかも空のやつは超級サイズときたもんだふん」バッsss(二人同時に飛び移る)

純平「向こうの覇竜だって、怪しいもんですよ!」スタッ(着地しながら双眼鏡を出す)

スチャ・・オペラグラス(双眼鏡を覗き、後ろを振り返る純平)

純平「・・・・・・・・・」じー

アラン「今更あの有名人の生態観察ってか?」シュボッ(マッチでボロボロのタバコに火を点ける)

純平「OK。行きましょう」ザッ(立ち上がる)

アラン「なにか分かったか?」ふかぁ~(ふかす煙が辺りの硝煙と入り交じる)

純平「どうやら仕留めそこなったのは、確実ですね」バッ煙

アラン「はぁ?って、おい!待てよ!!」バッ煙(くわえタバコのまま追いかける)

純平「モンスターウォーに巻き込まれないうちに、みんなと合流しましょう!!」ダッダッダッダッ(空には得体の知れない巨龍、背後には巨大な覇竜の上半身が見える)





「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~









ドシーーーーーーン!!
(ゴーストタウンと化した市街地に不似合いな覇竜の姿)



ギョウィィ・・・ン・・・・


ギョウィィ・・・ン・・・・
(ゆっくりと正確な角度をもって首を左右に振り、考察するように見渡す覇竜)


ドウィーーーーーーーーンキラキラピンク
(両目があやしげに光る)



ハンス「問題はないようだな」(如何にも生物の体内であることを象徴する骨の支柱や、肉の外壁に囲まれたコクピット内に立ち、腕を組んでいる)

パイロット「体内ジェネレーターにも異常なし。安定してますよ、こいつ」ガブッ(パイロット席に座り、白いリンゴをかじる白人。顔はもちろん見えない角度の斜め下からのアングル)

ハンス「うむ。竜機兵の挙動は確認できるか?ロベルト・アガッツィ軍曹」

アガッツィ「え~と・・・バッサバッサとでけぇ羽広げて、尊大に振る舞ってますね」ガジッ(白いリンゴをかじりながら潜望鏡を覗く。なので顔は見えないが、黒髪長髪でスタイリシュな髭を蓄えているのは分かる)

ハンス「攻撃の意思はまだ見えない・・というよりは、こちらが仕掛けるのを待っているとみていいだろう」

アガッツィ「自分に敵意がある者なのかどうか、考察してるってわけっすか?」ガジッ(まだ潜望鏡を覗いている。白いリンゴの果肉は皮の色とは相対的に真っ赤である。このことからこの果物がドドブラリンゴであることがわかる)

ハンス「イコール・ドラゴン・ウエポン・・。数十年前、書士隊が古代遺跡の格納庫で発見したと聞いていたが・・・まさかな」

アガッツィ「ギルドの仕業しょう?厄介なもの復元しやがって」モグモグ・・(潜望鏡を覗きながら喋る。口の周りはぺちょぺちょに真っ赤っ赤になってる)

ハンス「以前から噂はあった。ギルドが秘密裏にその「オリジナル」の竜機兵を輸送し、地下施設で匿っているとな。おそらく、あの竜機兵はそのオリジナルを元に開発されたプロトタイプだろうな」

アガッツィ「竜機兵って、一体造るのに成体ドラゴンを30頭ほど必要とするんでしょう?と言っても、ハンターの乱獲蔓延る現代の狩猟社会じゃ、30頭なんて少ないくらいですけどね」ガサガサ・・(潜望鏡を覗きながら片方の手で何やら探してる)

ハンス「連中がハンターにモンスターを捕獲させるのは、その為だったという陰謀論を決定づけるな、あいつの存在は。他にも凶悪犯として投獄している、知的生命体種モンスターの頭脳や素材も使用してるのは間違いないだろう。大陸中のモンスターを管理すると嘯いているハンターズギルドならではの特権というわけだ」

アガッツィ「けど今更、ギルドは竜機兵なんかを引っ張りだして何をしようっていうんですかね?」パシッ(蒸留酒の瓶を掴むのに成功する)

ハンス「俺たち、ブラックギルドに対抗しようというつもりだろう。いや、元々連中の宿敵は今も昔も邪龍だけか・・・」

アガッツィ「どっちにしたって、古代人の残したマニュアルを元に造った人工竜っすよ?現代の龍科学テクノロジーに敵うわけねぇってのに。なんだかんで地上権で最も最強なのはモンスターなんだ。その野生のポテンシャルを最大限に活かし、人間の理知と自制心をもってコントロール出来るモンスター搭乗兵器の方が遥かに技術力は上っすよ。この覇竜ベースのアカンターⅡで、それを証明してやりましょうよ。ドクターカペラさまさまってね」ぷはぁ~

ハンス「まったくだ。勝敗を決するのはサイズではない。肝心なのは火力と熱量だということを己のハンター達に立証させておいて、結局は外観の尊大さで勝負とは、ギルドも地に堕ちたものだな」

アガッツィ「あ、名言出ましたね。今度ロックラックの酒場で使っていいっすか?」ガジッ(また気味の悪いリンゴをかじる)

ハンス「それにはまず、生きて帰ることを考えろ。主砲、撃てるか?」

アガッツィ「いつでも」にや(潜望鏡を覗く口元がほころぶ。髭が果汁でペチョペチョになってるのが実に汚らしい)






ビュオオオオオオオオ!!
(第三地区の上空で浮遊停止する竜機兵を遠目に空中を舞う金火竜。首には黒い撫子装備を纏った黒髪ショートヘアの女性が跨っている)



アルテミス「いつまで旋回してるつもりなんだい!?攻撃される前に仕掛けちまおうよ!!」ビュオオオオオ

エリーゼ「待って!9時の方向!今度は覇竜よ!!」(双眼鏡を覗いている)

アルテミス「はぁ!?人気を嫌うあいつがなんだってこんな所に現れるのさ!?」ビュオオオオオ

エリーゼ「それと下には・・・鈴木さんとアラン隊長!一体どこに向かおうっていうのかしら・・」じー


・・・・・・・・・・・・・・・
(双眼鏡視点。硝煙立ちこめる市街地で、金獅子が仰向けに乗った台車を牽引する砕竜を確認。台車にはUBUとBBB、そしてソネルの姿も見える)


エリーゼ「丞相様発見!私達も合流しましょう!!」

アルテミス「うちのボスはどうしたんだい!?派手な登場だけで終わったわけじゃないだろう!?」

エリーゼ「カーブーさんはロージー達と市民の退避を援護しに向かったわ!さぁ、早く丞相様の下に!!」


ビュオオオオオオオオオオ煙
(旋回降下していく金火竜。その背後で対峙する上空の竜機兵と陸地の覇竜)




ハンス「主砲、てぇええええええ!!」

アガッツィ「ソニックブラスト、最大出力だぁあああああ!!」カチッ(鉄製の操縦レバーのボタンを力強く押す。もちろん操縦レバーで顔は隠れている)




キュオオオオオオン!!
(大口を開け、上空に向かってソニックブラストを吐く覇竜)




エリーゼ「何の音!?」ビュオオオオオオ

アルテミス「言ったろ!?先手必勝って魂胆さ!!しっかり掴まってなよ!!」ビュオオオオオオ煙(急降下する)




ドワーーーーーーーーーーンぎくっ
(上昇しながら渦を巻くソニックブラストが上空の竜機兵の顔面に衝突する)




アガッツィ「フォーーーッ!!クリティカルHIT!!」ぱぁ~んびっくり(大きく手を叩く。そのせいで顔が見えない)

ハンス「竜機兵の様子はどうだ?」

アガッツィ「頭部破壊で落下じゃないっすかね?」しっしっしっし(潜望鏡を覗く)




・・・・・・・・・・・・・・・
(何事も無かったかの様に、依然として両翼を羽ばたかせ浮遊停止している竜機兵)




アガッツィ「嘘・・・」ぽかぁ~ん






ぞるぞるぞるぞる・・・・
(空中の竜機兵を背景に、金獅子が仰向けに横たわる台車を牽引する砕竜)


タイタンラス「どこまで運ぶ気だ?」ぞるぞるぞる・・

ソネル「そこを右だ!貯蔵庫があるから、一旦そこに隠れよう!!」


UBU「・・・・・・・・・・」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・(後ろを振り返っている)

あたちのモンハン日記
BBB「こっからは見えねぇが、もう一匹なんか出てきたみたいだな」

UBU「アカムじゃない?竜機兵にソニックブラストがぶつかるの見てたもの」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・

BBB「にしちゃ、まったく効いてねぇな。やっぱりあん時、ぶっ壊しておくべきだったんじゃねぇか?」

UBU「かもね。問題はあいつに与えられたクエストよ」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・

BBB「なに・・?あのバケモンがギルドから指令を受けてるっていうのか?」

UBU「そのクエスト次第ね。この国の未来も」(その背後から走ってきて合流する純平とアランの姿)




アガッツィ「嘘だろ・・まったく損傷が見られないなんて・・!」ワナワナ・・(潜望鏡を覗いてる)

ハンス「纏っている鎧の合金が優れているだけだ。引きずり降ろせ。地上戦にもっていけば勝てる」

アガッツィ「あ・・・」(潜望鏡を覗き何かに気づいた様子)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(潜望鏡視点。クロスヘア越しに映る人工ドラゴンが両翼を羽ばたかせたまま、ゆっくり前傾姿勢になると同時に、四肢の向こう側から、燐甲板に包まれた尻尾の尾先がこちらに顔を覗かせる)



アガッツィ「あの尻尾・・・まさか!!」ギュリギュリ(潜望鏡のズームリングをひたすら回す)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(望遠鏡視点。こちらを向いている尾先の拡大。なんと尾先の先端は大きな砲口になっている)



アガッツィ「ファーーーック!!緊急旋回しますよぉおおおおお!!!!」ギュイーーーン!!(操縦レバーを豪快に右側へ倒す)




ドゥン
(前傾姿勢になった竜機兵の、垂れ下がった尾先から放たれる閃光)





ドワアアアアアアアアン!!
(刹那に着弾した市街地の一画全体が、一瞬にして大爆発する)



To Be Continued







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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は

11/18(水)0時更新 なぁ~んにも。なぁ~んにもですよドキドキ


をお送りいたします♪そいじゃさそいじゃさ、次回も目をひんむいて読んでみようよビクーッ





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