~第三地区、地下道....
ダッダッダッダッダッダッ・・・・
(暗がりの洞穴の奥から聞こえる無数の足音と松明の灯り)
オルハン「皆、頑張れ!足を止めるでないぞ!」ダッダッダッダッ(松明片手に後方に続く市民達を鼓舞している。灯りに照らされたその顔はすっかり憎らしいほど頼り甲斐がある)
国王軍兵士「よくもこんな地下道を掘っていたもんだな」タッタッタッタッ
反乱軍兵士「へへ。ハンターってのは掘削も得意でね。ちなみにこの真上は、領内を囲う溶岩湖っすよ」タッタッタッタッ(見るからに十代半ばのハンター)
国王軍兵士「道理で熱いわけだ・・しかし流石は選ばれし者達だな。君はいくつだ?」ダッダッダッダッ
反乱軍兵士「15っす」タッタッタッタッ(その顔に迷いは見られない)
国王軍兵士「そうか・・。息子も生きていれば、きっと君らと共に戦っていただろう」ダッダッダッダッ
反乱軍兵士「・・・ってことは・・生け贄に・・。俺らの先輩の父君だったんすね・・」タッタッタッタッ
国王軍兵士「私はハンターに選ばれなかったことを、今でも悔やんでいる。私が成人して生け贄になっていれば、息子という宝を失わずに済んだからだ」
反乱軍兵士「・・・・・・。シェルターの教官も同じことを言っていたよ。そうか・・だから俺らが反乱軍を決起した時も、黙って何も言わなかったんだ・・」
国王軍兵士「感謝している。君たちの存在があるからこそ、火の国は存続し、そして火の民も生き永らえているのだからな。それに今だって君たちのおかげで、こうして脱出できているんだ。王宮の人間だって、みんな感謝しているさ」スッ・・(小走りしながらそれとなく握手の手を差し出すおじさん兵士)
反乱軍兵士「不思議なもんすね。災害をきっかけに一致団結するなんて」ガシッ(その手をしっかり握りしめる)
国王軍兵士「ああ・・。もっと早く、手を取り合うべきだったのかもしれないな」
反乱軍兵士「そうっすね・・。父ちゃんと母ちゃん・・・無事に脱出したかなぁ・・・」
国王軍兵士「今頃、太古の森に到着している頃さ。そこで久しぶりの再会を果たすといい」
反乱軍兵士「・・・・・・・・・」ちら(後方の市民を見ながら走っている)
国王軍兵士「どうした?」
反乱軍兵士「いえ・・・ほら、あそこの金髪の人・・珍しい格好してるなと思って・・」
国王軍兵士「ん・・」
タッタッタッタッタッタッタッ(暗がりの洞窟の中、市民に紛れて黒衣のロングコートのフード(ソーサリーみたいなやつ)をすっぽり頭に被った女性。傍らには従者と思われる、こ汚い下着装備(黒いパンツ)姿の男も)
国王軍兵士「確かに、あまり見かけない服装だが・・占い師か祈祷師なんだろう。それよりも隣の男・・・なんでパンツ一丁なんだ」
反乱軍兵士「きっと火災にあったんすよ」
カペラ「・・・・・・・・・」タッタッタッタッ(一応俯いて走ってる)
ハッキネン「へぇ~っくしょい!!」ブブー
市民のおばはん「おや、あんた大丈夫かい?」
ハッキネン「え、ああ大丈夫っす大丈夫っす」へこへこ(気持ち悪い笑顔でへこへこしてる)
カペラ「クク・・」
ハッキネン「こしょりこしょり(笑うんじゃねぇ!あんたはその格好のままでいいが、俺は暗黒団のアーミースーツ着てたんだからしょうがねぇだろ!)」(黒いパンツのお尻には満面の笑みをしたアイルーのアップリケがついている)
カペラ「こしょりこしょり(ちゃんとバレない様に脱ぎ捨てたんでしょうね?最もその格好でなくとも、あんたが普段から醸し出す悲壮感があれば、みんな同情してくれると思うけど・・)」ククッ
ハッキネン「こしょりこしょり(うるせぇ!それよか太古の森に着いてからの心配しろ!)」
カペラ「こしょりこしょり(平気よ。どさくさに紛れて森の中にさえ入ってしまえば、いつでも姿は消せるわ)」ククッ
ハッキネン「そうかい・・・ブワ~っくしょい!!」ブブーー(前を走っているおじさんの背中にべっちょりあれが付く)
タッタッタッタッタッタッタッタッ
ベルケル「王妃、大丈夫ですかな?」ダッダッダッダッ
セウダ「はい。お気遣いなく。それにしても、驚きました・・・本当にこの様な地下道が作られていたなんて・・」タッタッタッタッ(頭の上で寛ぐ光蟲の姿も見える)
ベルケル「ワシの手柄じゃありません。これもソネル達、反乱軍の仕事でさぁ~」
セウダ「あなたを国の訓導として迎えたことに間違いはありませんでした。彼らの・・そしてアルルの成長を支えてきたのは、他でもない、あなたなのですから」
ベルケル「それを常に影から見守ってきた、あなたの寛大さがあればこそ、彼らの絆が生まれたのですじゃ」
セウダ「・・・・・・・」タッタッタッタッ
ナイトクルーガー「心配か?アルル姫が」
セウダ「いいえ。領内に残ると決意したのはあの子自身です。アルルはソネル・スナイを通じ、領内に多くの友人を作り、そして外の世界からも頼もしい援軍を連れてきてくれました。これ以上、私が口を出し、足手まといになるわけにはいきません」
ベルケル「信頼しているから・・ワシもまたその一人のうちか・・」フッ
セウダ「今は信じましょう。火の国を救う聖者の軍勢を」
ロージー「よし!人生初の大狩猟祭!みんなをしっかりサポートするぞ!!」ぱぁ~ん(両頬を叩いて気合を入れるその背後から、顔を見せる三種の頼もしい仲間の面々。その中には黒鎧竜の右肩に座る火の国のお姫様の姿も)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
ドシーーーーン・・ドシーーーーーン・・
(火砕サージの影響により、すっかり平坦になった黒い大地の向こう側から、西陽を半身に浴びながらゆっくり前進してくる竜機兵)
ドシーーーーーン!!ドシーーーーーン!!
(メタル製の竜骨型アーメットで包まれた異様な竜機兵の顔面ドアップ)
ひょううううう・・・・・
(領内に吹くドライな風の中、西陽を逆光に、距離を置いて対峙するモンスター軍と竜機兵。その光景を遠方より見届けるホワイトナイトの後ろ姿)
王羽美「見せてもらいましょう。あなた方の信念が織り成す大狩猟を」
バサ雄「うひょおおおおお!?超でけぇじゃん、あいつ!!」
バサリン「お父さん、あの竜はなに・・?」
メガゼノス「さぁな・・鎧を纏ってる竜なんて、ダディちゃんはじめてみた・・」(その背骨の突起した骨板を手すり代わりに掴まる、赤い撫子装備を着たお姫様と淡い紫色の同装備を纏った行商人見習い)
アルル「なんて大きな・・」ドシーーーン・・(重たい足音の衝撃で少し揺れている)
パノ「りゅう」んべ~
アングリーアッシュ「お前たちも来ていたのか」ズン
バサ雄「アッシュのおじさん、それにドクターラスもやっぱり来てたんだね!」ごりごり(爆鎚竜のあのちっさい手で頭を撫でられる。その背後で首をキョロキョロと辺りを警戒している溶岩竜の姿も)
一也「うげっあの時のおっかない砕竜ニャ
」(バサ雄の背中に乗ってる)
芋助「ということは、こっちの爆鎚竜が、かつて丞相が対峙したというモンスターミリシアの首魁か」
タイタンラス「UBUのオトモ達か」
アングリーアッシュ「貴様!あの時の片割れだな!?」
一也「ほにゃら今はそんなこと言ってる場合じゃないニャ!」
タイタンラス「落ち着け、アッシュ。この獣人の言うとおりだ」
メガゼノス「そうそう。ダディちゃんだって、出来ればあの女ハンターとは関わりたくないんだ」
タイタンラス「メガゼノス。何がお前の意志を変え、下山という決断をさせたのか、少し興味あるが・・」
メガゼノス「さぁ・・どうだかな」(傍らのアルルは少し怯えながらメガゼノスに寄り添い、獣竜達を見つめている)
パノ「ばぁ~」(この人は至って元気に挨拶をかます)
アングリーアッシュ「まただ。またその目障りな衣装だ」ふん
パノ「いいんですよ?着心地が」ひら(撫子装備の袖をピロっとする)
ゾフィ「お~!?おめぇらも双子かぁ~!?」(バサルツインズにでっかい声で話しかける。その背中では恐る恐るゼキが隠れてる)
ユーリィ「・・めでたい・・」ぱちぱちぱち(頭に猟虫を乗せたまま、ちんまり拍手する)
バサリン「・・・・・・・・」こそこそ(人見知りしながら父の背に隠れる)
アングリーアッシュ「人型との接触は、子供の教育によくなかったんじゃないのか?」ちら
メガゼノス「確かにな。だが、生命の数だけポエムのヒントがあり、子供達の教養にもなるということに気づいたんだ。後は俺がしっかり子供達を守ってやればいいだけのこと・・。今度こそ・・今度こそな」
バサリン「お父さん・・・」
ちょん(翼爪の先っぽでそっと父の翼膜に触れる)
ゾフィ「おい桃岩竜!おめぇずいぶん綺麗な星石の結晶付けてんなぁ~!?それ一個採らせてくれよ!!」
メガゼノス「ええい、悪辣な人型め!!娘に近づくでない!!しっし!!」(あのちっさい翼爪でしっしする。それにめげずに背中に回ろうとする豚耳女。それを羽交い締めにして止めようとするゼキ)
芋助「う~む。言ってる側から外敵ですな」
一也「ほにゃらことより、問題はあっちニャ」
ドシーーーーーン・・ドシーーーーーン・・
(火山灰に覆われた大地をむくむくと突き進みながら、こちらへ接近してくる装甲竜)
バサ雄「ドクター!あのでっかい竜、一体なんなんだよ!?」
タイタンラス「かつて古代人が竜族を滅ぼす為に作った兵器だ。どうやってそんなものが復元されたのかは知らないがな」
バサリン「私達を滅ぼす為に・・・」
一也「竜の形をした殺戮兵器というわけニャ」
ゾフィ「ケッ。なぁ~にが古代人だ。余計なもん作りやがってよ。あんなもんがいたら、俺達(ハンター)は商売あがったりじゃねぇか」プッ
バサ雄「俺もこの下品なおねえさんと同感だね!!古代人だか文明人だか知らないけど、フザケやがってからに!!んなもんやっちまえ、父ちゃん!!」ビシッ(偉そうに翼爪で竜機兵の方を指差す)
メガゼノス「俺は構わないが・・・いきなりかましていいのか?何か作戦があるんじゃないのか」(傍らの女子二人に問いかける。足下ではまだ父の背中に隠れる桃岩竜を狙う豚耳女のいけない姿も)
アルル「どうでしょう・・・劉珍さんに伺えば何かいいアイデアがあるかもしれませんが・・」きょろきょろ
パノ「来ました。例のごとくお空から」(口をあけて上を見てる)
バッサバッサ・・バッサバッサ・・
(モンスターの群れの上から垂直降下してくる銀火竜)
サンダーソニック「みんな無事だったようだな」ズシャーーン(背中で前後にあぐらをかいて座るサムソンと劉珍の姿。劉珍は双眼鏡で竜機兵を凝視している様子)
アルテミス「あんたもね」ちゅ(首を伸ばして夫の頬にキスをする)
エリーゼ「司令官もご無事で」
サムソン「ほむ。それにしても、でかいやつだな」シュトッ(銀火竜から飛び降りる)
エリーゼ「どう?そっちは。道中に「あれ」の攻略方法を思いついた?」
劉珍「むううう・・・・・」じー
アラン「合図は任せるぜ。こっちはいつでもOKだ」(AW50型対物ライフルボウガンをニーリングスタイルで竜機兵に向けながら話しかける。その隣では同じ姿勢でMK11型狙撃ボウガンを構える純平の姿も)
劉珍「その前に質問なんすけど」じー
エリーゼ「なに?」
劉珍「あいつ・・なんで飛ばないんだろう」じー
ドシーーーン・・ドシーーーン・・
(火山灰を含む黒みを帯びた風の中、むっくらむっくらと接近してくる竜機兵)
アイオロス「さて・・どうするんだい?カーブー君」(上に跨ってるハンターに話しかける)
カーブー「ウッス・・・」(前にはボニーがちょこんと乗ってる)
ボニー「もう!頼りないウッスはいらないよ!」ぺぇ~ん(太ももを引っ叩く)
ロージー「お兄ちゃん!大変なの!」ダッ
カーブー「どうした?」
ロージー「あの竜は大陸生物にとって有毒な火を吐くの!!関君がそれに侵されて、咳が止まらなくなって・・・」
ボニー「ボクも見たよ!あいつが尾っぽから火を吹くのを!」
アイオロス「本当にアサイラムであんなものをねぇ・・・」
バッ(雷狼竜の背中から颯爽と飛び降りるユクモのハンター)
カーブー「関越は?」スッ(ロージーの頭を撫でてやる)
彭関越「おらなら平気ずら・・」ゴホッゴホッ(シャークキングを背負った牙獣種がモンスターの群れの中から姿を見せる)
ロージー「だめ!関君は龍結核に・・・」スッ(ロージーを遮る様に前に出る彭関越)
彭関越「竜族に近づくと咳が酷くなるずら?」ちら
ロージー「うん・・・だからみんなと一緒には・・」(目を背ける)
彭関越「今はさっきの応急処置が効いているおかげで平気ずら。そんなことより今は少しでも戦力が欲しいんずらよね?川村大人」
カーブー「・・・・・。信じていいんだな?」
彭関越「ああ。早く片付けてユクモの温泉に浸かりたいずら。そしたら病気もよくなるに違いないずら」にこ
カーブー「そうしよう。幸いにもうちには、製薬会社の名家のお嬢さんがいる。きっといい薬を調合してくれるさ」スッ(牙獣種のふさふさの毛を撫でてやる)
ロージー「お兄ちゃん・・・関君・・・・・。分かった!いつでも旋律援護できるよ!!」ドシーーーーン・・(迫り来る足音を背景に、ユクモノ笛を担ぎ直す)
カーブー「ウッス」ドシーーーーン・・
エリーゼ「そういえば・・どうして飛ばないのかしら・・」
劉珍「司令官~?」じー(とぼけた声で双眼鏡を覗きながら聞く)
サムソン「なんだぁ~?」(同じく両腕を組んだまま呑気に返事する)
劉珍「あれって古代人の作った兵器なんすよねぇ~?」じー
サムソン「そうだと聞いておるが?」ほじほじ(耳をほじる)
劉珍「じゃあさしずめ、人工竜ってことなんすよねぇ~?」じー
サムソン「そうだと思うがぁ~?」ふっ(指についた固形物を吹き飛ばす)
劉珍「そっかそっか。それでか」じー
エリーゼ「なによ?何か分かったの?」
劉珍「考えてみてくださいよ、中尉。あんな巨体を動かす原動力ってなんすか?」じー
サムソン「む・・・」
エリーゼ「え・・それは暗黒商会の搭乗兵器みたいに、モンスターの神経細胞をそのまま利用して動いてるんじゃないの?」
劉珍「それは誰かがあいつの体内に入って、それをコントロールしていれば、の話しです」じー
エリーゼ「そうじゃないっていうの?」
劉珍「あれは暗黒団の兵器じゃない」
エリーゼ「え・・」
劉珍「そうですよね?司令官」
サムソン「ん・・?たぶんな」ぽりぽり(あからさまに誤魔化してる)
劉珍「やっぱり。なんか丞相さんと隠し事してますね?」じー
エリーゼ「そうなんですか!?司令官!!」ぷんすか
サムソン「いやぁ~、皆に話せば心配すると思うてな・・・それで内緒にしておったのだよ・・」ぽりぽり
エリーゼ「なにをです!?」(鬼の形相で詰問してくる)
サムソン「あの竜機兵のこと・・・そのぉ~・・あれは・・・」
エリーゼ「全部喋りなさい!!」ぎゅうううう(ついに初老のハンターの首を締めた)
サムソン「分かった分かったあれはギルドが作った可能性が高いのだ!!」
エリーゼ「え・・!?」ぱっ(思わず両手を離す)
サンダーソニック「プリンセスの誘拐と何か関係がありそうだな」
サムソン「話せば長くなる。私がUBUから聞いたのは、あれはギルドの地下施設で復元されていた竜機兵の可能性が高いということだ」
エリーゼ「そんな・・・ギルドが・・古代の殺戮兵器を復元していたなんて・・・」
サムソン「皆には後で説明するつもりだった。だがユクモが襲撃されたり、水没林で一騒動があったりと、人手不足だったろうに?それでひとまず黙っておくことにしたのだが・・・こんなに早くそれを立証出来るとはな・・」
サンダーソニック「俺達がそれを聞けば、ギルドに対してアクションを起こすと?確かに、グレン達がそれを知れば頭に血が昇って都を襲撃するかもな」
グレンジャガー「おい!いつまで作戦会議してんだ!!」ズシン
バラン「ボケっとしてっと踏み潰されちまうぞ」
劉珍「踏む・・・・そうだ・・それだよ、バラン!!」
バラン「はぁ?」
エリーゼ「何か思いついたの?」
劉珍「ええ。一度、ああいうデカイのを落としてみたかったんすよ」フフフフ・・
エリーゼ「??」(バラン、グレンらと共にぽかんとしてる)
To Be Continuedランキング参加中です♪皆様の激アツ一票お待ちしてます
次回「あたちのモンハン日記」年内最後のストーリーモードはさ!?ええ!?
12/28(月)0時更新 「だからみんな強くなれるんだ」の巻
をお送りいたします♪今年もあとちょぼっと憂いを残さず突っ走ろう
ほいだら次回も読もう見よう
読も見よう
↧
「人生初の大狩猟祭!」の巻
↧