スッ・・・(巨大な前左足を上げる竜機兵の下からのアングル)
劉珍「おちろぉおおおおおおおおおお!!!!」
ドシャーーーーーーーン!!
(豪快に踏み下ろした左前脚が穴に深々とはまり、左斜めに転倒する竜機兵)
エリーゼ「突撃ぃいいいいいいいいい!!!!」
(号令の咆哮をスクリームする軍師が跨る金火竜の両翼から、電光石火、怒涛の進軍を開始するモンスター軍)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
GYAOOOOOOOOOO!!
(火山灰に埋もれた大地を削りながら滑走する溶岩竜、同じく車輪形態で高速回転しながら爆走する爆鎚竜を筆頭に、その背後から恐暴竜、桃毛獣、河狸獣、化け鮫、雷狼竜、砕竜と続く。その上空を擦れ擦れに金銀火竜が低空飛行し、その両翼を迅竜、轟竜が舞う。全体の背後からは黒鎧竜、岩竜の双子が突進しながら追走する)
アラン「後方支援は任せときな!!思いの丈をぶちまけてこぉおおおおおい!!」ドドドドドドド!!(膝射姿勢で並ぶアラン、純平、パノの間を突貫していくモンスター軍)
純平「先に挨拶しておくか」スチャ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(クロスヘア越しに悶える竜機兵。左前足が深く穴にハマり、動きが拘束されている)
パノ「左肩。甲冑の隙間で」チャ(スコープを覗きながら指示する)
純平&アラン「ラージャー」チャッ
パノ「ふぁいやぁ~」カチッ
ドウウウウウウウウウン
(一斉に火を吹く各々のボウガンから排出されるカラ骨型の薬莢)
シューーーーーーーーーーン
(大地を駆けるモンスター軍、その上を飛ぶ飛竜種の間を縫って、一直線に竜機兵の左肩へ飛んで行く3つの徹甲榴弾)
ヴスッ
(見事、筋肉繊維剥き出しの左肩関節部に突き刺さる3つの徹甲榴弾)
アラン「HIT!!」
純平「3・・2・・1・・・」
バオオオオオオオオオオン
(悶える竜機兵の左肩で大爆発が起きる)
アアアアアアアア・・・・!!
(絶叫の様な咆哮をあげる竜機兵)
アラン「どうでぇい!?龍之総帥お手製の炸薬を含んだ徹甲弾の威力はよ!!」スチャ(再び構える)
純平「少しは気に入ってくれたみたいですよ?」スチャ
パノ「部位破壊でいきましょう。左肩を」カショーーーン(外観とは似つかわしくない程の高速リロードをみせる)
モワモワモワモワ・・・・
(左肩から硝煙をあげる竜機兵に向かっていく陸・空のモンスター軍)
劉珍「お見事ぉ~!!ほいじゃ、皆さんもいってみましょうかぁ~!!」ビュオオオオオオ
サンダーソニック「プリンセスなら突撃前に必ず全軍を鼓舞するぞ」ビュオオオオオオ
サムソン「気を吸い込み吠えてみろ軍師!!獣人と竜族は我らより遥かに聴力が高い!!」バン(後ろから背中を思いっきり叩く)
劉珍「では・・・・」スッ・・(銀火竜の背中の上で立ち上がる)
すううううううううう
劉珍「敬愛なる挟で結束された同志諸君よ!!!!」
グレンジャガー「あの野郎にしちゃ悪くねぇ響だ」フン(背中のゾフィとゼキも同じ笑みを浮かべている)
劉珍「その尊ぶべき蛮勇!!!!」
タイタンラス「・・・・・・・・・」ドスンドスンドスン!!
劉珍「決して隠すことのない激情!!!!」
アイオロス「フッ・・・」ドシンドシンドシン!!(背中に乗るゲルハルトも苦笑いしている)
劉珍「理性を超越した衝動的な憤懣を!!!!」
アングリーアッシュ「ウオオオオオオオオオオ!!!!」ウィーーーーーーーーーン!!(より回転に磨きがかかる)
劉珍「獣・竜・仁、この共闘の狩猟にて、解き放たんことをここに誓う!!」
ヴォオオオオオオオオ!!
(より激しさを増す怒涛の進軍音と凄烈な咆哮が合致し、陸を覆う火山灰を吹き飛ばしながら突進していくモンスター軍の大行進)
アングリーアッシュ「破壊のみ!!相手は太古の複製品に過ぎん!!時代の変革を時と共に、その身に刻めぇええええええええ!!!!!」
ダンッ!!
(先陣をきる爆鎚竜がジャンプ一番、大車輪形態のまま竜骨型アーメットを被る竜機兵の巨大な顔面目掛けて飛んで行く)
サムソン「総攻撃開始だぁああああああああ!!!!」バッ(煌黒堅鎚アルメタを片手に銀火竜から飛び降りる)
グワシャアアアアアン!!
(高速回転で勢いをつけた大車輪形態の爆鎚竜が、縦方向に竜機兵のアーメットを抉る)
ゾフィ「三種三共の大狩猟祭!!遅れる奴は俺が許さねぇぞぉおおおおおお!!」バッ(迅竜から飛び降りる。慌ててゼキもそれに続く)
ビュオオオオオオオオオオ!!
(スカイダイビングの様に大の字になって風を切りながら、真下で立ち往生する竜機兵の背中を目指して降下していくゾフィ、ゼキ、サムソン)
ゾフィ「ギガント級なんざ、マウントしちまえばしめぇよ!!!!」ザシュッ(可動式の燐甲板で覆われた背上に飛び降りる。その真横には背骨一帯に連なる、上向きに反り返った鋭利な剣板が見える)
バショーーーーーーン
(二枚のテッセンを天に掲げる様に抜き、鬼人化するゾフィ)
ゾフィ「エルトライトでもぶった斬ってやるよぉおおおおおお!!!!」
ギャイイイイイイイイイン
(巨大な剣板に全身全霊の回転斬りを喰らわすと同時に激しく散る火花)
ゾフィ「んだとぉ!?斬れてねぇ」シュタッ
ゼキ「この龍を覆っている装甲は超合金の様です!!」ダンッ(遅れて着地してくる)
サムソン「ならば話は早かろう!!」ズオオオオオオン(流星の様に着地してきた白銀の鎧を纏った戦士)
ゾフィ「どうすんだよ、ジジイ!!」
サムソン「古豪の鉄槌をなめるでないわ」ゴイン(不敵な笑みで煌黒堅鎚アルメタを抜き、屈む様に大きく振りかぶる)
ゾフィ「んあ?」
サムソン「ほいやぁああああああああああ!!!!」
ダシャアアアアアアアン
(検板に渾身のアッパーを喰らわし、綺麗に一枚吹っ飛ばす)
ゾフィ「おおおおおおおおお!?」
ゼキ「皮膚が剥き出しになりましたよ!!」(剣板の剥がれた部位は、筋肉繊維が剥き出しになっている)
ゾフィ「でかしたぜ、ジジイ!!もっとぶっ飛ばして面積を広げるんだ!!」
サムソン「命令するでないわ」ブーーーーーン
(大きく振りかぶってからの・・)
ダシャアアアアアアアアン!!
(アッパーモーション)
アルテミス「派手に暴れてる様だね!!ご隠居もさ!!」ビュオオオオオオ
エリーゼ「少しづつだけど、装甲を剥がしていってるわ!」ビュオオオオオ(上空から双眼鏡で下を考察している)
アルル「そこに一斉攻撃を!?」ビュオオオオオオ(お姫様の背後を銀火竜が華麗に舞う)
アルテミス「浴びせてやりたいねぇ、あたしらのフレアをさ」パチりん(隣を舞う旦那にウィンクしてみせる)
エリーゼ「少尉の言うとおり、竜機兵は疲弊しきっている・・畳み掛けるなら拘束されている今が好機!!」
アルテミス「だとよ!!聞いたかい!?早く引き剥しちまいな!!」(下に向かって吠え散らかす)
グレンジャガー「好き放題言ってくれてるぜ」(上空を舞う金銀火竜を背景に、燐甲板にしがみついている迅竜と轟竜)
バラン「ご隠居に負けてらんねぇぞ。つーか、マジで硬ぇ金属だな」こちんこちん(爪で燐甲板を突く)
ボニー「お馬鹿だね!!繋目から引き剥せばいいだろ!?その為に丈夫な爪と歯を持ってるんじゃないのかい!?」(轟竜の頭殻上から吠える)
グレンジャガー「こんな合金こしらえた野郎はさぞ頭がいいんだろうな」
バラン「こっちの爪が剥がれなきゃいいけど。俺、爪がねぇと猫みたいに砂場に入れねぇんだ。砂利がいてぇからさ」
ボニー「早くおやりよ!!」ぷんすか
バサ雄「父ちゃん!俺達はここで待機なの!?」ワアアアア・・
メガゼノス「アッシュ達、ブルートワイバーンズがあの竜の被ってる甲冑を壊すまでだ」
バサリン「顔が剥き出しになったら・・・」
バサ雄「俺達親子のクロスグラビームで一網打尽って寸法さぁ~!!」
バサリン「見て!まさひこさんが!!」
まさひこ「イヤホォ~イ!!」バッ(踏みつけ強襲の要領で大ジャンプ。背中にはユーリィが掴まっている)
メガゼノス「飛んだ!!」
ガシッ(あのちっさい両手を広げ、なんとか竜骨型アーメットの窪みに掴まる恐暴竜)
ユーリィ「・・ナイス・・店長・・」きょろきょろ(何やら考察している)
まさひこ「アマリ、モチソウニナイ・・ジャクテンハ、アリソウカイ?」ンンンンン・・(震えながら顔面にしがみついている)
ユーリィ「・・バイザー・・」
まさひこ「ン~?」ちら
・・・・・・・・・・・・・
(アッシュの攻撃により、少し陥没した竜骨型アーメットは、下腹部が口元全体を覆う様な可動式のバイザーになっている)
まさひこ「オ~!バイザーヲ、ハズセバイイノカ!!」
ユーリィ「・・ということで・・兄貴ぃ~・・!!」ちら
ヴォルガトロン「ちょりゃあああああああ!!!!」
バサ雄「兄貴が頭からいった!!」
まさひこ「イッ」バッ(慌てて飛び降りる)
ドゴオオオオオオン!!
(兄貴の渾身のヘッドバッドが口元のバイザーにクリティカルヒット)
ヴォルガトロン「どうだ!?」バッきょろきょろ(後ろ二足で着地してからのお得意のスパイホッピング)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・
(アッシュとヴォルガトロンの衝突により、アーメットは全体的にかなり陥没しているが、バイザーは全く外れる気配すら見せない重厚感を放っている)
ヴォルガトロン「厄介な合金だ・・」
ゲルハルト「モミャ~(要するに正面からいくら打ってもダメってことだ)」(いつの間にか足下にいる)
ヴォルガトロン「うむ・・多少時間が掛かりそうだが、いつまでこいつが大人しくしてるかな・・」ちら
テツ「ほげげげげげげげ!!」
彭関越「ぽぬぬぬぬぬぬぬぬ!!」(穴に落ちてる篭手に包まれた巨大な竜機兵の左腕を、二頭の牙獣種が全身をもって必死に押さえつけている)
一也「火事場のクソ力なら負けないニャ!!みんな踏ん張るニャよ~!!」グググググ・・・(同じく身の丈の数十倍はある篭手を大の字で押さえつけている)
ガルグイユ「固定してしまえばこっちのもんだ!!」プシュウウウウウウウウ(穴の壁と篭手が接している面に水竜ブレスを吐き、氷状態にして繋ぎ止めている)
ミッチ「こっちは自分が見張ってるっす!!だから安心して攻撃を続けてください、ブルートワイバーンの諸先輩方!!」ヒョウウウウウン・・・ドガーーーーーン(その頭上をアラン達の援護射撃が飛び交う)
ヴォルガトロン「よし・・もう一度だ!」
「待って!!次、僕にやらせて~!!」
ヴォルガトロン「む・・?」ちら
アイオロス「留め金を破壊すればいいのさ!!」シャホオオオオオオ
ヴォルガトロン「なに・・スティジャンモード・・!?」
アイオロス「力も倍増ってね!!」バッ(右腕を振りかぶったまま飛ぶ)
ダシャーーーーーーーン
(バイザー左側側面のまあるい留め金部に掌打を喰らわす、紅の雷狼竜)
ヴォルガトロン「どうだ!?」
ガクン・・・・(衝撃により僅かだが、留め金部が緩む)
アイオロス「もう少しってところだね」シュタッ
ミッチ「警部!!危ないっす!!」
アイオロス「!?」バッ
ブーーーーーーーーン
(竜機兵の穴に落ちていない方の右腕(クレーンアームの様に飛び出た四本の鋭い爪)が襲いかっかってくる)
アイオロス「やっば・・」
ガシーーーーーーーン!!
アイオロス「・・・・・・・・・・へ・・?」ぱちくり
ザベーーーーーーーーーン!!
(目の前には砕竜の大きな背中があり、大鎚の様な右パンチで巨大な爪を制御している)
タイタンラス「今のうちにもう一度アタックしろ」グググググ・・・・
アイオロス「サンキュー、プロフェッサー!!」ダッ
ゴオオオオオオオオオ!!
(アイオロスに向かって直進してくる大車輪形態の爆鎚竜)
アングリーアッシュ「反動を利用しろ!!」ゴオオオオオオオ
アイオロス「・・・・なるほど!!」ザッ(体の向きを大車輪の進行方向に合わせる)
バッ!!
(後方から真横を爆走する大車輪の高回転のタイミングに合わせ飛び上がり、後ろ両足で大車輪を踏み台にして飛び上がる)
ズギョオオオオオオン!!
(多大な推進力を受けた深緋の龍属性エネルギーを纏う雷狼竜は、火球の様に燃え上がり加速上昇していく)
まさひこ「オオ、カッコイイ!!」
ユーリィ「・・いっけぇ~・・!」ぱちん(感極まったのか、右パンチで恐暴竜の背中を叩く)
バギョオオオオオオン!!
(流星の如き紅の雷狼竜が放つ、痛恨の右掌打が留め金にクリーンヒットする)
アイオロス「今度はどうだ!?」
ギリギリギリ・・・ギリギリギリギリ・・・
(反作用の衝撃を受けた留め金は明らかに飛び出ているも、落下しそうでしない、もどかしい感じでなんとか状態を維持している)
アイオロス「クソッ!!」ビュオオオオオオ・・・(降下しながら上を振り返っている)
シュン
(一瞬なにかとすれ違う雷狼竜)
アイオロス「!?」
キーーーーーーーン
(ニャンテツ剣を頭上に大きく振りかぶった芋助が、兜割りの要領で留め金を下に叩きつける)
まさひこ「オオオオオオオオオ!!」
ユーリィ「・・侍猫・・どりーむ・・!」
ドシャーーーーーン
(落下する重厚感溢れる留め金部)
ヴォルガトロン「やったぞ!!」
ガシャーーーーーーン!!
(アーメット左側の留め具が外れ、バイザーは右側に向かって宙吊り状態になる。その奥からは剥き出しになった筋肉繊維の龍口と、巨大かつ鋭利な歯列が生々しく露わになる)
まさひこ「「ハ」ダ!「ハ」ガ、ミエタゾ、オネエチャン!!」ぱちぱちぱち(その背中から拍手喝采の姉。両足でしっかりまさひこの背骨をロックしたまま状態を器用に維持している)
アイオロス「やったね♪」シュタッ(雷狼竜の背中に乗る侍猫。その背後ではUターンして戻ってくる大車輪の姿も)
To Be Continued今年も懲りずにランキング参加中なのです
ひと狩りひと読みしたらポチっとな
次回★新春「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?(新春感はまったくないが)
1/4(月)0時更新 「くおおおおお!!たまんねぇ!!」の巻
をお送りいたします♪雑煮を喉に詰まらせる前に読むべし
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「三種三共の大狩猟祭!!」の巻
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