ザギャアアアアアアアン!!
(偉大なる龍の化身となった強大な剣圧が、竜機兵の頭部を喰らい、そのまま全身を突き抜けて穿ち抜けていく)
エリーゼ「なに!?カーブーさんは一体何をしたの!?」
アルテミス「アルルと同じ想いをボスが解き放ったのさ!ご覧!!」
アルル「・・・あれは・・・さっきと同じ・・・」
キラキラキラキラキラ・・・・
(竜機兵の全身を綺羅びやかな白輝のオーラが包んでいく)
グレンジャガー「おい!?一体全体何が起こってるんだ!?」ビュオオオオオオ
劉珍「サンダーソニック!!見てるか!?」ビュオオオオオオ
サンダーソニック「ああ。どうやらうちのボスは、大陸の意志に選ばれてしまったようだ」
キラキラキラキラキラ・・・・
(竜機兵の巨体を包む優しい白い光が、ゆっくりと背中の中央に集まっていく)
アラン「おい、鈴木・・・俺達は一体・・・何を見せられてるんだ・・?」キラキラキラキラ・・・
純平「さぁ・・どうでしょう・・。ただ、イベントの終幕としては、これ以上にないハッピーエンドであることに違いないでしょうね」キラキラキラキラ・・・
バサリン「綺麗・・・まるで生命の星々みたいに・・・」キラキラキラキラ・・・
バサ雄「父ちゃん・・兄貴・・・俺達は生きているの?」キラキラキラキラ・・・
ヴォルガトロン「そうだ。だからこそ、今この瞬間を記憶に刻んでおかなければならぬのだ」キラキラキラキラ・・・
メガゼノス「キャサリン・・・・そうか・・お前もまた・・・」キラキラキラキラ・・・
パノ「・・・・・・・・・・・・」スッ・・(黒鎧竜のでっかい爪に優しく触れる)
ユーリィ「・・・・・・・・・・・・」つぅ・・
キラキラキラキラキラ・・・
(竜機兵の背中から昇天していく生命の綺羅星達は、宇宙と大陸を繋ぐ銀河の人柱にも見える。その神秘的な光景を陸空から静観するモンスター、獣人、ハンター達)
ボニー「いろんな生命が・・・」キラキラキラキラ・・
バラン「還っていく・・・・」キラキラキラキラ・・
芋助「なんとも信じらぬ光景ですな・・」キラキラキラキラ・・
ゲルハルト「ニョニャ~(けど、それが俺達の大陸ってわけか)」キラキラキラキラ・・
アイオロス「凄いよね。ほんとに」キラキラキラキラ・・
アングリーアッシュ「何者であろうと大陸の生命を愚弄することは許されんが・・これを説明出来るか?」キラキラキラキラ・・
タイタンラス「どうかな。この寛大な超自然現象の前では、如何なるロジックも皆無だろう」キラキラキラキラ・・
キラキラキラキラキラ
アルテミス「今度こそ、お別れだ!!しっかり祈りな、アルル!!」キラキラキラキラ・・・(旋回するすぐ近くを綺羅星達が昇天していく)
アルル「歴代のハンター達よ・・・そしてゼキ・・・・ありがとう」キラキラキラ・・・(綺羅星を背景に祈りを捧げる)
ゾフィ「う~ん・・・むにゃむにゃ・・・」すやすや・・(アルルの膝下で綺羅星の眩い光に照らされながら眠りについている)
カーブー「・・・・・・・・・・・・」キラキラキラキラ(見上げたまま全身に生命の光を受け、それを見届けている)
王羽美「伝承の産物だと伺っていましたが・・・東方太刀真山、龍の型。この目で然と拝見させて頂きました」ザッザッザッザッ・・(純白の装束を光に照らされながらゆっくりと近づいてくる)
カーブー「今度はちゃんと見てくれたか。どうかな、再戦してくれる気になったか?」キラキラキラキラ・・
王羽美「フフ・・私の故郷から、まったくとんでもない剣技を身につけて帰ってきたようですね、シャークハンター」
カーブー「だから今はサメじゃない」(ドボルヘルムの表情が少し笑って見える)
ニャ太郎「姫君ではないが・・世界はまだまだ我々を驚愕させてくれる・・」キラキラキラキラ・・
まさひこ「ソナルモノダヨ」
ロージー「ふわ・・・・・」キラキラキラキラ・・(目をまんまるにして一連の光景を眺めている)
ファイヤージンガー「クソ兄貴は大陸の何者になろうってんだ?まったく、緑の命を操るお嬢といい、お前ら兄妹は最高にクレイジーだよ。きっとな♪」
ロージー「緑・・・そうだ!!」
ファイヤージンガー「ナナッ?」
ロージー「ジンガー!あんたさっき、サイクロンにちゃんと花粉を飛ばしたよね!?」
ファイヤージンガー「はぁ?言われたとおりやったけど、それがどうしたってんだ?」きょとん
ロージー「今なら出来るかも!!」ゴイン(ユクモノホルンを抜く)
ニャ太郎「ローズダンテ殿、何を?」
ロージー「みんなが逝っちゃう前に、吹かなきゃ!!」ザッ(笛の吹き口に唇を当てる)
プップクプップップ~♪
王羽美「手向けの旋律・・・私には到底、このような美しい音色を奏でることは出来ません」スッ・・(背中に背負っている狼牙琴にそっと触れる)
カーブー「ああいう奴なんだ。根っからのカリピストなんだよ」
ミッチ「ほえ・・綺麗な光景っすね・・」キラキラキラキラ・・
プップクプップップ~♪
サムソン「ん・・このへんてこりんな笛の音は・・」
彭関越「ローズ小姐が奏でる旋律ずら・・」ゴホッゴホッ
ガルグイユ「何をしようっていうんだ・・」
一也「お別れの曲じゃないかニャ?」
テツ「違う・・この彼女の音は・・・・」
一也「ほにゃ?」
彭関越「変わり果てた生命を大地に還す・・・そう唄っているずら」
プップクプップップ~♪
プップクプップップ~♪
(竜機兵の朽ち果てた遺骸から煌めく星々が昇天していく中、ロージーの奏でる笛の音が荒廃したエリアに響き渡る)
ファイヤージンガー「生命の旋律・・・」
パキョッ
(筋肉繊維が剥き出しになった竜機兵の背中から、ちいちゃい芽が飛び出す)
ニャ太郎「・・・・まさか・・ローズダンテ殿は・・」
パキョッパキョッ・・パキョッ
(竜機兵の至る部位からちいちゃな芽が顔をだす)
ミッチ「ほえ!?なんすか、いろんな所から芽が飛び出してるっすよ!?」パキョパキョッ
サムソン「芽吹いている・・?これは一体・・・」パキョッパキョッパキョッ
プップクプップップ~♪
パキョパキョパキョパキョパキョ!!
(まるで笛の音に共鳴するかの様に、竜機兵から飛び出す芽がその全身を見る見るうちに覆い包んでいく)
王羽美「気をつけてください。また何か起こるかもしれません」ザッ
カーブー「平気だよ。邪な風は感じない」パキョパキョパキョパキョ
ファイヤージンガー「忍び・・これってよ・・・」
ニャ太郎「ああ。ローズダンテ殿がジャック・ザ・アイランドで見せたものと同じ・・」
パペーーーーーーーーン!!
(おどろおどろしい竜機兵の全身はすっかり新鮮な緑芽に包まれてしまった)
パノ「なってしまいました・・ま緑に・・」あっけらかん
バルバラ「パノ、この芽・・・ひょっとしたら・・」
ファイヤージンガー「やい、お嬢。てめぇ一体何をしやがったんだ?」
ロージー「ふう~。さぁ、お楽しみはこれからよ♪」
ファイヤージンガー「ナナ?」
まさひこ「ゴランナサイ!!」びっ(あのちっさい手で指差す)
にょるにょるにょるにょる・・ぽへん
(竜機兵の全身を覆い尽くす芽が、瞬く間に成長し蕾となる)
ボニー「つぼみだ!お花のつぼみだよ!!それもたくさんの!!」にょるにょるにょる・・ぽへん
パノ「見たことあります。あのつぼみも。あのつぼみも」(指差してる)
バルバラ「ええ・・・おそらくは、あのつぼみたちの正体は・・」
ふぁっ
(ひとつのつぼみがごきげんに真っ赤な花を開かせる)
バルバラ「ジャック・ザ・アイランドの花々ですわ」
まさひこ「ドスビスカスダヨ、アレ」(すごい目がいいらしい)
ファイヤージンガー「なにぃ~!?」
ふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁ
(ひとつ花開いてたのをきっかけに、周りのつぼみ達も一気に花開かせる)
エリーゼ「嘘・・・なに・・これ・・・」ビュオオオオオオ・・
ふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁ
(俯瞰視点。火山灰に覆われた黒いフィールドにぽつんと埋もれる巨大な新緑の塊が、前から後ろにかけて一気に色とりどりな花を開かせていく)
アルル「荒廃した火の国に・・・生命が・・新しい生命の花が咲いています!!」
アルテミス「あはははははは!!最高じゃないか!!忌々しかった人工ドラゴンが、大陸中に咲く美しい花のオブジェに生まれ変わったんだ!!」ビュオオオオオオ(優雅に舞う金火竜の下で、次々と鮮やかに花開く神秘のオブジェ)
エリーゼ「良かったわね、アルル。新大陸を代表する大陸遺産が生まれて♪」パチりん(ウィンクしてみせる)
アルル「はい!!」
ニャ太郎「なんと・・・優美な・・・」
ロージー「おっほっほっほっほっほ!!」歩~っ歩っ歩♪(へんてこりんなスキップしながらぐるぐる回ってる)
ファイヤージンガー「お嬢!答えろ!てめぇ一体何をしやがったんだ!!」
ロージー「簡単よ♪あたしはただ、あなたの吹いた花粉が咲くのを手伝っただけ♪」くるくるくるくる
バベーーーーーーーーン!!
(大小様々、千差万別に咲き誇る、巨大なフラワーオブジェに生まれ変わった竜機兵)
ファイヤージンガー「見ろよ、いろんな色のドスビスカスもあれば、彩色なランポスズランに、真っ白なチャチャブランカまで咲いてやがるぜ!!故郷と同じ香りだ!!」
ロージー「そりゃそうよ。あなたの撒いた花粉ですもの。きっとジャック・ザ・アイランドのいろんな草花の生命が宿っていたのよ♪」
ユーリィ「・・七色たんぽぽ、霞ヶ草の花・・竜仙花まで・・・トレジャーマニアや収集家には・・たまらない光景・・」
ブッチャービートル「カナカナカナ!」ブワッ(嬉しそうに花々に向かって飛んで行く)
バサ雄「父ちゃん!あのでっかい紫色のお花、あれなに!?」
メガゼノス「グラビスカスの花・・・俺がプロポーズの時、キャサリンに贈った花だ」ぐすん
バサリン「この美しい造形を目に焼き付けなきゃ・・・絵に描いて、みんなに伝えなきゃ!!」
カーブー「ずいぶんいろんな花の香りがするな・・・ん・・これはサボテンの花だな。昔、俺が腹を壊した時に、母さんがにが虫と調合して漢方薬を作ってくれたっけ」くんくん
王羽美「これもあなたのマジックですか?シャークハンター」(目の前の花々を見上げながら聞く)
カーブー「よせよ。俺は幻術士じゃない」くんくん
王羽美「では・・これは一体・・・」
ロージー「お兄ちゃ~ん♪」ぶわっ(飛んできた)
カーブー「いっ」
ぼすーーーーーん
(花々の山に突っ込むバカ兄妹)
王羽美「私達の大陸はまだ知らないことばかり・・・到底我々が支配出来る領域にあらぬもの・・。ということでいいですよね?シャークハンター、ロージー」
ロージー「そうそう。だからみんな大好きなのよ♪ねぇ~お兄ちゃん!」ぎゅう(色取りな花々に囲まれながら首をしめる)
カーブー「ぎゃあああああああ。ワンさん、助けて・・・」ガクン(いち落ち)
王羽美「本当に・・・私の恩師にも見せてあげたかったです」(大きいハットのブリムを上げ、少女らしい微笑みを見せる)
きらきらきらきらきらきら
(みずみずしく煌めいて魅せる大陸のあらゆる花々達)
王羽美「この大陸の神秘を・・」くすっ(その背後では一斉に花のオブジェに向かって歩いて行く獣竜達やパノ達の姿)
カーブー「そういえば」パッ(花に包まれながら目覚めた。おでこにはブッチャービートルが乗っかってる)
ファイヤージンガー「どした?クソ兄貴」ぽふっぽふっ(葉っぱの手で花を触ってる)
カーブー「あんまんの匂いがしない・・・」
ファイヤージンガー「はぁ?なんだそりゃ」
カーブー「UBUさん達は・・・大丈夫かな・・」カサカサカサ(でこの上をブッチャービートルがGみたいに這っていく)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・
(氷山と化したジャバルサマーンの氷壁に埋もれる炎王龍の姿)
ソネル「はぁ・・はぁ・・・・・」フラフラ・・(アイスバーンと化した氷の大地を満身創痍で、半壊したドリルランスを片手にふらつくGX装備のハンター)
ズデーーーーーーン
カイルス「立て・・・ソネル・・・・勝負はまだ・・終わっちゃいねぇ・・!」(倒れたソネルの後ろで俯せに倒れる金獅子)
BBB「UBUは・・・UBUは何処だ・・・・」ぜぇ・・ぜぇ・・(傷だらけで仰向けに倒れる黒猫)
ジョー「まずい・・殺されるぞ・・!!」ガクン(氷の大地で前足を滑らせ前のめりに倒れる大猪)
BBB「はぁ・・はぁ・・・・」ちら
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(絶望の銀盤と化したアイスバーンエリアの上を、横向きに棘々しい壮大な四肢を立たせ、圧倒的な恐怖を見る者に与える煌黒龍。その口の隙間からは項垂れる様に、撫子装備のハンターの上半身が突き出ているのが見える)
UBU「・・・・・・・・・・・」(背中に鋭い歯が突き刺さったまま、助けを懇願している)
BBB「離しやがれぇえええええええ!!
この悪魔めぇええええええええええええええ!!!!」
ゼブル「フッ・・」
グシャン
ギャアアアアアアアア!!
(阿鼻叫喚の悲鳴がエリア中に響き渡る)
To Be Continuedランキング参加中なのです
ひと狩りひと読みしたらポチっとな
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!?
2/3(水)0時更新 「絶望の大狩猟」の巻
をお送りいたします♪次回も見逃すことなく読も見よう
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「生命の旋律」の巻
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