~ユクモ集会浴場....
とっとっとっとっとっと・・
(集会浴場の出入り口に向かって歩く、煌黒大剣を背にした撫子装備の女ハンターと、ドボルネコヘルムを被った青い獣人の後ろ姿)
鉄平「日が暮れちまう前に戻ってこれてよかったな」(霊峰で相当取っ組み合ったのか、体の毛がひどく汚れてる上になんだか「ぶさぶさ」に毛羽立っている)
UBU「そうね。あたちなんかすっかりお腹減っちゃったわよ」ぎゅるるるる(同じく帽子から見える蒼毛がちんちくりんになっており、顔面には至る所に肉球痕が記されている)
鉄平「お、気が合うな。したらよ、まず温泉入ってから、コニーの働く釜飯専門店「禅」に顔を出すってのはどうよ?」とっとっとっとっと(嬉しそうに主人を見上げながら提案する)
UBU「いいわねぇ~。それなら椀方の奢りにさせて、特選マツタケ弁当食べよ♪」ひょっひょっひょっ(二人で手を繋いで奇妙なスキップしながら集会浴場の出入り口を開ける)
鉄平&UBU「たっだいまぁ~♪」ズゴーーーン(木扉を豪快に蹴っ飛ばして中に入る)
モワモワモワモワモワ・・・・
UBU「へぇ~っくしょい!!」ブブーーー
鉄平「あんだよ!?誰かけむり玉でも撒いたのかぁ~」ゴホゴホッ
ヨッコ「はいはい!不潔な子はさっさと出てってちょうだい!!」パタパタパタ(バンギスヘルムのマスクを被ったストアガールにはたきで叩かれる)
UBU「あんだっつーのよ」ぱたぱたぱたぱた
(頭を中心に叩かれている)
コノハ「お掃除中なんです!どうです?女子力を感じるでしょ♪」ぼふぅ~ん(消臭玉を二人に投げつける)
鉄平「うひゃ~一体なんだってんだよ!?」ぐいぐい
(陽子とコノハに背中を押され、正面口に追いやられる二人)
ヨッコ「掃除終わるまで出禁!!」
バーーーーーーーーーン
(有無を言わさずドアを閉められ追い出された二人)
UBU&鉄平「・・・・・・・・・・」(正面口で腰を抜かして呆然としてる)
がちゃん
(ドアの向こうから確実に鍵を閉めた音がする)
UBU&鉄平「・・・・・・・・(自分たちが一体何をしたというのだろうか・・)」
「あら、UBUちゃんじゃない」
UBU「ほえ・・」くる
まさ子「どうしたの?こんな所に座って」
UBU「まさ子おばさま。こんちわ」へこり(隣で同じくお辞儀をかます鉄平)
じーーーーーーーー
(UBU視点。まさ子が風呂敷(温泉模様柄)に包まれた小包を、しっかりと胸に抱えているのが目に入る)
UBU「わかった。カーブーにおすそ分けでしょ?」にこり
まさ子「そっ♪ほら、あの子、一人暮らしするようになってから、ろくなもの食べてなさそうじゃない?うちは今、居候でたくさんだから、つい多めに作り過ぎちゃうのよ。それでその余りを息子にと思ってね」
UBU「残念。中にはカーブーいなかったよ」
まさ子「そう・・困ったわ・・。あの子ったら、渓流の狩猟地区に住んでるっていうじゃない。村にいたら渡そうと思ったんだけど・・」
UBU「あたちが持って行ってあげるよ」スッ(立ち上がり、風呂敷の小包を受け取る)
まさ子「悪いわね」
鉄平「構わねぇよ。カーブーんち、見てみたかったしな」
まさ子「ほんとにごめんなさいね・・。うちのどら息子ときたら、大事な時に村に居ないどころか、まさか両目を怪我して帰ってくるなんてね・・・」(心配そうに俯く)
UBU「大丈夫よ、おばさま。カーブーにはなるべく無理はさせない」ぎゅっ(手を握ってやる)
まさ子「UBUちゃんに悪役ばかりさせる訳にはいかないわ。この前もUBUちゃんの忠告を聞かずに、火の国へ行ってしまったというし・・・今度会ったら、きつぅ~くお灸をすえておくわ」むん
UBU「いいのよ。それにまだ治らないと決まったわけじゃないしね。きっとこの広い大陸世界なら、目を回復出来る秘術があると思う」
ぎゅむっ・・
(まさ子に抱きしめられるUBU)
UBU「??」ぱちくり
まさ子「あなたも。焦らなくてもいいのよ。UBUちゃんが一生懸命だってことは、村のみんなが知ってる。だからみんな、あなたのことも、自分の家族と同じくらい心配してるの」にこ
UBU「おばさま・・・・・」
鉄平「・・・・・・・・・・」(口笛吹きながらそっぽを向いている)
まさ子「それじゃあ、お願いね。もし息子が家にいなかったら、あなた達で食べちゃって頂戴♪」じゃ
ととととととと・・・
(階段を降りていくまさ子)
UBU「幸せもんだね。あのバカ息子は。親の気も知らないでさ」
鉄平「おめぇもだろ?」
UBU「あたちは生まれた時には独りぽっちだったよ」にこ
鉄平「・・・・・・・・・」
UBU「さて、クエストを請け負ったのはいいけど・・どうしようか」(封印されたドアを見つめる)
鉄平「運命は自分で切り拓け、だろ?」むん
UBU「そうね。「溜め2」で開くんじゃない?」ゴイン(アルレボを抜く)
鉄平「にしても、カーブーの野郎、何やってんだか」ヂュボッ(胸元からネコ爆弾を取り出し、マッチで着火させる)
UBU「ロージーと一緒じゃないの?ほら、渓流にUMWが出たって。今朝大騒ぎして、出て行ったみたいよ」バショーンバショーーーン
(ドアの前で大剣溜めモーション)
鉄平「UMWねぇ・・・」ぽいっ(爆弾をドアの方に投げ、両耳を塞ぐ)
ドゴワァ~~~~~~~ン
(爆破と同時に大剣を振り下ろし、見事、ドアを大破するUBU。中では「ゲッ」って顔した陽子とコノハの姿が。その奥では一連の騒動を一切気にせず、マイペースにホウキがけをしてるササユの姿も)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
バッサバッサ・・バッサバッサ・・
(両翼を羽ばたかせ、ゆっくりホバーリング飛行してくる黒い飛竜)
アラン「噂は本当だったみたいだぜ」ペッ
ロージー「ふぁ・・・ブラック・・レイア・・・?」
????「・・・・・・・・・・」バッサバッサ・・バッサバッサ・・
ファイヤージンガー「なんだ・・・あの気味悪い飛竜は・・!!」ガクガクガク・・
ロージー「ジンガー・・?」(左肩の上で震えているドスビカスを気にかける)
アラン「ロージー。俺がぶっ放したら一目散に逃げろ」ガション
ロージー「え・・・・」
「あの野郎、マジ許さねぇ」
ロージー「・・・・・・・・」ちら
スサノオ「ぜってぇぶっ飛ばす」ドスンドスン
ロージー「スサノオちゃん・・・」ドスンドスン(ロージーに目もくれずターゲットに向かって歩いて行く蒼火竜を見上げる)
ドシーーーーーン・・
(着地する黒い飛竜)
アラン「いいな?ロージー」(ボウガンでターゲットを捕捉しながら確認する)
ロージー「ダメだよ!あたしも戦う!」ゴイン(ユクモノホルンを抜く)
アラン「フッ・・・」(一瞬たりともスコープから目を離さないで微笑む)
????「・・・・・・・・・・・」(静かに一行を捉えている黒き飛竜)
スサノオ「ずいぶん余裕じゃねぇか。ああ?」ドスンドスン・・
????「・・・・・・・・・・・」(まるで目の前の蒼火竜に気づいていない様な素振りで遠くを見つめている)
ファイヤージンガー「ヒゲのおっさん、お嬢!よく聞け!悪いことは言わねぇ!!あいつは相手にしちゃいけねぇやつだ!!」
スサノオ「シカトか?おい」ドスン・・
????「・・・・・・・・・・・」スッ・・(長い首を伸ばし、森の中の木々を眺めている)
スサノオ「・・・・・・(なんだこいつ・・・普通種か?)」
ロージー「どういうこと?ジンガー」
ファイヤージンガー「ダメだっつったらダメなんだ!!早く逃げろぉ~!!」ぐんぐん(葉っぱの両手でロージーの細い首を掴んで懇願する)
????「無為自然の造形・・・」
スサノオ「ああ・・?」
????「二度と同じ構図には作れないもの・・・」
スサノオ「なんだよ、喋れるんじゃねぇかよ。だったら俺の質者に答えろ。てめぇ、さっき俺に何をしやがった?」
????「・・・・・・・・・・・・」(木漏れ日を見つめている)
スサノオ「まただんまりか・・。馬鹿にするのも・・・・いい加減にしろぉおおおおおおお!!」
ドスンドスンドスンドスン!!
(黒い飛竜目掛けて一直線に突撃を開始する蒼火竜)
アラン「馬鹿野郎!これじゃターゲットが狙えやしねぇ!!」
ファイヤージンガー「よせぇええええええ!!スサノオ!!そいつは闇だ!!」
スサノオ「「蒼」対「闇」・・・おもしれぇええええええ!!」ドスンドスンドスンドスン
????「自然界における弱肉強食とは、本能或いは理知による意志力によって実行される」
ロージー「アランさん!スサノオちゃんの股の下から、頭を狙えない!?」
アラン「よっしゃ!!」ザシュッ(すかさず伏せ撃ちの姿勢をとる)
スサノオ「うおおおおおおおお!!!!」ドスンドスンドスンドスン
アラン「捉えたぜ・・・喰らえ!!」ドウン
????「だが、その摂理及び支配力全てを無力化させる力があるとすれば」
スサノオ「さっきのお返しだぁあああああああ!!」ドスンドスンドスンドスン(渾身の頭突きを喰らわせようと頭から突っ込んでいく蒼火竜を追い越すように、その股下からはカラ骨大級の弾薬が鋭く飛翔浮上しながら獲物を狙う)
????「世界など意味を持たない」
ジョワァーーーーーーーーーーーン
(黒い飛竜の両眼全体が、一瞬にして真紅に染まる)
ファイヤージンガー「ひいいいいいいいい!!」ガバッ(葉っぱの両手を頭に抱えてしゃがみ込む)
ゾゾゾゾゾゾゾ・・・
(黒い飛竜の全身を、瘴気の様な不気味なオーラが包み込む)
スサノオ「!?」
ドゥルン・・
(弾薬がオーラの膜に触れた途端、まるで柔らかい水面に弾かれる様に、意図しない方向へいなされる)
アラン「なに!?(弾道が捻じ曲げられた!?)」(スコープ越しにそれを確認する)
スサノオ「またかよぉおおおおおおおおお!!」ズオン(黒いオーラのレンジ内に入った蒼火竜は、抵抗する間もなく宙に浮かされる)
ロージー「アランさん!スサノオちゃんが!!」
ドオオオオオオオオン
(オーラによって弾かれた拡散弾が、森の奥で爆破をあげると同時に、再びふっ飛ばされる蒼火竜)
スサノオ「クソぉおおおおおおお!!」ズシャーーーン(顎から大地に落ちる蒼火竜)
アラン「なんだなんだ・・何がおきやがった!?」チャッ(膝射の構えでターゲットを捕捉する)
ロージー「ふぁ・・・・・・」
????「・・・・・・・・・・・・」ドスン・・ドスン・・(目の原型が思い出せないくらい、真紅の閃光を両眼から放つ不気味なワイバーン)
ファイヤージンガー「お嬢、逃げろ!!俺の勘が正しけりゃ・・あいつはやべぇんだよ!!」
ロージー「あの眼・・・・」(ロージーの瞳に映る真紅の赤眼)
アラン「おい!ロージー!どうした!?」
????「・・・・・・・・・・・・・」ゾゾゾゾゾゾ・・・(瘴気越しに光る赤眼からは凄惨さすら感じる)
ロージー「緑安で見た・・ギルドナイトと同じ・・・!」ガクガクガクガク・・・(立ち尽くしたまま全身が硬直して動けなくなる)
????「・・・・・・・・・・」ドスン・・ドスン・・
ファイヤージンガー「お嬢!!動け!!やい、お嬢!!」パンパン(葉っぱの手で首を叩くも全く動じないロージー)
アラン「スサノオ、立てるか!?撤退だ!!」ガイン(素早くボウガンをたたみ、背中に背負う)
スサノオ「やだね・・・姉ちゃんには止められてるけど、俺の究極奥義を使うしかねぇ・・!」ズン(力強く起き上がる)
????「・・・・・・・・・・・・」ドスン・・ドスン・・!!
ロージー「・・・・・・・・・・・・」ガクガクガクガク・・・(瞳孔を開かせたまま立ち往生している)
ファイヤージンガー「お嬢!!動け!!殺されるぞ!!」パンパンパン
アラン「ロージー!!」
ロージー「ふわ・・・・・・・」ガクガクガクガク・・・(瞳がとぐろを巻いている)
????「・・・・・・・・・・・」ドスン!ドスン!!
スサノオ「いくぜ!!超爆烈覇・蒼天神封滅却・・・!!」
ヒョウウウウウウウウウン!!
スサノオ「!?」
アラン「榴弾・・・伏せろ!!」バッ(ロージーの上半身に抱きつき、無理矢理、地面に倒す)
ドウーーーーーーーーーン
(黒い飛竜とロージー一行の間に爆破が起こる)
スサノオ「ケホケホッ!!」
アラン「ロージー、大丈夫か!?」ぱん(仰向けのロージーの上に乗っかりながら、猫手で頬をひっぱたく)
ロージー「ふぁ」はっ
ファイヤージンガー「上を見ろ!!」
バッサバッサ・・バッサバッサ・・
(硝煙の中、両翼を広げ垂直に浮上していく黒い飛竜)
スサノオ「あ!!逃げんのか!?この野郎~!!」ケホケホッ(煙で涙ぐみながら頭上に向かって叫んでる)
アラン「そういうことにしておこうや」スッ(起き上がり、よれよれのタバコを咥える)
ビュウウウウウウウウウウン・・・・
(硝煙の上空から聴こえる飛竜の飛翔音)
スサノオ「卑怯者ぉ~!!降りて来やがれぇ~!!」
ロージー「ほわ・・・」ぱちくり(上半身だけを起こし、目をパチクリさせてる)
ファイヤージンガー「しかしよ、誰が拡散弾を撃ったんだぁ?」きょろきょろ
??「こりゃ参ったな・・。ほんとにユクモってのは「喋るやつ」ばっかりなんだな」
スサノオ&ファイヤージンガー「ああん!?」カチーン
??「怪我は無かったか?」ザッザッザッザッ・・(次第に薄らいでいく硝煙の中から、姿を見せるロックラック装備の男性狩人。背中には凶針を背負っている)
アラン「あんたかい。おかげで命拾いしたぜ」フゥ~(タバコをふかす)
ロージー「ふぁ・・・」ぱちくり
スサノオ&ファイヤージンガー「誰だぁ~!?」ぷんすか
??「本日より、ユクモ専属のハンターとして、ロックラックから派遣された、ポール・ベインズだ。宜しくな」(爽やかな笑顔が実に好印象な、ダークブラウンのベリーショートヘアがよく似合うナイスミドルハンター)
ロージー「ぽぉ~る・・べいんず・・・・」ぱちくり
ファイヤージンガー「知ってか?」
ロージー「うん。ロックラックでは誰もが知ってる、ベテランハンター・・・って、サインください!!」ガバッ(起き上がる)
ポール「おいおい、なんだって・・」ぐりぐり
(何処から出したか知らないが、サイン色紙の角っこで首をぐりぐりされてる)
おおおおおおおい
ポール「ん・・・?」ぐりぐりぐりぐり
ガルグイユ「大丈夫えしゅかぁ~~!?」どすんどすんどすん(背中の手間にニャーク、その後ろにカーブーを乗せ、凄まじい四足歩行で接近してくる謎のサメ型生物)
ポール「スクアギル!?」ぐりぐりぐりぐり
ニャーク「みんな無事だ。良かったな、カーブー」どすんどすんどすん
カーブー「ウッス」(腰にユクモノノダチを携えて跨がり、腕を組んでいる)
ポール「ほぉ・・・ここにも珍しい太刀の携え方をした奴がいるなんてな・・・フッ・・」ぐりぐりぐりぐり(「さぁ~い~ん~」とロージーに懇願?されながら、横目でドボルヘルムのハンターを興味深く眺めている)
アラン「あれでも一応、ユクモ在住のハンターだ。俺はアラン。そいつはローズダンテだ」
ポール「ローズダンテ・・・・ローゼンクロイツ病院の・・・愛娘のぉ~!?」ぐりぐりぐりぐり
ロージー「さぁ~い~・・・・ん~~~~っ!!」ぼーーーん(色紙から「著名人のサイン欲しいミーハー乙女オーラ」が放射され、それによりふっ飛ばされるポール)
ポール「うげぇ~」ずごーん(背中から大木に激突)
ファイヤージンガー「ナハハハハハ!俺はファイヤージンガーだ。んで、こいつがスサノオだ」(後ろでつまんなそうな顔してそっぽ向いてる蒼火竜)
ポール「はははは・・・あまたのモンスターや大陸素材とは向き合ってきたつもりだが・・・まさかこんな形でコミュニケーションをとれるとはね・・・まだまだ学ぶことばかりだ」ずるずるずる・・(大木からずり落ちる。すかさず頭上に、手裏剣の様にして飛んできたサイン色紙が木に刺さる)
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中付き記事は!?
4/5(火)0時更新 なぁ~も決まってねぇですからぁ~
をお送りいたします♪ほんだら次回も読もう見よう
おすまししよう
ふん
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「蒼」対「闇」
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